遭難通信の発信
遭難通信は、船に無線機をつけた一番大きな目的といえましょう。あってはならないことですが、万一、大事故や船体の異常などで、助けてもらわなければならないときの通信が遭難通信です。他のどの通信よりも優先して取り扱いましょう。
◎遭難通信を発信するとき
遭難通信にはひとつのスタイルがあります。自分の船が危ない!と判断したときは、要領よく通報を送れるように日頃から心がけておきましょう。使う電波は、27524kHzです。他の電波を、付近の船が聞いていることが分かったときはその周波数を使ってもかまいません。
遭難 遭難 遭難 |
3回 |
だれが |
こちらは |
1回 |
安全丸 安全丸 安全丸 |
3回 |
遭難 |
1回 |
安全丸は午後3時 |
いつ |
黄金岬15km 大岬7.5kmの地点で |
どこで |
大波のため浸水 15度に傾斜 |
どんなふうに |
風上に支え中 至急救助頼む |
5トン 3人乗り組み 海上ENの風 20m |
遭難通信の受信
◎遭難通信を受信したとき
遭難通信を受信したときは、自分の船が助けに行けるかどうかを判断して仲間の船と連絡をとり、助けるために最大の努力をしましょう。もよりの海上保安部通信所、漁業無線局にも連絡しましょう。
遭難 |
1回 |
安全丸 安全丸 安全丸 |
3回 |
こちらは |
1回 |
大漁丸 大漁丸 大漁丸 |
3回 |
了解 了解 了解 |
3回 |
遭難 |
1回 |
注意信号の送信
◎注意信号(ピー)の送信方法
注意信号の送り方は、切替スイッチを27524kHzに切り換え、注意信号ボタンを約5秒間おすと、漁業無線局や巡視艇の警報が鳴るので、「緊急 緊急 緊急 こちらは大漁丸」と呼ぶ。
多くの漁業無線局や海上保安部巡視船がこの27524kHzの電波を聞いています。遭難、緊急通信などのときは、これに先がけて注意信号を送ることは極めて効果的です。
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