2006/08/27 第二回 日韓領土問題講演会
第二回 日韓問題特別講演会
 昨年の島根県による「竹島の日」制定以来、国や官僚ではないところでの動きが大きな力になりうることを実感しているとともに、日本は近隣諸国との間でいわば、危険水位にあることをあらためて認識するものである。先日の根室の蟹籠漁船の件では、そのような闇夜の海域へと、生活のために出漁せざるをえない漁業従事者に対し、戦後61年ものあいだ、国や官僚、国民はいったい何をしてきたのか?そして、歴史的見解から、今回銃撃、拿捕された方々の思いは、満州崩壊後にさまよう人々と同様であったのではなかろうかと類推されると。
 外務省高官は拿捕された漁師の釈放を求めているが、正しくは解放であろう。そして、こうしたセンスこそ近隣諸国との問題が生じている日本の現実であり、問題なのだと。
 戦後の日本は竹島(1952〜)だけでなく、北方領土(1945〜)、尖閣諸島の領土問題、拉致問題という主権の侵害といった、侵略を受けながら、61年間戦争がなかったとしている。今日の日本人には、こうした侵略に対する認識はあるのか?(憂)
 官僚も、与党も野党も、マスコミも、そして国民も何をしてきたのだ。日本はこのままでいいのか。自国への無関心は、変えていかなければならないだろう。領土が侵される状況で、一体、お参りにいけるのか。
 戦後、日本文化が形を変えつつある中で、新たな国のあり方も考えていかなければならないと考える。日本という国を今一度、考え直す時期なのだ。
 そして、こうした動きは、決して国粋的でも、軍国的でもなく、純粋に国を想い、考え、できることをしていくということだ。
 近隣諸国とは関係の悪い状況にあるが、そこにはどういう問題があるのかをしっかりと理解して、国にまかせっぱなしではなく、一人一人が過去の歴史をしっかりと学び、日本はなにをすべきなのか、どうあるべきかをしっかりと考えて、活動していくことだと。
 そして、検証に基づいた事実に対し、言うべきは言うという姿勢の必要性、つまり文化的な闘い(やりとり)こそ、国家間の問題解決には必要であると。
 私たちのまえには、竹島問題だけではなく、多くの問題が横たわっている。

 今後も、講演会といったものだけでなく、お互いにいろんな意見を交わせる場があればいいなと考えます。新潟で、そのような機会をぜひご検討くださいと言われ、講演を締めくくられました。

 その後、熱心な質問がいくつか出され、それに対し、先生は丁寧に、ご回答されておられました。
 ぜひ、こうした勉強会が継続的になされ、今後一層おおきな流れになればと、思われました。
 先生はじめ、ご参加いただきました、皆様、諸先生方、そして、はるか800キロの島根県よりお越しいただきました県土・竹島を守る会の皆様に心より感謝申し上げます。

 問題の解決の日までがんばりましょう!!


(参考図書) 竹島は日韓どちらのものか 下條正男先生著 文春新書


日韓領土問題特別講演会01 講演会に先立ち、主催者代表より挨拶させていただきました。

■主催者代表挨拶:NPO新潟海難救助隊隊長水野孝吉挨拶

 昨年6月島根県隠岐へ航海し、竹島へと18マイル進んだところで、海上保安部の要請があり、引き返しました。その時に私たちの投じた小石が波紋を広げ、今日の第2回目の竹島勉強会に連なりました。
 さて、私たち日本人は日本の領土問題や、国家主権に対して関心が低いのではないのでしょうか。
 先日も根室の漁船の銃撃・拿捕されるという悲しい事件がありました。
 詳しいことは発表されていませんが、政府や国民はこの事実を、もっと強く受け止めるべきではないでしょうか。
 北朝鮮拉致問題も未だ解決されていません。
 日本が国家として当たり前の主張ができるよう、健全な国内世論育成のため、本日の会を活かしてもらえたらと思います。

日韓領土問題特別講演会02 主催者代表挨拶に引き続き共催者代表より挨拶させていただきました。

■共催者代表挨拶:島根県「県土・竹島を守る会」副会長
            諏訪邊泰敬氏挨拶

 このままだまっていたら、自分たちの先人が守ってきた竹島を韓国にとられてしまうということで、8人の有志で発足し、色々な運動を行い始めたのが発足のころの経過です。
 そして、昨年2月、県議会にて竹島の日が制定されました。
 これは国内外での反響は大きく、水野さんの言われるように、投じた石の波紋は確実に広がっています。

 どうしたら竹島が返ってくるか?

 国民一人一人が、自分の国の領土を自分たちで守るということを考えていかなければならいと思います。
 同じ日本海の新潟の皆さんも、日本人として、日本のために、自分は何ができるかを、わたしたちとご一緒に考えて、
運動をしていきましょう。

日韓領土問題特別講演会03 熱心に聴き入る参加者の図。
日韓領土問題特別講演会04 講演の図1
日韓領土問題特別講演会05 講演の図2

(参考) 第一回目の様子 2005年11月27日

日韓領土問題講演会のお知らせ

第二回 日韓領土問題特別講演会

「強硬な領土主張の背後に潜むものは果たして何なのだろうか?」

もはや竹島だけの問題では無くなった。

竹島講演会チラシ

日 時: 8月27日(日)13時半開場 14時開演
会 場: 新潟ユニゾンプラザ大会議室
講 師: 下條 正男 拓殖大学教授

*入場無料ですが、事前に下記登録先にご登録ください。
 FAX  :025-229-2778
 E-mail:kyujotai@cameo.plala.or.jp (本サイトメールから)
主催:新潟県水難救済会新潟マリン救難所、NPO新潟海難救助隊
共催:県土・竹島を守る会(島根県)

チラシダウンロード

お問い合わせ

2006/8/1発 事務局


 NPO新潟海難救助隊では、昨年に引き続き日韓領土問題講演会を開催いたします。今回も竹島問題で第一人者であられます下條正男先生をお招きいたします。多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

 

日時: 平成18年8月27日(日) 午後2時
場所: ユニゾンプラザ
定員: 120名

 なお、詳細は追って連絡してまいります。どうぞよろしくお願いします。

お問い合わせ

2006/7/27発 事務局


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