勝山の町並みを歩く
平成19年11月3日(土) 天候=晴れ


岡山の町並み保存地区に指定されている勝山の町を3年ぶりに訪ねました。岡山県下から鳥取へと結んだ旧出雲街道、勝山は江戸時代中頃までは高田と呼ばれた宿場町でした。最近町並みが整備され白壁の美しい土蔵や連子格子の家が連なっています。また町並み保存地区の電線は来年には地下に格納されるそうで、ますます美しくなる勝山です。


中橋(歩行者専用)の中ほどから見る保存地区です。



勝山は2万3千石の城下町でもあり、旭川舟運・高瀬舟の西上流の基地としてこの地方の物流の拠点でもありました

 
高瀬舟発着場跡
昔、産物の輸送は、すべて川を利用しており勝山より岡山まで地方の産物を積み、勝山への帰りは、塩・日用雑貨品を積んで運んでいました。旭川では勝山が再上流の船着き場で、当時は隆盛をきわめていました。町裏から川沿いの石畳が往時を偲ばせています。






 
立派な町屋もたくさん残っています。
          

 
駐車場前のお店。(左)陽が強いのでお客さんが通らないときはおみやげに白い布を掛けています。
とったり掛けたりと大変ですね。

 
自動車の修理工場もご覧のような素敵な外観です






格子窓や白壁の家々が並び、城下町の佇まいを残すこの地区には、各家々の軒先にその家にちなんだのれんが掛けられており、町並みに彩りを添えています。造り酒屋は角だる、クリーニング店は渦巻き、印刷店は梵字。家紋や招き猫、地元の盆踊りを踊るあでやかな着物姿のシルエット姿もあります。作るのは地元で染色工房を営む加納容子さんで、今や保存地区のほぼ7割に当たる90軒余の軒先を飾っています。

のれん




なまこ壁で囲まれた酒蔵の辻本店は、殿様専用の酒だった「御前酒」の蔵元。200余年もの歴史があり、重厚な蔵の窓には見事な鏝絵が描かれています。

 

 
レストラン西蔵(にしくら・左上の写真)はこの蔵元の経営で、名の通り酒蔵を改造したお店。店内の落ち着いた雰囲気は歴史を感じさせます。人力車もありました。お店の前で客を待ちます。(左下)店内ではお酒の試飲もできます。(右下)

 
辻本店






随分きれいになった感じの町並みです。
来年には電線が地中に格納されるそうで、また新しい勝山を見てみたいですね。


参考:山と渓谷社「中国・四国小さな町小さな旅」 山陽新聞11月10日 真庭市HP 勝山観光情報


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