貞光の町並み
平成25年6月18日 徳島県美馬郡つるぎ町貞光


剣山頂上への山歩きの帰り、つるぎ町の貞光の町並みを訪ねました。うだつで有名なのが脇町ですが、貞光のうだつは、二層(重層)となっているのが特徴です。町並みのしっくいは最近、塗りなおされたものでしょうか、とてもきれいに感じました。時刻は午後3時ごろ、江戸中期以降の郷町で商業と交通の要衝として栄え、脇町とならんで二大商業地を形成していた町並みも、ほとんど人の姿はありませんでした。


静かな佇まいの一宇街道(剣山街道)です。


後方の山の上にも民家が点在しています。

鏝絵(漆喰細工)
   
左から鯉の滝登り(立身出世、防火)、亀(長寿、防火)、松と鷹(魔除・縁起)、磯(防火)

鏝絵(こてえ)漆を塗った上に鏝(こて)で風景や動植物などを描き出した絵です。古来土蔵造りや大壁造りの装飾用としてしばしば行われました。貞光のうだつには、家ごとに異なる美しい絵模様が施されており、美術建築としての風格も備えています。



うだつの軒飾り
 
右は鏝絵の白虎
 


二層うだつが並ぶ姿は壮観です。
町にはうだつの上がった建物が49軒あり、そのうち17軒が二層うだつになっています。
白壁の小路は風情があります。


(町指定有形文化財)
 
母屋は、18世紀後期に創建され、19世紀前期から明治時代にかけて完成したと言われています。



早くもキキョウが咲いていました。
旧永井家庄屋屋敷の間取りは、庄屋としての特別な格式を備えた間取りを現在に伝えています。


 


織本屋

酒造業を営んできた商家(国の登録文化財)

つるぎ町役場 商工観光課 〒779-4195 徳島県美馬郡つるぎ町貞光東浦1-3

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