入園後の大事件

入園一週間目、
保母さんが間違って午前のおやつの時間直前
リナに牛乳入りのコップを渡してしまい、
それを一口飲んだリナがアナフィラキシーショックを起こし
痙攣→チアノーゼ→意識不明2時間→入院という最悪の事態がおきてしまいました。

おやつの時間は午前9時10分。
その時は牛乳コップを渡してしまってすぐに気が付き
先生がリナに「牛乳飲んだ??」と聞くものの
「飲んでない」と言うのでコップを取り替え、
普通におやつを食べて、その後の散歩に出かけました。
散歩中にリナが突然痒がり全身にジンマシンが出始めたので
先生が抱っこして保育園に戻り
ジンマシン部分を洗って塗り薬を塗りお茶を飲んだ後、
リナは「眠い」と言って寝てしまいます(10時50分)。

昼ごはんが始まる11時半になると
寝ている間にジンマシンも引いて、リナが起きます。
先生が「お弁当食べる?」とリナに聞くと「うん」と言うので
先生はお弁当の準備をして
その間にリナは自分で手を洗いに行きました。
(この時点で意識ははっきりしていたものの
唇の色は悪かったといいます)
その後御飯を一口食べたらすぐに口から出し
大量の嘔吐。
5分間くらい白目をむき、意識が遠のくように目を閉じる
身体をひねり硬直するという状態になり(痙攣)
私のところに電話がかかってきました。
(11時55分)

「りなちゃんの様子がおかしいのでお医者さんに連れて行こうと思います。
興奮状態が続いていて普通じゃないので
お母さんにお医者さんに直接迎えにきて欲しいのですが・・・」と。
上のような状態だったと知るのは連絡帳を読んでから。
電話では「なんか興奮状態なんです」としか分からず
「牛乳のコップを渡してしまったが本人は飲んでいないというし
コップの牛乳も減っていませんでした
ジンマシンが起きましたが一度引きました」と言われて
どう判断していいのか分からないまま
会社をすぐ早退して駅に向かいました。

駅のホームで電車を待っていると
(次の駅までは車より電車のほうが早い)また電話。
保母さんからで(12時5分)
「お医者さんに連れてくる途中にりなちゃんの意識がなくなってしまったので
酸素吸入と点滴をしてもらったら顔色は戻ったんですが
意識は無いままで、痙攣も起こしているということなので
救急車をここで待っている状態です
市民病院に行ってください」と言われます。

電車に乗って4分後、駅を降りてタクシーを待っていたら
今度は救急隊の方からの電話
「りなちゃんはまだ意識が無い状態ですが
市民病院ではすぐに対応が出来ない可能性があるので
今受け入れ先を探しているところです
決まったら電話しますので待機していてください」
もうこの時点で私は我を無くして
今日の午後は休診で電話がかかるはずのないさもり小児科に
何度も何度も電話しまくっていました。

そして電話がかかってきて救命救急センターへ
搬入が決まったとの連絡が入ったのは
わずか最初の保育園の電話から20分後でしたが
何時間にも思える長い時間でした。

結局その病院は遠くてタクシーで着いたのが13時前。
14時に意識が戻るまでは心配でたまらなかったです。
付き添っていたのがコップを間違えて渡した先生本人で
何度も謝っていましたが
事が起きてから何度も連絡をくれたことで
なんとか意識も回復したので
御礼を言ってすぐに帰っていただき
リナと私は一泊入院して帰りました。

その日は意識が戻ってからも
ほとんど意識がしっかりしていない状態だったものの
栄養士さんと緊急に打ち合わせて作っていただいた除去食も
夜には半分くらいは食べました。

結局やはり診断は「アナフィラキシーショック」。
初めての牛乳による発症でした。
りなに改めて「牛乳飲んじゃった?」と聞くと「飲んでない」
「じゃあ、先生にもらった白いジュースは飲んだ??」と聞くと
「うん、でもね、美味しくなかったの・・・」と。

症状が落ち着くまでは私も泣きまくりで、
正直もう死んでしまうんだ・・・と嘆いたものですが、
今回のことは明らかに保母さんのミスで原因もはっきりしていましたし、
なにより緊急の対応がすばらしかったおかげでリナの命が守られましたので、
次に何かが起きてもこの保育園(救急隊)ではもう大丈夫だと、
かえって安心できる結果にもなりました。


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