1.五月節句物は、いつ生まれまでの子供に買う物なのでしょうか? |
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原則として御節句(5月5日)の前3週間以内に生まれた子供の初節句の御祝いは、翌年に廻すことになっています。つまり4月14日までに生まれた赤ちゃんの初節句はその年に御祝をします。(明治神宮制定の人生儀礼による)
茨城県内では、”産屋明け(おびやあけ)”した子供の初節句は年内に行う場合が多いようです。
※御宅により考え方が違いますので、御当家に相談して購入してください。
産屋明け(おびやあけ): 茨城県内では、一般的に産後21日目をいいます。(※”忌明け”ともいいます。) お産の穢れを祓い清める意味です。 (※産後、各種行事を行わない事で、母子共に体を休めるための配慮だったのでしょうか?)
”産の忌み”は産婦に最も重く,次いで赤ん坊,夫,家族の順だそうです。 夫の忌みは3日、又は”お七夜”で晴れ,赤ん坊は”宮参り”により明け,産婦は大体21日から30日後 場所により75日で忌みが晴れるそうです。
※現在でも地方により,夫は1週間は漁(釣り等の趣味もあわせて)に出ないとか,吉事(棟上、餅つきなど)には遠慮するという風習が残っているそうです。
※無理をすることはありません。 くれぐれも赤ちゃんやお母さんの体調を考えて、御祝の席を設けてください。
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2.初節句の御祝の熨斗は、どのように書くのがよいのでしょうか? |
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初節句のお祝いに”御祝の品物”や”御祝金”を渡すときの熨斗には、原則として、”初節句御祝””祝御初節句””祝御初幟”と書いて名前をつけるとよいでしょう。 ”御祝の品物”が、節句人形など初節句の御祝の意味が込められている場合は、祝熨斗に名前だけでよいとされています。
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原則として、先に”御祝の品”や”御祝金(御包み)”をお届けしている場合は、何も持参することはありませんが、手ぶらで行くのが気が引ける場合は、日本酒の一升瓶の1〜2本や菖蒲(しょうぶ)の花をお持ちするとよいでしょう。 ※お酒には魔除け、菖蒲は読み方にかけて”尚武””勝負”の意味があり男の子にふさわしい花です。
御招きの席にもう1度”御祝金”を持参する場合は、”御祝”とは書かず”御膳代”として熨斗に名前を書くか、熨斗に名前だけ書いて持参してください。
※2度目に”御祝”と熨斗に書いて持参すると、”御返し”を2回要求している意味になり 先様に失礼にあたるそうです。
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”端午の節句”は、昔は、”重五(ちょうご)・重午(ちょうご)・端陽(たんよう)”などともいい、俗に”菖蒲(しょうぶ)の節句・あやめの節句・五月の節句”などといい、女児の雛節句に対して、男児の節句として、五節句の一つに数えられ、重んじられたものです。 端午の端は初めという意味で、午は五という音が転じ、つまり初めの五日という儀です。 したがって、大昔は五月に限らず毎月五日を端午と称したわけですが、奈良町時代五月五日の節会が重んぜられるようになってから端午は五月に限る呼称になりました。 また、昭和24年より五月五日は”こどもの日”という国民の祝日となりました。 昔、”菖蒲の節句、あやめの節句”と呼ばれたのは、災厄を払うおまじないとして、この日には、菖蒲を髪にさしたり、各家の軒にさしたり、枕の下にしいて寝たり、酒や湯にひたして飲んだりする習わしがあったからです。(※現在でも、当家では”菖蒲湯”に入ります。菖蒲の葉を数枚入れて、お湯につかった葉を頭にまくと、頭が良くなる・腹のまわりにまくと、病気をしない。と言われています。) ”節は五月にしくはなし、さうぶ、よもぎなどのかおりあいたるも、いみじうをかし、九重の内を始めて云い如らぬ民のすみかまで、いかで我許にしげく萱かんと、ふき渡したるなほいとめづらしく” (枕草子より) 菖蒲を用いるのは、漢方で薬草として使用されていたのと、菖蒲が尚武(武事・軍事を重んじること)に通じるので、武家時代には、縁起ものとして、賞用されていたことに由来しているようです。 また、端午の節句と菖蒲との縁は、天平時代以前からのもので、聖武天皇が菖蒲をかつらにつけていない者は宮中に入れないことにしたために、菖蒲を頭にかざすことが一般にも流行したのだそうです。
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現在の矢車は、回転球の部分と矢車の部分からできています。 回転球は”天球(てんきゅう)”といって神様が降りてくる目印のような意味を込めてつけられています。 矢車は、武将の持つ弓矢をデザインしたものだそうです。 ※カラカラと音をだすのが、神様の降りてくる目印になったともいわれているそうです。
籠玉は大玉の部分と小玉の部分からできています。 大玉は矢車の天球と同じ意味です。 小玉については、諸説いろいろこれといったものがありません。
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