昨年の島根県による「竹島の日」制定以来、国や官僚ではないところでの動きが大きな力になりうることを実感しているとともに、日本は近隣諸国との間でいわば、危険水位にあることをあらためて認識するものである。先日の根室の蟹籠漁船の件では、そのような闇夜の海域へと、生活のために出漁せざるをえない漁業従事者に対し、戦後61年ものあいだ、国や官僚、国民はいったい何をしてきたのか?そして、歴史的見解から、今回銃撃、拿捕された方々の思いは、満州崩壊後にさまよう人々と同様であったのではなかろうかと類推されると。 外務省高官は拿捕された漁師の釈放を求めているが、正しくは解放であろう。そして、こうしたセンスこそ近隣諸国との問題が生じている日本の現実であり、問題なのだと。 戦後の日本は竹島(1952〜)だけでなく、北方領土(1945〜)、尖閣諸島の領土問題、拉致問題という主権の侵害といった、侵略を受けながら、61年間戦争がなかったとしている。今日の日本人には、こうした侵略に対する認識はあるのか?(憂) 官僚も、与党も野党も、マスコミも、そして国民も何をしてきたのだ。日本はこのままでいいのか。自国への無関心は、変えていかなければならないだろう。領土が侵される状況で、一体、お参りにいけるのか。 戦後、日本文化が形を変えつつある中で、新たな国のあり方も考えていかなければならないと考える。日本という国を今一度、考え直す時期なのだ。 そして、こうした動きは、決して国粋的でも、軍国的でもなく、純粋に国を想い、考え、できることをしていくということだ。 近隣諸国とは関係の悪い状況にあるが、そこにはどういう問題があるのかをしっかりと理解して、国にまかせっぱなしではなく、一人一人が過去の歴史をしっかりと学び、日本はなにをすべきなのか、どうあるべきかをしっかりと考えて、活動していくことだと。 そして、検証に基づいた事実に対し、言うべきは言うという姿勢の必要性、つまり文化的な闘い(やりとり)こそ、国家間の問題解決には必要であると。 私たちのまえには、竹島問題だけではなく、多くの問題が横たわっている。 今後も、講演会といったものだけでなく、お互いにいろんな意見を交わせる場があればいいなと考えます。新潟で、そのような機会をぜひご検討くださいと言われ、講演を締めくくられました。 その後、熱心な質問がいくつか出され、それに対し、先生は丁寧に、ご回答されておられました。 問題の解決の日までがんばりましょう!!
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第二回 日韓領土問題特別講演会 「強硬な領土主張の背後に潜むものは果たして何なのだろうか?」 もはや竹島だけの問題では無くなった。
2006/8/1発 事務局 |
NPO新潟海難救助隊では、昨年に引き続き日韓領土問題講演会を開催いたします。今回も竹島問題で第一人者であられます下條正男先生をお招きいたします。多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。
なお、詳細は追って連絡してまいります。どうぞよろしくお願いします。 2006/7/27発 事務局 |