トラブル集

K100RSで起こったトラブルについての報告。
本当にこれ以上増えないでほしかったんですが、・・・・11ページ目です。




クラッチのプッシュロッドからのオイル漏れで悩んでるのって、俺だけかなぁ?
2014年9月
過去何度か話題に挙げたクラッチプッシュロッドのオイル漏れ。今回は改めて単独でネタにしてみました。

今回のきっかけは、2014年北海道ツーリングへ行く前のことでした。
それまでに「リアブレーキマスターからの液漏れ」とか「フォークオイル漏れ」とか散々悩まされ続けていて、
北海道へ行く前にも修理後の各部も、それ以外の気にするべき部分も、念入りにチェックしてたときに見つけました。
・・・・・これで何度目だよぉ。

またもやクラッチのプッシュロッド部からオイルが滲んでいたんで、昔GPXでやってたペーパータオルでの応急処置(対処療法)を施し、
それをしたままで北海道ツーリングへ行ってきました。
バイクがオイル臭いのはちょっとねぇ。

で、9月になって久しぶりに引っ張り出して、じっくり観察してみたら、すごい事になってた。



北海道ツーリング後もそのままで走り回った結果
凄く真っ黒なモノへ変貌しました。
(アジャスターボルト部へ取り付けてることに注目)


まあ、ツーリング時は何とかなっていたし、K1300Sと入れ替えで診てもらおうと軽く考える程度の漏れだと思ってました。
そうしたら、上の写真のようなことに。


     
さらに、漏れ出たオイルはマフラー部を滴り、地面へ落ちるほど。
この間、約2週間放置状態でした。


     
およそ2ヶ月使用したペーパータオルはすでにオイルでグッショリとなってた。
一方、プッシュロッド部のラバーブーツと呼ばれる部分は比較的乾燥してて
中心のアジャスターボルト部が一番のオイル漏れの原因になってそう。


過去のオイル漏れの原因では、ラバーブーツの劣化(破けたり、緩んだり)でオイルが漏れたということだったんですが、
今回に限ってはそうではなさそう。ラバーよりもボルトが怪しい。
もしかしたら、10万km以上走ったプッシュロッド部が磨耗してるとか?

過去そして今回ディーラーで聞いた話では、このプッシュロッド・・・・・ミッション内部と外部を分ける部分・・・・に
オイルシールなどは無いとのことなんで、基本的にオイル漏れを防いでるのはこのラバーブーツになるらしい。
しかし、そのラバーブーツが何ともなさそう(調べたら、2013年の車検時に交換してた)。そして、ボルト部が一番漏れている様子なので、
その内部の必要以上の磨耗がオイル漏れの原因ではないか?と疑ってるわけです。

2014年秋の話題となってるインジェクター部のガス噴出しに加えて、このプッシュロッド部のオイル漏れの修理となると、
またトンでもない修理内容になりそうで、多大な修理代金の用意が必要な気がします。



ディーラー到着時の様子。
自宅出発時(上の写真右)から数時間後ですが
ボルト下部にオイルの滴が出来つつあります。


2014年11月追記
『もー幾つー寝るとぉ〜、お正月ぅ〜』が似合う時期にさしかかり、意を決してディーラーへ修理の進行状況を確認する電話をしました。
そのときの会話を要約すると、「まだ直ってない」

どうやら、修理自体(部品の交換など)は終わってるようなのですが、同じような症状が出ないとも限らないようなので
それを念入りに確認しているようです。
インシュレーターやクラッチ部の面倒くさい修理なので、自宅に帰還後にすぐ同じ症状が再発しても困るから
その位の念の入れようは歓迎すべきでしょうが、いかんせん「主力機種」が不在期間をこれ以上長期化したくないのもあるし・・・・。

ディーラー側も「年内」には修理完了としたいらしいニュアンスを感じ取りました。が、あまりに年末に近づくと今度はこっちがマズい。
毎年&年末恒例の仕事の年末進行による休日の自然消滅が多く発生し、ディーラーに行く時間どころか
バイクに乗る時間も作ることが困難になる時期なので、K100RSがディーラーに預けたまま2015年を迎えることも予想されます。




2015年1月追記
トラブル10のインジェクション部のネタとこのトラブルと両方の解決への動きが多少ありました。

まずトラブル10のインジェクター部のガス噴出しの方ですが、原因は4気筒間の調圧ホースが原因らしく
そのホースの交換が必要になるそうです。
で、そのホースだけの交換で済むのかと言えば、そうならずに『インテーク回りのありとあらゆる部品』の交換も必要となりました。

インジェクション部をバラすのに、マニホールド(エンジン⇔インジェクション部&インジェクション部⇔エアクリーナー)のゴムは
絶対交換しなければならないらしいのはまだしも、エアクリーナー部(インジェクション部の上のジャバラになってるトコロ)もダメになってて
それも交換(エアクリーナーボックスごと)、そしてそこをバラすのに必要なゴム部品やクリップなども交換、
さらに燃料系のゴムホースも交換、オマケで燃料フィルターも交換、その他etcetc・・・・・・・。思いの他、大げさになりました。


他方、トラブル11のクラッチプッシュロッドのオイル漏れですが、・・・・・・・・・・何ともないって。・・・・?
新年明けて早々に聞いた衝撃の一言が、「預かってからサイドスタンドで保管してても、今まで何とも無いんですよ」って、何さ?

2015年まで時間がかかった理由が「放置プレー」だったのも衝撃的でしたが、それより何とも無いってのが逆に心配です。
ミッションオイルが少々多すぎるようでしたが(こっちはオイル補給とかはしてませんけど・・・)、それ以外での問題ってのは無くて
ディーラー判断では何とも無い状態らしいです。

うーん、頭の中で『修理が終わったディーラーからの帰り道で、何かしらの出来事が起きそう』なコトも想像したりしましたが、
向こうがそう言うなら、問題無いんでしょう。
と言うことで、こっちは通常の点検と調整作業で終わるようです。

で、一番関心のあるいつ修理が終わるのか?ですが、後から追加で頼んだマフラー交換作業も含めて作業が順調に進めば、
1月中には終わるようなので、もうしばらく作業終了の連絡を待ちたいと思います。




2015年1月追記(2回目)
去年の9月から預けていたK100RSの修理とマフラー交換が終わって、無事に帰ってきました。
ここでは、トラブル10と11をまとめて結果報告などをやってみたいと思います。

まず、トラブル10のインジェクション部の結果。インジェクション・・・というか、エンジンのゴム部品関連を大多数交換しました。


     
まずエアクリーナー上部のエアボックス。
インジェクション部を分解したときに亀裂が確認できたので、『箱』ごと交換。
やるときは一遍にやらないと。


     
左が燃料系のコムホース類で、右がインジェクション部のゴム関連部品。
それぞれに細かい亀裂があったり、ゴムのしなやかさが無くなってたりしてました。
やっぱり、やるときは一遍にやらないと。


これだけ部品交換を済ませたおかげか、ディーラーからの帰り道では、不調らしい様子も無く、調子良く走って帰ってこれました。
もっとも、別の理由から走行途中でインジェクション部のチェックもせずに走ってましたけども。

そして、トラブル11のクラッチ・プッシュロッド部からのオイル漏れは、・・・・・・やっぱり、点検・調整のみで終了。



ただ、今度から何か問題があっても、オイルが焦げた匂いもしないだろうし、
オイル漏れの様子も点検し易くなりました。


今回の修理でクラッチ部の調整もやったせいか、クラッチの操作も気分良く行え、スムーズの走ってこれました。
もっとも、別な理由からあまりクラッチを操作せずに帰ってきましたが。

さて、これから春先まで「ダメ出し」走行をやって、春から安心して使えるようにしたいと思います。


さらにオマケの話。
今回の修理&マフラー交換作業の時に、エンジンのインテーク側とエキゾースト側の両方の様子も確認できたそうで、
ディーラー担当者曰く「両方ともカーボンとかが多かったので、ヘッド回りのメンテナンスも考えた方がいいですね」
それってエンジンのオーバーホールのご提案ですか?
まあ11万kmも走ってるから、バルブクリアランスなんか気になりますが・・・・・、やっぱり一遍にやった方がいいかなぁ〜と思ったり。
将来のネタが一つ増えました。




ステアリングの邪魔をするステアリング・ダンパー
2015年2月
ようやくディーラーから帰ってきたK100RSですが、帰ってくるや否や新しいトラブル発生です。

帰ってくる時から(正確には、ディーラーから修理完了の連絡が来たときには指摘されてた)ステアリング・ダンパーの調子が悪かった。
長期間動かさなかった?のが原因なのか、動くたびに異音がギーギー凄くて、気になってしょうがない。
その時は帰ってきた喜びと交換したマフラーのことで、さほど気にすることもなかったのですが、ある程度K100RSの感覚が
戻ってくると、何か違和感があるのに気がつきました。ナゼか曲がる度に強烈な不安感を感じるんです。

ということで、あのステアリング・ダンパーのチェックをするべく車体から外して、単体で動かしてみたら、エラい固いなぁ!
全然動かない。動いたとしても、激しい異音を伴いながら一気に端から端へ動くだけ。途中のスムーズさも何も無い。



違和感の原因はこいつだったようです。


そこで、現状で何とかすべくグリスアップで対処してみた。


     
多分『非分解式』のモノでしょうが、無理やり分解して中身までグリスアップしました。
中にあるはず?のオイルは無く、サビ色のオイルっぽいのが少量あるだけ。
5−56なども使い、動きがよくなるようにいろいろと試してみました。


挙句の果てに、オイルシールのリップ部分もカッターで切除したものの、劇的に改善せずに多少動きが良くなっただけ。
音はしなくなったけど、とてもじゃないがこのパーツを使いたくない。

もうしょうがないので、ディーラーに連絡して、新品のステアリング・ダンパーを交換する準備を進めてもらいました。
ダンパー本体のほかに細かいパーツ・・・・取り付けネジとかワッシャーとかも・・・・一式。
必要なパーツが揃ったら、ディーラーに行って新しいステアリング・ダンパーを取り付けてもらいます。
もしかしたら、そのときマフラーも戻そうか。



で、当面はステアリング・ダンパー無しで走ってます。
そんなに影響が無いかなと思ってたけど、今度は逆に動きすぎて怖いくらい。
このパーツって意外と重要なのかも?


2015年3月追記。
ディーラーよりステアリング・ダンパー(とその他細かい部品)が入荷したと連絡がありました。
しかし、なかなか休日出勤と天候のクリアになる時が無く、ディーラーに行けていません。
出来れば、春分の日辺りには行ければいいなぁ〜。

で、その春分の日。半ば強引に一日休日をGETして、一路ディーラーへ。
あらかじめ・・・と言うか、ステアリング・ダンパーを外してるので、ディーラーでの作業は30分ほど。すぐに完了しました。
どちらかというと、この作業後に行ったマフラーの騒音測定の方が気になった。



”フランス書院”風に例えるなら、『黒光りする固くて長い物。』
あながち間違いではない。


そして、当然の事ながら装着前後での操縦性の違いなんかを確かめながら走ってみたら、装着後の方が気楽に走れる。
ステアリング・ダンパー無しだと、前輪の動き方が機敏過ぎて、路面状況の悪いところなんかでは神経を使ったりしてましたが、
ステアリング・ダンパー有りでは、程よい落ち着き感があって、路面のコトなんかあまり気にせずに走れます。
車格やホイールベースに比較して短めのトレール値となってるK100RSですが、操縦性(機敏さ)を引き出す一方で
落ち着きや外乱に対する予防策としてこれを取り付けたのかな?
ま、動きが悪いモノでは逆効果かもしれませんが(前のステアリング・ダンパーがそうだったと思う)、新しい動きの良いモノなら
K100RSの運動性能を支える重要部品と成りえるでしょう。
ちょっとばかり高価な買い物だったけど・・・・・あれ一個で約26000円・・・・・・・20年以上使って「寿命」だったということで。




バッテリーの寿命は突然に。(副題・『リオ』まで使いたかった)
2015年6月
同月のKCBMin富士山で活躍したGPXと入れ替えで戻ってきたK100RS。でも、すんなりとは戻れなかった。
GPXを保管してるコンテナボックスから帰宅しようとしたら、セルが回らず、押しがけとセルの併用でやっとエンジンが掛かる始末。
その時は約1ヶ月放置してたから、単純なバッテリー上がりかと思っていました。



だから、帰ってから速攻でバッテリー充電をかけた。


しかし、その後、夜の散歩に出かけようとしてもエンジンが掛からず。掛からないどころか、セルが回る気配もしない。
そこまで弱っちゃった?
そうなると、バッテリーの交換をしないとマズい訳ですが、そのバッテリーを手に入れる前に、もうちょっと悪あがき。


     
バッテリーを一旦車体から取り外して、より本格的に充電を試みる。



何とか安上がりにしたいので、カー用品店でこういったモノを手に入れた。
ハッキリ言って、効果は未知数です。


上の写真のバッテリー添加剤の片方(両方入れるのはちょっと危険と思った)を投入し、平日朝〜夕方までたっぷり充電して
仕事が終わってからの夕暮れ時に再び車体に乗せて、いざ夜の試乗へ。
キーをいれて、・・・・・ウィーーーーーーーン、
セルボタンに指をかける・・・・・キュ・・・・・。クランクが1回転もせずに沈黙します。
ダメだぁー。見事に始動せず。完璧にバッテリーが死んだ。


ここでバッテリー復活を諦め、車体を仕舞いこみ、ディーラーへ新しいバッテリーの手配をお願いしました。
※K1300Sのリコール対策の時に、新品バッテリーを持ち帰るか送ってもらうかのどちらかをやってもらいます。
ネタを考えるならば、メーカー純正バッテリーから車用のバッテリー流用企画でもやれば良いのでしょうが、
ネット上では多数の同ネタがあるので、今更このネタをやることも無かろうと今回はパス。次回にでもやりましょう。

これで3つ目のバッテリーがダメになった訳で。過去のバッテリーはほぼ4年毎・・・・オリンピック開催年ごと・・・・にダメになってたんで
来年の『リオ』のときに交換だなぁ〜なんて思ってたけれど、ちょっと早かった。
と、ここで気になった部分があって、過去のバッテリー交換時の様子を作業伝票から思い出してみた。

2008年の4月にバッテリーを交換した。・・・・・この時には、前年夏〜秋にかけてエンジン始動不良でディーラーに長期入院してた。
2012年の4月にまたのバッテリー交換した。・・・・・この時は、前年にリレー不良のエンジン始動不良とか
ウォーターポンプの水漏れ修理で長期入院してた。
で、今回。このバッテリー交換事例では、去年から年初までインジェクション回りやクラッチ回りの修理でディーラーに長期入院してた。
つまり、バッテリー交換の前に、長期入院した時期(長期間エンジンをかけない=バッテリーを使わない)があったんだねぇ。

もしかして、バッテリーって長期間使わないと激しく劣化するのだろうか?
気のせいである部分が多いけれど、バッテリー劣化の原因として他の原因が思いつかなくなる位に怪しい事例ではあります。

そんなことは兎も角、バッテリーをどうにかしないとどうしようも無いので、ディーラーに無理言って新品バッテリーを
宅急便で送ってもらい、こちらで交換作業をすることにしました。
K1300Sのリコール対策でディーラーに行けるかどうか分からなかったから。


     
待つこと数日、新品バッテリーが到着。(写真向かって右が新品)
しかし、配送時に荒っぽく扱われたのか、電解液が漏れてました。
やはりS急便は荒っぽかった


     
仕方なく、普通の補充液を足して、念のため補充電した後
仕事と天候の合い間を使ってバッテリーを載せ替えた。


で、その日の仕事が終わってから、いざ行かん『夜の散歩』へ。



ちゃんとセルも回り、エンジンがかかった。
HIDもその他も問題無く作動し、ようやく本調子を取り戻せました。


このバッテリーはそんなに長持ちしなさそう(電解液が漏れた)だから、これまで以上にバッテリー充電に気をつけよう。