14’北海道ツーリング
最北、再訪。




今年の北海道ツーリングのプランは、ほぼ去年の北海道ツーリング後から決まっていたようなものでした。
去年のツーリングを思い出すと、最北の宗谷岬を中心に道北地域を走りまわるプランが、当地の雨のせいで台無しになってしまい、
大幅にプラン内容を削った(=行きたい場所へ行けなかった)ツーリングでした。
で、今年はそのプランを再現するべく、あえて同じプラン内容を同じようなルート設定で廻って、去年の雪辱を晴らそうと・・・・。

今年のツーリング期間は13日〜17日までの5日間。それだけあれば、他の地域も廻れるプランだって企画→実行できますよ。
宗谷岬方面じゃなければ、釧路の先にある浜中町の『浜中町モンキーパンチコレクション』へ行って、
ルパン三世の展示物を見てくるってのも魅力的なプランだな〜って思ったりしました。
が、それだけの期間を去年同様のプラン内容に使えたなら、もっと充実=走り回れるプランになりそうだったし、
是非ともそれを実現してみたかった。


しかし、そのプラン内容は全く同じって訳でもなく、若干のプラスアルファを加味してあります。
一番は、昨年手に入れた『フラットROM』モトロニックを搭載して行くことと、初夏から始めた『フェンダー加工した空力チューン』仕様で
行くという2本立て。これならさりげなく燃費比較も出来るし、去年結構苦労した彼の地での『追い越し性能』を向上させることも
出来るでしょうから、より快適で軽快なツーリングになりそうな予感がします。

さらに、プラン的には去年行けなかった目的地にプラスして、去年は知らなかった新しい場所へ行くのもプランに入れて
せっかくの5日間をより楽しめそうなプランを立案してみました。
これが100%出来たら、相当楽しめそうだ。




8月12日の夕方。
予想通りのお盆休み前の仕事のペースで、5時頃には帰宅出来ました。が、その日は午後からしっかりと雨が降ってました。
ネットで気象情報を調べると、関東から東北の間で幅広く雨雲が横たわり、広い範囲で雨が降っているみたい。
さらには、その雨はじきに止むらしいけど、いわゆる大気の状態が不安定で所々で強めの雨も降らせるらしい。
直接ツーリングと関係する地域の天候ではないけれど、少なくともツーリングスタート時の天候しては良くない。

でも、天気予報では「北海道は晴れ」だったし、この雨の向こう側に楽しいコトが待っていると思えば、この程度の雨は苦にならない。
ならば『へっ、面白くなってきやがった!』と強がって、自宅玄関前でレインコートを着込み、荷物もしっかりと雨対策。
雨の様子を眺めながら、多少雨が弱くなった頃合で自宅を出発。この時点でだいたい夜8時。


自宅から新しく出来た圏央道までは小雨降る中を走ってたものの、圏央道→常磐道→磐越道→東北道って進む間はほとんど霧雨。
場所によっては霧雨よりも前走車の水飛沫の方が多かったくらい。そのうちに霧雨も降ったり止んだりを繰り返し、何か半端な感じ。
たまに路面が乾いて快適な部分が増えたと思いきや、また霧雨が降ってウェットな状況に逆戻りしたり、路面だけウェットだったりと
目まぐるしく変わる天候&路面状況でしたが、BMWのバイクにとっては『笑止千万』な程度なのか、去年同様なペースで北上出来て
13日朝方には青森のフェリー乗り場へ到着。青森の空は晴れていて、そこに朝日が昇っていた。


     
朝5時の青森IC前にて。
天候は回復して、天気の心配は無くなりましたが、
8月とは思えない気温のせいでレインスーツが脱げません。



フェリーターミナル駐車場から朝日に輝くターミナルビル。
深夜&雨天走行してきた甲斐がありました。


フェリーターミナルに着いたら、早速乗船手続き(スマートチェックインってヤツ)を済ませ、しばらく体を休ませる。
そうしながら来る道中メモっていた走行距離とSAでの給油量をチェックし、去年のメモ部との数字を比較してみた。
見比べると、・・・・・・・・・・ほぼ同じじゃん。フラットROMでも一定のスピード・エンジン回転数で走るなら、燃費は変わらないんだ。
一番違いの出る市街地のGO&STOPの使い方で燃費の違いが出るんだなぁ〜・・・・・と納得。
上の写真にもあったあの気温なら、サイドカウルからの熱風も気にならないから、凄く快適。去年も使えばよかったかな?



そうやってるうちに、乗船準備開始。
フェリー内で仮眠を取れば、もう北海道だ。



「こいつがオレのパスポートさ」


で、約4時間後。



北海道上陸。
さて、目一杯走りまくるぞ!


と意気込む前に、この先の無用な心配をしないために、いつものように函館駅前の駅前市場でお土産を買って→宅急便で送る
済ませます。まずここなら買い物で困るってコトは少ないから。「函館で買った」と言う説得力の強さは侮れない。



結構『顔なじみ』と思っている(思われているではない)店に行って
無難なラインナップのお土産を買いました。


     


市内のハセガワストアでの昼食。
何度も来てる函館で初の「やきとり弁当」です。


人間もバイクも満タンにしたところで、もう函館を離れて今日の宿泊地の札幌市内のホテルを目指します。
北海道へ上陸しても、まだここは本命の場所ではない。何度も言いますが、ここは移動区間です。



函館からの5号線の風景。
K100RSのエンジン音も軽やかに走り抜ける北海道の大地。
5号線って大抵混んでるから、空いてる時間帯は貴重です。


函館から5号線→230号線と進み、中山峠も駆け抜けて、真っ直ぐ札幌へ。
例年通りの混み具合に思える函館からの道のりでしたが、フラットROM&空力チューンのおかげか、徹夜明けの状態にもかかわらず
走行時の身体的負担が少なくて済んでる?ように感じてました。そう感じる時点で徹夜明けの影響下だったかもしれませんが。

その一方、北海道の気候が快適すぎて、夕方になるにつれ気温が下がりすぎ、『速乾性Tシャツ+メッシュジャケット』の組み合わせだと
非常に体感温度が低すぎる現象が出てきました。
そこで、途中の中山峠で今年の防寒アイテムとして『地元ホームセンターで買った1000円のウィンドブレーカー』を取り出し
『速乾性Tシャツ+メッシュジャケット+1000円ウィンドブレーカー』の姿で札幌へ。とてもじゃないけど、札幌までガマン出来そうになかった。



で、札幌市街地へ入ったら、まずここでの記念撮影。
この時すでに午後6時。


     
さらに場所を移動して、サッポロファクトリーでお土産探索。
北海道らしいお土産を買い込んで、非常に満足です。
しかし、そのために夜の帳が降りかけてます。


このサッポロファクトリーを出るころには、ライト無しでは走行出来ないほど暗くなっていて、これからホテルへ行くには
ちょっと遅すぎる時間でした。正確に言うなら、『計画した時間よりも遅れてます』
ま、これを見越して、途中の中山峠であげいもを食べながら「到着予定時間が遅れます」とホテルの方へ電話を入れてるんで
急ぐ必要は無いものの、若干の焦りが出てきたのも事実。これから暗くなる中でホテルの場所を探さないと・・・・・・・・。
真っ暗になる前にホテルを見つけないと、札幌市内で遭難しかねない。

サッポロファクトリーから想像通りにかなりの道間違いをしながら、ようやく予約を入れたホテルへ到着。
荷物を置いて一息つく暇も無く、ホテルの外で適当に夕食を済ませて、衣料品店で防寒対策用の長袖Tシャツを新規購入し、
明日のためのコンビニパンも忘れずに買い込んで、ようやく北海道初日が終わった。




8月14日
北海道2日目。札幌から目指すは最北の宗谷岬。今年は快適な道中でありますように。


     
朝5時のいつもの写真。
前に来たときよりも駅舎が新しくなってる気がする。


やっぱり昨日のうちに長袖Tシャツ買っておいてよかった。今年の北海道は寒い北海道だった。
しっかりと『速乾性Tシャツ+長袖Tシャツ+メッシュジャケット+1000円ウィンドブレーカー』で身支度万全にして、いざ出発。
ただ、朝のTV天気予報では道北地域の天候が不安定で、道北の左から右へと小さな雨雲が流れていく予報図を放送してて
去年の二の舞をやりそうな予感もする。・・・・・けど、上手くいけばやり過せるか?

まず早朝の札幌市街地から89号線→275号線と走っていって、とりあえず北へ向かう。その道のりは去年と全く一緒。
北海道ツーリングの朝っぱらから確認したいのは、ツーリング時の追い越し加速性能だった。
去年と同じルートで同じ時間帯の走行なら、去年と同じようなコトが起き得るだろうから、そこでのK100RSの振る舞い
確認するのにはもってこいでしょう。



しかし、思いのほか快適な走行が出来てたりする。


そうやってるうちに、275号線の追い越し禁止区間へ突入し、去年と同じような車列に遭遇。やっぱりだ。
80%くらいのイライラ感と20%くらいのワクワク感を同居させながら、車列の最後尾でそのチャンスを静かに待つ。
前方の道路標識の「ココで追い越し禁止区間は終わり」を狙って、終わったと同時に一気に追い越し!!

うん、イイじゃない。『あくまでもツーリングでのペース』で『北海道の道路規格』での追い越し方として申し分なし。
重たいK100RSが20kg位軽くなった感じで先導車両をパスするのだから、普段の使い勝手からしても悪くないレベルになった。
この調子なら、相手が観光バスやトレーラーでもちょっとしたチャンス(北海道基準)があれば、何とかなりそうだ。
あくまでもチャンスがあればですよ。


275号線で改善した走行性能を楽しみながら、まずは北竜町のひまわり畑へ。去年もいった同じひまわり畑で記念撮影。


     
引き目には大したことないけど、近くに寄っても・・・・・・
これでも満開らしい。


で、この後に名寄市のひまわり畑を見に行って、その開花具合を比較してみようという楽しみ方をしてみます。
さて、天気もまずまずのようだし、ペースを維持しながら行ってみよう。

そのまま275号線で石狩沼田を通り過ぎ、雨竜川沿いに入る前のセイコーマートで一休み。名寄市までの体力を復活させるため
8月の北海道とはいえ、暖かいお茶を飲みながら地図をチェックして、名寄市までの道のりを頭へ入れておく。
それと平行して、ケータイで雨雲の流れもチェック。だって、セイコーマートから見える北側の山々に真っ黒い雲が見えてて
すんなりと通らせてはくれなさそうな様子がありありとしてたから。

そんな折、セイコーマートに買い物に来た地元のおじいちゃんらしき人物と簡単な世話話をする機会があって
あの雲の様子を話したら、一言「大丈夫だろ」って。
地元の人の見立てなら、天気の不安も幾らかは払拭されるってもんです。


残ったお茶も一息に流し込み、再び北を目指して再スタート。
雨竜川沿いの275号線をひたすら北上し、途中の688号線から名寄市街地を目指そう。


     
と思ってたら、道路沿いの川の色が普通じゃない。
昨日・一昨日降った分なのか?それとも先ではもう降ってるのか?


まあ、まだ『速乾性Tシャツ+長袖Tシャツ+メッシュジャケット+1000円ウィンドブレーカー』って服装だから、多少の雨が降っても
幾らかは対応できるだろうけども、雨の山道を走るのもなぁ〜。・・・・・最悪はUターンして、また海沿いルートだな・・・・・。
と考えてたら本当に雨が降ってきた。クソっ!あのジジイ!!

幌加内トンネルを抜けた先で雨が降ってきたんで、想定通りの対応で即Uターン。石狩沼田を通り、275号線→428号線→233号線と
海沿いのルートへ計画変更。朝の天気予報のことを思い出すと、道北地域の左から右へ雨雲が流れていく予想だったから
海沿いに行けば雨雲が抜けているかも?と期待をしつつ、一心不乱に安全ルートを選んでるつもりになって走ります。



233号線から550号線に入った頃の写真。
550号線を北上するにつれ、しだいに路面が濡れてきた。
しかし、天気は回復基調で青空も見える。
やっぱりこっちを選んで正解だった。


相当な雨量があったのか、この550号線がかなりの水量を湛えたウエット路面で、必要としない水しぶきがかかったりしましたが
それ以上のドラマチックな出来事も無く、安全運転で550号線→1006号線→232号線と通って日本海側へ。
この頃には天気も路面もすっかり良くなり、元のペースで走れそうな様子に戻ってきた。

でも、このルート変更した後の再ルート選定のために232号線にある道の駅・おびら鰊番屋で休憩を取ることに。
なぜなら、232号線の先にまた真っ黒な雲が見えてしまったから。


     
おびら鰊番屋でかなり長めの休憩を取っていたら、かなり強めの霧雨が降ってきた。
さらにその先には強烈そうな雨雲も見えてるし。
さて、どうする?


ここの道の駅に結構数多くのバイクが休憩してて、それぞれが行く先の様子に合わせて服装をチョイスし、出発してました。
で、こっちは霧雨の様子や行く先の雲の距離を見て、「まだもう少し先までは、このままの格好で行けるだろう」と判断し、
荷物の防水だけしっかりやって再出発。


ココから先はツーリングマップルなどを見ながら読んでください。


おびら鰊番屋を出発してすぐに雨雲に遭遇してしまい、すぐ先にあった鬼鹿のセイコーマートへ緊急避難。で、速攻で雨支度を整え
雨の中を北へ向かい再々出発。さっきの番屋で着替えとくべきだったなぁ〜。

で、約15分後。



苫前町のセイコーマートにて。
もうレインスーツは用済みになりました。


着替えて約5分程度で雨が止み、次の5分で道が乾き始め、最後の5分は太陽の下でレインスーツを着るような晴天へ。
天気変わりすぎでしょ!あまりにも気まぐれすぎる北海道の天気に翻弄される場面でした。

何となく気分が落ち込んだんで、このセイコーマートでレインスーツをしっかり乾かすのを兼ねて、長めの休憩。
『ちょっとしか着なかった」とは思わずに、『ちょっとだけで済んだ』とポジティブに考えよう。そうしよう。


この休憩中にツーリングマップルを開き、この後の走行ルートを選んでみる。
最初のプランの目的地だった名寄市はこの時点で行くのは中止。今まで通った地域を地図で確認し、遭遇した雨雲の動きを
想像してみると、天気予報通りに道北地域を左から右へ移動してるように思えたんで、ここから道北の右側へ移動するのは
ヤバいと思って、とりあえずこのまま北上するルートを走って、雲の様子を見ながら適当な道から道北の右側へ行ってみよう。
わざわざ雨雲の下を通らなくても、楽しい道はまだあるさ。


     
羽幌を通り過ぎた先の232号線の風景。
もう雨の心配をする必要のない青空で、ドコを選んで走っても問題なさそうだ。


232号線の道の駅・富士見でまた休憩がてらの地図の再チェック。今後のネタをどうしようか悩みます。
という訳で、ここから『北緯45度モニュメント探し』にネタ替えして、道北の右側へ行くことにしました。

事前にネットで北緯45度モニュメントについての噂を探してみると、あの一番有名なオロロンライン上のヤツを含めて
全部で4ヶ所あるらしい。その4ヶ所の場所を予想すると、オロロンラインのを含めて大きい国道・道道にあるんじゃないか?と。
ルート番号で言うと、106号線・121号線・275号線・238号線の4本が北緯45度と交差する地点に『それ』があるんだろう。

で、この道の駅から道北地域を横断して、オホーツク海側の275号線と238号線のモニュメントを記念撮影しに向かいます。


道の駅・富士見から232号線→119号線→40号線→275号線→12号線→238号線と行って、238号線のモニュメントを
押さえて、そっから275号線へ戻って275号線のモニュメントを押さえよう。


     
その途中・・・・確か40号線だったか・・・・・から見えた川岸の様子。
大雨による増水があったのか、対岸の岸辺がかなり削られていました。


で、この40号線から275号線へ入って、ちょうど天北峠へ差し掛かった頃。またもや空の様子がヘンだ。また雨か!
まだ12号線へ入る手前だったんで、「道北の右側へ行く12号線」から「道北の左側へ行く275号線」をそのまま行くように進んで
雨雲を迂回するように進んでみる。
幸いにして、直接の雨は避けれたものの、またかなりの水量を湛えた275号線を走るはめになり、気分が落ち込みます。
ま、先に275号線のモニュメントを探せばいいさ。



道の駅・ピンシネリの様子。
この時には道はドライでしたが、駐車場には乾ききらない水溜りが残ってました。
この日はかなり小さいピンポイントな雨雲が道北各地にあったようです。


何となく疑心暗鬼のままで275号線を進んでいって、



古い戦闘機のある公園の先に


     
まず1個目。
275号線沿いにある北緯45度モニュメント。


・・・・・あまりに素っ気無い。作ったのは良いけど、記念撮影できるような駐車スペースも無いし、見た目が『道路標識』でしかない。
もうちょっと観光名所的な(それこそオロロンラインのような)のを想像してたけど、かなり残念な見た目でした。

撮るのを撮ったんで、すぐに移動。まだ先は長いぞ。
275号線を北上して586号線へ。そのまま道なりに進んでいけば、238号線。



こんにちは、オホーツク海。


238号線を右折し、冷たい海風が吹く中を南下していったら


     
238号線の北緯45度モニュメント。
さっきのよりかはちょっとは立派なモノになってます。



238号線を挟んで、道の左右にモニュメントが建ってます。


     
補足事項。
238号線を南下していくと、最初に写真左のモノが見えますが、ここは北緯45度ではありません。
さらに「北緯45度国際広場」なんて看板が見えても、そこへ行ってはいけない。本当だぞ。


さて、とりあえずオホーツク海側の2ヶ所の北緯45度ポイントを押さえたんで、またここから北を目指します。
本日の宿を予約してるのは、昨年同様に稚内。とっくに昼を過ぎていて(ここで2時ごろか)、そろそろ移動に本気にならなきゃ
また夕方遅くにホテルに行く羽目になりそうだ。


その前にどっかで昼飯でも食べよう。・・・・・・・またネタ探しに夢中で、食事を忘れてます。
とりあえず238号線の浜頓別まで行こう。・・・・・・・の前に、寒いな。

今まで『速乾性Tシャツ+長袖Tシャツ+メッシュジャケット』の格好で走ってましたが、さすがにそれでは寒すぎたんで
あの1000円ウィンドブレーカーを取り出して着ようとしたらば、脇が破れてました。いつから破れてた?
仕方無いんで、それを着ながら浜頓別まで。街中にあったホーマックで新しいウィンドブレーカー・・・・・今度は1600円の・・・を買い、
隣のセイコーマートで菓子パンで腹を満たしながら、これからどのルートで稚内を目指すかをツーリングマップルで検討してみる。
浜頓別に着いたらほぼ3時ごろだったこともあり、これから近年名所になったエサヌカ線って道を通って、後は宗谷岬→稚内って
ルートで一日を締めよう。


さっきの『1600円ウィンドブレーカー』を着て浜頓別を出発、238号線を宗谷岬方面へ進み、途中のそれらしい入り口付近から
エサヌカ線へ入ってみる。
見た目は牧草地への農道(まあ、実際そうだろう)なんだけど、そこを進んでいくうちに、新しい北海道の風景が広がった。



今まで通った北海道とはまた別の表情が見えます。


     
バイクの行き先の道路が本当に空と溶け合って見えました。
これだけ晴れてると、地平線もきれいに見える。


比較的ゆっくりとこのエサヌカ線を走り抜けた後は、北海道の定番ルートの238号線を北上してって、宗谷岬まで。


     
宗谷岬でもお決まりのお土産散策。
ここでの「日本最北端」って言葉もお土産に相応しい言葉だと思います。
(さりげなく温度に注目)



後は、利尻富士を見ながら、稚内市内のホテルまでゆったり流していきます。


で、ホテルの手前でガスを満タンにしておいて、後はそのままホテルへ滑り込む。今日はほぼ予定通りの到着でした。
雨に降られたりしましたが、考えてたプランを実行出来たんで、満足な一日となりました。


     
稚内の夕食は、北海道情報誌に載ってたこのお店でオムライスを食べてみた。
疲れた体に優しい味のオムライスでした。





8月15日
北海道3日目。今日は稚内から中途半端な滝川市まで。何故滝川市に行くのか?理由は後述します。

いつものように早起きして、いつものように早朝出発。



で、いつもの一枚。
去年は出来なかったから、達成感もひとしおです。


『速乾性Tシャツ+長袖Tシャツ+メッシュジャケット+1600円ウィンドブレーカー』で防寒対策をして、向かうは宗谷岬。
あの宗谷岬の記念碑の前で堂々と記念撮影をするためです。それも、遊歩道へ乗り込んで、あの真ん前での記念撮影を狙ってます。
日中は競争率が高くて、そんな写真を自由にゆっくりと撮れないから、この時間帯にチャレンジしようという魂胆です。

駅前から宗谷岬までの道のりの交通量は少ないものの、今日の稚内周辺の天気は限りなく雨に近い曇り空
鉛色の海の色と空の色がマッチして、雨が降るんじゃないかという不安感を倍増させるような風景を作り出していました。
実際、霧雨みたいなのも降っていたし、路面もそこそこに湿り気を帯びてたり、あんまり楽しくないスタートです。


約30分後、宗谷岬に到着。
「こんな朝っぱらからここに来る人も居ないだろう」なんて思ってたら、予想を超えて車が停まってて、ちょっとビックリ。
バイクの数はそれほどでもなかったけど、それでもゼロじゃなかったし、予想外の人気ぶり。
こんな朝から来なくたっていいのに。・・・・・と朝から来たヤツが思ってます。



それでもやりたいコトはやる。
記念碑のまん前に陣取って記念撮影。
遊歩道乗り込み作戦は諦めました。


やることやったら、即移動。238号線をまた稚内方面へ。しかし、昨日とは違って、稚内空港の先の『稚内市街をパス』なんて
ルートを使って40号線へ、そこからミルクロードを通って、日本海側のオロロンラインに出て、ひたすら南下です。



確か、ミルクロードでの一枚。
何故このルートを選んだのか?それはヤバそうな雨雲を避けるため。


ミルクロード→510号線で抜海のところからオロロンラインへ。朝から一番の盛り上がりの道を走ります。


     
一気に走り倒すことはぜずに、ゆっくり&まったりと走ります。
天気が良くなくても、記念撮影は忘れずに。


     
早朝とはいえ、多少の交通量もありました。
でも、タイミングさえあれば、英国・マン島の気分も味わえそうです。


で、オロロンラインの最後にあったところでも記念撮影。こっから「昨日の続き」を拾っていきます。


     
106号線の北緯45度モニュメント。
一番有名なヤツですね。


昨日のに比べても写真映えするモニュメントだというのが良くわかります。
開けた場所に立派なモニュメントがあり、条件が良ければ利尻富士と一緒の写真も撮れる。記念撮影にはもってこいの条件が
揃いすぎていると言っても過言ではないでしょう。

とりあえず、これで3個。あと一つを拾ってコンプリートだ。と言う事で、ここを出発し、先の972号線を左へ。
ここで、これからの『楽しい困難』を繰り広げる発見がありました。

972号線を入ってちょっと行ったところに、こんな道路標識を見つけました。



972号線上の「北緯45度線まであと1km」標識。
この道にもモニュメントがある?


ここにもあるんだ。・・・・・と思って進んでいっても、どこにもそれらしいモノが無い。
しばらく進んでも、反対側の「あと1km」標識があっただけで、肝心の45度との交点標識が無い。何で無いの?
このルート上を何度往復しても、それらしいモノが無いので、ここでの捜索活動を一旦切り上げて、次の目的地へ。


972号線から40号線へ入って、幌延方面へ。その40号線のところにあるとすれば、それが最後のモニュメントになるはず。


     
40号線の北緯45度モニュメント。
南側に向いてるせいか、陽に焼けてすっかり色褪せてます。



反対側はまだ状態が良い。


これで、当初の目的を果たした・・・・と思いきや、意外に奥が深いぞ北緯45度モニュメント。
実は、この40号線のモニュメントに到達する前に、同じ40号線に興味深い看板を発見しました。



この看板が農道の先へと導いていました。


さっきの972号線のことがありましたが、ここまで来たら行くしかないでしょう。と、その農道へ入っていったら、


     
意外に立派なモニュメントがありました。
ご丁寧に北緯45度ライン付き。


この発見で妙にエキサイティングしたことはゆうまでもありません。もしかして、北緯45度モニュメントって、いっぱいあるのかもしれない。
そう思うと悠長に写真を撮ってる場合ではありませんでした。

来た道を戻り、40号線を南へ。さっきの40号線モニュメントを通り越し、先の121号線で幌別方面へ急いでいってみたら、
やっぱりあった。


     
121号線の北緯45度モニュメント。
モニュメントというよりは、より45度線に相応しいモノになってます。


ここまで揃うと、ほぼ確信に近いものがありましたね。
間違いなくこの町(幌別町)の中にある道には、こういったモノが45度線と交わる道に備わっているのだろう。
ドコの誰かは存じませんが、かなり洒落たマネをしてくれてる。

そうなったら、やることはだた一つ。「全部廻って、全部撮ってやろう」

と鼻息荒く意気込むのを押さえて、近くのセイコーマートでちょっと休憩&ルート確認なんかしてみる。
幌延町から延びる645号線とその先にある583号線が北緯45度線と3ヶ所で交わっていて、ちょうど一筆書きのように廻れば
全部押さえられるし、583号線の出口が40号線だから、そこから256号線→855号線→551号線で天塩に出て、
オロロンラインからもう一度さっきの972号線を再確認しに行こう。名づけて『北緯45度ローラー作戦』


で、セイコーマートから645号線へ入って、地元の車とかを先に行かせるくらいのペースで進んでいくと、遠くにラインが見えた。
やっぱり予想は正しかった。



645号線上の北緯45度モニュメント。
これでまず1個


これに調子を良くして、タンクバックの地図の位置を気にしながら、若干ハイペースで645号線を進んでいったら



645号線上2個目の北緯45度モニュメント
写真の奥に見える家は北緯45線上に建ってます。


よし、ラスト1個をGETしにいざ行かん。ここからはたいぶ先だから、いつも以上のペースで行っても、通り過ぎることはないだろう。
北海道にありがちと思える山中を進んで、645号線から583号線へ合流。山道から田んぼとか畑が似合う風景の中を進んでったら
最後の1個が見えてきた。


     
583号線の北緯45度モニュメント・・・・で良いのか?
一応『標識』はあるけれど、これまであった『道路上のライン』は無し。
この写真を撮る前に、別のライダーが45度線を記念撮影してました。
来年以降、これが話題になるか?


これで3ヶ所の北緯45度モニュメントを押さえることに成功しました。が、この583号線の様子を見ると、972号線のことが
頭をよぎります。やっぱり、あっちにもコレくらいの標識はあるだろう。もしかして、見間違いをしたのかもしれない。

それを確かめるべく583号線から395号線経由で40号線に出て、作戦通りに天塩方面へひとっ走り。
天塩の道の駅で休憩後、またオロロンラインへ。



朝来た道を今度は逆向きに。


で、もう一回あの972号線へ行ってみたものの、『あと1km』標識はあっても『45度線』の標識は無くて、972号線の
北緯45度ラインの正確な位置は分からずじまい。あの標識も無いのって、何だ?誰かに盗まれたりでもしたのか?



仕方無いので、北緯45度線があると思われる部分を撮影。
この見える範囲のどこかに北緯45度線があるはず。


この972号線の捜索活動の後、もしかしたらまだ他にもある可能性を求めて972号線から脇の農道(ルート番号不明)へ入り込み、
怪しいと思うところを徹底的に走り回ってみました。
結果、収穫無し。さすがに、細かい道までモニュメントを作ることはしないか。

これにて『北緯45度モニュメント』ネタを終わりにして、せっかくだからもう一度オロロンラインに出て、そのまま稚内までUターン。
一日にオロロンラインを往復するのも贅沢な遊びか。


     
稚内から走ってきたときよりも交通量は増えたけど、それでもこんなくらい。
利尻富士も前よりも見えるようになるくらい天気も回復してきました。


そういえば、このオロロンライン(帰り)の最中にメーター内の燃料残量ランプが赤く点灯しました。
メモってた記録だと、天塩の道の駅にいたときで昨日給油してから219km走行してて、そこから972号線とその他の道を
散々走り回ってからオロロンラインの約70km先の稚内を目指して走るってのは、マイルールから照らしても「ちょっと危険」
危険ではありましたが、あのフラットROMモトロニックの燃費データを取るためだと思えば、このくらいのコトはやってみたい。

で、その赤いランプが点灯したのが、大体抜海くらいまで走ってきたとき。
稚内までそう離れてるところではなかったですし、そこまでは行けるだろうと過去の経験上の予想はつきました。
それでも、稚内までの走行中(それが実験中だったとしても)は、あまり良い気分ではありませんでした。あれは心臓に悪い。
その稚内市内の給油時の走行距離が約320km。給油量が約13,4L。割り算すると、約23.8km/L。
ツーリングペース+αなら中々いい数字だろうか?

稚内まで戻ったのが、ほぼ11時。ぼちぼち今日の宿泊地の滝川へ向かおうかなぁ〜。と、思いつつ、何故か北上。
せっかくだから、最北最後にノシャップ岬を見ていこう。


     
行ったのはいいけれど、ほぼトイレ休憩程度だった。
ついでに、近くのセイコーマートで昼飯を。


ノシャップ岬から稚内市街地を抜けて40号線へ。最北の地を後にして、昨日行けなかった名寄市のひまわり畑を見に行こう。
40号線を快適速度で南下してって



遥か昔に来た宮ノ台の展望台に寄ってみた。
展望台の道のりは何となく覚えていたものの、そこからの風景は覚えていなかった。


40号線をひたすらそのまま走り続けて、北緯45度モニュメント探訪で走り回った幌延周辺も通り過ぎ、雄大な道北地域を
惜しむように・・・・・でもない速度で駆け抜ける。交通量が少ない区間は、尚更そうなるに決まってる。
しかし、昨日気づいたけど撮れなかったネタを押さえるのに停まるのは、躊躇しなかった。



40号線の佐久から音威子府までの川沿いに見つけました。
『スリップ』ではなくて『スベル』って?
横文字が分かりづらい?それとも運転者の技術を信用してない?


音威子府から美深まで来れば、名寄はすぐそこ。ひまわり畑はもう近い。
途中のセイコーマートで停まって、事前にネットで調べた『なよろのひまわりMAP』ってヤツでひまわり畑の位置を確認しつつ
その後の移動経路も考慮しながら、どのひまわり畑へ行くかを考えます。だって、ひまわり畑って、一ヶ所だけじゃないから。

あまり深く考えることはせず、そのセイコーマートから一番近い地域・・・・智恵文のひまわり畑・・・・・に狙いを定めて
そっちに記載されてた4ヶ所のひまわり畑を廻っていくことにして、その後は名寄市街地に入る前の688号線で朱鞠内湖へ出て
滝川へ行くことに。

セイコーマートから走ること少々。まずは1ヶ所目のひまわり畑から。


     
(財)農業・環境・健康研究所って場所のひまわり畑
かなり見ごたえのあるひまわりでしたが、畑の近くまでいけるのは人間のみ。
畑の真横でバイクと記念撮影は出来ません。


つづいて2ヶ所目。



その場所から程近い別会場?のひまわり畑。
畑の真横まで乗りつけることが出来ても、肝心のひまわりがダメ。


3ヶ所目のひまわり畑(竹田ファーム)は場所が不明確だったんでパスして、4ヶ所目のひまわり畑(伊東ファーム)へ行ったら



いつだかの「尾根上を走る明るい快走路」を思い出し、行くのを断念しました。
(ひまわり畑はこの先にあるらしい)


・・・・・・・・・ま、1ヶ所でそこそこキレイなひまわりが見れたから、よしとしよう。

これで今日一日のやりたいコトはやりつくしたんで、後は寄り道せずに滝川へ行くだけ。
名寄から688号線で朱鞠内湖まで出てからは、275号線をひたすら南下。見方を変えると『2日目のルートを逆走』します。

で、またここからフラットROMの燃費計測が始まりました。
名寄(4ヶ所目のひまわり畑)を出るころには、稚内から約180km走行してました。
一方、頭の中では、275号線を走っていくと秩父別町の手前・・・・・・昨日爺さんにダマされたセイコーマートのある辺り・・・・・・に
ホクレンのGSがあったはずだから、そこまで行って給油しようと思ってました。
ツーリングマップルなんかでざっくり距離を予想すると、約100km弱。・・・・・・・これくらいなら行けるだろう。
どうせ、ツーリングペースだし、大して燃費に影響する走り方なんかしてないもん。

ツーリングマップルにも書かれているように、交通量皆無なルートで適度なアップ&ダウンそしてカーブの連続する道路を
そこそこのハイペースで走りまわれ、そのペースで走れる時間が比較的長時間取れること出来て、非常に快適なひと時を過ごせました。
ちょっと見た目が異なるかもしれませんが、周りを木々で囲まれた道を走ってると、ル・マンとかニュルとかを想像しちゃって
必要以上に気分が良くなります。



朱鞠内湖PAでの証拠写真。


幌加内トンネル辺りまで走ってきたら、さすがにガス残量が気になったんで、若干ペースダウン。
まだ燃料残量ランプは点いてませんでしたが、今にも点きそうな予感がしたんで、目当てのGSまで元気よく走るのはヤメました。

結局、燃料残量ランプが点く前にホクレンのGSに到着。早速給油すると、12.6L入った。
稚内からの走行距離が約300kmだったから、割り算して23,8km/L。多少の誤差を考慮したとしても、稚内で給油した時と
同じくらいの燃費。やっぱり、ツーリングペースだと、これくらいなんだな。
市街地の渋滞とか無ければ、リッター24kmくらいの燃費で走れそうなのが分かった。
多分、北海道滞在中は渋滞に巻き込まれることは少ないだろうから、特別なコトが無い限り、フラットROMモトロニックを使う上で
燃費の心配はしなくていいだろう。


で、給油後は地元の車の後についていくだけで、滝川市街地まで流すペースの走りしか出来ませんでした。
時間は夕方5時を過ぎていて、給油した秩父別町から滝川市までの275号線上には多数の車が走り回り
それまでのようなペースで走れません。致し方ないけど、無理にペースアップする必要もない。

そんな夕方の込み合った275号線を走りきり、やっと滝川市のホテルへ到着。
しかし、まあ・・・・・・・・・なんだこの街。


     
シャッター商店街ってのは聞いたことがありますが、
シャッター市街地ってのは初めてかも。


いつもの『ホテルへチェックインしてから、ホテルで地図を貰って、周囲の探索』なんてやっても、何にも無い。泊まる場所間違った?
滝川駅前のホテルへ入ったんだけども、・・・・・ただホテルの周囲を散歩しただけで終わってしまった。





8月16日
北海道4日目でもあり、北海道最終日でもあり。

さて、北海道最終日のゴール地点は苫小牧のフェリー乗り場。地図で見れば、意外に近いゴールです。
何でゴールが苫小牧なのに、滝川で宿泊したのか?

今年の北海道ツーリングの計画段階では、ゴールは函館でした。そのときは、函館からのフェリーしか予約できなかったから。
つまり、昨日の出発地の稚内と計画時のゴールの函館の中間地点として、この滝川市を選んだんです。
2日間かけて北海道を縦断して帰るという壮大な計画だった・・・・・・のが、6月〜7月にかけて毎晩フェリー会社の予約サイトを
チェックしてたら、運よく『16日・23時59分発八戸行き・2等寝台』の予約の空きが出て、速攻でそれをゲット!
函館からのフェリーはキャンセルしたものの、滝川市で予約を入れたホテルの方はそのままで、今回の北海道ツーリングを
やっているという訳なんです。

いつもなら、最終日はフェリーの時間・そこまでの天候なんかを気にしながらの走りをしてましたけど、今年に限っては
それをしなくても大丈夫そうな距離だし、天候でもあった。最終日も目一杯走るぞ。


     
今日はちょっと遅めの5時半スタート。
で、駅前でいつもの一枚です。
右の写真は駅前にあった「ショッピングセンターに見える廃墟」
営業してるのかどうか分からない。


とりあえず、滝川市街地から38号線で富良野方面を行って、美瑛に行こう。
何せ時間はあるから、いつもは寄り付かないような所へ行って、証拠写真を撮りまくろうという魂胆です。

今朝の38号線も何か湿っぽい。朝から霧というか霧雨というか雨が降った後というか、・・・・・・・・何かテンション下がるなぁ〜。
38号線上のラベンダー園の看板が目印ってところからウラ道へ入って、富良野の759号線→851号線で美瑛へ向かう。


     
写真左・759号線からの眺め。薄曇りでイマイチな眺望です。
写真右・富良野のCIカラーのラベンダー色をした農業用設備。
何もそこまで拘らなくてもいいんじゃない?


851号線→581号線→ルート番号も無いような田舎道を通って、有名なジェットコースターの道へ到着。



多分、あまり見ないであろう反対側からのスタート風景。


富良野・美瑛界隈で有名な道の一つですが、今まで来たことが無かったから、一回は見て・走ってみたかった。
記念撮影後スタートして、確かにジェットコースターのように上下のうねりがすごい道なのは分かったけども、
途中に多数の十字路(交差点)が多すぎて、ジェットコースターの様に一気には楽しめなかった。
北海道の道路基準からすれば、細かい道だね。


で、ジェットコースターの道の逆側の写真(一番写真写りの良い写真)と撮り忘れ、そのまま237号線で美瑛方面へ行っちゃって、
美瑛市街地のコンビニで一休み。美瑛で有名な写真撮影スポットを廻りました。


     
写真左がケン&メリーの木で、右がセブンスターの木。



で、マイルドセブンの丘


以上、美瑛3点セットの写真でした。
さっきのジェットコースターの道なんかもそうだったけど、この富良野や美瑛の地形って、北海道の割りに細々してる丘で
急カーブの上り坂や下り坂のような場所が多くて、走っていてイマイチ窮屈さを感じる部分がありました。
千葉から最初に来てたらちょっとは違う感想を持ったかも?今までの北海道の道を堪能しすぎた反動だね。

とりあえず、こんな写真を押さえて精神的に満足したところで美瑛を後にして、今度は富良野へUターン。



いつもの富田ファームでお土産を買いつつ
ラベンダーソフトを食べて、富良野を味わいます。


ここで時計を見ると、まだ朝9時。まだまだ北海道最終日の時間は残ってました。・・・・・やっぱり、行くか。
ここから38号線を使って、去年行ってガッカリしたナイタイ高原へ行き、去年の雪辱を晴らそう。


富田ファームから線路を渡り、そのまま田んぼの中を直進。298号線で布部の辺りから38号線を南へ。
後はひたすら道なりに流していき、狩勝峠を通り越して、新得の75号線から133号線→274号線→337号線→
謎のショートカット路→806号線でナイタイ高原へ行きます。
そういえば、途中の75号線のホクレンGSで給油したら、『275km走って、12,4L入った』


     
時間の余裕があったんで、いつもはスルーする狩勝峠で停まって記念撮影。
あの駐車場はちょっと入りづらいし、出にくい。


     
確か、337号線からの眺め。


この日の新たな『収穫』だったのが、274号線や337号線の直線道路。意外や意外、かなり良い雰囲気のある道じゃないか。
過去に通ったときはそれほど感じなかったけども、道北のエサヌカ線・オロロンラインに比べて、同じ直線道路でも
道沿い近くに民家・牧場・林などが連続して並んでるせいで、非常に「通り過ぎてる感」が豊富で、距離や時間の割りには
風景の変化が楽しめ、見てて飽きない。
道北の2本は直線が長いかもしれないが、スピード感を感じさせるモノが少なくて、意外と淡白な感じがするのに対し
こっちのは風景の変化がスピード感を感じさせ、短い距離をカバーしてる感じ。

で、そんなことを思いながら走ってたら、何となくアメリカチックな想像をし始めた。
どっかで『バート・レイノルズ似の道民が、トランザムに乗ってパトカーとカーチェイスしながら向こうから走ってくる』とか
面白そうなコトが起きないかな。



やっとここまで来ました。


ここからの上り坂で、確かロータスのエキシージと追いかけっこしたりしたんだけど、やっぱりロータスは速かった。
これがK1300Sだったら、いい勝負してたかな?



最後の目的地に到着。
今回はギリギリセーフだな。


やっぱり高原だからなのか、坂道を上がってくにつれて上空の雲が近づいてくるように、段々と薄曇な風景になってくんだよなぁ〜。
去年の風景から比べればマシなんだけど、ピーカンの天気を希望してたんで、空模様同様に気分もドンヨリ。


     
若干ガスってるんで、見通しが今一つなのは否めない。


ま、仕方無い。また来るさ。

ここに居た頃がだいたい12時。ぼちぼち苫小牧に向かってもいい頃合だ。
ここから去年と同じルートで行ったとすれば、約5時間くらいで苫小牧までいけるはずだから、急がずにゆっくり走ろう。
ナイタイ高原から806号線→謎のショートカット路→337号線→274号線で日高峠を越して、あとはそのまま274号線で夕張まで。
274号線から462号線→234号線で苫小牧。うん、無難なルートだ。



2014年北海道ツーリング最後の写真。
鹿追辺りで見つけた標識。乗馬した人も渡ります。


ココから先は去年とほぼ同様。
苫小牧市街地で明日のためのコンビニパンを買い込んで、苫小牧フェリーターミナルの弁当を夕食代わりにして
待合室のTVで明日の天気を確認し(また東北から関東までの間に雨雲があるらしい)、深夜の出港までひたすら時間つぶし。
フェリーに乗り込んだら、2等寝台で耳栓して「おやすみなさい」。
約8時間後には、八戸へ上陸です。

その八戸からの高速も、往路同様に霧雨や小雨みたいのが降ったり止んだりする天気の中を走るはめに。
八戸ICからすぐのPAでレインスーツに着替えて準備万端にしても、煮え切らない天気の中をひたすら走るのは同じでした。
オマケに昼間だから雨が止むと気温が上昇して、夜の雨の中を走るより辛かったと思う。
そんな高速上でも、本格的な帰省から帰る車の渋滞に巻き込まれる前に帰ってこれて良かった。
どんなバイクでも、走りたいペースで走れないのが一番ツラいし、そういった時間はなるべく無いほうが良いに決まってる。
最終的に、17日の夕方に無事帰宅。その夜に、北海道からのお土産を多数受け取ることとなりました。


後日談。
この翌日から仕事再開で仕事用トラックであちこち走り回ってたんですが、体の中から北海道の距離感が抜けず
1時間くらいトラックで移動しても、「もう着いた」って錯覚気味の状態で仕事してました。
この感覚がどのくらいで戻るかな?