HID
合言葉は「もっと光を(byゲーテ)」。
さらに「君は光を見たか!?」(映画ブルース・ブラザーズより)





自宅周辺の街灯が蛍光灯→LED灯へ変わったので
以前の写真写りと異なってます。


以前、散々騒いだGPXにHIDライトの装着ネタ
やれ『HIDの性能だ』とか、やれ『予算が無い』とか、いろいろと理由をつけて先延ばしにしていって、
結局はK1300Sの登場により「HIDを取り付けたGPXで走る」ことはおろか「GPXで走る」ことすら回数が激減してしまって
このネタはどうでもいいネタと成り下がっていました。

それからはライコランドなんかで売ってる高効率バルブなどをいろいろ試しながら使用してました。
そういった高効率バルブなんか取り付けて、K100RSの代打で深夜超特急しながら北海道へ行ったりしたなぁ〜。

そのK100RSがフロント周りのOHでディーラーへ長期入院してからの『代打』で、夜の散歩&近所の足代わりとして復活させたら
・・・・・やっぱりあのライトじゃ心もとない。再びそう思いはじめました。
HIDのライトの光に慣れ親しんでしまうと、高効率とはいえ、そのライトを明るいとは思えなくなってました。
それに、ヘッドライト使用時に電圧降下?を起こすのか、アイドリングが不安定になったり必要以上にバッテリーの充電をしたりなどの
GPXの電気系統の不安も払拭したいこともあり、久しぶりのGPXネタとして『GPXにHID』ネタを復活させました。

以下、その装着への苦悩の道を文章にしてみます。




まず最初に取り掛かったのが、ネットオークション(ネットショップ)でのHIDライトの価格調べから。
個人的なHIDの要求性能としては、35W仕様で4300Kのモノ。まあ、K100RSで使ってるヤツと同じ性能ですね。
その中から見た目の安心感のあるやつで、そこそこ安心感のある価格のやつを選びたい。

一時期は近年登場し始めたLEDによるヘッドライトキットの購入を考えたりしましたが、あれってHIDよりもライト後方の余裕がないと
装着出来なさそうなので、早々に諦めることとなりました。
(ライト後方にLEDの熱を発散させるデカいヒートシンクが着いてるモノが多く、GPXのスペースには無理そうだったから)

それにしても4300KのHIDって人気がないねぇ。
35WのHIDの種類はいっぱいあるのにもかかわらず、大抵のが6000K〜8000Kなどのファッション性を重視したようなモノばかりで
3000K〜4300Kなどの普通過ぎるようなモノはあまり存在しないんです。こっちは普通のヤツで十分なのに。
仕方なく、35Wで4300KのHIDを扱ってるところ・・・・・・かろうじて1ヶ所あった・・・・・・・からHIDを購入。
送料込みで5930円でした。



買ったのは4月中旬だったのに、届いたのは5月に入ってからでした。
どっかで誰かがサボってた?


GWツーリングで使えそうだった4日間のうち、1日をこれを装着することに割り当てて、GW最終日にGPXを引っ張り出し
数年越しの作業開始です。


     
まずはHIDの製品チェックをするための準備。
GPXのライトソケットとPAMSのヘッドライトブースターの接続を外して



HIDライトがちゃんと点灯するか&ハイ・ローの切り替えが出来るか?を確認します。
なにぶん、価格が価格だし。


とりあえず製品的にはOK。
ぶっちゃけ、普通のバイク用品店などなんかには絶対並ばない商品ぽかったんで、
購入元へ返品も覚悟の上での購入でした。点灯してよかった。
ま、とりつけた後もいつ壊れてもいい覚悟で使おう。『価格と性能・品質は比例する』と割り切る心意気が必要です。



で、今まで使ってたライトバルブを取り外して


     
K100RSで取り付けたときのように
取り付け方法を模索したり、不慮のトラブルを防止する絶縁対策をしたり
下準備を進めていきます。


     
K100RSよりも狭い後方スペースに
HIDライト部と純正ゴムカバーを取り付けます。
取り付けるのにスゲー苦労しますよ、この部分は。
自分は「邪魔なスピードメーターケーブルをメーターの下で取り外して」やりました。


     
HIDではお約束のゴムカバーの穴あけ作業。
ゴムの切りすぎには注意。
自分は切りすぎました。


     
PAMSのヘッドライトブースターの配線も利用しつつ、HIDを取り付けていきます。
HIDのバラスト部は昔のレーダー探知機の取り付けステー(VT−01用?)を介して左ウィンカーのボルトに固定。
HIDの接続配線&ヘッドライトブースターはフレームのヘッドパイプ部あたりへまとめてみた。
この辺は暫定的な固定処理です。


と、まあ、行き当たりバッタリの作業で約2時間ほどかかり、ようやく取り付け完了。



この後、ライトの前に手をかざしてHIDを点灯させてみたら
ちゃんと点灯してるのが確認出来ました。


で、このまま車体を出しっぱなしにして、周囲が真っ暗になってからライトの明るさを確認してみた。



うーん、若干青い?
これ4300Kか?


ほんの少しの試験点灯(エンジンかけずに、バッテリーの電気だけで)でしたが、しっかり前方を照らしてました。
ちょっと青みがかってる気がしたけども、この時はそのままで終わり。


別の日に、仕事後の夜の散歩&買い物に出かけるのを口実に、HIDライトを点灯させた試験走行に出かけたら
出発から帰宅するまでの間、何事も無くその明るさを確認出来ました。

その際に気がついた点を幾つか挙げると・・・・・・
ライト点灯直後は「青い」けど、しばらくすると安定するのかK100RSで見慣れた色へ変化します。
K100RSのHIDよりも安定するまでの時間はかかってると思われます。ま、そのくらいはいいでしょ。
そのHIDが点灯してる間、街中の信号待ちの時でもアイドリングは安定してました。『高効率バルブ』ではすぐ不安定になったのに。
やはり、この辺は35Wっていう電気消費量のなせる業でしょうか。
これならバッテリーの負担も減りそうだし、安心してバッテリーを使っていけそうです。

で、肝心のライトの明るさは、文句無しです。安心できる明るさが確保出来ました。
前の高効率バルブと比べたら、光の強さというが全く比べ物にならないほど力強くなった見え方をします。
ライトの形(ライトが照らす部分の形状)は同じなのに、その部分の見え方がより明るくなったんで、走行時の安心感が増しました。
やっぱりHIDはスゴい。


と良いことずくめのHIDライトの装着でした。
後はこのHIDがどれだけの寿命があるかが関心事です。ま、K100RSが帰ってくるまではもってくれるでしょう。