中国地方ツーリング
代わり映えしないトコロに変化を求める
2016年のGWツーリング。今年の日程は、5月1日から5日までの5日間。
計画当初は、その期間を有効利用し、中国地方の最西端の山口県周辺まで行って、『K1300Sで最長不倒距離』ネタで
中国地方をあちこち回るつもりだったのが、4月に起きた熊本地震にビビッて、『九州から程近い場所』のプランを破棄し、
最西端よりもちょっと手前の地域≒以前にも行った中国地方をまた回ってみようという『ある種の妥協案』とも言える内容に
落ち着きました。それくらいあの地震のインパクトが凄かった。
ただ、再計画した頃はGW間近でホテルの空室は少なく、今回のツーリングでは「どの場所へ行ってみようか」よりも
「予約出来たホテルまで有意義に走り回れるルートはどれだ?」と、ホテルの所在地がツーリング内容の決め手となりました。
で、当然のように、6月に行われるGPX750Rの30周年記念集会への下見も兼ねて、最終宿泊地を明石・ルミナスホテルにして、
ツーリング内容をまとめていったら、随分と余裕のある内容となってしまい、行く前には「多少、物足りないかな?」と心配しましたが、
いざ実行してみたら、案外そうでもなかったり。良くも悪くも、計画通りとは行かなかった。
5月1日
例年通りの朝4時スタートで、やっぱり例年通りの高速道の使い方で、ひたすら西へ。
早朝4時スタートの為に、朝3時前には起きました。
今回のルートでは、御殿場からの新東名ルートを使い、今春に新しく開通した新東名部分を使ってみました。
ちゃんと下調べもせずに使ったものですから、所々にあるジャンクション部分で『分岐を間違えないように注意しよう』と
伊勢湾岸道まで走ってみましたが、分岐が無い。正確な表現だと、「分岐があっても、真っ直ぐ行けば、伊勢湾岸道まで行ける」。
本当に御殿場の新東名基点から、伊勢湾岸道の四日市ジャンクションまで『本線』と書かれた部分を走ってれば
何の苦労も無く東名阪道まで行けます。コリャ便利だ。
そして、道中のSA・PAの中身には目もくれず、ひたすら走り続けること約11時間。
山口県・岩国ICへ到着。
後からの計算ですが、今回のペースで走り続ければ、夕方5時くらいまでには下関や小倉まで十分行けたペースだったと思います。
またいつかそれにチャレンジしてみよう。
とりあえず、今回はここで高速を下りて、ツーリング最初の目的地である錦帯橋へ。
岩国ICから2号線を岩国市街地へ進んで、10分くらい走れば、もう到着。
しかし、その10分でもう気になることが発生しました。K1300Sのラジエターファンが回りっぱなし。
別に渋滞してた訳じゃありません。確かに車は多かったものの、流れは悪くなかった。
そんな交通量でも、K1300Sには暑すぎた(熱すぎた)ようです。
GW中は天気も良くて気温も高かったけれど、このくらいの温度でも交通量が多い(つまり、走行風が弱い)と
とたんに水温が上昇するのか? エンジンがオーバーヒートする心配はしないものの、ラジエターファンがどうなるか?
やっぱり、あの位置のラジエターって冷却には不向きなんだろうな。
そんなことを考えながら観光用駐車場へ。
2輪は料金無料です。
案内された駐車場から少し歩けば到着する距離でも、少々汗ばんでしまうくらいの気温。夕方近い時間帯でも暑かった。
岩国の名所の錦帯橋。
ちなみに往復通行料で300円かかる。
無垢材の木で作られた橋は、ほのかに木の香りが漂ってました。そして、ホルムアルテヒドの成分は臭わなかった。
橋を渡りきったら、渡った先のお土産屋で早速買い物。正直に言えば、あまり興味を引くような品物が無く、ガッカリしました。
そのお土産屋に置いてあったカメラ。
こっちの方に興味が引かれたり。
しかし、これらは売り物ではないそうです。(勘違いしそうだ)
TVで取り上げられたお店には、観光客が列を作ってましたが、
それに迎合することなく、横目でスルー。
そして、他方の「佐々木小次郎の像」周辺は、大変静かな場所だった。
この地へ来て初めて知った「石人形」
騙されたと思って入ってみたら、・・・・・・・・・・でした。
錦帯橋周辺を歩き回って、川辺まで近づいてみた。
やっぱり川辺は涼しい。
それなりに満足したら錦帯橋を後にして、宿を取ってる岩国駅前のホテルへ直行。
その道のりでもやはりラジエターファンが頻繁に回ってるのが気になります。
まず前走車の真後ろに着くと風が当たらなさそうなんで、前走車の左後方や右後方で走ってみたけど、さほど状況は好転せず、
空しくファンが回るだけ。そして、前走車のペースが上がると、それなりの走行風で冷えるのか、水温計の目盛りも下がる。
やはり、K1300Sの冷却には、ある程度の走行スピードが必要なようです。
そんなことをしながらホテルを目指して走り、夕方5時過ぎに到着。うん、ほぼ予定通りの到着時間だ。
ガスを満タンにし、適当な場所で夕食を取り、明日の朝のコンビニパンを確保したら、早々に寝る。明日も早いぞ!
5月2日
早朝5時半、岩国駅前の一枚。
工事中なのか元々なのか、やけに殺風景な駅だった。
さて、気分良く寝られたせいか、気分の良い朝を迎えて、今日一日も十分走り回れそうな予感。
早速駅前を出発し、国道2号線を北上。早朝だから交通量も少ないだろうと想像してたけれど、想像よりも走ってる車が多い。
ここはツーリングマップルの注意書き通りに『ペース上がらず』。しばらくガマンの走りでしたが、それも186号線まで。
2号線を左折して、ツーリングマップルの『快走路』を楽しもう。
しかし、そんな気持ちを萎縮させるような掲示板が現れる。
ま、せいぜい注意します。
途中にあった弥栄大橋で一枚。
写真じゃ分かりづらいけど、奥にちょっとだけ雲海(もしくは霧)が発生してて
かなり良い風景となってました。
この186号線を走ってて、それ相応に楽しめましたが、やっぱりこの手の道はある程度ルートを知っていた方が、より楽しめそう。
言い換えると、道を知らずに走ってると、コーナーをオーバーランして、何度か冷や汗をかきます。
でも、良い道だねぇ。
ツーリングマップルではもっと楽しめそうなルートがもっと先まで続いてましたが、ルート途中で30号線へ右折。
またさっきの2号線へ合流し、連休だというのに混みあった車列の中を広島市街地へ。
タンクバックの中のツーリングマップルを見ながらの走行でしたが、意外と風景を覚えているもんだなと思いました。
そして、前回来た時みたいに、マツダ本社前にて一枚。
やはり広島に来たら、ここへ来るでしょう。
ここでの写真を押さえたら、すぐ移動開始。もう混みあった市街地はウンザリです。
本社前からあちこち曲がりながら70号線へ入り、そのまま北上して、一路目指すは三次市。
そのマツダテストコース前で、もう一枚写真を撮ろうという魂胆です。
予想だともうちょっと交通量が少ないと思ってましたが、この道も意外に交通量が多い。
世間的には連休中なのに、広島市民の多くは普通に仕事の日なのだろうか?
そんな交通量の中をバイクで走ってると、別に悪いことをしてるわけでもないのに、何となく後ろめたい気分になります。
それよりも、早く進んでくれないかなぁ? またK1300Sのラジエターファンが回り始めてるんですけど。
な〜んか予想と違ってた70号線。生活道路になってるのか、交通量が多いなぁ〜。
この70号線から37号線と進んで三次市まで行くルート設定は間違いだったようです。走っていてツマラナイ。
地元の車が多い&遅くて思うようにペースが上がらないし、信号も少なく、信号待ちで先行するチャンスも少ないから
この区間を走ってる間は「モッタイナイ」と思いながら走ってたことが多かったです。
途中で52号線→440号線→63号線→54号線とルート変更して走ってみても、やはり地元の車に遭遇してしまい、
ルート変更した意味が無くなっちゃうし、何か歯車が噛み合わないような時間を過ごしてる気がしてなりません。
と、いった具合にいろいろな出来事に翻弄されながらも、54号線→470号線と進んで行って、三次市街地へ到着。
ツーリングマップルには試験場なんて書いてるから平坦な場所を想像してました。しかし、思いのほか山深い所に立地してました。
マツダの三次自動車試験場。
ってよりも、三次工場といった方が正しいのだろうか?
しかし、こういった場所を写真に収めるツーリングって自分でも変だと思う。
で、写真を撮ったら、近くのコンビニで小休止&これからのルートの確認。ドコをどう通過するのが楽しめそうか?
時間を確認すると、まだ9時そこそこ。やはり今回のツーリングプランだと時間に余裕が有り過ぎるな。
地図と時間を考慮しつつ、コンビニがある三次市街地から183号線へ出て、庄原方面へ。庄原からは422号線→23号線と進み
東城市街地まで。ここで給油してから314号線を北上。ずーっと前に走ったルートを逆走するような形で出雲をめざす。
23号線の途中にあった看板。日本ピラミッドって?
その形が確認出来るかな?と進んだものの、どうやら出来ないらしかった。
今度は歯車が噛み合ったのか、思いのほかスムーズな走りが出来る環境になった。
この時間帯になると、相応に気温も上がるもののの空気が乾燥してて、走り抜ける際の風が心地よい。
当然、K1300Sの水温計も安定してて、気分も軽やかになります。
で、314号線沿いの道の駅・奥出雲おろちループでまた休憩。
比較的時間の余裕はあるし、お土産探索も兼ねて積極的に休みます。
まあ、一番はトイレと水分補給のためです。
ここからも314号線を使ってひたすら走る。少しづつ交通量も増え始めるけど、そこは信号待ちで前に出させてもらって
自分のペースを維持させてもらいます。
さらに314号線→28号線と道なりに走り続けて、出雲市の端っこの方へ。この頃には道路上は車でいっぱい。
ツーリングマップル2016年版には、イオンモール2016年春開業なんて書いてあって、運悪く今日が開業日だった。
(当日のホテルで見たTVでもオーブンの様子を放送してた)
よりにもよって、一番悪いタイミングで出雲市へ来てしまったようです。
こっちはそんなコトとは知らずに、その渋滞路をひたすら微速前進で進むのみ。まあ、GW中なんか、ドコへ行っても混むもんだ!
その渋滞路の中では、ほぼ止まることなくラジエターファンが回ってましたが、ここまで回ってるとイヤでも慣れてきます。
出雲市街地の9号線から28号線(そのイオンモールのすぐそばの道だった)→161号線→162号線と進んでいって
本日メインの目的地へ。
中国地方の観光地としては外せない出雲大社に到着。
とは言えども、目的は中への参拝ではなくて、ただひたすら門前で買い物をするのみ。
過去に2度来てても、ろくに買い物もせずにただ見学・写真を撮るだけで、買い物の楽しむ事をしたことが無かった。
なので、今回は買い物メインでここへ来ました。
無料駐車場の隅っこにバイクを停めさせてもらって、いざ門前へ。
門前名物で必ず取り上げられるヤツを食べたり。
別にココじゃなくてもいいじゃんってトコで食べてみたり。
あちこち回って、食べて→買い物して→食べて→買い物して・・・・・・・を繰り返し、滞在時間約2時間。
出雲名物・・・・・かな?ってお土産を買い終わって、非常に充実した時間を過ごせました。その分、サイフの中身は軽くなった。
さて、ぼちぼちと今日宿泊するホテルを目指して移動開始。
出雲大社から今日のホテルのある松江市まで、走るけど・・・・・・・・・・大した距離じゃぁ無い。
順調に走れれば、1時間くらいか?あくまでも、順調ならば。
出雲大社前から161号線まで戻り、その道をツーリングマップルに記載してた「渋滞時の抜け道」の文字を信じて走ったが、
さっきのイオンモール開業で集まった車も使ってるのか、抜け道にはなってない気がする。それとも、これでもマシなのだろうか。
この161号線も十分混んでいて、ラジエターファンが回るには申し分ない環境が整ってました。
161号線から適当なタイミングで9号線へ入って、後はそのまま松江市内まで。
松江市内まで行くのだけれど、あまりに退屈な車の流れ方。なんとなく9号線を走っちゃったけど、心の余裕があったら
どこかで止まって迂回路(抜け道)でも探して、そこを走っても良かったのに。それをしなかった自分に「バカだなぁ〜」と言いたい。
結局、ダラダラと流れる9号線をそのまま進むこと約1時間半。ようやく宍道湖湖畔に着いた。
市内のコンビニで休憩したり、湖畔の写真スポットで写真撮ったり。
写真が逆光なのは、もう夕暮れ時に近いから。
で、ホテルに入る前に、いつものように満タンにして、駅前のホテルに到着。
ホテルへチェックインして、すぐに確認したのが、明日の天気。中国地方の5月3日の天気予報って、雨でした。
5月3日
この日の早朝の天気予報も、昨日と同じ内容を放送してました。つまり、雨。
この日の予想では、中国地方は昼頃から雨で、風雨ともに強くなるとアナウンスしてました。・・・・・・・つまり、昼頃まではセーフ。
大体において、天気は西から東へ変化してくから、中国地方を西から東へ移動してけば、雨が降るまでの時間稼ぎになるかも?
幸か不幸か、この日の宿泊地は鳥取駅前のホテル。松江市と明日(5月4日)宿泊する明石駅前の中間地点とも言えますが、
実際には『この場所のこのホテルしか予約が取れなかった』んです。
晴れていたならば、この松江⇔鳥取の空間と時間を有効に使う方策に頭を悩ませたところが、今日の天気をやり過ごすのに
わざとホテルへ3時ごろにチェックインするのであれば、ちょうど良いくらいの距離になるんじゃない?
ま、3時ピッタリじゃなくて、鳥取市街地で昼飯を食べるくらいのペース配分のルートで走り回ろうと、昨夜プランを練りました。
そのくらいの時間で回れるほどの場所しか興味が無かったのもありますが。
朝5時半の松江駅前にて。
そんな早朝からアクシデント。サイドスタンドが中途半端で立ちゴケました。
幸いに、車体左側に立っていたお陰で、道路の縁石にちょっと当たるくらいに抑えられた。
確かに傷にはなりましたが、ガリガリにならなかったから良しとします。
雨が降らない内に走り回ろうとする気持ちに対して、体力は多少疲れ気味なのか、それとも朝で寝ぼけていたのか。
何にせよ、今日は早くホテルへ行くようにして、その分を休息に使うのが良いかもしれない。
駅前の485号線から21号線へ入って、それから432号線で松江市の山側へ。時間調整も兼ねて、あえて山道を行きます。
その432号線の途中で一枚。
綺麗な朝焼けなのですが、朝焼けは天候悪化の前触れ。
432号線の山道を楽しんだ後、45号線へ。45号線を中海方向へ進んでいくと、興味を引かれる場所がありました。
ドジョウすくいで有名な安来節の資料館?らしき演芸館へ。
天気が良くて時間があったら、安来節をフルサイズで見たかった。
隣の足立美術館をスルーして、45号線→102号線→9号線→101号線→180号線→35号線→181号線と
何の脈絡も無いルートで大山方面へ進む。
朝とはいえ、メインルートで行くと混んでそうだし、雨が降る前なら山道を走ってもいいだろうと判断しました。
確か、101号線で撮った写真。
大山がハッキリ見えます。
そして、この時点では、まだ雨の心配はしなくて済みそうでした。
しかし、雨よりも早く、風が強くなってきた。
ビニールハウスの切れっ端やこいのぼりがバタバタと音を立てるくらい。
この後、必要以上に風が強く吹き始め、バイクに乗るのが怖いくらいの強風へとなりました。
181号線→482号線と大山に近づくにつれ、それはより一層激しくなり、大山の下蚊屋ダムでは、湖面の波飛沫が風で舞い上がり、
蒜山IC近くのコンビニでは、バイクが倒れるんじゃないかと思うほどの強風に。
雨の事は考慮してたけども、風の事は全然考えもしなかった。
大山ふもとの482号線を走ってる最中なんか、ずーっと横風やら追い風やらに煽られながら走るような天候で
ここで雨でも降られた日にゃ最悪な状態になるのは容易に想像できるくらい。
しかし、まだ雨が降るには余裕がありそうな雲の様子だったので、風にだけ注意しながら482号線を東へ。
482号線→325号線→482号線→179号線と進んで、三朝温泉方面へ入る。温泉街を通り過ぎて、目指すのはその山奥。
三徳山の投入堂を見よう。
で、強風にさらされながらフラフラと山道を登っていき、葉っぱが舞い踊る道路脇へバイクを停めて、ようやく到着。
投入堂への入り口に掲げられた看板。
そこにいた住職or係員にも「この天候じゃ、登るのはアブナイよ」と言われましたが
誰がこんな日に登るもんか!
鳥取の山奥で遭難はしたくない。
証拠写真を撮り終えたら、この場所からもっと山奥へ移動。
投入堂が目視できる遙拝所で証拠写真。
しかし、そう簡単に目視が出来ない。
前回もってきたカメラよりもグレードアップしたカメラなので
被写体がより大きく写ります。
左が12倍、右が48倍での撮影。
と、撮影も終わったので、ひとまず退散。
山道をゆっくりと下って三朝温泉街まで行き、そこのコンビニでコーヒーを飲みながら、次の目的地までのルートを確かめる。
179号線まで戻ったら、そこを北上し320号線で左折。道なりにダラダラ流して走り、橋を渡った先の信号を右折。
ここも前回中国地方へ来た時に来た場所だ。
青山剛昌ふるさと館へ。
前回同様にここでお土産を買い込み、ついでに隣の道の駅でも買い物を済ます。
で、ちょっと離れたところから大山方向を写真に撮ってみた。
多分、方向はあってる。
さっきの山の中では木の葉が舞い上がってましたが、ここでは普通に砂が舞い上がっていました。
周囲の畑が相当乾燥しているのか、砂塵が容赦なく吹きつけます。
そのところに畑への散水にスプリンクラーが作動。本当は畑に染みこませたい水分は、ずいぶんと外れた方へ飛んでいってます。
これだけ風が強いと、畑に水を撒くのもままならないようです。
この場所にいた頃で、ようやく10時をまわったくらい。
鳥取市街地までの距離と、この地での天気の様子と、ホテルのチェックインの時間をバランスよく組み合わせると、
「昼頃に鳥取に着いて、後は時間調整だなぁ〜。」
雨は兎も角、これだけ風が強いとバイクで走ることを楽しめません。ましてや、海岸沿いのルートだと、風に加えて砂がスゴい。
こんな天気に鳥取砂丘なんか行ったら、間違いなく全身砂だらけになる。
不本意だけど、『今日』を楽しむのは諦めよう。
青山剛昌ふるさと館から9号線を東へ。あとは9号バイパスなんかを使って、何の迷いもなく鳥取まで。
その間、周囲に遮るような建物が無かったりすると、ひたすら砂混じりの風が横から吹きつけ、非常に不安定な走行になりました。
そんなこともあり、必要以上に休み時間を取りながら鳥取方面へ進んでいき、順調なら1時間もかからず行けるだろう距離を
ほぼ倍の時間を使って到着。
大体昼頃に駅前到着。
さて、これからどうしようか?
ホテルのチェックインまでの時間はあるけれど、バイクを楽しめる天気じゃないし、乗ってる途中で雨でも降られたらガッカリする。
結局、ちょっと早い時間にホテルへチェックインして
残りの時間は駅前をうろうろしながら時間つぶし。
それなりにお土産を買ったり、静かな(≒客の居ない)喫茶店でゆっくり新聞を読んだり。
ひたすら時間が過ぎるのを待ちました。
そんな駅前も暴風が吹き荒れていました。
一日が終わってみれば、雨が降ったのが夜の7時ごろ。ホテルの中にいたからハッキリしませんが、大した雨じゃなかったと思う。
風さえ吹かなければ、もっと楽しめた一日だったと思えど、雨に遭遇しなかった分をラッキーと思うようにして・・・・・寝ます。
雨に翻弄された分、明日はもっと楽しもう。
5月4日
昨日の荒れた天気は何処へやら。青空の下、比較的大人しめの風が吹いてる鳥取駅前です。
やはり昨晩の雨は大した事がなかったと見え、路面は全然問題無いくらいに乾いてました。所々に小さい水溜りはあるものの、
わざとそこを走らない限り、濡れるようなコトはないだろう。うん、ツーリングには最適な一日になりそうだ。
でも、天気予報では、「雨の心配は無くても、吹き返しの暴風に注意」と放送してた。さて、どうなるかな?
毎朝恒例の一枚。
6時ちょっと前という「比較的ゆっくりな」スタートです。
今日の行程も、昨日に引き続き「スカスカ」な感じの内容で組んであります。だからこその、この時間。
何てったって、今日は数ヶ所しか回る目的地が決まってません。明石まで行く間に、魅力的な場所って無いんだよなぁ〜。
ま、焦らず、まずは海辺でも見てこよう。
駅前から53号線319号線と海岸へ向け走ること、15分くらい。
鳥取砂丘の駐車場にて。
いつもの証拠写真が目的の来訪ですが、昨晩の雨で程よく砂が湿ってる&早朝の風の穏やかな時間帯を狙って、来てみました。
昨日の暴風の時に来てたら、もっとすごい風景だったに違いない。
元々なのか、昨日の暴風で吹き溜りになったのか。
本当に砂だけの大地。
遠くの人が砂粒のようです。
予想通りに、雨で砂が締まってて、歩き易い。
そうじゃない場所もあったけど、靴が埋まることはなかった。
こういったのに出会うと、どうしてもパリダカ(アフリカ大陸ver)を思い出す。
駐車場⇔海が近くに見える場所までの往復は、思いのほか大変でした。
やはり、砂地を歩くのは体力を使います。
そうやって日本離れした風景を楽しんでたら、少しづつ風が強くなってきたのを察しました。
もしかして、また風が強くなり始めたか?
駐車場で靴の裏を洗ったら、本格的に移動開始。319号線→43号線→291号線→247号線→29号線と南下していって
ローカルな駅の一つへ行ってみよう。
GSX1300R・隼の聖地となってる隼駅。
オーナーでも無いのに、来てみました。
安心してください、買い換える気はありません。
電車の本数から見ると長閑な駅のようですが、待合室はちょっとしたバイク屋のよう。
外にはこんなポスターも。
どんな集客にするか、イマイチ悩んでいるようです。
そうやってる時に、ちょうど地元の隼オーナーの方が通りがかり、ちょっとした立ち話なんかをする機会がありました。
ちょっと前ならかなりの台数の隼が集まったようですが、ここ最近は幾らか落ち着いたようで、
GW中もそんなに隼は集まっていないと話してました。
そんな最中、GW中というのにこの駅に人が集まりだした。まあ、集まったといっても6〜7人くらいか。
それを気に留めることなく話続けてたら、隼駅に電車が入ってきた。で、その隼オーナーの方が一言。「運が良いですね」
隼駅に隼のラッピング列車が到着。
そんな列車があるとも知らず、まして調べてもいないのに、これに遭遇するなんで、・・・・・・・・運の使いすぎだ。
しかし、せっかくなので、それなりに写真を撮る。
この列車のラッピングはスズキも出資してやったみたいなのですが、
資金不足で車体の一部に『地』が残ったらしいです。(列車の窓の上あたりを注目)
ま、隼オーナー諸氏には周知の事実でしょう。
で、そのままお見送り。
朝からこんなコトがあるんだなぁ〜。
その時、さっきの隼オーナーが一言、「あの列車は、この先の郡家駅で止まるよ」。
列車のダイヤでは、今の列車が郡家駅止まりらしい。
(後で調べたら、郡家駅から若桜駅までの約30分程度の短い区間だけを運行してる鉄道のようです。)
ふーん、だったら、今から追いかければ、郡家駅でまた見れるかな?
と、急遽さっきの列車を追いかけて、郡家駅で待ち構えるために、隼駅から緊急発進。
隼オーナーの方に挨拶もそこそこに、メットをかぶって、29号線を戻ろう。
で、その郡家駅へ到着。
さっきのラッピング列車とほぼ同着でした。
で、逆側の撮影に成功しました。
さて、当初の目的プラスアルファでの撮影に成功したものの、まだ時間は朝の7時半すぎ。
ここから鳥取駅前にUターンして、『すなば珈琲』へ行ってモーニングでも食べてみるか。で、29号線→53号線と鳥取駅前まで快走。
駅前に着いてみたら、・・・・・・あれ?
朝早い時は、幾らか空いているだろうという予想はハズれ、朝から長蛇の列。
この時点でリサーチ不足が露呈してます。
だったら、他のすなば珈琲かスタバにでも行けばよかった。
「また、今度来ればいいや」と速やかに予定を変更して、また29号線を南下、そして53号線へ。
サヨウナラ鳥取、また来るよ。
53号線は、さほど車の台数が多いわけではなかったけど、何となく巡航ペースが遅い。・・・・・あくまでも、K1300Sに対してで。
もうちょっとスピードが乗ると、いい具合なんだけどなぁ〜。前を行く地元の車がどの車も、遅い。
天候は回復して文句無いくらいでも、昨日吹いた暴風の吹き返しの風が未だ強く、バイクに乗ってて多少揺すられるくらいの
強風が吹いてました。けど、昨日に比べたら大したコトない。
軽カーでも飛ばされることが無いと思うのに、車を運転する皆さんは、強風に用心しながら走ることに腐心しているようでした。
その53号線から変化を求めて482号線へ入ってみた。地図で見る限りだと、多少の峠道っぽかったから、楽しめるかな?って。
そうしたら、運悪く前方の車列の先頭に地元のバスが。それも『回送』の表示の掲げたバスですよ。つまり『停留所で止まらない』
相応の上り坂を重たげな車体を揺らしながら走る『回送』のバス。それがいつまでも車列の先頭に立っている状態。
このツーリングで一番退屈な時間の始まりでした。
482号線はひたすら追い越し禁止で、バス停で止まらないバスを睨みながら、2速辺りでオートマのように走ってました。
当然、そんな速度ですから、ラジエターファンが回り始め、涼しい気温なのに、水温が上がり気味になる。
が、途中で古い集落の中でメイン(つまり482号線)と横道(古い集落の生活道路?)の分岐点があり、バスはメインの方へ。
すかさず、K1300Sのウィンカーを出し、横道へ進路変更。
2速から3〜4速くらいの速度でクーリングしながら横道を進み、横目でメインを行くバスの様子を確認する。
バスに対して十分にリードを築いたところで、メインである482号線へ再合流して、一気に山道を駆け上がる。
482号線→179号線と快適度数の高い走行とそうではない走行を交互に繰り返しながら、181号線を目指して走って、
久しぶりに「あれ」を見ました。
道の駅「久米の里」へ来た。
件のZガンダムは、変わらずに立っていました。
ここで露店のたこ焼きをつつきながら、これからの予定について考えてみた。
なぜなら、この場所で、GWツーリングのネタが切れたから。ここから明石までどうやって走ろうか?
持ってきた山陽・山陰の情報誌からは外れてくる地域になるし、当地時刻で10時から寄り道しないで明石まで行こうものなら、
昼過ぎくらいには着いちゃうんじゃないか?
で、ツーリングマップルをペラペラめくりながら、面白そうなトコを探してたら、あった。岡山県高梁市のふれあい漫画美術館。
但し書きには、雨の日に訪れたい。12万冊の漫画を気軽に楽しめるとありました。けど、雨の日じゃなくたって良いじゃん。
この場所の前後のルート順を考えながらたこ焼きを食べ終えて、その高梁市へ移動開始。
夕方に明石に着くように残こされた時間を楽しもう。
181号線を西へ進んで、411号線→313号線→180号線→もう一回313号線と進むこと、1時間ちょっと。
無事に美術館に着いた。
けど、写真右のキャラクターが気になる。
あの人の本の蔵書が12万冊なのだろうか?
ふれあい漫画美術館全景。
中には入らず、パンフレットだけ貰ってきました。
何せ、ゆっくりマンガを読む時間は無いし、中は撮影禁止だし。
パンフには、あの富永一朗氏が同館の名誉館長をやっているようで、その関係で同氏のキャラクターが町のあちこちに
登場するのだと想像されます。しかし、富永氏は高梁市とか岡山県の出身ではない。(パンフによると、京都出身)
で、こんなチラシを貰ってきた。
平松伸二氏と金本寿子嬢のトークショー。
両人とも岡山県出身だから・・・・・のキャスティング。
もしかして、人気声優に「外道がぁ〜」とか「地獄へ落ちろ!」とか「松田さぁーん」とか言わせるの?
まあ、正体が分かっただけでも、収穫有りと思うべきだろう。
一回来ただけでもいいかな?マンガを読むだけなら、B●●K・●FFでも十分用が足りると思うから。
美術館での証拠写真を撮り終え、記憶しているコンビニまで10km近く戻って、軽い昼食。いっぱい食べると動きが悪くなる気がして
こういったツーリングの最中だとあまり食べたくないから、食事の時間なんか10分くらいで十分だ。
で、その間を使って、このツーリング最後のルート確認をする。ここから明石まで走るのが中国地方の走り納めになる。
313号線上のコンビニからもう一回ふれあい漫画美術館方向へ走り、星の里街道と書いてある道へ入って、
出た先の486号線を左折。で、486号線→54号線と進んで、国道2号線でそのまま東進すれば、明石まで行ける。
しかし、まあ、交通量の多いこと。
486号線も54号線も、もっと言えばこれまでよりもずっと人口の多い地域へ近づいているのか、やたら車が多い。
そして、その車の多くが遅い。仕方無いコトとは言え、あまりに辛いなぁ〜。
さらに輪をかけて、486号線とか2号線のときには、東へ進路を取ってると追い風方向に強風が吹くので
トロトロ走って冷却性能の落ちてるK1300Sの冷却に対して、さらに悪影響を与えるという苦難に直面しました。
信号待ちでは、後ろからの風で全くラジエターに風が来ないし、良いペースで走れたとしても、追い風分の風速・風量で
ラジエター部には大した風量が当たらないし、2号線なんか走ってるときなんか、ラジエターファンが壊れるんじゃないかって位に
ファンが回り続けるんで、いつ壊れるかと不安でたまりませんでした。
あの美術館辺りから、おおよそ4時間を掛け2号線→250号線と走りきり、やっとのことで明石市内へ。
で、最後の気力を出し切るように、最後のネタの地へと到着した。
工場の看板が無い。
自社の敷地を使って、新しい社屋なんかを作ってるのか?
看板には、工場だとか食堂なんかの文字がありました。
よくよく見れば、前に見たフェンスなんかのレイアウトが違う気がする。
しかし、場所が間違ってるわけでもなく、ちゃんとカワサキの車も停まってるし。
前に取った写真からの推測。
集合場所に使ってた建物は解体されて、今はフェンスと生垣になってる?
奥の建物(下が鉄骨のみで、2階の角がガラス窓)の付近まで、練習コースを広げた?
で、隣のマツダの建物も使われなくなった、と。
それでもGPXが20台くらい集まっても、問題無いくらいの広さはある。
残念なのは、目印や写真映えするモノが無くなったこと。
さてと、これで今年のGWツーリングの日程は全て終了。後は西明石駅前・ルミナスホテルへ行って、明日一日かけて帰宅するのみ。
夕方5時、無事にホテルへ到着。
さほど広くないエントランス部でK1300Sを取り回すのは苦労します。
GPXのときにはこんなに苦労はしないだろう。
そして、フロントで西明石駅前の飲食店マップを入手。
前回は駅前の店ばかりに注目してましたが、そういったお店は2号線の向こうの方が多かった。
そして、また適当に夕食を済ませ、いつも以上に早寝で一日を終わらせます。
5月5日。ツーリング最終日
早朝ツーリングばりに早起きして、薄暗い駅前で写真を撮る。
関西から関東までなるべく渋滞に巻き込まれないように、交通量の少ない時間帯に距離を稼いで走ろうと思い、
計画立案→実行したわけです。
おかげで、当日昼過ぎ頃に自宅に到着。首都高でちょっとは渋滞に巻き込まれたけども、それ以外は普通の流れ方で
スムーズに走りきれた。やはり、早起きは3文の徳です。
ホテルのフロントの人は迷惑だったかもしれないけど。
その早朝の出発の際に、まだ薄暗い西明石駅前から21号線を使って大蔵谷ICから高速へ乗るまでの走りで
ヘッドライトの明るさ・照らし方なんかをチェックしてみたんですが、ちょっと『足りない』感じがする。
K100RSやGPXのようなHIDじゃないから、明るさについて一歩劣るのは何となく納得する。けど、HIDにするかな?
照らし方を見ると、今まで暗い中を走ったわけでもないから、見慣れないせいもあってか、見たい部分へ
照らしてくれないような配光加減に思えます。
やっぱり深夜超特急をするのは難しいか。
今回のツーリングを振り返って。
ツーリング前に行なった各部の改良・改造は、効果があった。そして、このツーリングプランでの計画の遅れは殆んど無かった。
つまり、このくらいのプランニングでちょうど良いわけだ。
次もこの位のゆったり目の計画が練れると良いけれど、多分、目一杯の計画を詰め込むだろう。