退園まで

2003年8月6日のアナフィラキシーの事件後から
本当に全くなにもアレルギー症状も無く
お友達の名前も全員覚えて
リナはとても楽しそうに保育園に通っていました。
トイレトレーニングが上手くいかなかったり
お弁当が全部食べられないことを気にして
「保育園に行くのやだ〜」と言うことはありましたが・・・
でも子供同士の集団の楽しさは十分味わえていたようです。
よく遊んで楽しかったことを話してくれていました。

しかし9月の後半になっていきなり
また役所から電話がかかってきました。
「公立保育園の定員変更が10月からあって
りなちゃんは公立に入れる事になりました」

しかし内定したという保育園は
希望してもいない遠いところ。
なんとか歩いて通える範囲内の公立を2つ希望していたのに
電車の2つ先の駅からさらに歩いて20〜30分はかかりそうなところ。
しかし役所の人の話では
今の保育園では手に余るような感じのようす。
りなの安全のためにも公立に入ったほうがいいのでは・・・と言われると
本当にそうかもしれないと思えたので
山を下って自転車で通う事に決めました。

通っていた簡易保育園では
今回の公立保育園の定員改定で11人が退園することになって
(残るのが7人のみ!!!)
いきなりのことだけど園児も減るので
保育士がいきなり一人辞めさせられる事になったとか。
シビアな世界です。

最後の日は保育園の先生も朝から
「かなり沢山いなくなってしまうから寂しくて仕方ないです」と。
お迎えの時に在駐保育士3人の方にお菓子を持っていき
沢山御礼を言いました。
初めての集団生活をリナが楽しく過ごせたこと
アレルギー児の経験が無いのに
あんなに大きな事件を経験した後も
少しもいやなことを言わずにリナと向き合ってもらえたこと
りなのためにいろんな心配りを申し出てくれたこと
思い出せばきりが無いくらいの感謝。

リナもお別れの雰囲気は分かったようで
最後の日のお迎えの時だけ
「本当に」涙を流しながら「かえんない〜っっ」
と駄々をこねました。
頭に手作りの紙のお花の冠をかぶり
保育園のお友達みんなの写真が載ったお手紙をもらって
私もリナも泣きそうになりながら退園しました。


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