K100RSの噂と実際 X

K100RS(と言うか、Kシリーズ全般)に纏わる噂や欠点について、購入者の視点で見る実際の様子。
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K100RSの耐久力を考える20年目の車検
副題 アキレス(K100RS)と亀(GPX)のパラドックスは成立するのか?

2011年の秋。車歴25年のGPXと20年のK100RSの車検を受けさせました。
で、それぞれの車検証の総走行距離は、GPXが約91700km、K100RSは約85700kmでした。


     
写真はその後(2011月11月)の。
GPXは約92000km、一方のK100RSは86000km。
その差およそ6000km。


両車ともに大台であるところの『10万km』って距離がかなり近づいているのですが、そこへ到達するまでの車体の変化は
興味深いものがあるように思います。

分かりやすい変化・違いのある部分として、一番はエンジン音の変化の具合ですかねぇ。
まずK100RSの方。こちらのはあまりに変化が少ない。多分、購入直後の頃から音色は変わっていないのではないか?と思うほど。
実際は変化してるのでしょうけれども、その変化の度合いは極小かもしれません。
仮に、メーターを巻き戻して走行距離を偽ったって、そのメーターを信じられるかもしれない。
この辺は長距離・長期間の所有を考えて作られてる・・・に違いない?・・・BMWの面目躍如といったところでしょう。

片やGPXが5万kmあたりからエンジン音の変化(バルブクリアランスの過大化からくるノイズ)が目立ってきて、
途中タペットクリアランス調整をしたんだっけ。あの頃はそういった音に無頓着だったなぁ〜。
おかげで、調整しても音が消えなくなった。

K100RSの方は5万kmどころか8万kmを越した現在でも、その必要性が無いと思われます。
そのくらいエンジン音についての変化が少ないです。このままなら、10万km走っても何とも無さそう。


付け足すなら、両車のエンジン周りでは、両方ともウォーターポンプは交換しました。
ま、これは走行距離よりかは使用年数の方が影響したような気もします。
エンジンで、大きな部品単位での交換が必要だったのは、そのくらいか。


今度は車体周りに目を向ければ、回転部分のベアリングは何度か交換しましたねぇ。
ホイールとかステアリングとかスイングアーム(K100RSで言ったらパラレバーの)とかのベアリング。
この部分のは走行距離にモロに影響された部分でしょう。ついでに言えば、乗り手の扱い方にも影響されてるだろう。
決まった走行距離での交換ではありませんでしたが、点検時の指摘・こちらの思い込み・車検時などのついでに・・・とかで
交換はしました。
その交換後の感触では、一概に「やってよかった」と断言は出来ない(確証が持てない)かもしれませんが、
交換して損は無かったと思う。

それから、フロントフォークのオイルシールも交換したなぁ。GPXはインナーチューブとスプリングも。
GPXの場合は走行距離・年数が影響したと思いますが、K100RSは走行距離の割りにはヘタるのが早かったと思う。


まあ、どれもこれも走れば走るほど痛んでいく部分の修理・部品交換だから(一部を除く)・・・・・と納得してます。
で、両車ともここまで走行距離を伸ばせたのは、バイク(あるいは個々の部品)の耐久力のおかげ・・・・・と言うよりも、
そういった部品の供給が潤沢か? それをちゃんと交換する作業能力を確保出来ているか?の部分が大きいと思います。
今回一番声に出して言いたいのは、そこ。
BMWだろうがGPXだろうが、部品があればいつまででも走り続けることが出来るのでしょうが、
交換が必要な部品が手に入らないと、それも叶わない。

長期間・長距離・・・この場合、10万kmという距離・・・をこなすのに必要のは、乗り手の情熱のほかに
交換部品の存在が絶対に必要である。


BMWだとその辺の部品在庫管理がしっかりしてる・・・・・・と思うので、交換必需品の交換はおろか
ほぼ全ての整備をBMWディーラーに面倒見てもらってます。そっちの方が面倒クサくないし。
一方のGPXはバイク屋やバイク用品店・各種ショップなどで必要に応じて必要な作業などをやってもらってます。
GPXはその位のことをしないと機能を維持出来ないバイクなんです。


そうやって2台とも乗り回して、それぞれが10万kmという大台に乗ろうとしてる・・・・・んですがね、
ここ近年の年間走行距離から想像すると、2012年の夏ごろにはあの数字が逆転すると思います。
で、K100RSのは次回車検時に10万kmを越えてるでしょう。GPXはどうだろう?




オイル消費量調査第6弾 オイルの銘柄によって消費量って変化するの?
2012年3月。毎年春の恒例・GW前の定期点検に出した際のことです。
毎年そうですが、この時期は『前回のオイル交換から約3000km走ってるから、点検時にオイル交換もやってもらおう』と
考える時期で、その際にチェックがてら何気なくオイルレベルの様子を見てみたら・・・・・・


     
あれ、妙にオイルが入っていませんか?


過去の経験上、3000kmも走っていたらオイルレベルの半分も減っていて当然なくらいだったのに、まるでオイル交換したばかりの
オイルの入り方。
これまでにオイルを補給した訳でも無いし、普段と異なる使い方・使用条件だった訳でも無いし。

で、この原因として一番最初に思いついたのが、『使ってるオイルが過去のネタの時とは違ってた』って事。
以前のネタのときはBMW純正の5W−40オイルでしたが、今回使ってたのがW社の10W−40のオイル。
思い起こせば、昨年の北海道ツーリング前・・・・久々のドーピング(マイクロロン添加)・・・・の時に資金節約のために純正から
W社の10W−40オイルに銘柄変更して、その後の車検時にもまた同銘柄・同粘度のオイルに交換していたんだっけ。

つまり、これだけ減らない理由で思いつくのが、このオイルのせいって事なんです。
次に思いつくのが、単純に車検時に入れすぎていた疑惑なんですがね。
どうなんでしょ?

・・・・・と言うわけで、今回のオイル消費量ネタは、このW社の10W−40を使いGWの長距離ツーリングを走って、
過去のオイル調査時との比較をしてみます。
一応、今年のGWの目的地として四国を予定しているので、そこそこの距離は稼げると思っています。
また山道もそれなりに走るであろうから、2010年に九州に行った頃の消費量データが比較検討出来るか?とも考えています。




で、予定どおりにGWに四国ツーリングに行って、無事に帰ってきました。
その前後でのオイル量を比較してみると。


     
行く前(4月25日)


     
行った後(5月13日)


約2500km走って、これだけの消費量・・・・・・・・。うーん、普通だねぇ。
とりたてて目に見える変化でもないし、期待したようなモノもなし。走行距離から多少の変化があるかもしれないと
考慮したって、その考慮よりも走り方の誤差の方が影響が多そう。

ってことは、一番上の写真のヤツは気のせいだね。
これからも、今までどおりの扱い方でOKってことでヨロシク。




フロントタイヤの磨耗によるハンドリングの変化・その5。
副題 他のネタからのスピンオフも含んでいると言えば聞こえは良いが、要はネタに困っている
2013年7月。来月には『行けるだろう』北海道ツーリングの準備で、ディーラーに行って消耗品御三家(タイヤ・オイル・ブレーキパット)を
交換してもらったんで、その中のタイヤをクローズアップして、またこのネタで話を広げたいと思います。

2011年の秋の車検時に前後ともに交換してもらったタイヤ。走行距離で約14400kmくらいの使用で交換しましたが、
やっぱり「フロント側の方が減りが早く、リア側が異様に残ってる」磨耗の仕方をしてました。
この減り方をさせる自分のクセは直らないな。


     
こんな感じの減り方。
フロントがほぼ末期に近いくらいなのに、リアはまだまだ。
タイヤの変質具合を気にしなければ、リアを交換するまでの間に
フロントを2回交換出来そう。


で、今回は走行距離からの減り方にはあまり触れず、空気圧からの減り方に注目。
Others4で、ヘタった空気圧計のネタを繰り広げましたけど、あれからは結構マメに空気圧計を買い換えて、
今まで以上に空気圧を気にした取り扱い方をしてきました。
このネタでは、新品からのチェックはしていないにしても、「減り方に違いが出るのか」が気になります。
で、その結果ですが。K100RSのフロントタイヤはこうなりました。


     
左が今回交換前のヤツで、右が前回交換前の。
両者ともにスリップサインが目立つところまで減っているものの、
妙なうねり方をしている偏磨耗の具合は、写真左のが格段に減っています。


同じバイクで同じ銘柄のタイヤを使い、同じような使い方をしていながら、結構な差が出ました。
となると、残る要素としては「タイヤの空気圧(ヘタった空気圧計で正確に測っても意味が無い)」が思いつくので、
今後偏磨耗を防ぐには、マメな空気圧計の交換&計測が欠かせないように思います。

確か、ミシュランって、「空気圧に敏感で、ちょっとの違いでも偏磨耗を起こす原因になる」なんて記事を見たことがあるような・・・・・。
それならば、自己流かもしれないが、K100RSと自分の走り方を考慮した空気圧を見つけて、その数値をなるべくキープする
計測を続けていくこの方法を続けていったいいのかな?




オイル消費量調査第7弾 オイルの粘度によって消費量って変化するのだろうか?
2013年7月。毎年予定→実行している北海道ツーリングの準備で、上にも書いてあるようにオイルも交換してもらいました。
で、せっかくだから、個人的興味からの実験を兼ねたネタをやってみようと思います。

今回ディーラーで交換してもらったオイルは、ここ数年使っていたW社の10W−40ではなくて、同社の15W−50にしました。
いつもと同じでも良かったのですが、ディーラーまでの道のりが途轍もなく熱く(暑く)て、オイルがいつも以上に加熱されてる・・・気がして
それなら『多少固めのオイルでも夏のシーズンだけなら良いんじゃない?』と予定を変更して、上記の15W−50を使用してみました。

ネット上でのK100シリーズに使うオイル粘度では、20Wー50とかが多いように見受けられますが、自分は昔は純正の5W−40、
それから10W−40を使い始めて、補給用で10W−50なんてのを使っています。
普段のでも柔らかめのオイルのように思えますが、今回交換した15W−50でもまだ柔らかめなのかもしれません。
ま、以前にも書いた「オイルポンプの能力」を考えて、柔らかめでも問題無いと思っていますが、どんなもんなのか?

そういった面からも、オイル粘度の違いでオイル消費量も違いが出るのか?なんてネタを強引に導き、
北海道ツーリングを含めたひと夏・・・・10月には車検だ・・・・を走り回ってみて、オイル粘度からの違いを発見できるかどうかを
確認しようと思います。

で、早速、現状を写真に収めてみた。


     
2013年7月15日の様子。


正確な現状を申しますと、オイルゲージ上限のラインに合わせるために、15W−50のオイルに多少の10W−50が
混じっているオイルになっています。ま、入れても数百ccでしょうから、粘度低下の影響は大したことは無いでしょう。
このまま、普段の足から北海道ツーリングまでの使用を含めてのオイル消費量を比べます。
その「オイルの減り」は、「夏を楽しんだ代償」と等しいのかもしれない。・・・・・・・・・なんてね。



夏の北海道ツーリングも終わり、秋の空気を強く感じるようになった9月も終わりの頃。
その「夏を楽しんだ代償」を確認しながら、K100RSの車検を受けさせるためディーラーに行ってきました。
で、その前にいつもの写真を撮ってみた。


     
お、減ってない。


およそ4000km走行後だったんですが、いつもの減り方をしていない。やけに残ってるジャン。
やはり、オイル粘度が影響してるのかな?つまり、オイルが固いから→ピストンリングによく絡まって、シリンダー内に残りにくい・・・とか?
それとも、何か別の要因があるのか?

しかし、普通に走っていても、だいたい3000〜4000kmくらいで定期的にオイル交換をしたいと思っているので、
この減り方の緩やかになると想像する15W−50のオイルを、今後も継続して入れ続けることは考えていません。
で、この車検のときは前まで・・・・1年通して使っていた・・・・10W−40を指定してオイル交換してもらいます。
ただ、この15W−50のオイルは、暑い(熱い)夏シーズン限定ならエンジンに良さそうな気がします。

で、この様子を踏まえた今後の予定(悪巧み)として、車用の高粘度オイルなんてなモノを入れてみたい気もします。
たまにカー用品店なんかに行くと、10W−50の他に10W−60とかのオイルが並んでたりします。いわゆる「チューンドカー」用?
その中でも、水平対向エンジンのスバル(もしくはポルシェでも可)に対応した10W−60オイルならば、Kのエンジンでも
問題無さそうな予感がするので、そういったオイルを夏場限定で入れてみたいなぁ〜。
しかし、あくまで予定です。