トラブル集

K100RSで起こったトラブルについての報告。
本当にこれ以上増えないでほしかったんですが、・・・・6ページ目です。




リアブレーキの引きずり・・・・と思ってたら、フロントも?
2010年7月
先週行った秋葉原からの帰り道、気のせいかもしれないけどやけに加速がかったるい。
これはK1300Sに慣れたせいじゃない。試しにニュートラルに入れて慣性走行すると、いつもよりも距離が伸びない。
・・・・・何かブレーキが引きずってんな。

で、この休日にセンタースタンドで立たせて、何となくリアタイヤを回してみると・・・・・・・ちょっと回転が悪い。
何だ、これが原因か。そうと分かれば話は早い。リアブレーキを必要最小限でメンテしようと計画して、即実行。
パットだけを外して、古いハブラシ何かで清掃、脱脂してから要所にブレーキグリスを塗って、再組み付け。
ブレーキペダルを踏んづけて、作動を確認すると、・・・・・・・・前よか良くなった・・・・・かな?

この状態でちょっと買い物に出かけてみたんですが、そしたらメンテ前以上に加速が悪い。
この不本意な結果にかなり気分がガックリしたんですが、とりあえずは買い物の用件は済ませようと目的地に。
その駐車場で停止位置の微調整をしようと車体を押してみたら、・・・・・・・・非常に重い。ナンダコリャ。
よくよく確認してみると、今度はフロントブレーキが引きずってる様子。
(自分のやったリアの様子がおかしいと思い、センタースタンドで立たせようとしたらやたら重たい手ごたえだったんで、
イヤでも前がおかしいことに気が付きました。)

もしかして、リアをやったのは勘違い?
ってことで、買い物から帰宅後にフロントブレーキも必要最小限メンテをすることに。当然、ブレーキが冷めてから。



あまりBMWでこういった作業はしたくないんだよねぇ。
「そういった必要が無い」と思って乗ってるから。


リアと同様に、「パットを外して、古いハブラシ何かで清掃、脱脂してから要所にブレーキグリスを塗って、再組み付け」して
試走代わりにちょっと散歩。
結果・・・・・・・・・改善されず。同じように加速が悪くて、停車時の取り回しもやたら重い。
仕方なく、もう一回冷めてから同じ内容でより念を込めて作業をやって、もう一回散歩へ。

今度は成功。加速も良いし、慣性走行も悪くない距離だし。こんな感じだったら良いでしょう。


2010年8月追記
・・・・と安心してた1週間後、また同じような引きずり現象が発生。
何度か組みなおしてみたものの、ちょっと走ると引きずりが起こり、またしばらく走るとそれが消える。
そんなことを繰り返すような引きずり現象なんです。

仕方ない。その日最後の組みなおし作業の際にパットの角を思いっきり棒やすりで削って、再組み付け。
その一方で、ディーラーに電話して新品のブレーキパットを注文。急遽宅急便で送ってもらうことにしました。
(一応、素人判断でひきずりの原因はブレーキパットだと思ってます。まだ溝は残ってるんだけどね)


2010年8月追記(2回目)
ディーラーの素早い対応で電話した次の日にはブレーキパットが到着。
別件のHIDを外してリモーションに送り返す作業と平行して、新品パットをK100RSに取り付けます。



BMW純正のブレーキパット。
1セット7000円なので、合計14700円(税込み)の出費です。


     
製造担当はブレンボのようで、しっかりと刻印があります。
これを見て「おぉ、スゲぇ」と思う一方で
右の写真の印刷を見て「大丈夫か」と心配にもなります。


仕事の途中で一旦帰宅して、K100RSを引っ張りだし早速ブレーキパット交換作業開始。
何か気分は、ラリーか何かのサービス部隊になったみたい。



ちょうどこの日の仕事現場が自宅の近所だったんで、
こういった作業の時間を作り出して、実行するには最適な日でした。


せっかくだから、新品と古いのを写真に撮ってみた。

     
左が新品、右が今回トラブったヤツ。


新品はパット部分(制動する部分)が5mmくらいあるでしょうか?
古いのは大体1mmちょっと。まだ溝があるから使えそうな感じがするんですけどねぇ。
ちょっと気になって取り扱い説明書のブレーキ欄のところを見てみたら、「最低のパット厚=1.5mm」だって。
どうやら、今回のトラブルの原因は最低パット厚を下回ったことから起こったようです。

で、この作業をした後(当然、仕事から帰ってきてから)、ライコランドまでHID対策用の新しいライトバルブとかを
買いに行くついでにブレーキの慣らし&経過観察走行をしてみたら、・・・・・・・・・今度は良さそう。
今回の原因は単純にブレーキパットの寿命だったか?




過去のフロントブレーキパットの交換タイミングを調べてみると・・・・・・・
13000km走った中古を買って(それが新品パットでも中古のヤツでも)、前回ブレーキの引きずり現象が出たのが
2006年8月の39000kmくらい走った頃。
そのときは清掃しただけで問題解決し、それからも走りつづけて2007年の7月・50000kmほど走ったところで
やっとブレーキパットを交換したんです。
ってことは、最初についてたのは約37000kmも使ってたんです。

しかし、今回は74000km走ったところでの引きずり現象の発生と、ブレーキパットの交換。
ブレーキパットはほぼ寿命と思われるところまで使ってたから、今回のブレーキパットの寿命はおよそ24000km。
何かずいぶんと誤差があるような・・・・・・?
過去と現在で自分の使い方に違いが出てきたための誤差なのか?
それとも、ずいぶん前から引きずってたとか?
同じパットなのにこんなに違いが出るものか。




2010年8月追記(3回目)
仕事の研修で千葉市内までK100RSに乗って行ったんですが、その往復走行での観察では特に問題らしいのは無し。
極普通に使えるし、効きも悪くない。
これで問題解決。安心して乗れます。




アンダーカウルの余計なガタツキ
2010年12月
夜の散歩に出かけた帰り道、信号待ちで静かな冬の夜の雰囲気を楽しんでいたら・・・・・・・、何かノイズが聞こえる。
下の方から「カタカタカタ・・・・・・・・・・・」とプラスチック系のモノが何かに当たってる音がする。
また、ゴムが千切れてるか?

K100RSのアンダーカウルって、振動を逃がすためにゴム部品で浮かせてる(って言い方でいい?)んです。
そのゴムが20数年経ったせいか、金属部分と擦れてしまうせいか、ちぎれてしまうんです。
過去にもあったコトなんですが、今まで経験した「トラブル」に比べたら何てこと無いので、ネタにするほどでもなかった。
でも、ネタ不足もあって、今回採用してみました。


     
とりあえず、アンダーカウルを外す。
写真右がそのゴム部品。
アンダーカウルとそれを取り付ける黒い鉄板?をエンジンから浮かすように
取り付けてあるんですが、全体からするとちょっと部品が小さめ。



外してみたら、やっぱり千切れてました。


こんな部品の予備など持ち合わせてないので、GPXで使ってた燃料ホースを使用します。
ホースの内径&外径が取り付ける部分とほぼ一緒なので、代用品としては十分でしょう。

で、そのホースを適当に切って、強引に押し込む作業を完了させると、こんな感じになる。



要は振動を逃がせるようになってれば良いんだから
ゴム系の部品で浮かせるようになってれば良いんでしょ?



アンダーカウル取り付け2ヶ所(右側)は
両方とも燃料ホース仕様になってます。
耐久性はです。


この後、走りにいったら音が聞こえなり、静かな信号待ちが出来るようになりました。




ついにきた「ポンプ部分」からの冷却水漏れ。
2011年1月。
K1300Sに乗ろうとしたときに見てしまったんです。K100RSがお漏らししてるのを。
ついにこの日が来たか。



サイドスタンドの下駄にしてる板の角にグリーンの液体がついてるのが見えますか?


まあ、上のアンダーカウルを外した写真にもチラッと写ってますが、前々から冷却水もオイルっぽいのも出てたみたい。
で、見て見ぬフリで過ごしてきたわけです。
これまでは「まだ大丈夫だろう」と思ってましたが、今回はそうはいかなさそうです。


     
アンダーカウルの染み具合からは結構は量が出てそう。
そして、ポンプの下にある穴には、次の滴が準備してます。


思い起こせば91年のルマン24時間。先頭を走ってたメルセデスがトラブって、マツダに抜かれた原因となったのが
冷却水を回すポンプからの水漏れ。(勘違いが無ければ)
そして、そのポンプはKシリーズエンジン同様のオイル・冷却水を一緒に回すタイプだったと記憶してます。

同じような時期に作られたであろうウチのK100RSと、そのポンプ部分。
メルセデスはレース期間中にトラブりましたが、こっちはおよそ20年持ちこたえたわけで。
それを考えれば、今回のはそろそろ「寿命」だったんでしょう。
メルセデスの様にオーバーヒートでストップしなかっただけラッキーでした。

このポンプは春先の定期点検時に『交換』するのはほぼ決定。
その春先に予定してるのが、K1300Sのタイヤ&オイル交換とか、GPXのブレーキ&チェーンのメンテとか。
まあ、多大な出費が予想されるわけで・・・・・・。


またしばらくの間は倹約生活か。




2011年2月追記。
とりあえず時間があったんで、春の定期点検も兼ねてさっさとディーラーに持ち込みました。
そのときに、ポンプ部分の話をしたら「分解してシール部分だけで済むかどうかは分からない」って言ってました。
あまりに経年劣化による腐食が酷すぎると、分解修理ではなく新品ポンプに交換だって。
そしてその金額が約6万くらい。ちょっと眩暈がするほどの金額です。
シール部分の交換とかで修理が完了してくれれば一番ありがたいのですが、これまでの経験・予感では
単品部品価格の記録更新が期待されるわけで・・・・・・・・・。
さて、どうなる?




2011年2月追記(2回目)
仕事中にディーラーから電話があり、ポンプ本体の交換が決定しました。
どうやらディーラーの判断によると、水漏れを起こしたシールが収まる部分の状態があまり良くないらしく
そのまま組むとディーラーの判断でも「お勧めしない」程のようです。
さらに、ポンプをバラしたついでに交換したほうが良い部品+組み上げる工賃がおよそ5万円弱。
新品のポンプが約67000円(ちゃんと調べてもらった金額)だから、それを考える(どっちが安心できるか?)と
潔く新品ポンプにした方が良いかな?と判断し、新品を取り寄せてもらってます。
で、さらに「一緒にラジエターホースも交換したらどうです?」と提案されたので、それも追加で交換することになりました。
その結果、点検分も含めた予算が15万円ほどに膨らみました

やっぱり予感的中ってところでしょうか。
残りの2台のやりたい事は一遍に出来ないようなので、時期をずらしてやれば・・・・・・何とかなるかな?。




2011年3月追記。
ほぼ1ヶ月かかって、無事にポンプ交換が完了しました。と同時に春の定期点検も終わらせました。
オイル交換とかも済ませてあるので、これでGWのツーリング準備もほぼ終わったも同然。

で、引き取りに行った際に、交換したポンプ部品の残骸を見せてもらいました。


     
これがシャフトのシール部分の『成れの果て』。
ゴム部品にあるようなしなやかさはゼロ。
そのために半ば強引に取り外したようです。



で、こっちがそのシールが収まる部分。
アルミが腐食して白いカビみたいのがこびりついてます。
これでも一応水道屋をやってますから、この部分を見ると
「こんなトコに新品シールを組んでも、じきに漏れるだろうなぁ〜」と勝手に想像してます。



こっちはポンプのシャフト。
これも「こんなトコに(以下略)・・・・」です。


     
今回やったポンプ部分とラジエターホースなどの交換した部品の数々。
これでしばらくは冷却&潤滑については安心できるはず


今回も大枚叩いて整備費用をかけたから(ポンプ1個で62700円也)、この部分に早期に問題が発生することだけは避けたい。
特にGWと北海道のツーリングを予定してるから、その道中で「何らかの話題を提供される」ことは絶対に避けたい。
本当に大丈夫・・・だよねぇ?