タイヤについて〜第三章
個人的にベストと思うハンドリングへの飽くなき追及
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フロント100サイズを110サイズへ戻してみました。
GPXに標準の110サイズのFタイヤ・・・・いつも使っていたのはD社のジェグラ・・・が無くなってしまったので使ってみた
GT501の100サイズのFタイヤ。履いていた当初は「特に不都合は無い」なんて思ってて、そのことをこのサイトで
書いてみたものの、K100RSを購入してそのハンドリングに慣れてしまった後ではやたら不安定感のあるハンドリングに
感じてしまっていました。
どんなハンドリングかと言えば、やたら切れ込む感じがするって言うのが一番的確かも?
フロント側は抵抗感なくコーナー内側へ切れ込み、リア側も軽すぎる感触で外側へ回り込む。(うまく言い表せない・・・・)
少々スピードが乗っている状況なら軽快なハンドリングって言えるでしょうが、その軽快なハンドリングの影には
ちょっと危険な香りが漂ってます。そのハンドリング感覚に乗り手がついていけません。
それに直進時でも安定感に乏しい感触が伝わってくるし、スピードが乗ってくると「さらに倍!」的な安定感のなさ。
やはりもう少し安定感がほしい。ある程度バイクまかせで乗っていたいからねぇ。
・・・・・ここ最近、GPXに乗るときってなぜか「気持ちを必要以上に集中して」乗っていたような気がする。
今までを振り返ってみて、リアタイヤをメインにサイズ・銘柄・ラジアルかバイアスか等を変更してきた中で、個人的に一番
ベストだったと思うのはフロントに110サイズのバイアス・リアに130サイズのラジアルを使っていた頃だったと思います。
そもそも昔読んでいたBBC誌に、NINJA900R(A7)でフロントがバイアスでリアにラジアルという組み合わせの車両があって、
そのハンドリングがかなり好印象に書かれていたので、それが頭のどっかに残っていたせいでやってみたんです。
ただし、その900Rは150/70−18サイズのラジアルを使っていたのですが、同じサイズじゃGPXではちょっとオーバー
であろう(900Rと同じ3.5インチ巾のホイールですが、GPXの方が車重が30kg近く軽い。それに実際150サイズのラジアルを
使ってみて、メリットと思える感触は得られたなった。)と考え、3.5インチ巾にピッタリの130/70−18のラジアルを
M社のカタログから探し出して使ってみたんです。
この組み合わせの時がGPXに乗っていて軽さと安定感がうまい具合に両立していた気がします。
リア140サイズ時や150サイズと比較しての話ですが、コーナーではそれまでよりも軽い感触でバンク出来るし、
(※必要以上に傾けなくても余裕でコーナーを回れる。150サイズのときなんか結構傾けた気がするなぁ)
そのときには不安定感などナシ。直進時も問題ないし、個人的にはこの頃が一番良かった(気に入っていた)期間だったかな?
しかし、ジェグラの110サイズFタイヤがラインナップから消えて、使ってみた100サイズFタイヤ。
最初のうちはまだ良かった。が、そのうちリアの130サイズラジアルが硬化してしまい明らかにハンドリングに違和感を感じ、
リアを同サイズのバイアスにしても想像(予想)していたのとはちょっと違う。やっぱり100サイズFタイヤが一番の原因か?
ということで、110サイズのFタイヤにとっかえちゃいました。
バイアスタイヤだからそんなに高価じゃないし、ここのネタにもなるし、なによりも一番良かった頃のハンドリング戻したい。
・・・・・戻るのか?を確認する意味でもやってみました。
2005年7月17日
TYRE2のところにも書きましたが、7月10日に注文したタイヤ・・・・D社のK155Fの110サイズ・・・が入荷したと連絡が入った
ので、早速交換作業をしてもらうためにライコランドへ行ってきました。
そういえば、サービスカウンターで交換作業のための受付表にバイクの車種とかを記入してもらう際に、
店員・・・バイクの車種はなんですか?
私・・・カワサキのGPX750Rです。
店員・・・ジーピーエックス?(語尾の上がった疑問形の発音)
なんてな事がありました。大した事ではないですが、気になったので書いてみました。
ピット入れまで1時間、作業終了までまた1時間待ってやっとタイヤ交換が終了。
そういえば、店内放送で呼び出される際に、
カワサキGPZ750Rでフロントタイヤ交換をお待ちの〜
なんてな事もありました。大した事ではないですが、これも気になったので書いてみました。
あぁそうさ!どうせマイナーな車種ですよ!!
ちょっと脱線。
気を取り直して、フロントが標準サイズに戻ったGPXの印象といえば・・・・
なんか前上がりの姿勢になった気がする。本当に気のせいのレベルかもしれませんが、前が上がった感じがしたんです。
まあ、実際前輪の直径が大きくなった(正確には前下がりだったのが元に戻った。)んですから、当然でしょう。
そして、一番気付いた事といえば、スピードメーターが正確な数字を示すようになった。
タイヤ交換前に「6速・4000rpm」で走ってたときに100kmちょっとを指していたのが、交換後には95km強くらいに
なっていました。
ここでちょっといい話。
Talkのところで書きましたが、GPXに興味を持った頃に買った『ROADRIDER別冊・バイクカタログ’88』に当時のバイクメーカー
各社の750ccクラス代表車種4台の試乗記が掲載されてまして、最高速とか制動距離比較とかの他にも
メーター誤差測定なんてのまでやってました。そこでのGPXのメーター誤差は
指示速度50kmの時に約48km
指示速度80kmの時に約75km
となっていました。それから考えると、タイヤ直径の小さかったとき(つまり100サイズのとき)には誤差が結構あったんだなぁ。
それは置いといて。サイズ的には自分の理想のサイズに落ち着いたGPXの前後タイヤ。
タイヤの皮むきをしつつフロント100サイズ時と比べてどう変わったか?をしみじみ検証していきたいと思います。
2005年7月17日以降。
仕事が終わってから、夜などに買い物がてらGPXを走らせてみてるんですが、なかなかいい感じの感触です。
100サイズの時には軽すぎるハンドリング感触のために、夜の道路状況の把握(歩行者とか自転車とかに注意!)と
ハンドリングの確保(切れ込み感とか凹凸によるハンドリングのゆれを人間ステアリングダンパーで吸収)を両方する必要が
あったんですが、110サイズの今ではその苦労も半減。コーナー走行中の安定感がかなり向上したので、前方の状況にのみ
注意すればいいくらいの余裕が生まれました。
たかがサイズが「10」違うだけなのに、こんなに違いが出るとは・・・・。
少々寸法的な話をすると(勝手な解釈をすると)、100サイズの時にはトレール寸法が110サイズ時よりも過小になって、
安定成分が不足していたんじゃないかな?
それが110サイズになったら、トレール寸法がノーマルに戻って安定成分も元に戻った。オマケに、リアタイヤが130サイズで
ノーマル140サイズよりもタイヤ直径が小さいから、今のGPXの姿勢はノーマルよりも多少後ろ下がりの格好になってるはず。
それを含めたら、ノーマルよりもトレール寸法が増えてるか?だから安定感が増えたのか?
そういうのを妄想するほどいい方向へ変化しました。やはり、100サイズタイヤはやり過ぎだった。
2005年11月
夏の車検時に交換したステアリングベアリングの調整も終わって、ようやく安心して乗れるようになったところで
K100RSと再比較しながら乗ってみました。
前の100サイズの時に比べてだいぶ安定した状態になったと思います。例えるなら良い意味で「弱オーバーステア状態」。
フロント側は違和感は無く、特に切れ込むとか不安定感があるとかというのはないです。リア側はそれまでと変わらずに
外側に回り込む感じはしますが、フロント側が切れ込むような事を感じなくなったので個人的には大した問題ではないです。
K100RSよりも軽快で尚且つ適度な安定感のある『フロント110サイズ』を今後は変えることはないと思います。
110サイズが無くならない限り。
欲を言えば、もう少しステアリングベアリングは締めれそうな感じもするんで、そうすればもっと良くなるかも?
この辺のさじ加減は微妙なところですが、やってみるべきでしょう。
ただねぇ、もう寒くてGPXに乗るのが億劫になるんです。K100RSと同じように乗ってると、寒いせいかタイヤ滑るし。
日の出てる時しか乗りたくない、そんな気分です。
2006年2月
正月に乗ってから久々に引っ張り出して乗りました。
その際にステアリングベアリングの部分を「ほんの少し(ロックナットの切りかきの半分くらい)」締めてから走ってみたんですが
なかなかいい感じ・・・・・・の雰囲気。
当日は風が強くてしっかり確認できたわけじゃないんですが、まあまあいい感じじゃないかな〜っ。
ただ、リアタイヤの空気圧がちょっと入れすぎたみたいで、ちょっとパンパンに膨らんだ感じが伝わってきました。
今度乗るときには少々空気圧を落としてみてから乗ってみて、全体の確認が必要です。
ちなみにGPXのタイヤの空気圧はフロント2.3kg・リア2.9kg入れてました。(誤差も考慮した空気圧のつもりなんです)
やっぱり入れすぎでしょう?
※最終的にはフロント2.3kgとリア2.7で走ってます。
2006年4月
もうそろそろ6月のGPX20周年イベントに向けての準備をしないといけないなぁ・・・と思って、GPXを引っ張り出して
再度ステアリングベアリングの調整をしてみました。
前回調整してからの様子では、「ほんの少し締める方向に調整が必要」な雰囲気だったので、おもむろに工具箱から
マイナスドライバーとカナヅチを取り出して、何も外したりせずそのままステアリングナットの角にガツンと一発!
・・・・じゃなくてコツコツと軽めに叩いて再調整。
このステアリングベアリングの調整って、締まるか締まらないかギリギリのところだとほんの1〜2mmのナットの移動距離でも
かなりの変化が感じられるんで、フックレンチの調整じゃなくこの方法で締めたり緩めたりしてます。
フックレンチだとその1〜2mmの調整がなかなか難しいんで・・・。
そして、買い物がてらの試走。
う〜ん、なかなかいい感じ。これでもういいかもしれない。
まあ、GW中にGPXのオイル交換もしたいと思ってるんで、その際にでももう少し走り方をチェックしてみよう。
過去に何度もマイナスドライバーとカナヅチで調整してるんで、角が変形してます。
2006年5月のGW。
オイル交換に行ってしばらくあちこち走ってみたところ・・・・・・、まあ、問題なさそう。
これでフロントタイヤ周りは個人的に「快調」な状態になったと思います。
いろいろイジってみましたが、これにて終了。
2007年2月
2007年正月にフォーク周りをイジってから、タイヤの空気圧を下げてみました。
それまでの「フロント2.3kg・リア2.7kg」から「フロント2.3kg・リア2.6kg」から気持ち少なめくらいに。
っていうのも、GPXを久しぶりに走らせると何か危なっかしい。なんか綱渡りしてるような不安定さがあるように思えたんです。
もしかしたら空気圧が高すぎるかもしれないと思ったんで、ほぼ基準値になるまでに下げました。
結果。いいじゃない。どうやらそれまでの空気圧(特にリア)は高すぎたみたい。