建材メーカー、施工業者の取組み

それでは建材メーカーや施工業者はそう言うホルムアルデヒド等に付いての対策をまったく講じていないのでしょうか?

コレに付いてはまぁ一応は講じている。。。として置きましょうか。

何故一応なのか?

それは請け負い単価によって対策を講じたくても講じられない場合がありますし、そう言う事にはまったく気にしていない施工業者もあるからです。

新建材の低ホルムアルデヒド製品の見分け方

そして1つ言える事は、もし!もしもですよ!

ホルムアルデヒド対策として施工業者や住宅販売メーカーがノンホルムアルデヒド製品を使ったとしてもまったくゼロホルムアルデヒド製品と言う新建材はほとんどありません!!

と言うのもゼロに近いと言うだけで皆無では無い製品でも国の決められた数値以下ならノンホルムアルデヒド製品として認められているからです。

だから前にも書きました通り、チリも積もれば山となるの例え通り、家1軒となるといくら超少ないホルムアルデヒドやキシレン、トルエンの発散量でも結構な量になってしまうのです。

施工者側のわったくしが経験から言わせてもらえば、某有名建材メーカーのノンホルムアルデヒド認定のフローリングを新築の20帖の洋間に貼った所、次の日に工事に取りかかる為に部屋に入ったら目が痛い事この上ない…。

コレは昔の対策を講じていないフローリングを貼っていた頃の時と体感的にはあまり変わっていない気がします。

使い慣れたわったくし達施工者が言うから間違いは無いでしょう。

 

まぁそこで一般の方々でもノンホルムアルデヒド製品とそうで無い製品との見分け方をチョット小耳にはさんで頂きましょう。

まず一番多く使われるベニア製品、それもコンパネと言われるヤツ。

これらの製品には必ず“JAS”のマークが入っています。

あっ言っときますが食品の方とはまったく関係の無いJASですんで…。

マークの印刷のソコにはそれ以外に製造された工場名と肝心なノンホルムアルデヒドかそうで無いかの選別をする為の記号であるアルファベットと数字を組み合せた物が一枚一枚に必ず印刷されています。

そのマークとは“FC0”“FC1”“FC2”と言った物…。

コノ数字のゼロに近い物ほどホルムアルデヒドの発散量が少ないと言う事なのです。まぁ最近は“FC2”なんて言うヤツは使われなくなってきましたけれど…。

販売店自体も置かなくなってきましたし…。

ただ裏の話をさせて頂きますと、コノシックハウス症候群の騒ぎに便乗して、建材の卸をしている問屋自体が“FC0”製品に付いては便乗値上げとしか言いようが無い、値段の吊り上げを行っている所もあります。

施工業者の足元を見やがって!!

ちなみにフローリングにもコノマークが入っています。もし皆様が家を建てたりリフォームする事がありましたら一度職人さんの見てい無い所でそっと確認してみては如何ですか?

決して職人さんや工務店さんの居る前では、しない方が賢明でしょう。

相手も人間だから気を悪くされるかも知れませんので…。(笑)

ただ打ち合わせとかで、ノンホルムアルデヒド製品を使う事と言う内容で請け負い契約をしているのなら工務店さん立会いの上での確認は行うべきですけれどね…。

 

次は壁紙…。

カタログで実物の見本を見る時に同時に確認してみましょう。

ほとんどのメーカーのカタログにはその旨の表示がしてある筈です。

そして貼り付ける為のノリに関しては、クロス屋さんが施工する時に現場でノリを大きな樽に入れて水で攪拌していると思いますので、その時に開き袋を確認してみて下さい。必ずその旨の表示があります。

 

塗装に付いては水性の塗料にはさほど沢山の人体に悪影響を及ぼす材料は含まれて(まったくではありません!)居りませんが溶剤系の塗料には必ず入っています!入って居ない物はありません!!

 

目には見えませんが新築の入居前にフローリングなどの仕上げで使われるワックスにも有機溶剤が含まれているのがほとんどです。注意しましょう。

 

あっそれからサッシや入口などの額縁廻りやドア、木製システムキッチン、家具等にも必ずホルムアルデヒド、キシレン、トルエンなどの有機溶剤が含まれています。

最近の見栄えの良いドアなんかすべてと言って良いほどほとんどがハリモノですんで…。

人体に悪影響を及ぼす物はいつまででも発散しつづけるの?

いえ、それは無いでしょう。

いついつまでで発散は終わります!なんて言う保証は出来ませんが、一般的に温度が上がれば発散の量は増えます。そして発散量は時間が経つにつれて減って行くのが一般的です。

ただし通風換気が必要になってきます。

換気が行き届いている所ほど発散期間は短くなってきます。


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