舟屋の里 伊根
京都府伊根町 平成24年10月13日(土)


私の旅のバイブル、山と渓谷社の「懐かしい日本の町をたずねて・関西版小さな町小さな旅」で、一番最初に登場するのが、この京都府伊根の舟屋です。昨年も挑戦しようと思いましたが、宿泊先の湯村温泉まで帰ってこれないのではと、あきらめていましたが、再度、思い切って挑戦しました。天橋立経由で片道4時間、時間はかかりましたが、旅情を誘う舟屋風景は特別でした。





まずは、レストランで遅い昼食です。
 
小高い丘の上にある道の駅・舟屋公園です。時刻はお昼の2時を過ぎていました。
お腹はぺこぺこ。レストラン舟屋で注文したのは、ご覧の海鮮丼・・1500円です。
建物は舟屋をイメージして造られています。

レストランの2階からの眺めは抜群。曇り空が残念でしたが、伊根湾が一望できます。
荒海の日本海とは思えないほどの穏やかな水面に癒されます。



時間がないので立石地区を少しだけ散策してみました。
伊根の舟屋 日本海には珍しい南向きの伊根湾沿いにあって、海面ぎりぎりに建ち並ぶ約230軒の舟屋。先人達の知恵によって考えられたその建物は、1階は舟のガレージ、2階は居室としての機能を果たします。その唯一無二の景観は、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。今もなお息づく漁村の暮らしがここにあります。


狭い通り、車をかわすのも一苦労です。民宿の看板もあります。
舟屋の民家も旅情を盛り上げてくれます。冬の伊根ブリは絶品だそうです。

伊根町では、「舟屋の宿」「温泉宿」「漁師の宿」など様々なスタイルの宿泊施設があります。

町を歩いていると舟屋の蔵に鏝絵(こてえ)で書かれた文字が目に留まります。
右上の写真はギャラリー伊根工房。

お願いして舟屋の海側を見せてもらいました。大きな船がずらり。これでは舟屋に入りませんね。

四季を通じておだやかな伊根湾には、町のすぐうしろに迫る山々からたまに風が吹きます。しの風の強さや風道は、伊根湾の水とそこに活きる魚介を豊富にしました。

伊根町には「魚屋」がありません。早朝水揚げされた魚を直接買うことができるからです。


海面ぎりぎりに建てられた舟屋。満潮のときは大丈夫かな、と思いますが、
ここではほとんど干満の差はないようです




伊根の舟屋は、海側から見ないとその特徴的な姿はわかりません。ということで、伊根湾巡り遊覧船に乗ってみることにしました。


新造船かもめ5号、多くのカモメやウミネコがまわりを飛び交っています。


 
遊覧船乗り場(左) 絵になる島もありました。
 
カモメのエサ=100円 はただのかっぱえびせんでした。こんなものを食べるのかと思ったら
出港と同時に船のまわりを飛び交います。
運賃は大人660円、30分ごとに出発しています。25分周遊です。


  

えびせんの先をつまんで腕を伸ばすと、どこからともなくさっと咥えていきます。なかなかのスリルです。カモメやウミネコのようですが、鳴き声以外に見分ける方法がわかりません。トンビも旋回しているのでご注意ください、とありました。


日本で一番海に近い暮らし

もっと近くに寄ってくれればいいのに、と思いましたがプライバシーのこともあるのでしょうか。

 
いかだで釣り糸を垂れる釣り人。山の中腹に道の駅「舟屋の里公園」が見えます。





伊根町観光協会 0772-32-0277

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