但馬の小京都 出石を訪ねて
平成23年10月16日(日) 兵庫県豊岡市出石町


前日の湯村温泉から、本日は出石の町並み散策と、竹田城跡登城の予定です。その昔、但馬随一の城下町と言われた出石。でも、近くて遠い町。なかなか来る機会がありませんでした。こちらでの滞在予定時間は、わずか2時間。本場の出石そばも楽しみです。



皿そばと出石焼で知られる但馬の小京都



駐車場に車を停めて散策開始です。

鉄砲町有料駐車場に車を停めて町並み散策開始です。
本当はこの先に大手町有料駐車場がありますが、当日は秋祭りのため、ここから先は進入禁止となっていました。
正面に、町のシンボル辰鼓楼が見えます。



町のいたるところにそば屋さんがあります。
町を歩けば、至るところにそば屋ののれんが揺れています。
出石そば、50軒余りの皿そば専門店が自慢の腕を競います。初めてだと迷ってしまいますね。
どこがおいしいのかは、食べ比べてみないとわかりません。



素敵な酒蔵に遭遇しました。

沢庵寺に行く途中、通りを歩いていて目にした酒蔵です。
岡山県の吹屋地区で見かけるベンガラ色に似た赤土の色。明治の大火で焼け残った出石酒造の酒蔵ですが、
築250年の風格を感じさせます。
  
出石酒造の地酒「楽々鶴」。店の中に入ると大勢の人が試飲をしていました。
お酒には強くない私ですが、甘い香りに誘われそうです。店内は薄暗い感じです。




当日は「だんじり祭り」の日でした。

あちこちの筋からだんじりが集まってきます。その表情は真剣そのものです。

出石だんじり祭り この出石で毎年行われる秋祭りが、出石喧嘩だんじりとも呼ばれる出石だんじりまつりで、豊年満作を祝って行われるお祭りです。諸杉神社、石部神社、伊福部神社の氏子が12地区に分かれ、各地区で「だんじり」を担いで町内を巡行し、出石城跡大手前広場に集結します。
 出石だんじり祭りの一番の見せ場となる出石城跡大手前広場では、長さ15m以上もある大きなだんじりが、大棒を激しくぶつけ、だんじりのつぶし合いをする「練り合い」が行われ、御幣を付けたやぐらを壊し合います。これが出石だんじり祭りが喧嘩だんじり・けんかまつりと言われる由縁となっています。




第一の目的地・宗鏡寺に到着です。
 
宗鏡寺に至る通り。落ち着いた佇まいは、いかにも小京都という感じです。

沢庵和尚の作庭と伝えられる「鶴亀の庭です。」
素晴らしい日本庭園です。紅葉の頃は特に美しいでしょうね。

宗鏡寺は、「すきょうじ」と読みます。臨済宗大徳寺派に属し、元和二年(1616)にあの沢庵和尚が再興したことから沢庵寺とも
呼ばれ、代々出石城主の菩提寺として崇拝を受けました。沢庵といえばあのたくあん漬けの考案者としても有名ですね。

 
茶室もありました。これは亀石でしょうか。とてもうまく出来ています。(右)


 
小さな池を除くと、イモリでいっぱいでした。
宗鏡寺(沢庵寺) 〒668-0217 豊岡市出石町東條33  拝観料・大人300円 HPは→こちら




城下町の往時を伝える町並み

平成19年12月、出石城下町の中心区域となる「豊岡市出石伝統的建造物群保存地区」が
国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されました。


格式のある町屋もあります。うだつが独立し、さらに高くなって屋根があるのには驚きました。
 
白壁の土塀や、古い構えのお店。人通りの少ない通りはとても上品に見えます。

今も時を刻む町のシンボル辰鼓楼。江戸時代、辰の刻(午前8時)に太鼓を打ち鳴らし、刻を告げたことから
名付けられたそうです。現在は時計台として親しまれています。

 
町並みは大手前通りに近づくにつれて賑やかになります。

有名な出石焼窯元直売のお店もあります。
出石焼 透きとおるような白を特徴とする出石焼。柿谷陶石と呼ばれる純白の原料を使って焼かれ、その神秘的なまでの白さと、磨かれた技が生みだす繊細な彫刻は、他に例をみないほどです。国の伝統的工芸品に指定されています。(パンフより)




 

出石そばを食べました。


出石そば 辰鼓楼前のお堀のすぐ近くの「本陣」というお店で出石そばをいただきました。薬味は、ネギ、卵、ワサビ、と山芋でした。食べ方ですが、最初はだし汁でそば本来の味を楽しみます。次にだし汁に、山芋、卵、ワサビ、ネギなどを添えていただくと一層おいしいそうです。出石の皿そばは5皿一組で一人前です。ひきたて、打ちたて、ゆがきたてを信条。そば粉8割の二八そばが基本です。




出石藩主仙石氏の居城跡です。

江戸期に小出吉英によって築かれた平山城です。宝永3年以降は仙石氏の居城として栄えました。
現在は、本丸などの石垣が残るのみです。昭和43年、本丸跡に隅槽が復元され、その後登場門や
登城橋が建設されました。

 

稲荷神社から見下ろせば、江戸時代を想わせる城下町ならではの町並みが広がるとか。


お城の前の谷山川。正面の建物が豊岡市役所出石支所です。


 
出石明治館 郡役所として明治20年に建造された木造擬洋風建築の建物です。
彩色されたマンホールを見つけるとうれしくなります。

 

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