人体に影響を及ぼすであろう材料と物質
で、その体に影響を及ぼすであろう物を色々と挙げて行きましょう。
まず家の上のほうから挙げて行きます。
屋根:一番問題だと言われているのがアスベスト。まぁコレは施工する人に
特に関係あるのですが、セメント系瓦材には最近まで使われて来まし
た。そしてそれを保護する為の表面塗装。コレには有機溶剤系の塗料
が使われています。まぁ室内への影響は少ないと思われますがね…。
外壁:まず最近は下地に構造用コンパネと言われる、厚さ9mmから12
mmのベニヤが多く使われます。まぁ役所の指示もあるんですがね
…。そう強度を出す為に…。2X4工法は正しくコレが無いと家が建
ちません。しかしコノコンパネこそがかなりシックハウス症候群の原
因であるホルムアルデヒドを発散するんです。じゃぁコンパネのナニ
が影響するのか?
それは接着剤です。ベニヤって言うヤツは見た事のある方ならお分か
りだと思うのですが、3層から5層にかけて積み重なる様に貼り付け
て1枚のベニヤになっていますでしょ?それを貼り合わす接着剤に
含まれているのです。
今でこそその対策が講じられた製品が出て来ていますが、それでも皆
無ではありません。
低レベルと言った程度なのでチリも積もれば…と言う事で、家1軒と
なればかなりの枚数になります。と言う事は密閉された室内なら影響
が無いワケが無いというコトですネ♪
次に断熱材…。
コレも色々と種類が出ていますが、まぁすべてと言っておきましょう
か…。で、中でも一般的に良く使われているのがグラスウール系。
施工が簡単で値段も安く、断熱効果も高いと言うことなんですが、コ
レもホルムアルデヒドが出るんです。
その上、直接コレ自体が室内に出て来ていないのならまだ良いのです
が、名前の通り非常に細かい硝子繊維が多量に含まれて居ります。
ですんで、施工する時は細心の注意を払って施工をします。
まず、手袋にマスク、コレは必需品です。
とにかく露出している肌には突き刺さりまくります!!
痛いしかゆいし…。大工さんもコノ仕事を一番嫌がります。
そして空気と一緒に吸ってしまうと大変!
最悪の場合、肺病にかかります。実際!
それほどに体に良く無い材料です。ですんで、例えば皆様のオウチで
お子様が暴れて壁に穴を開けてしまって、断熱材が見えている。。。
なんて方は、段ボールでもビニール袋でも何でも良いからテープなど
で塞ぎましょう♪
それから外壁の仕上げ材…。
最近は“サイディング”って呼ばれるセメント系等の長い板状の物を
貼り付けて行く材料が多くなって来ていますが、コノ材料自体も以前
はアスベストが含まれていました。
あっそうそう、アスベストって何ぞや?って言うと簡単に言えば石綿。
材料の強度、つまり割れ難くするモノでセメント系の内外装材には、
以前はほとんどの物に含まれていました。
それに鉄骨や配管関係の断熱材にも…。
コイツも空気と一緒に吸うと肺病を患います。塵肺ってヤツ…。
喘息の様になります。酷いと死にます…。ハイ。。。
それとコレはサイディングにかかわらず、左官仕上げでも表面の仕上
げに使う塗装材。コレにも有機溶剤、つまりトルエンやキシレンとか
って言われるモノが使われています。
内装:コノ内装に関する材料が一番住んでいる者にとって、影響を及ぼす物
ですよネ。
その中でも一番使用量の多い物ってナンでしょうか?
そう、壁紙!クロスって言うヤツです。コレ自身にも多少ホルムアル
デヒド等の人体に影響する物質が含まれていますが、過去の例で行く
と、このクロス自身よりもクロスを貼り付ける為のノリに多くのホル
ムアルデヒドが含まれていました。ただ最近は含まれていない材質の
ノリを使う様にはなって来ましたが、まだすべての施工業者がノンホ
ルムアルデヒドのノリを使っていると言う保証はありません!
そして床のフローリング。。。
コレも本物の無垢材を使用している住宅って言うのは少ないでしょ
うね…。それに、いくら無垢材を使っていても表面に木を保護すると
かって言う名目でクリアーのウレタン系の塗装がされています。
結局の所この塗装自体が溶剤系の塗料を使用している為、トルエンや
キシレンを発散させます。
そしてその無垢材のフローリング以外はすべてベニアの厚い物の上
に化粧の木を貼り付けた所謂“ハリモノ”のフローリングかコンパネ
(ベニアの厚いヤツ)の上にクッションフロアーと言われる、ビニー
ル系の敷物を貼っている床がほとんどです。特に賃貸の物件には後者
が多く使用されています。何故なら借主が替った時に張替えが容易だ
からです。今までわったくしの話をお読みになられた方なら、コノ床
材にはどう言う体に悪い物が使われているか、お分かりですよね♪
まぁざっと簡単に書き上げて行くだけで家にはコレだけの人体に影響するであろう物質を含んだ材料が沢山使われているのであります。
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