15’北海道ツーリング
北海道を横方向に計測。




2015年の初夏の頃、風の噂でこんな話を聞きました。「北海道の最西の道路が開通した」
どうやら、最西端の尾花岬の道路・・・・740号線が通れるようになったようです。なるほど、あの道が通れるようになったのか。
という訳で、今年はあの最西端ネタを復活させて、再度最西端の位置(緯度経度)を調べてみることにしました。
ついでに、最東端の納沙布岬へも行って、そっちの位置(緯度経度)も調べることを一番の目的にして、
その道中の面白そうな場所をピックアップし、それらを一筆書きになるように繋いでいって、今年のツーリングルートの出来上がり。
後は、フェリーとホテルの予約を確実に済ませるだけ。

そういえば、あの740号線が開通したのは2013年のコトらしい。
2013年に開通した話が風に乗って千葉の田舎に届くまで、たっぷり2年ほど掛かったことになりますね。


     
2012年と2015年の地図の違い。
2012年には建設中だった道が
2015年のにはちゃんと開通したことが描かれています。


8月12日
殆んど消化試合のようだった盆休み前日の仕事内容を手際よく終わらせた後、すばやく身支度を済ませて、いざ出発。
何しろ、今年予約出来た『青森⇔函館フェリー』の出港時間が、13日朝の5時10分。あまり時間的な余裕がありません。
さらに、途中の常磐道付近で多少の降雨もあるようなので、いろんなコトを用心しながらの出発となりました。
青森までの高速走行では、その常磐道で多少の雨に降られた・・・・しかし雨天決行!・・・のがあったくらいで、
それ以外は近年稀に見る快適走行が出来て、メットに当たる虫も少なく、暑くも無く寒くも無いちょうど良い気温の中を
一気にフェリー乗り場まで走れました。
何となく幸先良い雰囲気。

青森フェリー乗り場で、時間潰しに高速での燃費をちょっと計算してみた。
去年はフラット・ロム仕様で走ってきて、今年はさらにステンチューン・マフラー装着仕様とまた変化してるので、
興味半分での比較ですが、・・・・・・・・・・そんなに変化なし?給油量の誤差くらいな違いしかなかった。
去年も今年もおおよそリッター20km。思いのほか変化が出ない。そんなモンなのか?
いろいろと装備面が変化しても、走行ペースが同じならば、変化って出にくいモノなのか?


     
深夜(早朝?)3時ごろの青森ICとフェリー乗り場の様子。
途中でペースメーカーになる車が多くて、それも快適走行になった一因です。


     
で、青森で乗り込む前と、函館の下りる際の様子。
気のせいか、近年どんどん北海道へ渡るバイクが少なくなってく気がします。
特にこの早朝のが。
13日、5時10分発のに乗ったバイクは合計4台。


そして現地時間・13日の朝9時すぎ。やっと函館へ上陸。
で、その函館上陸後やるコトと言えば、


     
フェリー乗り場の前で写真を撮って、すぐ移動。
函館駅前市場で、お土産を買って→宅急便で送るのを済ませます。
毎年慣例行事となってる行動です。


まず今年のツーリング予算に余裕を感じている時に、一気にお土産を買い込んでしまいます。
毎年の事ですが、『お土産を買うために、行った先でお土産屋に回る時間』などを考えたら、ここで済ませた方が楽です。
まず北海道らしいお土産なら、この場所で大抵の品物が揃うから、大体8割くらいは買い込む気持ちで買い集めます。
お土産を買ったら、ようやく肩の荷が降りたような気がします。

一息つく間もなく、来た道をUターン。


     
フェリー乗り場近くのラッキーピエロで名物を食します。
と言うものの、大した思い入れも無く、話題としてです。


さて、これから今年のツーリングの本番ってところ。
フェリー乗り場前の228号線を松前方面へ。少々多めの交通量の流れに乗りながら、最初の目的地へ行きます。
トロい流れに乗ること約30分くらい。



トラピスト修道院でまず一枚。
写真を撮った後で気づいた。
「右側通行」の停め方で写真を撮れば、もっとそれらしくなったか?


写真の影を見てもらえば分かると思いますが、北海道上陸後の天気も申し分なく、気温を例えるならば、GW後の陽気みたい
程よい暑さを感じるくらいで、とても8月とは思えない。うーん、頑張って北海道まで走った甲斐があります。



トラピストを出てからの228号線で、松前方面の写真。
天気は良い。・・・・・・が山に雲が掛かってるのがとても気になります。


関東もそうでしたが、8月に入ってから北海道も局所的な集中豪雨があったりしたし、天気が良いからといっても油断できない。
天候の変化に注意しながら、先へ進みます。

木古内市街地で給油を済ませて、228号線→5号線で日本海側へ。向こうの228号線を北上して、最西端を目指します。


     
5号線沿いにあった鉄道が廃線になったようで
踏み切りが撤去され、きれいな舗装路となってました。
ここでは鉄道よりも車が優勢のようです。


     
その5号線のある地域は携帯電話が使えない地域になるようで
携帯のアンテナ感度がゼロか1程度。
何かあっても、助けを呼ぶのは難しい。


写真の『時間』を見てもらえば分かる通り、この5号線にいた頃がちょうど昼頃。
で、北海道1泊目のホテルを予約したのが、いつもの千歳駅前のホテル。思いのほか時間が進むのが早い。
北海道へ上陸してからまだ数時間。すでに北海道スケールにヤラれているのかも知れない。

日本海側の228号線に合流したら、これまた多少多めの交通量のトロい流れに乗りながらひたすら北へ。
北海道名物?の海岸沿いの所々で行われてる『海を見ながらBBQ』の炭の香りを感じつつ、夏の北海道の風景を楽しんでく。
楽しむ一方、トロい流れに乗ってると夏用サイドカウルからの熱風が見事に足の脛部にまとわりつき、非常に足が熱い。
例年以上にエンジンの発熱量が多いのか、過去最高くらいの熱量も感じつつ、夏の北海道の風景を楽しむなんて・・・・・・。



交通量が少なければ、こんな感じの風景を楽しめます。
この風景を見るため(走るため)に来たようなもんだ。


228号線→229号線→740号線と進んで、ようやく北海道の最西端地区へ着いた。



このネタのために、押入れの奥から初代レーダー探知機を持ってきました。
初代にはGPSによる緯度経度表示が出るけど、2代目のにはそれが無いので。


     
まず尾花岬手前の帆越岬にある帆越山トンネルで計測。
前回同様の「東経139度47分1秒」。


帆越山トンネルを通り過ぎて、前回は行き止まりだった場所も通り過ぎ、尾花岬に出来た大田トンネルを通り過ぎる。
地図上でいうと、この辺が北海道で一番西側になるはず。
もしかしたら、トンネル内が最西端かもしれないが、GPS測定が出来ないので、トンネルの外を最西端を仮定して測定します。


     
大田トンネル出口での計測。
ここは「東経139度46分11秒」か。


で、大田トンネルから日昼部トンネルを通り過ぎて、その先の日中戸岬のカーブ部分に停まる。
尾花岬よりも北側で一番出っ張ってるのが、日中戸岬のこの部分と思われるので、そこを計測しました。


     
このカーブ部分での計測だと
「東経139度46分21秒」


という事で、大田トンネル先の場所が北海道最西端として認められる位置ではないか?と言うのがハッキリしました。
北海道道路管理関係者の方には、あの辺りに「北海道最西端」とでも書いた看板の設置を希望します。


今年のネタを半分終わらせたので、もうこの辺に未練は無い。さっさと千歳のホテルまで行こう。
天気の急変の可能性も気になるし、時間的にもこの時点で午後2時。あと3〜4時間のうちに千歳に着きたい。
ま、頑張って走っていけば良いだけさ。

せたな町内で小休止の後、230号線→5号線→37号線→453号線→276号線→16号線と進んで千歳へ。
文字にして書くのも大変なのに、いざ快適に進もうとするとなかなか大変です。
いつも交通量が少ないわけではないし、いつも追い越し可能な道路ばかりでもないので、北海道を楽しみながら走りたいのに
気がつけば『目を三角にしながら追い越せるチャンスを狙ってる』ような走り方をしてました。
もっと北海道を楽しませてくれよぉ〜。


     
それに、このような風景を見てしまうと
ゆっくりと北海道を楽しんでばかりもいられない。


そんな走り方の甲斐あって、午後6時ごろ千歳駅前のホテルへ到着。
気分は昂ぶってて、まだ走れそうな気がしてましたが、冷静に振り返ると徹夜して走り回ってるので、絶対に休息が要る。
・・・・と判断し、適当な夕食を食べ、明朝のコンビニパンを買い込んで、早々にベットに潜り込みました。
明日もいつものように早朝出発です。




8月14日
昨日、早々に寝たせいか、ケータイの目覚まし時間よりも早く目覚めることが出来ました。
それだけ北海道を走ることにワクワクしてます。別にホテルの枕が合わなかったせいではありません。


     
いつもの一枚を今までと違うアングルから。
今年の北海道は、『寒い方』の北海道だった。


天気予報の気温を考慮して、メッシュTシャツ+長袖Tシャツ+メッシュジャケット+ウィンドブレーカーという姿でスタート。
これから峠を越えるのだから、ここよりも寒く感じるはず。特に早朝は。

朝5時の千歳市街地を抜け、337号線→226号線→462号線→274号線と進んで、日勝峠の向こうを目指す。



そんな朝の風景。
前方を行くトウモロコシ満載のトレーラーが
時折トウモロコシを落としながら北海道の大地を進んでます。


     
山に近づくにつれて気温が下がってるようですが
エンジン熱を気にしないで走れるので、よっぽど快適です。
どんどん先へ行けます。


237号線と274号線の交差点を通り過ぎ、いよいよ峠道本番。交通量も少なく、去年より3割増な排気音を響かせて峠道を
駆け上がる。だんだんと昇る太陽が見えてきたと思いきや、徐々に増えてく霧のようなモノ。もしかしてこのまま雲の中?
ほぼ霧雨のような感じの中を走るようなもので、メットなんかには水滴が着くものの、体には大して付着しない程度。
しかし、路面は所々に水溜りがあるくらいの路面で、前走車の水飛沫を避けるように車間距離を取りながら
走る工夫が必要なほどでした。この時ほど、「フロントタイヤを交換しておいて良かった」と思ったことはありません。


     
大体8合目付近から霧がかかってきて、頂上付近では路面もすっかりウェットな状態。
それは日勝峠を過ぎてからも同様で、38号線に合流するころまでウェットな状態でした。


38号線のコンビニでメットの水分を拭き取りつつ、ここから帯広までのルートの再確認。
ここから見える十勝平野辺りはドンヨリと曇り空で、また霧雨みたいな雨に遭遇しそうなのが明らかなほどの天気でした。
そうなると、交通量の多そうな38号線だと水飛沫を気にする場面も多いだろうと予想し、38号線を御影市街地まで行って
そこから734号線→75号線と迂回するように走って帯広市街地へ行ってみることにしました。

75号線は38号線に比べて交通量が少ないだろう・・・・・・という予想もして75号線を選んだのに、
いざ行ってみたら、予想以上の交通量と走行ペース。オマケに734号線へ合流するまえの38号線の段階から
強めの霧雨も降ってきて、荒っぽい北海道の洗礼を受けるはめになりました。



75号線でくりりん火力発電所を通り過ぎた辺りからようやく霧雨も収まり
2本目の陸橋を過ぎた辺りからやっと快適な走りが出来ました。


もうそろそろ帯広市街地に入ろうかな・・・・と思った頃、一旦75号線沿いのコンビニで小休止&時間調整してみる。
千歳からの走行距離も確認して、ますGSで給油を済ませてから、今日最初の目的地の駐車場へ。
今日の目的地の開店時間は午前9時です。


     
38号線沿いにある六花亭へ。


ここで仕事先へのお土産を買って→宅急便で送ってから、銘菓サクサクパイを購入してみた。


     
賞味期限3時間という超短期間の商品を2つ買って
今と3時間後との違いを比べたい。それだけです。



まず1個目。


うん、美味。
多分、今朝一番で作り上げた?のでしょう。文字通りサクサクのパイ生地と中のやさしい味のカスタードのマリアージュ。
このサクサク感は、どっかのコンビニ菓子では巡りあえないような食感だと思います。さすが六花亭。
さて、このパイが3時間後どうなっているのか?乞うご期待。


そして、六花亭から出発。
帯広からの38号線→242号線と進んで本別方面へ。本別から392号線・274号線へ入って、白糠からの38号線を目指します。
こっちの方の道路って、比較的平坦でありながら緩い起伏があったり、視界が開けてるようで周囲の山や丘で遠方が見えなかったり、
日本離れした風景が続いていくんで、ひたすら走るだけのプランニングでも飽きにくいです。(飽きないとは言わない)

それも392号線・274号線へ入ると一変。いよいよ山道って感じの道のりとなります。
幸いにして前方に数台の車がそれなりのペースで走ってるだけなんで、快適度数が高めの走り方が出来て非常に快適。
その数台の車も、新しくできた道東自動車道へ入っていってしまい、そこから先の道へ入ってったのは自分くらい。
車は『時間短縮』でそっちへ行ったのでしょうが、こっちは『時間延長』な気分でこっちの道へ。すぐに通り過ぎるなんてモッタイナイ。
ツーリングマップル表記で「民家皆無」なんて書いてある地域をひたすら自分のペースで走りきる。おおよそ千葉じゃ出来ない
体験ですから、多少遠回りでも楽しめる方へ行ってみよう。


白糠市街地のコンビニで小休止後、また38号線で釧路方面へ。しかし、そのまま釧路へ行くことは無く、
38号線沿いの庶路駅の先で踏み切りを渡って、ルート番号不明の道へ入ってみる。
釧路空港の脇をかすめるように走っていって、240号線へ合流。今度はそのまま阿寒湖方面へ進んでいって


     
赤いベレーって場所で、エゾジカバーガーを食べる。
北海道2日目の昼食です。


鹿肉を使ったハンバーガーってどんなのだろう?って興味から食べてみましたが、ちょっと量が足りなかったか(サイズも小さい)。
今度来た時には、ガッツリと食べれるエゾシカメニューをチャレンジしてみよう。
※何か鹿肉が不足気味だったのか、バーガー以外のメニューは提供してないみたいだった。

さすがに今日の午後を乗り切るには、これだけでは栄養分が足りないので、



ちょうど3時間経ったサクサクパイで栄養補給してみる。


その味わいたるや・・・・・、表面はまだサクサクしてたけど、中心部はクリームの水分でかなりしっとりとふやけていて、
クリームとのコントラストが台無しになってました。
六花亭側は、この数時間の変化も嫌って、3時間と言う賞味期限を設けたのでしょう。
『3時間後』のだけを食べてるのであれば問題無いでしょうが、『出来立て』を食べてしまうと、『3時間後』のはガッカリするね。


さて、腹ごしらえもそこそこに、赤いベレーを出発して240号線をもっと阿寒湖方面へ。
途中の274号線へ入って、釧路をかなり迂回するようなルートで44号線方面を目指そう・・・・・・・

と走っていったものの、240号線の快適さに心を奪われ、途中の目印も通り過ぎて、気がついたら241号線との信号まで
走っていっていました。ちょっと先まで行き過ぎたねぇ。
途中に274号線と交わる標識も無かったけど、・・・・・・・それにしたって、行き過ぎた。
241号線の信号でUターンして、240号線を釧路方向へ。さて、274号線の入り口はドコだ?



その240号線(Uターン時)に見つけたキツネ。
こっちも道に迷ったか?



274号線の入り口発見!
北海道道路管理関係者の方に、もうちょっと見やすい標識の設置を希望します。


多分、ここで30〜40分程度はタイムロスをしたと思いますが、仕方無い。ま、これから遅れを取り戻そう。
274号線を標茶町方面へ行って、標茶市街地で給油後、今度は14号線→813号線→807号線と進んで、茶内町へ。



確か14号線沿いで見つけた看板。
動物注意って言っても、鳥は大丈夫じゃない?
飛んじゃうし。



こっちは813号線だったかなぁ?
マイナーなルートを選ぶと交通量が少なくて快適度数が上がりますが
ルートが合ってるかどうかが不安になります。


で、807号線と44号線の交差点を直進して、そのまま茶内市街地へ。目的地は茶内駅にある。


     
感動のご対面。


噂には聞いていたけど、北海道で会えるとは思わなかった。
去年とか一昨年とかの北海道ツーリングの目的地の候補にしたりもしたけど、『今年じゃなくても良いだろう』と
後回しにしてたことを悔やむくらいの感動がありました。
なんてたって、自分の人格形成に多大なる影響を与えたアニメですから。



となりの浜中町が作者のモンキーパンチ氏の故郷らしいので
このような趣向が可能なようです。
ルパン3世で町おこし?


で、茶内駅前で念願の記念撮影の後、44号線に戻ってちょっと先にある123号線に入る。今度は隣の浜中駅前へ。


     
せっかく来たのだから、こっちの2人も押さえておく。
本当は別の駅にもあるらしいのですが、240号線でのタイムロスを取り戻すのに
泣く泣く諦めました。


これだけが目的地ではないし、本命はもっと別の場所にあるので、後ろ髪を引かれつつ霧多布岬方面へ移動。
123号線を海岸へ向けて走り、強い海風が吹く海岸沿いを霧多布に向けて快走する。
そして、霧多布岬手前の浜中町内にある



浜中町役場隣の文化センター内にある展示スペースを見学。


     
ルパン3世『漁業関係者Ver』なんかを見学。
他に原稿用紙とか貴重なモノも見れたりしました。


もっと丁寧に浜中町を探索してみたい欲求に駆られましたが、いかんせん時間が無い。
やはり240号線でのロスが響いたみたいで、この見学が終わった頃で夕方4時を過ぎてました。予定をかなり押してます。
オマケに天候もドンヨリと鉛色の空が重たげに広がってきて、心の余裕を奪っていきます。
・・・・・また来年にでも来よう。

最後の悪あがきで『霧多布温泉ゆうゆ』で、ルパン3世グッズを買い求めて、ここから離脱。
本来のルート希望では、霧多布から123号線→142号線と海岸沿いを走りたかったけれど、今は時間と距離を優先して
123号線をそのまま44号線に戻り、本日のホテルを予約してる根室までひた走ることにしました。


44号線でトロいキャンピングカーを抜かすことくらいしか特筆するコトが無く、比較的スムーズに根室に到着。
ここで5時半。・・・・・・・うーん、もうちょっと頑張るか。

一回ホテルへ行ってチェックイン手続きを済ませ、夕闇迫る根室市街地から35号線をさらに東へ(反時計回りで)。
やっぱり今日中に最東端は押さえよう。



天気が心配だったから、天気が良いうちにネタをスッキリさせます。


この時間から『観光地』へ行こうとする車も少ないのか、たまに地元の軽トラ(エキストラ防錆仕様)を抜かすくらいの
アクションをしながら進んで行って、あっけなく到着。目的地は過去同様にそっけない風景のままでした。



北海道&日本の最東端へ。
しかし、華やかさに欠ける岬だなぁ〜。


     
お土産を買うような気も無いんで、さっさと用件を済ませます。
なるべく東側へバイクを停めて、計測。
ここだと「東経145度48分54秒」


大田トンネルでの数値を思い出すことも無く、写真を撮り終わったらすぐさまUターン。
また来た道を戻って、根室のホテルへ。
時間があれば、日本最東端のGSで給油するというコトも思いつきましたが、肝心のGSがすでに閉店時間で閉まってた。
まあ、また来たときに行けばいいさ。

で、ホテルへ荷物を運びいれたら、すぐに外出。今日の夕飯をどうしよう。時間はすでに7時ごろ。
・・・・・・・今年は根室市街地について調べて無いんで、全くもって無計画のまま夜の街中を徘徊することになりました。
調べるも何も、ホテルで貰った地図に大した(興味をそそられる)飲食店が無かったんですよね。
なので、いつものように適当な店へ入って、適当に済ませました。
毎年欠かさずに北海道へ来てる割に、飲食についてはあまり拘りがありません。変わった趣向はあるかもしれないが。




8月15日
当然の如く、早朝4時に目が覚める。
TVの天気予報を見ながら思うのは、どうやったら雨を避けながらのツーリングが出来るだろう?という事。
朝から天気が良くない根室市街地です。


     
いつもの一枚。
天気も悪けりゃ気温も低い。


手持ちのメッシュTシャツ+長袖Tシャツ+メッシュジャケット+ウィンドブレーカーという組み合わせでも寒い根室の朝。
地元千葉の朝と比べりゃ、確実に10℃くらい気温が低い。さすがにここまで寒くなるとは予想しなかった。
かと言って、この気温までカバーするような服装を用意するのも、メンドクサイし。
天気が回復すれば多少は暖かくなるだろう。・・・・・・・そういった天気予報じゃなかったけれども。


今にも雨が降りそうな鉛色の空の下、とりあえず駅前を出発して310号線を花咲港方面へ。
せっかく根室まで来たのだから、もうちょっとこの辺を楽しみたい。


     
天然記念物の車石を見てみた。
チャンスがあれば、山田五郎氏の解説が聞きたいです。


今にも雨が降りそうで寂しげな海岸付近を走って、やっと見れた場所でした。朝から道間違いの連発。
まだ寝ぼけてる?

この車石の他にも柱状節理の奇岩が多数あって、しみじみ観察してみたい場所でもありました。
で、この車石。本当はもっと良いアングルから写真を撮りたかったんですが、



ベストショットが撮れそうな場所が海の間近で、諦めました。
良い写真を撮るなら、海が静かな時を狙いましょう。


車石のところから142号線→780号線と進んで、44号線へ。このまま釧路まで道なりに行って、釧路の和商市場で買い物しよう。
その行く手を阻むのが、うっとおしい雨。降るんだか降らないんだかハッキリしない天気に翻弄されてます。
車石の辺りで降られたりして、レインスーツを着ようかどうか判断に困るくらいの雨量だったので、
44号線でレインスーツを着ると決意するまでに、相当量の雨に降られることとなりました。

でも、44号線で着替えてからすぐに(根室の道の駅辺りで)止んじゃった。
着替える時間のロスや、また雨が降るかもしれない可能性に、仕方なくレインスーツのままで釧路まで行ってしまう・・・・。
釧路の和商市場に着くころには、結構暑苦しくなりました。良かった、暖かくなって。


     
で、和商市場で買い物を済ませた頃にまた雨が降り出し、レインスーツ姿になったと思ったら
新大楽毛辺りでもう止んでしまうような局所的降雨の天気でした。
結局レインスーツは着たままで、白糠市街地まで走るはめになりました。


さて、ここから(白糠)からどうしようか。白糠のコンビニ駐車場で思案のひとときを過ごします。
白糠付近は晴れてたものの、この先の天気はどうなるか?そんな心配をしなきゃいけない天候に合わせて
北海道最後のルート設定をしています。
とりあえずは『すぐに停まっても良いように、交通量の多めな国道を行こう』。コンビニや道の駅など緊急退避出来る
場所の多い国道沿いを進むことにして、レインスーツを畳み、白糠を後にします。

まだ寒そうだったんで、メッシュTシャツ+長袖Tシャツ+メッシュジャケット+ウィンドブレーカーの格好で38号線を南下。
何度かの強めの霧雨に遭遇したりしたけど、それ以上の雨量にはならず、一安心。
浦幌市街地で小休止&給油の後、38号線をそのまま帯広方面へ。

浦幌の小休止の時に、フェリーに乗る苫小牧までの帰り道のルートを海沿い(襟裳岬経由)で行くか、
山越え(日勝峠経由)で行くか悩みました。もし可能なら、苫小牧までの道中は、やっぱり雨は避けたい。
なので、天気の急変の可能性の高い山は避け、海沿いを行くことにしました。日勝峠は過去2連続で通ったし。
しかし、そのまま海沿いを行っても時間が余りそうだったんで、時間調整を兼ねたちょっと寄り道。


     
38号線→320号線と進んで、茂岩市街地の朝日堂のアメリカンドーナツを食べに行きました。
昨日の六花亭のに比べると、「素朴でワイルド」
ブラック缶コーヒーと共に。


さて、落ち着いたところで出発。
朝日堂から210号線→318号線と進んで、襟裳岬へ続く336号線へ合流。後はひたすら道なりだ。



318号線での一枚。
この微妙な空模様がルート選択を困らせます。



こっちは336号線との合流地点。
いつまでもどこまでも曇り空です。


そのまま336号線を南下するように走り、豊似の防災ステーションでまた小休止。
またここでルート選択。襟裳岬へ行くか、それとも止めて236号線を行くか?ケータイで雨雲の流れを確認して、・・・・・襟裳岬。
多分、大丈夫だろう。

結果。雨は大丈夫だったけど、強い海風と巻き上げられた波飛沫で思いのほか辛い道のりでした。
それに追い討ちをかけるように、地元のジジイが運転するトロい車の先導がついたりして、襟裳岬まで近いようで遠かったです。



やっと到着した・・・・ように思える襟裳岬駐車場。
やっぱり、納沙布岬よりも観光地してます。


     
幸いにして、海霧も無く良い風景が見れました。
ただ、風がメチャクチャ吹いてた。
そういうのも襟裳岬名物か。


襟裳岬へ到着した頃が、大体午後1時。残り半日くらいをかけ、336号線→235号線と苫小牧へ向け走りきります。
ここも、天気が良ければ336号線や235号線ではなく、1本内側に当たる1025号線を辿って行くルートを考えたものの、
天気の急変っていう不確定要素が、その判断を下ろせないでいました。
仕方なく、車列の続く336号線や235号線を進んで行きました。ま、途中で弱い雨も降ったりしたから、このルートを選んだのは
正解だった・・・・・・と思うようにしました。レインスーツを着る程度じゃなかったんで、ノンストップで走り続けてました。


で、ようやく天気の心配をしなくて良いような夕暮れ時を迎えた頃、北海道の出口になる苫小牧へ到着。
後はフェリー出港(PM23:59発)まで港ターミナル内でゴロゴロして、乗ったフェリーで一眠りしたら、ラスト一日かけて帰宅します。


     
で、ラスト一日の朝7時すぎに八戸に到着。
2等の雑魚寝だと思ってたら、いつぞやの「簡易ベット」仕様になってた。
しかし、番号制ではなく、部屋に入った人から順番に並べてく方式でした。
まあ、何にせよ、快適な睡眠後に八戸上陸できました。


ラスト一日の高速道路の上で、思いも寄らぬシロモノに出くわしました。あの『トラック野郎』のトラックです。
昨年ですか、お亡くなりになった菅原文太氏の活躍してた映画に登場してたあのトラックです。その本物が東北道を走ってました。
今どき珍しい電飾バリバリの飾り立てに、派手なコンテナの塗装。そして、その塗装がボロボロになっていて、時間の経過を
感じさせる姿に、何の疑いもせずに「本物だ!」と判断してしまう凄みがありました。
しかし、東北に何の用事があったのだろう?


そういえば、また別な風の噂を聞きました。「来年の8月11日が『山の日』と言う祝日になる」って。
働きすぎの日本人を強制的に休ませる言い訳なのか陰謀なのかは知りませんが、休みになるのは決定事項のようです。
そうすると、8月11日〜16日くらいまでの休みになる確率が高くなりそうなのですが、極零細家族制自営業の身としては
「あっしには、関わりの無ぇこって・・・・」と木枯らし紋次郎の如く台詞を呟いて、カレンダーを眺めるだけです。