シートカスタム
だって、気に入らないんだもん




     
このシートとは友達にはなれなかった。


K1300Sに乗って約1年。予想通りにディーラーからは1年点検のハガキが届き、ぼちぼち持ってく算段をしないと。
・・・・・と思っている今日この頃です。

その1年間を通して、GPXやK100RSに比較して太いリアタイヤ・強力なブレーキ・デュオレバーの感覚なんかは
だいぶ慣れてきたんですが、乗る度に頭を切り替えないといけないコトがあります。それがこのシートの感覚。

GPXやK100RSなんかは『尻』が位置を覚えていて、どれに乗ってもすぐに『OKサイン』が出ますが、
K1300Sの場合には『尻』が最適な位置を再認識するまでに若干の時間が必要になります。
まあ、その時間はお気に入りの早朝ツーリングルートまでの移動時間に充てるから、良しとしよう。
そんな早朝ツーリングのような短時間集中ライドでは支障はあまりに無いけれど、
ちょっと時間を延ばして日帰りツーリングに出かけると、行きは問題無くても帰り道を走るころには『尻』が痛くなって、
それ以降は急激にやる気が無くなっていきます。
そのくらい自分の尻とこのシート(ハイ・ロー共に)の相性は宜しくないです。

最初のウチはローシートでも良かろうと思ってましたが、前傾気味のシート形状に慣れることが出来ず
(足の膝の当たり方も酷かったから、それも慣れにくかった原因の1つ)、ハイシートに交換すれば元々の良いシート形状と
膝の当たり具合が良好になるだろうと「過剰な期待」を込めて購入したものの、それも空振りになり
(ディーラーでハイシートに跨らせてもらったりして確認はしたけど)
、いつしか『どうにかしたいパーツ』になっていました。

何しろ、どうやったって体が前に移動してしまい、不必要に腕に力が入ってるのが素人の自分でも分かるくらいな
姿勢で乗ってましたから。
BMWのテストライダーはどう思ってるかは知りませんが、個人的な意見はこのシートは「No Good」です。


     
分かりやすいような、分かりにくいような・・・・・写真。
とにかく、ハイ・ローシート共にこのくらい前傾してます。
(写真はセンタースタンド使用時です)
ちなみに容器の中身は吸い出したK100RSのミッションオイル。


やっぱりK100RSのシートで乗り心地の良いシートってのを経験してますし、GPX&K100RSの方向性と違う
バイクってのを差し引いてもあのシートは自分には合わない。
もうちょっと平らな座面だったら良いのに。



こっちはK100RSのシート。
全面水平って訳じゃないですが、一応平らな面はある。
でも、この平らな面があるのと無いのでは『座り心地』は雲泥の差のようです。



ちなみにGPXはこんな感じ。
K100RSよりかは『座る』部分の座面は狭め。


・・・・・と思い込んで、その自分の想像が正しいのかどうかを検証するために簡易座布団を製作してみました。


     
ホームセンターで2cm厚のスポンジシートを買って
シートの前傾形状を相殺するように整形。
それを両面テープでローシート上に仮固定してみました。
試すならもうちょっと大きめのシートでも良かったか?


このシートでいつも走る早朝ツーリングコースを走ってみたら、結構具合が良かった。
無意味に体が前に寄る事も無く、足腰で自分の体を支えることが可能になりました。
また、体が前に寄ることが無くなったおかげで、尻の痛み(=床ずれ気味になる)もかなり軽減されたんで、
平らなシートって形状は、方向性で言えばおおよそ『正しい方向』みたい。


そうなれば、本当に『正しい方向に向かうのか』やってみたくなるのが人間の本性。
幸いにしてK1300S用のシートが2個あるので、片一方(この場合ローシート)を生贄にしてシートカスタムしてみよう!


そう決心してから、インターネットでバイク用のシートカスタムをやってくれそうなショップの検索開始。
調べてみると、バイク用のシートの他に車のシートや店舗用のイスのシートをやってるショップもあるようなので、
そういったショップは除外して、バイク用シートに重点を置いてる(と思われる)ショップを絞り込み、
その中から自宅から近いショップを探しだしました。

そのショップなら直接シートを持ち込んで細かい打ち合わせが出来そうだし。
メールのみのやり取りだと、自分の希望内容が正しく相手に伝わるかどうか不安でしょ?


目星をつけたそのショップにとりあえずメールで自分の希望のシート形状に加工できるかどうか打診してみたら
なんとかなりそうな(なんとかしてくれそうな)雰囲気だったんで、そのショップに依頼することに決めました。


     
こういったのを添付して「アンコ盛り」のみが可能かどうかを聞いてみました。


※本当はシート表皮をそのままでアンコ盛りのみでの加工を希望したのですが、
アンコ盛りをするとシート表皮の長さが足りなくなってしまうのと、シート表皮と内部のウレタンスポンジが接着剤で
付いているからシート表皮を綺麗に再利用するのが難しいとのことで、『アンコ盛り+シート表皮張替えコース』で
依頼することにしました。


で、休日出勤の合い間にローシートを積んでそのショップに急行。
そのショップで実際に使うウレタンスポンジやシート表皮を確認しながら、シート加工の細かい打ち合わせをして
シートを預けてきました。



前の仕事と次の仕事の予定時間の合い間・約3時間の間に
仕事用トラックに積んでショップまで往復するのをこなしました。


ちなみに出来上がり予定は10月初旬ごろ。
そのショップが結構忙しいみたいなので、そのくらい時間がかかるって。
ま、シートがもう一個あるから、どんだけ時間がかかっても問題無し。ゆっくり待ちます。




その10月初旬ごろ。
ショップから、「シートが仮仕上がり(ウレタンを整形し終わり、シート表皮を張る前の状態)になったんで、時間があるときに
確認しにきてください」と連絡がありました。
しかし、雨と休日出勤とK100RSの引き取りがあったんで、次の休日にもちこし。
どんな仕上がりになってるか、楽しみ。




で、次の休日がやってきた。
久々にK1300Sを引っ張り出し、ショップに出かけ、ウレタン成形の終わったシートをチェックしてきました。
今ついてるハイシートと交換して、足つき性や跨ったときのシートの感触(センタースタンドでの状態ですが)を実際に
確認して、その成形のままでシート表皮を張ってもらうようにしました。
もっとも、ウレタンの状態で確認したってシート表皮を張ったら多少の変化(固さとかグリップ感とか)があるだろうし、
その変化を作ってもらってる本人が予想できるはずもなく、単に自分を納得させるための行動です。
その表皮を張る作業が順調に進めば、今週中には完成して自宅に送り返せるって言っていたんで、
今度の日曜にはそのシートでどっかに出かけられるかな?

そんなショップからの帰り道で気が付きました・・・・・・・・。ウレタン成形の終わったシートの写真を撮るのを忘れてた。




そして、『今度の日曜』がやってきた。
先週の納期予定どおりに完成したシートが自宅に届き、一日全休の日曜になったんで、早速日帰りツーリングに
出かけて、狙いどおりのシートになったか確認してきました。



これが完成したシート。
一見ノーマルに見えますが、シート脇のラインが無いので
「普通」のではないです。


ちょうど気になってた場所があることから、那須方面におよそ600kmのツーリングに行ったんですが、
以前のBMW純正ハイ&ローシートには無かった快適性が生まれ、K100RSのような乗り心地のシートになってました。
一日乗り回しても以前のように気持ちが萎えることなく、最後まで充実したツーリングが出来ました。


     
ここの内容と全然関係ないですが、那須まで行って
これらの車を見てきました。





そのツーリングからしばらく後、早朝ツーリングに引き出したついでにネタ写真を撮ったので、詳細説明してみます。


     
これが全体図
ノーマル同様の『一枚モノ』の表皮で仕上げたせいか
段差のところがシート形状に合っていませんが、乗り心地に影響は無し。
ちなみに、シートカスタムのオーダー内容は
「ウレタン2種類使ってシート前半のみを固めに仕上げて、シート表皮は何とか1枚で仕上げて
全体ではノーマルシートのように見せる」って内容です。



で、懸案のシートの前傾具合ですが、ここまで矯正してあります。
座るところはほぼ水平。


     
ローシートとハイシートのステップからのシート高を測ると
それぞれ約44cmと約46cmってところ(測定誤差含む)・・・・か。



で、改造したシートは約45cm。
ってことは、普通の『シート高』換算で約80〜81cm程度かな?


     
若干シート幅が広くなったせいで、座り心地は格段に良くなりました。
その反面、足つき性が影響するかなァ〜と思ってましたが、さほど問題にはならず。


そして、肝心要の「実際の使用感」は、手前味噌ながら「格段に向上」したと断言出来ます。
上記にもある日帰りツーリングでの600km走破のときも、今回の早朝ツーリングのときも、その全工程で
ローシート&ハイシート使用時よりも快適に過ごすことが出来ました。

ローシート&ハイシートの前傾具合では「目を三角にして走る」ときには良いかもしれませんが、
市街地走行時の「片手でダラダラ走る」ときには下半身は前傾姿勢で上半身は後傾姿勢=全体ではエビ反り姿勢になり
ダラダラ走るにはちょっと辛い格好になります。

しかし、このシートでは下半身は前傾姿勢がかなり軽減されるので、上半身に余計な負荷が掛かりにくくなります。
オマケにステップもカワサキ製ゴム付ステップに交換済みだから、K100RSやGPXほどではないにしろ
尻と足で下半身をキープすることも出来ます。
※ただ、シートとステップの位置関係はそのままなので、基本は下半身は前傾姿勢です。

で、アンコ盛りのついでにウレタンを固めにしてもらったおかげで、長時間座っていても必要以上に沈み込まないから
ここでもローシート&ハイシートには無い快適性が生まれてます。
※両方とも前傾&柔らかめシートなので、長時間乗ると尻が床ずれを起こしたような痛みを感じます。

と言う訳で、今回のシートカスタムの総評としては、成功したと思います。




さて、最後にこのシートカスタムの総費用ですが、・・・・・・・32000円でした(送り返す送料込みで)。
もうちょっといろいろすると費用も嵩むようですが・・・例えば、シート形状に合わせて表皮を縫って仕上げたり、
シート全体の形状変更したりとかすると当然費用も変わってきます・・・自分の必要と思う範囲内の改造で
この金額ですから、思ったよりもリーズナブルって思ってます。

後から買ったハイシートが約5万、確かネット上で見かけたK1300S用のカスタムシートで7万とか13万とかするのも
あるようなので、それらと比べても「安上がり」でしょう。

このシートまで行き着くのにちょっと遠回りした気もしますが、自分の気に入ったバイクに仕上げるのだから
まあ時間とお金の必要経費と思って納得します。


さて、あのハイシートは・・・・・・・・・・・・物置に「塩漬け」だな。




シートカスタム後のお話(2011年3月)
ハイシート時にやってたサス調整・・・・・説明書よりもプリロードが1/8強く、伸側減衰力は3/8弱く・・・・・ってしてましたが、
このシートで走り慣れていくと妙に後ろが柔らかすぎるように思えてきました。
K1300Sの前後でサスのバランスがチグハグになってる気がして、前の非調整式サスの様子を基準にして
後ろがそれっぽく固めになるまで再調整してみました。

素人考えで「前後サスの動き方・バランスがうまく釣り合いが取れてるのが良いかもしれない」と調整していって、
結局ローシート時に設定してたプリロードが1/4強くて伸側減衰力を1/4弱くしたところで「大体かな?」と調整終了。
またしばらくこれであちこち走り回ってみます。




さらにその後のお話(2011年8月)
すっかりこの項を忘れてました。
上記の時から幾分設定が変わりまして、プリロードが3/8強く・伸側減衰力が3/16弱いところに調整し直して走ってます。
これで前後が大体同じくらいのバランス(同じくらいの手ごたえで動く)になったと思えます。
約3ヶ月くらい前(GWのころ)にやっと10000kmを走り終えたくらいになって、個人的に「サスの馴らしも終わったころ?」などと
思っていたのもあって、このくらいが自分に合った調整具合かなぁ〜と一人悦に入ってます。




それからもっと後のお話(2012年4月)
上記のころからさらに(それなりに)走り回って、さらに(それなりに)プリロード調整が変わってきました。
3/8強くしたところからさらに締め付けて1/2回転のところになりました。伸側減衰力はそのまま。
初期のころから比べると随分固めな方向になりましたが、自宅から高速道までを自分なりのペースで走る分には
良い面も悪い面もあまり表立つことも無く、フツーに使えてます。
まあ、これからバイクシーズンに最適な季節になるから、この状態からさらにあちこち走り回ってみて
自分自身を納得させよう。




・・・・・と、サスペンション調整を進めていたんですが、一方で新たな問題(悩み)が発生してました。
『あの特注シートの乗り心地をもうちょっと固めにしたら、もっと良くなるんじゃないか?』

シートカスタムしてから段階的にプリロード調整を硬い方向に調整していった結果、相対的にシートが柔らかめに
感じてしまうようになったみたい。
ゆっくりのんびり走るならちょうど良いのは変わらないのですが、それなりに気分を高揚させながら走ろうとして
シートに体重を乗せようとしても、シートがそれを吸収してしまって走っていて気分を害する時があるんです。
このシートが『普通に売ってたシート』ならそれなりに諦め→納得してたんでしょうが、シート専門ショップで特注・改造した
シートだったのならば、もう一回作り直してもらおう!

と、2012年のGWも近い頃に前にシートカスタムしてもらったショップに連絡して、再改造のお願いをしてきました。


     
いつものようにレポート用紙に素人考えを図示し、
仕事用トラックに特注シートを積んで、先方に打ち合わせに行きました。


一番の要望は前回よりも硬いウレタン素材でシート前半を作り直すこと。
これは打ち合わせに行く前にメールでより硬いウレタン素材を用意してもらって、その現物を確認しながら
・・・・・まあ、サンプル品を指で押す程度の確認ですが、やっぱり自分で確認したかった・・・・・
使うウレタン素材とその厚みをどうするかを決めてきました。

で、ついでにシート高ももう1cm上げてもらおうと注文を出しました。あのシートでも問題無い高さだったんですけど、
もうちょっと高くてもイケるかな?って。

2番目がシート後半の形状の修正。
シート後半は前回は元のままだったんですが、上から『純正用に整形されてない一枚モノのシート表皮』をかぶせたせいで
断面形がかまぼこのような形になってしまってました。つまり、平面なシート形状にはなっていませんでした。
そのシートだと荷物の固定(あまり使わない能力だけど)がしっかり出来なかったこともあって、せっかく作り直しに出すのだから
シート後半を平らな仕上がりになるように注文を出しました。


そのシートを持っていく前にせっかくだからBMW純正ハイシートを取り付けて、久しぶりに走り回ってみました。


     
左が特注シートで右が純正ハイシート
パッと見た目はあまり変わらない仕上がりに見える
・・・・・と本人は思ってます。


で、その感想。
停止時の足付き性・・・・・特注シートよりも足付き性はラク・・・・以外はそんなに魅力的な部分は見当たらず。
シートの感触は柔らかめだし、前傾のシートだと落ち着いて乗ることがし辛い。やっぱりシートは平らじゃないとねェ。
贅沢な独り言を言うなら「しばらくはガマンしてこのシートを使っていきます。」


今後の予定としては、5月中旬くらいにシートが仮仕上がりになりそうなので、その頃にまた打ち合わせに行きます。
今度は仮仕上がりシートでちゃんと走ってシートの硬さを確認しよう。




途中経過(5月中旬)
GW後、シートショップから仮仕上がりの連絡が来たんで、再改造シートの座り心地を確かめにショップに出向いてみました。
どうやら、オーダーした「固めのシート」ってのがシートショップから見たら「相当硬いシート」のようで、
「本当にいいの?」と心配になった面もあるみたい。
しかし、シートショップの人が不安になって確認したいと思っていたって、頼んだ方はオーダー内容がちゃんと
カタチになってるかどうかも含めて判断する術はもっていないんですけどねぇ。

ちょうどネタ用に購入したスクリーンを交換したんで、その効果を確認する試走も兼ねてシートショップにGO。
作業的にはまだまだ途中の仕上がり・・・・希望のシート高までウレタンは盛れてなかった・・・・・でしたが、
再改造シートとご対面。そして、純正ハイシートと入れ替えて、形状の確認をしてみた。



あれ?前傾シートになってませんか?


     
座面自体の形状はオーダー通り。



しかし、前傾シートになってしまってるような気がする。


一応オーダー内容を紙に書き表して、それをつき合わせながら打ち合わせもして頼んだ・・・・・と思っていたんですが。
ちょっと説明不足でしたかね?
乗って確認するまでもなく、これではダメでしょう。
こういう事があるから、電話&ファックス&メールだけでこういった注文(細かな注文を含んだ仕事)をするのは危険だねぇ。
で、もう一度「シートは地面と水平に」と再確認し、これからの工程・・・・もうちょっとシート高を増やすことも再確認・・・・についての
打ち合わせもし直してきました。

その工程がスムーズに行けば、5月末くらいには完成する見通しです。
ハイシートでガマンするのも、もう少し。




途中経過(6月初旬)
まだ再カスタムシートが仕上がってきていません。注文主のオーダーが面倒臭くて、仕事に苦慮しているようです。
それでもK1300Sにカビが生えないように純正ハイシートで早朝ツーリングにGO。

・・・・・・・・・まあ、分かりきっていたコトだったんで、改めて言うことではないのですが・・・・・・・。
K1300Sの『純正』乗車姿勢は『改造』乗車姿勢を知ってしまった後では非常に乗りにくい乗車姿勢に思います。
あの前傾シートのせいで体が前に行ってしまって、腕を妙に突っ張る&足を妙に踏ん張るような姿勢を強いられて
乗っていて面白くない。
K100RSやGPXのような姿勢・乗り方に慣れてしまっているせいで、あのスーパースポーツ姿勢に慣れません。
BMWのRSではないのは承知の上ですが、何であんなシートにしてしまったのだろう。

早いところ再カスタムシートが帰ってくることを熱望して待つことにします。




で、ひたすら待ってたら、6月中旬になりました。
その頃になってやっとシートショップから宅急便で再改造シートが送り返されてきました。
こんなに時間がかかるなんて、やっぱり素人の無茶な注文のせいで、相当面倒な作業だったんだなぁ。
でも、無事に完成させてくれたようです。そんなシートショップに多謝。
そして、何とか走れそうな雨上がりの休日に宅急便の梱包を開けて、蒸し暑い初夏の田舎道へ試走開始。


     
ひたすら待ち焦がれた再改造シート。
K1300Sを路上に出す前に早々と純正ハイシートと交換。


まず「またがった瞬間」の感想・・・・・・・・・ちょ〜っと硬い方へやりすぎたか?
『過ぎたるは及ばざるが如し』と言う諺が頭をよぎります。やっぱり素人の想像通りには上手くいかないですねぇ。
それでも走ってみないことにはちゃんとしたコトは分からない。



と言う訳で、近所をウロウロと走り回ってみた。


そして『走ってみた」感想・・・・・・・やっぱり硬い。でも、そんなに悪くない。
普通に走る時の快適性で言えば以前の改造シートの方が快適。そういった点で言えば、この再改造シートは硬すぎる。

しかし、道が空いたのを見計らって若干スポーティーな気分で走ってみると、こっちの再改造シートの方がスムーズに走れる。
前のは快適な分コーナリング時に尻に力を入れてみても、シートに力が吸収されてしまうような気がしてましたが、
これはシートに力を入れた分がそのままタイヤに伝わるような感覚でコーナリング出来て、非常に気持ちよく走れる。
ほんの少しのスラローム的な走り方でも、以前のシートや純正ハイシートよりも少ない力の変化でも機敏に動いてくれる気がします。
・・・・・・・あくまで素人の走る範疇での例え話ですよ。

ただ、いつまでもそういった快適&楽しいスピード域で走り続けられるわけもなく、多数の車が走るような場面では
やっぱりシートの硬さが目についてしまいがちになります。
今思い返せば、以前のシートのベースを生かしたままでちょっとだけ硬めにするくらいで良かったかもしれない。
が、スポーティーを通り越してレーシーなシートと思えば、これはこれで面白いシートになったと思います。

四輪のレーシングシートに乗ったらこんな感覚にでもなるのだろうか?そのくらい硬いシートだと思います。


     
再改造シートの全体図。
前に打ち合わせに行ったときのような前傾気味のシートになってます。
今回の改造ではそこがちょっと気にいらない部分ではあります。



座る部分の前傾具合がこのくらい残ってます。
もうちょっと水平にもってきてもよかったかも。



ステップ部からのシート高を測ってみると約47cm。
前のシートが約45cmだったから、1cm以上高くなったようです。
多分、純正ハイシートの82cmよりも実シート高は高いと思われます。


     
シート前部を見ると、純正&前の改造シートよりもタンクとの合わせ目がちょっと高め。
その分シート表皮が曲がりきらないのか、分からない部分でシワが寄らないように加工してました。
(やっぱりシート表皮は改造してないように1枚で仕上げてもらうように注文しました)


     
で、乗ったときの姿勢。
またがり姿勢は結構ギリギリ。ほとんど余裕はありません。
ステップに足をかけた姿勢では、前よりも膝の曲がり具合がラク。


     
オマケ。
シート後半がカマボコ断面気味だったんで、多少とも水平になるように整形してもらいました。
純正シートも比較的丸まった形状になってるのが気に入らなかったから、そうやってもらいました。


と、こんな感じで再改造シートが出来上がったんですが、・・・・・・・・・・・・ちょっと気に入らない。
そこで、またシートショップに連絡を取ってみた。




以下、長くなりそうだから、2つに分けて続けてみる。