城下町 彦根を訪ねて
滋賀県彦根市 平成22年7月10日(土)


五個荘を急ぎ訪ねたあと、本日の一番の目的地、城下町彦根にやってきました。まず見たかったのが彦根城です。
いくつもの屋根形式を併せ持ち、姫路城、松本城、犬山城と国宝四城のひとつですが、近年巨額の費用を投じて改修され特にきれいな白壁と唐破風の屋根の下の黒の添え木に描かれた金装飾とのコントラストが際立っています。
また、彦根城の京橋から南北に続く江戸時代の城下町を再現した「夢京橋キャッスルロード」や大正ロマンあふれる「四番町スクエア」も見逃せません。予定時間はたったの2時間半ですが、どこまで見て歩けるか楽しみです。とりあえず駅から駅前お城通りを通ってお城を目指します。


JR彦根駅西口前にある藩祖井伊直政公の銅像




彦根駅を降りて、その名も駅前お城通りを一直線。約10分ほどで彦根城の中堀に到着しました。左の写真は開国記念館。中の写真は内堀と表門橋。右は彦根城博物館前に並ぶ人たち。なんとあのゆるキャラ「ひこにゃん」に会えるそうですよ。


天秤櫓 まるで天秤の形をしているのでこの名前がついたそうです。
それにしてもこの廊下橋は見事ですね。このあたりは時代劇のロケにも使われるそうです。



朝から歩き通しでこの石段はつらいものがありました。太鼓門櫓です。




唐破風の屋根の下、黒の添え木に光り輝く金装飾が印象的です。桜の咲くころは絵になるでしょうね。
姫路城などと比較するとかなり小振りです。



天守(国宝)いくつもの屋根様式を巧みに組み合わせた美しい曲線の調和を見せ、どっしりとした牛蒡積(ごぼうづみ)と呼ばれる石垣の上に三階三重の天守がそびえています。京極高次が築いた大津城から移築されたといわれ、慶長12年(1607)頃に完成しました。天守の中に入れば、通柱のない造りや隠狭間など内部の細かな構造が見学できます。昭和27年に国宝に指定され、姫路城、松本城、犬山城とともに国宝四城のひとつです。(パンフより)


天守への入口へのところで見た琵琶湖方面の景色。正面のグラウンドは彦根西中学校でしょうか?


牛蒡積みといわれる独特の石垣です。

天井。通し柱はありません。曲がった丸太の組み合わせは見事というほかありません。

天守の内部は意外なほど小スペースです。

回廊


どこから見ても絵になる天守。





名勝 玄宮園(げんきゅうえん) 城の北東にある大名庭園で、近江八景を模してつくられた縮景園です。隣接する楽々園とともに江戸時代には槻御殿(けやきと呼ばれた彦根藩の下屋敷です。第四代当主直興が延宝5年(1677)に造営しました。玄宮園の名は、中国の宮廷に付属した庭園を「玄宮」といったことから命名されたようです。


橋を渡る観光客がの姿が水面に映りとても賑やかに見えました。(左)アメンボウとシオカラトンボ(右)


見事に配置された自然石と木製の橋。とても美しく感じました。

茶室 鳳翔台




玄宮園での一番の楽しみは、この鳳翔台で抹茶をいただくことでした。たくさんの団体の先客がありましたが、終わるのを待って上の写真を撮りました。お茶碗とお菓子の位置が正しくありませんが、庭園を入れて1カットにするためこのようになりました。不釣り合いなうちわもありますが、これはひこにゃんも入れて撮りたかったためです。お庭を眺めながら、ただ一人抹茶をいただく。あ〜、なんという贅沢なことか。まるで殿様気分ですね。一期一会で有名な大老井伊直弼も茶人でしたが、流派は石州流だったそうです。このお菓子は彦根藩井伊家ご用達だった老舗の和菓子屋「いと重菓舗」の看板商品「埋れ木」です。14男井伊直弼が青年時代を過ごした埋木舎にちなんで命名されたようです。久しぶりにおいしいお菓子をいただきました。(抹茶・お菓子付き500円)



馬屋(左) 二の丸佐和口多門櫓(中) リキシャ(右)

西日を受けて進む屋形船。



旧魚屋町で偶然見かけた小児科医院(江戸時代に庄屋だった建物がそのまま利用されています)


スミス記念堂(左)は、昭和6年アメリカ人牧師であり彦根高等商業学校の英語教師だったバーシー・A・スミス氏が立てた和風礼拝堂です。
閑静な佇まいの町並み(中)立派なお寺もありました。(右)


うっかり迷い込んでしまいましたが、そこはかつての城下町を趣きを残す見事な町並みでした。
玄関先に井戸があり、手動式のポンプは現役のようです。(右)





彦根城の京橋から南北に続く江戸時代の城下町を再現した通り。白壁、黒格子の町屋風の
お店や食事処が軒を連ねています。


夢京橋キャッスルロード。想像以上に立派な造りでびっくりしました。電柱・電線など格納されているのでとてもすっきりしていますが、街路樹のケヤキが大きくなりすぎて視界を遮っているのが残念です。また通りの交通量が多いのも気になります。どうせなら車の進入をストップして歩行者天国にしてはどうでしょう!







夢京橋キャッスルロードの隣り合わせにある四番町スクエア。大正風建築の建物とガス灯が立ち並ぶレトロな雰囲気の町並みです。この時間はひっそりしていますが、夜は結構賑わうのでしょうね。


店の中を覗き込む2匹のねこ。何かを待っているようです。

この子どもの像(童子像)、どこか顔立ちが奈良のせんと君に似ていると思ったら、作者は同じ藪内佐斗司教授の作品だそうです。六童子といって6体あるそうですが、それぞれが違うポーズをしているようです。



パチンコ屋さんもそれなりの外観

四番町スクエアから、彦根駅まで帰るのに予想以上の時間がかかり、予定の電車に間に合うかどうかきわどいところでした。持ち時間たったの2時間半でしたが、予定通りのコースを見て歩くことができました。でもさすがに足はくたくた。おまけに方角を見失い、駅へ帰る途中、何度か訊きながら帰りました。彦根の人は皆、とても親切でした。ここは最低でも半日はかけたいですね。正直、もう一度ゆっくり訪ねてみたいと思いました。


彦根観光協会 彦根市観光ガイド 彦根市HP

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