国際VHF無線電話の正しい運用のために

今日、国際VHF無線電話は、船舶航行の安全と運航能率向上を確保する上で、必要不可欠のものとなりつつあります。これを使用する皆さん一人一人が、国際VHF電話の重要性を認識し、誤った使用によって重大な結果を招くことのないように正しい使用を心掛けましょう。16チャンネルは次のときに使用します。

1  遭難通信、緊急通信及び安全呼出を行うとき。
呼出、応答を行うとき。
 

遭難通信は、他のすべての通信に対して絶対的な優先順位を持っていますので、これを受信したら直ちに送信を中止し、聴守を行うとともに直ちに船舶の責任者に通報しましょう。
まだ、16チャンネルは実行可能な限り、聴守してください。
操作時の注意:通信終了後、誤って電波が発射されることがないよう次の点検を励行してください。

○プレストークボタンは、正常に動作していますか。
○送受話器は、正しい位置に戻されていますか。

国際VHF無線電話の使い方

通信を開始する前に、入港予定時刻や現在位置等通報すべき事項を予めメモしておきましょう。
通信は、次の要領で行います。
(1) 呼出
相手の局名が分かっている場合「○○保安 こちらは ○○丸」(3回まで行うことができます。)
位置は分かっているが局名が不明な船舶を呼び出す場合「各局 こちらは ○○丸、○○丸 3番ブイに接近中の船舶 本船は○○灯台通過中です。」
呼出に使用するチャンネルは、可能な限り相手方の海岸局が聴守している通常通信用チャンネルを使用しましょう。16チャンネルは、通常通信用チャンネルが使用できない場合に使用することができます。
(2) 通報
呼出しにより連絡設定ができたら、通報事項を簡潔に送信しましょう。もし、チャンネルの変更をする場合は、「○○チャンネルに変更してください。」と通報して、相手局の確認を得て、チャンネルを変更しましょう。
交信中は、「了解」の言葉を使用してスムーズな通信をしましょう。
通報が正確に受信できなかった場合には、「もう一度言ってください。」と言って、反復を依頼しましょう。
通信をスムーズに行うため、会話の区切りごとに、「どうぞ」を付けましょう。
すべての通報が終わったら、「さようなら」を付けて通信を終えましょう。

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