トラブル集
GPXシリーズに乗っていて体験したトラブルの数々。400&750ともども。
これを見てGPXを敬遠しないでね。
オイル漏れ
特に750で苦労してます。シフトペダルシャフト根本・ウォーターポンプ奥・オイルラインの目クラ蓋・オイルクーラーホース・
シリンダーヘッドカバーなんかから漏れました。ほとんどは液体パッキンで止めましたが、シフトペダルシャフトとウォーターポンプ
からのは諦めました。今は、ペーパータオルを突っ込んで下にオイルが滴らないようにして、月1の割合で取り替えています。
400はウォーターポンプの根本からとシリンダーヘッド2箇所から漏れました。
※2005年の車検時にシフトペダルシャフトとウォーターポンプからのオイル漏れは直しました。
エンジン左側のクランクシャフト付近のオイルライン目クラ蓋と、その下にある別の目クラ蓋
一番ヒドいシフトペダルシャフト付近 オイルホースからのオイル漏れ
液体パッキン塗ってもこのくらい滲んでます。
冷却水漏れ
オイル漏れに比べたら大したことないですが、これも困らせてくれた「持病」です。
「液体パッキンで無理に止める」「ラジエターに入れるタイプの漏れ止め使用」「ラジエターホース交換」と3種の作業をしました。
今は、ぜんぜん問題なし・・・・なんですが、またいつ漏れるか?
液体パッキンで止めたところ。
奥のところじゃなくて良かった。
ESCSユニットからのオイル漏れ
これは400時代のこと、フォークの下についているESCSユニットのケーブル付近がオイルぽかったので、「何だろう」と
下側のネジを外して、中を覗こうと箱を取った途端に・・・・・
ドバァァーーーっとピンク色したフォークオイルが洪水のように落ちてきて、辺りはオイルまみれになりました。
まさに、「開けてびっくり玉出箱」。
ブレーキクリーナーでユニット本体とブレーキディスク周辺をきれいにして、これまた液体パッキンで中の機械部をコテコテに
塗りたくって、オイルが漏れないようにして修理完了。
これ以降アンチダイブ機能は無くなったと思います。(たぶんこれ以前からユニットは死んでいたでしょうけど)。
これに懲りて、750では購入後のリフレッシュ作業でESCSユニットとリレーをセットで交換しました。
ICイグナイター不良
これも400時代。
あるとき急にエンジンが止まってしまって、あせったときがありました。ガス欠でもなさそうだし、キャブの不良かなと
チョークを引いてエンジンをかけるとかかるが、チョークを戻すとまた止まる。
何度かチャレンジするうちに、アクセルで4000回転以上に保つと止まらずに動いてくれたので、なんだろう?と思って
いました。古いからキャブの中が詰まったかな?くらいにしか考えていませんでした。
また調子いいときと悪いときが代わるがわる出てきて、慎重に乗っていたんですがあるとき全くかからなくなり、もうお手上げ。
バイク屋に自宅まで引き取ってもらって修理したら、イグナイターがダメになってました。
その経験から、750でもイグナイターを交換して(壊れてもいないうちに)、もう一個予備も買いました。
部品関係はどうにかなっても、電気系はどうしようもないんじゃないかと不安だったんで・・・・・・。
しかし、電気は良くてもエンジン本体がダメになりかけじゃしょうがない。
車体についている「2個目」と予備の「3個目」
クラッチプッシュロッドのシール抜け
ある年の年末に、全体を軽く洗車してから軽く「走り納め」に出かけると妙にオイル臭い。どっかからオイルが滲んでるか?
まあいいかとそのまま走ること7kmくらい。信号待ちで「どこからオイルの匂いがするか?」と車体左下のほうを見ると
ちょうどエンジンのスプロケットカバーの下あたりから滴るオイル!?
オイル臭いどころの騒ぎで無くなり、とにかくエンジンを止めて路肩に寄せる。センタースタンドを立ててエンジンをかけると
オイルが漏れてるというより「流れてる」。よく見ると車体後半が満遍なくオイリー。いつから漏れていたのか?
エンジン大丈夫か?などなどいろいろ心配になるが、とにかく自宅まで押して帰る。歩きの7kmは遠かった。
帰ってからスプロケットカバーを取り外すと、クラッチプッシュロッドのシールパッキン(部品番号=92049−1017)が
そのプッシュロッド(同=13116−1126)に宙ぶらりんの状態で外れておりました。
「なぜ?」思うような外れ方。今まで外れなかったのが今になってなんで外れたのか?
一応元に戻してロッドを動かしても問題なさそう。もう一回車体全体を念入りに洗車してもう走りに行くのはやめました。
年が明けてから、バイク屋にそのシールとロッドを注文・交換作業をしてもらってそれ以来同じトラブルは出ません。
っていうか、普通外れないでしょう?いまだ理由もわからず。・・・・・・・・まあいいか。
追記。オイル漏れは「自宅を出た直後」辺りから始まっていたようで、自宅の近くからオイルの染みが点々と付いてました。
その後に装着した「予防策」
オイルシールが嵌まる部分より小さく、プッシュロッドより大きい穴を持つワッシャーを
昔やってたラジコン用サススプリングを使って押さえ込む。
これで抜け防止になってる・・・・・と思う。
排気管が腐って、穴が開く
長く乗っていると少なからず起こる問題でしょう。
うちのも、オイルフィルターの近くにあるパイプ(左右のパイプを連結しているパイプ付近)に穴が開いてしまってます。
対処療法としては、市販のマフラーパテみたいな奴で穴を埋めてしまえばいいんですが、これがクセモノ。
どうやら水性の原材料で出来ているようで、乾けば大丈夫なのが雨天走行あるいは洗車後すぐなんて状況で
水分を含んでしまい、元に戻ってしまうみたいです。
すると、排気圧に負けて吹き飛んでしまって・・・・「ふりだしに戻る」
そんなことを何度かやって、今はアルミテープを巻きつけて穴をふさいでいます。
向かって右がアルミテープ巻き仕様。
左はベアリング交換時にバイク屋で溶接修理してくれた(らしい)後です。
2004年9月20日に行ったツーリングで吹っ飛んでしまった穴埋め箇所。
ガ○ガ○で塞いで、後にアルミテープで巻いてみました。
また同じ箇所のヤツが取れてしまったんで、今度は「固まると金属のようになるエポキシパテ」で埋めてみました。
これが固まったら、またアルミテープで補強してみます。
しかし、何で同じ方ばかり取れてしまうんだろう?
(2006年7月)
(思い出したように)スピードメーターワイヤーが切れた
400Rの時に走っていたら、スピードメーターが動いていないことに気づき、そのままバイク屋直行。
速攻でワイヤーを注文して交換してみたら、みごとに切れてました。
時は変わって750購入時。買ったバイク屋から帰ってくるときにスピードメーターの動きがおかしいのに気づきました。
「波打つように」針の位置が定まらず、正しいスピードがわからない。
・・・・ああ、こりゃ交換だ・・・
部品を注文して、今後のことも考えて一旦中のワイヤーを引き抜いてグリスを塗りたくってから、装着しました。
そして、交換作業中にワイヤーの取り回しを変えて幾らか余裕?があるようにして見ました。
説明書どうりだと、ちょっと無理じゃない?って箇所があったので、そこを迂回させて装着。
ワイヤー交換から早4年以上。とりあえず切れたり、動きが変だったりしていません。けど、ぼちぼちグリスを塗ったほうが
いいかもしれない。しかしぃ、カウルとか外すのめんどくさいんですよねぇ。400Rはまとめて外れたんですけど・・・・・・
※750Rはカウル右左を別々に外さないといけないのです。(やり方間違ってた・・・)
(思い出したようにU)タンクキャップの通気不良とその対処方
数年前からのことなんですが、タンクにガソリンが残ってる状態でもガス欠に似た症状が出ることがあったんです。
ツーリングの時とか長距離を走っていると、距離計換算で200km前後くらいからガス欠のようにエンジンが息継ぎをして
最終的には止まってしまっていたんです。そのときタンクの中を覗き込んでみてもガソリンはまだ入っているし、
残量警告灯も点いていないし「?」と不思議に思っていたんです。
しかし、そのうちに街乗りで使っていても息継ぎや止まってしまうことが起こってしまい、ちゃんと原因を突き止めないと
いけなくなりまして、BS誌などの参考資料をあさっていたら「タンクキャップの通気不良によるガス欠」があるらしく
もしかしたら?・・・と、ちょっと実験してみました。
ガス欠症状が出たら、試しにタンクキャップを一回開けてまた閉じる。で、エンジン始動するとちゃんとかかる。
それで走るとまた止まってしまうので、今度はキャップを開けたままでエンジンを始動して走ると、止まらずに走る。
このことから「犯人はタンクキャップ」と断定して、その対策を考えて即実行。
とにかくガソリンが減る分空気が入ればいいので、その通り道を確保すればいいわけなのだから、キャップのゴムの一部を
切ることにしました。
ただ切ったところから水とかが入んないように、タンク左側(サイドスタンドで低くなるほう)を幅1mmくらいだけ切っておわり。
そんなに大量の空気を必要とするとは思えないので、これでいいでしょう。
結果、ガス欠症状も無くなり快適に残量警告灯が点くまで走ることが出来ました。
古くなるといろいろなところが悪くなるもんだ。
ゴムのふちに一筋の切り目があるのがわかります?
ボルトが落ちた・・・・今まで落とした何本かの中の1本の話
今まで走ってればカウルとかの取り付けネジなんか落としたりするもんですが、今回思いがけないモノが落ちました。
それはリアブレーキのトルクロッドの取り付けボルト。
それまで走っていて何ともなかったんですが、前の車の急減速に合わせてこっちも急減速したら、
ガクッっと必要以上の減速感。何か急にタイヤがパンクしたような?でも、前後タイヤは何ともないみたい?
不思議に思いつつしばらく走ってると、やっぱり何か車体が重たく感じる。何だろう?
もう一度前後足回りを見直してみると・・・・・・・・・・いつもは見えづらいリアブレーキがよく見える!?
とりあえず歩道に停めてしみじみ観察すると、取り付けボルトが無くなっていてブレーキディスクに引っ張られる形で
変な位置までブレーキがずれてました。
「いつボルトが落ちたんだろう?」と思いつつ、足で蹴飛ばしながら戻せるところまで戻す修正作業をして
リアブレーキ周りに不具合・・・・例えばブレーキフルード漏れとか・・・が無いことを確認して再出発。
(いろいろと約束ごとがあったもんで)
本当は赤い矢印方向にもっとずれてましたが、戻してもここまで。
思いがけないトラブルにも負けずに
携帯電話で証拠写真を撮っておくこの冷静さ。
しばらくリアブレーキ無しの状態で走りつつ、いつも使えるモノが使えない不自由さをどうにかしたいなぁ〜と
思いついたのがタイラップによる仮固定。
蹴飛ばしてもちゃんとした位置まで戻らないのなら、とりあえずそこで固定して自宅まで行き着けばそれでいいや・・・・と
思いつきました。
帰り道のバイク用品店で買って、3本使ってみました。
いくら緊急事態とはいえ、我ながらすごいこと思いついたなぁ。
パソコンの前の良い子はマネしちゃダメだぞ。
こんなやり方ですが、無事に自宅に帰宅。
その夜、インターナショナルムラシマに必要な部品をネット注文。部品が来たらちゃんと直そう。
で、1週間後。無事に注文した部品が到着。
今回頼んだのは必要なボルトとナット。と、ESCSのリレーの3つ。
ボルトとナットだけじゃ安すぎる金額だったんで、
ついでにリレーも頼んでみました。
そして、1ヶ月後。
GPXを引っ張りだしてやっと修理完了。1ヶ月以上の準備期間をかけましたが、実際の修理時間はおよそ5分。
これでバッチリだ。
修理後の様子。
ボルトはカワサキ純正ですが、ナットはホームセンターで買った
ナイロンロックナットを使い、緩まないようにしてみました。
この後、約200km程度走り回りましたが異常無し。これで安心して走れます。