関西方面ツーリング
こんな理由じゃないと行かない場所へ。




それは昨年・2012年の秋だったと思います。
新聞夕刊の美術欄の記事で「横尾忠則氏の美術館が神戸に開館」ってのがあって、何かのタイミングで一回行きたいなぁ〜と
思ったのが一番のきっかけでした。
この時点で2013年のGWツーリングの目的地に神戸に行くのは、ほぼ決定事項になりました。
ただ、この神戸以外の訪問先は全然未定で、春ごろになったらちゃんと決めればいいや・・・・・・・って思ってたくらいでした。

そして、2013年の春。
ぼちぼち行き先を決めて、宿を確保しないとなぁ〜と思い立ち、神戸からどこを回ろうかと『あの付近で有名観光地』をピックアップし、
それを行けるだけ行ってみよう・回れるだけ回ってみようといつものスタイルでプランを練ってみました。
それでも個人的レベルでは、比較的コンパクトに纏めたプランにしたつもりだったんです。いつも「駆け足」じゃ大変だから。
この段階ではね。




5月3日
西日本方面へ行く時のお決まりの行動です。
朝早く起きて、混む前の首都高をやり過ごし、ひたすら東名を西へ走りぬけるだけ。ここだけ見れば、去年も一昨年もそうだった。
ただ、今年は昨年開通した新東名の方を使ってみました。ネタとして。
そこを走り抜けた感想ですが・・・・・・・。

旧東名と比較すると、とにかく走りやすい。自然の地形を生かした?旧東名のアップ&ダウン・左右へのカーブの多さに比べ
一見単調にも思える新東名のスムーズさ。そこをK100RSで走ると、まるでアウトバーンを走ってるような気分になります。
そのスムーズさのおかげで、他車の流れも旧東名の流れ方と比較して非常にスムーズ。無用な速度低下がありません。
単純に東京から名古屋方面へ『行く』だけならば、俄然新東名の良さが光ります。
多分、こっちを走ったほうが平均燃費も良さそう(無用な速度低下による無用な加速・減速が無いから)。
よし、帰り道もこっちを使おう。

途中のSA・PAには興味ナシ。給油で立ち寄ったくらいで、何も買わなかった。


で、昼ごろですか。京慈バイパスを通り過ぎて、名神高速へ。
ここもいつもなら、名神高速の吹田JCTを中国道方面へ曲がるところを、今回は直進。そのまま西宮から阪神高速神戸線へ。
摩耶ICで降りて、下道を進むこと数キロ。初日の勢いもあったせいか、予想到着時刻よりも意外と早く着いた。



横尾忠則現代美術館。
今回のツーリングでの一番の目的地であり、一番興味のある場所でもあります。


今日の宿にしたビジネスホテルのチェックインまでの時間を考慮したって、たっぷり数時間は確保出来るから、ゆっくり見て回ろうか。
お金を払って中に入ると、どうやら開館記念展覧会を開催しているようで、会期をテーマごとに区切って作品を並べているよう。
まあ、いろんなコトをいろんな作風で作り上げている人の作品を一同に集めて展示するのは難しいでしょうから、
こういった方法のありなのでしょう。
しかし、こりゃ会期ごとに何度も来ないと作品の全てを見られないか?

で、今回のテーマに沿った作品群を一通り見ていったんですが、結構短時間で終わってしまった気がします。
作品だけでなく、その説明文もしっかり読んで回っても、約1時間くらいで終了。
建物が小さいせいか、展示作品の数はあまり多くなかった気がします。出来るなら、一度にもっと多くの作品を見たかった。
また別の機会があれば、見に来たい場所です。



美術館1階ではこんなこともやってました。


     
こんなに間近で見れるのは興味があるけど、見られる方はどうなんでしょう?
観衆に見られながら作業するのは、何とも思わないのかな。


     
中を見終わった後、ロビーにこんな案内がありました。この美術館から近い別の美術館でやってた。
しかし、「もう卒業したし」と行きませんでした。
しっかり開催チラシは貰ってきたけど。


さて、これからどうしよう。
まだ時間は余ってたんで、美術館の隣のカフェで一休みして、さらに周囲を散策。
時間調整してからホテルに向かいました。それでもチェックインしたのが、だいたい4時くらいだったかな?
この神戸で他に回る所を全然決めていなかったんで、行き場所がありません。もうホテルでゴロゴロしてます。


     
そんな時に見つけたモノ。
そういう組み合わせって良いのか?


で、ホテルの近所で適当に夕食を済ませて、今日の疲れを取る&明日の朝も早く出発するので早く寝よう。
・・・・・と思っていたら、ホテルのテレビで映画「007・スカイフォール」が見られたんで、・・・・・・・・見ちゃったんです。
そうしたら、妙にエキサイティングして、逆に寝れなくなりました。寝る前に見る映画じゃないな、これ。




5月4日
昨晩の映画鑑賞が効いたのか、若干寝不足気味。しかし、それに負けることなく、今日も早起きして行動開始。
寝不足を気合で吹っ飛ばして走り回ります。



いつもの一枚。


そういった本人の気合に水を差すのが、天気の不安定さ。天気予報では、『天気の急変があるので、注意しましょう』って。
そんな日になりそうも無い朝の雰囲気・・・晴れてたし・・・だったけど、最近の天気予報は悪い方へ良く当たるので、油断禁物。
今日の宿が福井市とここからちょっと遠めだから、何かあったら予定はフレキシブルに変えていこう。

神戸市内から428号線を北上。朝の交通量の少ない時間帯に距離を稼いで、今日の一番目の目的地の天橋立を目指す。
そこまで、428号線→17号線→75号線→176号線→97号線→9号線→176号線と繋げてみた。
早朝だから・・・・というよりも寒く感じる朝の気温の中を快適な速度で北へ向かってます。が、早朝と言ってもそれなりに車は居るし、
油断するとペースの遅い車に出会うから、その辺はタイミングよくパスさせてもらって進みます。



そんな道中の一枚。



全国でやってる?こいのぼりの泳がせ方。
風があるときは勇壮でしょう。でも、風が無いと「メザシ」に見える。


そんな快調なペースで順調に距離を重ねた結果、予想時間通りで天橋立へ到着。
178号線へ入って、天橋立(北側)の傘松公園下へ乗り付けて、ケーブルイス?(または「リフト」)で上の公園に向かう。



ケーブルカーとこっちと選べるようです。
(利用料金は同じ)

ブラブラとイスに揺られて、傘松公園へ。展望台から有名は風景が見えた。


     
傘松公園からの眺め。
『股のぞき』で有名な風景なので、一枚反転させてみた。
まあ、同じって言えば同じか。


で、一通り写真を撮り、適当にお土産を見繕い、ちょっと休憩したら、もう移動。まだ行きたいところがある。



よくありがちな行動の「降りながら写真を撮る」をしてみた。


この後、天橋立を通って行こうとしたんですが、地元の人(駐車場の案内してた人)から「車とかバイクは通れないよ」と
残念な情報を聞いたので、行くのは断念。元来た道を帰ろう。



その帰り道で天橋立を横から見てみた。
特に話が広がるようなことはない。


天橋立から178号線を東へ向かい、舞鶴市内へ。そこにあるクレインブリッジを走ってみたい。
ジパングツーリングvol13に書いてあった「是非とも走りたい」なんていう文章が、探訪意欲をそそります。

でも、そんな意欲を削ぐのが178号線の流れ方。やはり有名観光地へ繋がる道のせいか、中途半端に交通量が多い。
全然動かないわけではないんですが、ガマン出来る最低限の流れ方もしていない。2速か3速あたりでトロトロ走る一番ダルい感じ。
そこで、タンクバックの地図を見ながら別ルートの入り口を探し、178号線から603号線→45号線で175号線へショートカット。
そこそこのアップダウンと左右のカーブが連なる道で、あのまま178号線で流れていくよりかは楽しいひと時を過ごせました。
危うく603号線の入り口を通り過ぎるとこだったのは、ここだけのヒミツです。

で、またダラダラ流れる道(175号線)を舞鶴市内へヅルヅルと。
この辺からなんか気分が乗らなくなってきた。あまりに退屈な道の流れ方。過去にこんなに退屈なことがあっただろうか?
たまたまだったと思うんですが、中途半端に流れる車列がなかなか信号待ちに捕まらずに順調に流れて行ってしまうもんですから
信号待ちでのすり抜け&地図の確認作業が疎かになって、目印の交差点を見失ったりしがちになってきました。
その結果、道を間違えて、さらにイライラ度数が増していき、余計に気分が乗らなくなる。そんな悪循環に陥っていました。

何度かの道間違いを犯した後、やっと目的のクレインブリッジに着いた。けど、かなりガッカリした。思ったよりも小っちぇ〜。



見える風景は良いかもしれないが、橋自体は大したことない。
利根川に掛かる橋の方がよっぽど走り応えがあるかも?


せっかくだから橋を往復して、引き返す途中にあったコンビニで作戦を練り直す。まずは気分を落ち着かせよう。
時間にしてもう昼ごろ。で、今日の宿が福井市の駅前。地図で見れば、まだそれ相応に距離が残ってる。
予想ではもうちょっとスムーズな流れ方で移動できるかなぁ〜と思ってたけど、そんなに甘くはないみたい。
それとは別に、天気も若干曇り気味になってきたし、あまり詰め込んだ走行予定をこなすのもヤバい気もする。
と言うわけで、ツーリングマップルを凝視しながら今後の訪問地を吟味して、本当に行きたい所だけに行くことにしました。

舞鶴市内まで戻って27号線でまた東へ。やっぱり退屈な流れ方の27号線でしたが、致し方ない。ひたすらガマンです。
それでもおよそ30分くらい。長いようで短かった30分。
そして、「本当に行きたかった所」その@に到着。



『YES WE CAN!』な街に来てみた。
アメリカ駄じゃれシリーズと銘打ってもいいかな?


やはり話題としては避けて通れない街でしょう。この写真のためだけに来たようなものだけど、それだけの価値?がある。
その名前から連想するように、まるで「デトロイト駅前」のようなひっそりとした駅前の『YES WE CAN!』駅前でしたが、
それでも昔よりかは勢いがあるのでしょう。

で、この写真を撮り終えてから近くの道の駅でネタがらみのお土産を買い込んで、また移動開始。
福井までの道のりは長い。


道の駅の前の道・・・・・24号線・・・・・からまた福井市を目指して東へ。
この24号線。さっきまでの27号線に比べたら、流れ方がスムーズだったんで、幾分気持ちがすっきりとします。
見た目は田んぼの中の田舎道・農道の雰囲気バッチリの道だったんですが、その流れ方が何よりも気持ちいい。
せっかく走るのだから、快適な風景の中を快適なスピードで思う存分走りたい。

そんな気分で走ってたら、曲がり角を行きすぎて余計なルート(218号線)に入ってしまうアクシデントに遭遇。
そこから上手くリカバーして、27号線へ再合流。また退屈なペースの中でガマンの走りかたを強いられることに。
途中でコルベットZR1とかに遭遇するラッキーなこともありましたが、そんなことは些細なコト。退屈なペースが全てを台無しにしてます。

さらには、天気の様子もどんどん悪化していき、いつ雨が降り出しても不思議ではない雲行きになってきた。
こりゃダメそうだなぁ〜。ま、それでも行くとこまで行ってみよう。

27号線で敦賀市まで行って、8号線に変わってからはそのまま北上。やけにペースの遅い車に先行されながら
海沿いの岸壁をクネクネ走り、越前市内へやっと入った。
この辺りで大体3時過ぎだったかなぁ。福井バイパス沿いのコンビニで小休止しながら、また一人作戦会議。
今日最後の目的地として選んだのが、福井の永平寺。そこを回ってから(お土産を買ってから)福井駅前のビジネスホテルへ行く
・・・・・ことが出来るかな?というくらいの微妙な時間の中で缶コーヒーを飲んでます。
時間的には余裕で行って→買い物して→帰ってくるのが出来そうでも、天気があまりに信用出来なさそうな雰囲気に変化して
雨が降るまでのカウントダウンを始めてるような空模様となっていました。


「とりあえず永平寺には行こう。でも、雨が降ったら、即撤退。最短距離で宿へ行こう。」と結論を出して、気持ちのブレを無くしておく。
どうも優柔不断だから、即決するのが苦手でね。
で、8号線から2号線→高雄山トンネル→18号線を通って永平寺へ。そうしたら、18号線の山の中でついに雨が降り出した。
あぁ、ダメだ。ヘルメットにつく雨を指先で拭いながら冷静に現在地を確認して、最短ルートを選び出す。
このまま雨天決行で山道走って永平寺に行っても面白くないだろうし、急ぎながら走るのは危ないし、良いことは無い。

そのまま18号線を下って31号線→158号線で福井駅前までまっしぐら。幸いにして、雨は降ってるけど、まだそれほど強くなく
レインスーツを着なくても何とかなりそう。このくらいならガマンして行けるだろうから、このまま行ってしまえ。
かなり混みあっていた158号線でも幾分ペース良く流れてたのと、駅に近づくにつれて雨が弱くなってきたんで
さほど濡れることなく予約を入れたビジネスホテルに来れた。

雨に降られて行けなかった永平寺は明日に回して、明日の予定を作り直そう。多分、明日も予定がずれ込むぞ。
そんなことを考えながらホテルで身なりを整えて、駅ビルとかのお土産物屋を物色しようと外に出たら、もう雨が止んでた。
「これだったら、もっと行けたか」と思うか、「明日は路面を気にせず走れるな」と思うかは、自由です。




5月5日
昨日買ったコンビニパンを食べながら、窓から見える早朝の福井市内を眺める。今日の天気は安心出来そうだ。
しかし、寒々しい朝の風景の福井市内。



急ぐ気持ちを抑えて、いつもの一枚を押さえる。


早朝の福井駅前から115号線→ルート番号不明→416号線で東尋坊へ。
昨晩、昨日行けなかった永平寺を目的地に入れ直したルートを練り直して、まず朝イチで東尋坊へ行って、その後永平寺に。
そして、意外と時間を食う道間違いを防ぐように、大きな道(交通量の多い道)を選択するようにして目的地を繋ぐように移動しよう。
そういうのって面白みが無いんだけど、朝だったら、それほどマイナスな面は無いだろう。

で、その416号線を道なりに進んでいって、海沿いの315号線に。
想像では、海岸線が遠くに見える風景を想像してたんだけど、左手に壁のような防風林が道沿いに立ちはだかり、
思ったほどの眺望は無かった。それでも交通量の少ない時間帯の恩恵を十分に生かした走りが出来て、そこそこ良い感じ。
そのまま橋を渡って、7号線へ左折。そのまま行けば、東尋坊が見えてくるはず。



東尋坊到着手前の駐車場より。
穏やかな日本海を眺めながらの走行が気持ちよい。



その駐車場から見えた日本海を眺められる家(黄色い家)
家を建てる場所として、そういう所に建てるのは如何なものか。



そうやってるうちに東尋坊へ到着。


適当な場所へバイクを停めて、カメラ片手に海辺へ。お店は開いてなかったけども、自分以外の観光客もちらほらといた。
こういった観光地は朝早く来たほうがゆっくり風景を眺められそうだ。
昨日・・・・の後半・・・・は写真をそんなに撮らなかったから、今日はその辺を気にしながら写真を撮る(=ネタを拾う)ようにします。



と言えども、こういった写真を撮っても実際に見た風景には及ばない。
ただの証拠写真です。


     
その東尋坊の売りである奇岩の景勝地。
写りこんでる人物との対比でその大きさを想像してください。


     
東尋坊そのものよりも、開店前(つぶれた店?)の中にあったこういったモノに興味を惹かれます。
これって売り物じゃないよね。



さらにこんなのも。
お土産屋が開店した頃に来ればよかったかな。


とネタ用の写真を撮り終えたら、移動開始。こんなことをやってると、いつものように予定が押してくるんだから
そういったことがないように早めに移動していこう。

東尋坊から7号線を北上するように行って、東尋坊のある半島の真ん中にある道(ツーリングマップルだと薄い色がついてる道)を
通って7号線に再合流し・・・・・・・なんてルートを走るのを考えてたのに、この道(ツーリングマップルだと薄い色がついてる道)が
妙に気持ちの良い道で、個人的快適度数の高い速度での走りが出来てドンドン進みたくなる。
丘陵地帯の畑の中を緩やかなカーブ&アップダウンを繰り返す道で、信号も交通量も少なくて、今日は朝からツイてるね。
なんて思いながらドンドン進んでいったら、再合流するはずの7号線を通り越してしまい、そのまま何の疑いもなく走り抜けた結果、
自分の居場所を見失いました。完璧に迷った。

ツーリングマップルを見ても、自分がドコまで進んでいるか全然分かんなくなるくらいに進んでしまい、ちょっと後悔。
それでも勘を頼りにウロウロしたら、あわら温泉駅付近に出ることが出来て、そこから9号線に入ることに成功しました。これで一安心。


で、9号線から17号線→364号と進んでいって、永平寺を目指す。
街中っぽいところから山の奥の方へ進んでいくにつれて、じょじょに静謐な雰囲気を醸し出してきている気がして
身が引き締まるような感覚になります。やはり、雰囲気って大事ですね。

そんな山道になっていった364号線を進むことしばらく、山深い道に突如として現れる場違いなほどに俗世間じみた
門前町モドキが出てきた。まるで『砂漠の中にあるラスベガス』のように。
その門前町を通り越して、永平寺門前に到着。



昨日これなかった分、喜びもひとしおです。


車とは別の駐輪場(かなり狭い)に停めて、カメラ片手に散策開始。



駐輪場から奥にあった滝。
この先には「永平寺ダム」ってのもあるらしい。



土木工事をするのか、こういうのもあるんでしょう。
(山奥にあるから、自前の消防車も置いてあった)


そうやってウロウロしてたら永平寺の入り口近くまで来て、「ここが入り口か?」と探りを入れてたら、
そこを掃除してた人に「入るなら、券を買ってくださいね」とクギを刺されました。入るのにお金がいるのか。



で、何の気なしに『キップ』を買ってみた。一人500円。
ちなみに券売機で売ってた。


で、中(この場合、境内への入り口)に入ったら、今度は別の人に「先の建物の中に入ったら、それを渡してくださいね」と促されて
その先の大きい建物へ入ってみた。そうしたら、その大きい建物にいた坊さんに「参拝券をこちらにもってお上がりください。
もう中で説明が始まってますから、それをお聞きになってから中をご覧いただきます。」なんて言われた。

こっちは『何のことやら?』と思っていたんですが、有無を言わさないその場の雰囲気に、思わず説明をマジメに聞いてしまった。
で、そのまま永平寺マジカルミステリーツアー・・・・永平寺内部の様子を見学できる・・・・に半強制参加させられた。
なんでこうなった?



こうやって永平寺の中を案内されます。


最初は「有難いなぁ」なんて思っていたんですが、ふと「こんなトコで何やってるんだろう?」と我に返り、参拝ルートを勝手に短縮。
参拝ルート出口から早々に退却しました。
永平寺内部にそんなに興味があるわけでもないし、まだ他にも行きたい場所がある。


永平寺から364号線に戻り、そこから364号線→158号線→18号線と進んで、鯖江市内へ。



確か18号線で見つけた看板。
道路近くに採石場があるのか、こんなのがあった。



昨日は雨で見つける余裕がなかったコレも発見。


鯖江市内で給油&小休止の後、8号線で南下。一路琵琶湖の木ノ本へ。
8号から365号線を捕まえて、ほどほどのスピードの流れ方で市街地をやり過ごしたら、タイミングを見計らって先頭に立つ。
ぼちぼち山への上り坂が多くなるエリアになりそうだったから、なるべく早く先頭に立ちたかった。
その予想は大正解で、程よい山道を自分が快適だと思える速度で365号線を駆け上がれた。昨日とは打って変わっての快適さ。
頭の中には多少の不安材料(また道を間違えるんじゃないかって予感)があったけれども、琵琶湖までほぼ1本道の365号線で
そういったことも無かろうと、余計な考えを巡らすのを止めて楽しい時間を過ごすようにしました。

栃の木峠を越して、そこからの長〜〜〜い下り坂を下りきって、木之本付近へ。
やはりGW、今まで訪れた場所以上の観光客の数。バイク・車・バス・その他モロモロ、琵琶湖を一周すると思われるルート上に
大量の車両がうごめく『一番遭遇したくない状況』に入り込んでしまった。ここまで混んでるとは思わなかった。

それでも木之本から8号線で半時計周りに移動。303号線→161号線と進んで、途中の道の駅でこれからの予定を立て直す。
この後、比叡山延暦寺へ行く予定を立てていて、そこまでの道のりであちこち寄り道ながら延暦寺まで行ってみよう。
・・・・なんて気軽な気持ちで行き当たりばったりでルートを決めずに進んでみることにした。

まず、ツーリングマップルにあった『民家が多く味わいがある』と解説のあった道を行ってみたら、狭くて生活道路みたいだった。
あまり快適ではなかったんで、元の161号線へ戻ってみる。
次に、面白そうと思えた(昔の旧道に思えた)558号線を進んでみたら、やっぱり旧道っぽくて、スムーズに走るのはちょっと大変。
やっぱり快適ではなかったんで、今度は一気に湖畔沿いの333号線へルート変更。
『北海道みたい?』なんて解説がありましたが、満更ウソでもないその風景。多少『北海道の雄大さ』らしき雰囲気は醸し出してました。
でも、あくまで『らしさ』だけです。



161号線パイパス手前にて。


で、そのまま再度161号線のバイパスに乗りなおして、そのままずーっと南下。途中から無料の湖西道路になってもずーっと南下。
このまま進み続けて比叡山のお膝元まで行ってみようかとも思ったけど、その手前で降りて奥比叡ドライブウェイ・・・と平行している
47号線で行ってみようなんて思いついたんで、それを実行してみました。


ま、こんな道は本当に地元・・・・・それもその集落に住んでる人くらいしか使わないんだな。
入ってみて、思いっきり後悔。K100RSでは走るのが相応しくない道で、過去のイヤな出来事を思い出しながら走ってました。
やはり当初の計画どおりに大きな道で行けばよかった。



その47号線。
過去の『明るい尾根上を走る快走路』という言葉を思い出しました。
ま、それでも舗装路になってたのは助かりました。


琵琶湖畔の山中で遭難するかとも思うほどのルートでしたが、運よく日吉大社前に出ることが出来、そのまま47号線で
道なりに進んでいって、30号線→比叡山ドライブウェイへ。



途中の展望できる場所からの琵琶湖・近江大橋方面。
天気が良くてよかった。


で、K100RSではあまり走るのに適していない?比叡山ドライブウェイの道のりを上り続けて、無事に比叡山駐車場へ到着。


     
到着したのはいいけれど比叡山には入らず、お土産を買い甘味で一服。
「見る」のが目的ではなく、「到着」するのが目的です。


この比叡山にいた頃で、午後2時くらい。そして、今日の宿にしているところが彦根。琵琶湖を挟んでほぼ反対側にいることになるな。
残り3時間くらいで行けるだろうか?彦根でのお土産購入時間も含めて?

とりあえずはあまり寄り道は出来ないな。さっさと行こう。
と、比叡山ドライブウェイをUターン。30号線からまた湖西道路を使って、今度は北上。で、477号線で琵琶湖大橋を渡って
26号線→145号線と進んで、道の駅「アグリの郷栗東」に。
比叡山からここまでの所要時間を計ってみて、時間があるようだったら下道(8号線)で彦根へ。必要以上に時間を食われたら、
高速で一気に彦根へ・・・・・、と『保険』を掛けたやり方のつもりでこっちに来てみた。
で、その所要時間が、およそ1時間。現地時間にして午後3時。夕方5時をタイムリミットにしても約2時間ある。
これなら下道で行っても大丈夫だな。

という事で、ここでちょっと休憩してたら、現地のライダーとちょっと談笑。
そのときはカブ?(メイトかバーディーの可能性もアリ)で来てんですが、過去にK1200LTやR1150RTに乗ってたことがあるらしく
そのまま「BMW談義」開始。KとRとの違いとかいろいろと情報交換・・・・・みたいなことを話してみました。
その人はLTやRTの重さに嫌気が差して手放してしまったようなんですが、条件(高速道路とか)が揃ったときの快適さは
やっぱり一目置いていたようです。
うん、そういった快適さがないと、千葉からこっちまで来る気はしませんからねぇ。


で、談笑を適当なところで切り上げさせてもらって、本日最後の走行時間へ突入。道の駅から8号線で彦根を目指す。
ちょっと時間が押してるが、下道でも何とかなるだろう。・・・・・・・・・・・・しかし、8号線は混んでいた。さらに信号も多かった。
これじゃダメだ。と、8号線の野洲駅を過ぎた辺りで左折。ツーリングマップルで8号線と平行して彦根に通じてるように見えた2号線で
彦根を目指してみる。
ツーリングマップルには『交通量が多い』なんて記述があって、確かに交通量は多かったけども、8号線に比べたらまだ少なめ。
それに信号の数で言えば、8号線よりも少ないようなので、交通量が多くても流れ方は悪くなかった。

その信号待ちの度に脇をすり抜け、信号ダッシュを敢行。時間と快適空間を多く得るような走り方で、快調に走る。
一応、目標到着時間の5時を目安に彦根に到着したい。そうでないと、彦根のお土産屋が閉まってしまいそうな予感がする。
大抵、ああいったお土産物屋って、早めに閉まってしまいませんか?

久しぶりに「走れメロス」な気持ちを感じながら彦根市街地(お土産物屋界隈)へ。そこは観光地渋滞をしてました。
その渋滞に嵌りながら様子を伺ってみると、お店はやっているようだし、そこそこお客さんもいるみたい。
「これならまだ大丈夫だな」と先に予約を入れてるホテルへチェックイン。そして、身軽な格好でお土産屋探索へ。


ちょうど5時くらいの彦根市街地。まだお土産を買う時間はありそうだ。
で、適当なお店で適当に彦根土産を買っておいてから、市内をぶらぶら歩き回って・・・・・・


     
彦根城がきれいに撮れそうな場所を探しまわった。
観光客相手の駐車場の奥の方から撮ってみたけど、こんなもんかな?


そういったことをしながら夕暮れの彦根市街地をブラブラ徘徊して、関西ツーリング最後の余韻を楽しんでみる。
後は明日の朝食用コンビニパンを買って、どっかで適当な夕食を取って、ホテルで寝るだけ。
しっかり寝て、明日のGW最終日に起こるであろう『帰りの高速渋滞』に備えよう。


     
そして翌日の朝。
駅前にて恒例の一枚を撮って、最後にひこにゃんとも撮ってみた。



ひこにゃんを見て、この人はどう思っているのでしょう?