鳴門からの帰り、少しだけ遠回りをして、うだつのあがる脇町を訪ねました。山間部の中にあると思ったら、まったくの市街地です。専用の観光駐車場に車を停めてすぐ近くに来てもわかりません。こんなところにあの重要伝統的町並み保存地区があるなど想像もできません。 |
吉野川の土手から見る町並み方面ですが、とても重要伝統的町並み保存地区があるように見えません。
美馬市観光文化資料館 (旧脇町郷土資料館)
美馬市発足後、市の観光文化資料館として、うだつの町並みの今昔を伝える資料を展示し、観光ボランティアガイドの受付や、観光情報の発信を行っています。自働電話と書かれたレトロな公衆電話ボックスが入口近くにありました。美馬市は、2005(平成17)年3月1日に旧美馬郡内の脇町、美馬町、穴吹町、木屋平村が合併してできた、豊かな自然と数多くの文化財が残る歴史情緒あふれるまちです |
時刻は夕方の5時前でした。太陽が西に沈み西日が強く照りつけて、通りに強い明と暗のコントラストを作っていました。このカットは逆光となる西を向いて撮った画像です。ご覧のように背景に山が見えるほかは何もなく、これが市街地の中とは想像だにできません。建物の白壁がきれい過ぎるぐらい真白でした。観光客は他に2組ぐらいしかいませんでした。空き家は目立たず、人の住む気配も十分感じられて好感が持てました。 |
藍商で栄えた蜂須賀時代、阿波北部の要衝として、脇町は隆盛をきわめました。うだつはその一つの証でしょう!もともと屋根付きの袖壁は、防火の役目を果たすものでしたが、裕福な家でなければうだつを上げられなかったことから、立身出世の意味のことわざに転じていきました。 |
立派な御成り玄関を持つ商家もありました。
脇町一の豪商佐河屋直兵衛の屋敷です。寛政4年に建てられ、脇町最大の床面積を持ちます。母家、質蔵、中蔵、藍蔵、離れ家の5棟が中庭を取り囲むように建ち並んでいます。 |
中に入ると広い土間があり左側に藍製品の売店がありました。帳場に座っているのは人形です。入館料500円
藍屋敷おくむら
古い民家の佇まいを色濃く残した藍染専門店です。右は原料となる藍です。
|
|
川田光栄堂うだつ店
明治41年築の商家を改装した和菓子専門店。昔ながらの製法で作られた、ういろうやまんじゅうが揃っています。うだつの町でしか味わえない麦だんごや赤飯をまんじゅうで包んだ脇美人(左の写真)が有名です。その他、四国ラグビー発祥の地、脇町のラグビー饅頭もあります。 |
書状集箱(現役ポスト) 脇町立図書館も古い建物です。
古い井戸もありました。
路地の白壁と折り畳み式の縁台
町の東側を南北に流れる大谷川
脇町劇場は昭和9年にオープンしましたが、その後老朽化して取り壊しも検討していましたが映画「虹をつかむ男」でオデオン座として一躍脚光を浴びたことを機に、町が脇町劇場として改修復元したものです。 |
美馬市役所 〒777-8577 徳島県美馬市穴吹町穴吹字九反地5番地 TEL:0883-52-1212
|
古い町並み一覧に戻る
|