1年間、試行錯誤を繰り返してきた英語Iの授業について、まとめておこうと思います。この記事は、2010年2月1日から2010年2月18日までの「授業日誌」のエントリーを基に、その後、変更したタスクも含めて加筆・修正をしたものです。

「タスク消化型」の授業

相変わらず「タスク消化型」の授業をやっています。細かい所では様々な変更をしてきましたが、基本的なスタンスは、ここ数年変わっていません。同じ英文を、観点を変えながら何度も反復することで、中学校での既習事項も含めて基礎を定着させようという試みです。この方法がベストだと考えているわけではありませんが、現在のところ、より効果的な他の方法を思い付けない状態で、数年が経過したということです。

卒業生の状況を見てみると、このやり方は僕の生徒たちの1、2年生にはフィットしたようで、模擬試験やGTECなどの数字は例年になく伸びました。一方、3年生では、数字の伸びが止まってしまい、与えたタスクの方向性を誤ったのではないかと反省しています。やはり、生徒の現状を的確に把握することが、この授業のやり方には欠かせないところでしょう。

今年度から、1年生を担当するにあたり、基本的なスタンスは維持しながらも、不足していると思われるところに新しいタスクを補ったり、生徒の状況を見ながらタスクを入れ替えたり、所要時間の関係でタスクを削ったり、試行錯誤を繰り返しています。その中で、12 月に大きくタスク・シークエンスを変えました。この「授業日誌」を読み返してみると、どうやら秋あたりから、タスクを再構築することを考えていたようです。それなりの効果はあったものの、僕自身がもっと何かできるはずだと思い始めたのだと思います(他人事みたいな書き方ですが)。本を読み返してみたり、学校訪問をして授業を見学させてもらったりしながら、ぼんやりと方向性が見えてきたところです。

毎時間行っている活動

毎時間、授業の冒頭で小テストをやっています。これは主に語彙に関するもので、授業で扱っているものを出題しています。現在は、後述のTask 4で抜き出したチャンクをそのまま出題しています。B6版の白紙を配布して、僕が口頭で問題を読み上げる形です。その後、隣の生徒と交換して採点。最上部に氏名と点数を記入し、最下部に採点者を記入して回収しています。回収した答案はさらっと眺めてみますが、点数を記録したり成績に反映させたりということはしていません。飽くまでも練習という位置付けです。そのパートが終わるまで、毎時間、同じ問題でやっているので、そのパートが終わる頃には、ほとんどの生徒が全問正解するようになります。それで目的は十分達成されているので、出来の悪い生徒を集めて追試をしたり、何らかのペナルティーを与えたりということはしていません。もっとも、従来はそのパートが終わると、覚えたはずの語句も忘れていくという惨事が繰り返されてきました。その対策も含めて、各パートの音読の時に前のレッスンも読ませたり、チャンク方式にしたりしたりということを始めたのですが、どういう変化があるかはまだわかりません。

また、毎時間、そのパートの音声を聞いてもらっています。BGMのような聞き流しにならないように、毎回「○○について述べられている文が聞こえたら手を挙げなさい」などと指示をしています。この指示はその場で考えているのですが、テキストのタイプによってはなかなか難しい場合もあります。もうちょっとバリエーションを増やさないと、飽きられてしまうかも知れませんね。

Task 1 音声による概要把握

音声を聞いて、そのパートのまとめとして適切なものを選ぶという活動。ハンドアウトには1センテンスの英文を4つほど載せています。選択肢はすべて本文中で述べられているのですが、トピックとして適切なものを選んでもらうようにしています。以前も同じようなタスクがありましたが、単に本文の内容と合致するものを選ぶという活動だったのに対して、今回は本文の内容と合致する選択肢からトピックとしてふさわしいものを選ぶという活動になっています。音声は2回聞かせています

Task 2 音声によるT/F

音声を聞いて、4〜5つほどの英文のTFの判断をさせる活動です。Task 1よりも詳細な情報を聞き取らなければなりません。Fの文については、どこが本文の内容と合致していないかまで考えてもらっています。このタスクはステイトメントを作るのが難しいんですよね。自分で作っておきながら、実際に授業で扱ってみると「こりゃ、ちょっと無理があるな」と思う場面もあります(笑)。これを上手に作れるようになるには、まだ修行が足りないようです。音声は2回聞かせています。

僕の授業では予習をしないことになっているので、生徒たちはいきなり音声から入ることになります。特に深い理由があるわけではなく、文字情報よりも音声を先に入れて、音声に集中してもらうという意図です。12月にタスク・シークエンスを変えた時に、音声のみのタスクは現在のTask 2のみで行っていました。現在のTask 1は音声ではなくて文字情報を与えてskimming的な扱い方をしていました。でも、音声のみのタスクに物足りなさを感じたのと同時に、skimming的な活動が自分が期待したような活動になっていないように感じたので、現在のような形にしました。さらに、もっとリスニングのスキル向上を意識して、若干タスクのハードルを上げてみました。

Task 3 スキャニング

ハンドアウトにあるテキストの内容に関する質問を読み、その答えを含む部分に下線を引くという活動。100wpmを目処に制限時間を設けています。語彙の導入の前にやるので、チャレンジングなタスクではありますが、わからないものもわからないなりに処理してもらえば良いと考えています。生徒たちは、ここで初めて文字情報に触れることになります。もっとも、すでに何度も音声を聞いているので、スキャニングとは言えないかも知れません。すべての英文を日本語で理解しなければ気が済まない生徒が多いのですが、わからない部分は読み飛ばしながらでも、必要な情報を見つけ出すという経験をしてくれれば、このタスクの意図としては十分です。

Task 4 語彙の導入〜チャンク抜き出し

ハンドアウトで日本語を与えて、該当するチャンクをテキスト中から抜き出すというタスク。これは靜先生の『Reading in Action』のアクティビティをそのまま頂いてきました。

生徒の知らない語句を含むチャンクがほとんどなので、生徒はテキストの文脈と与えられた日本語とを照合させながら探すことになります。意味処理を伴う分だけ、リストの形で語彙を提示するより、定着するのではないかと期待しています。ペアで該当するチャンクを抜き出し、その後、ペアで日英対面リピートをしています。毎時間の小テストも、このチャンクを書かせる形で行っています。

生徒はチャンクで覚えるので、その後のRead & Look upや英文再生がスムーズに行くようになったように感じられます。この形式にしてから日が浅いので、断定的な評価は避けますが、現時点ではとても気に入っています。どうしてもっと早くこの活動を思い付かなかったのだろう?(笑)

Task 5 英文解析

テキスト中から構造の複雑な英文をいくつか抜き出して、文の構造を分析するタスク。句を( )で、節を[ ]で括ったり、接続詞が何と何をつないでいるかを考えてもらったりしながら、文の構造を考えてもらっています。これまでは、1年生では全文について主語を ○、動詞を□で囲むという活動をしていたのですが、時間短縮のため扱う文を絞り込むことにしました。ちょうど、関係詞や分詞などが出てきて、主語と動詞だけでは不十分になってきたところだったので、タイミングとしては良かったのかも知れません。

意図は飽くまでも、文の構造を理解することであって、括弧で括ったり矢印を書いたりするのが目的ではありません。当たり前のことなのですが、そういう書き込みをすることでわかったような気になってしまう生徒もいるので、最後には書き込みのない文に戻るというのが大事かと思っています。

「文をバラバラにして分析したところで、英語はできるようにならない」なんて言う人もいますが、文の構造が複雑になればなるほど、こういうスキルは必要だろうと思っています。買い物の場面の対話文ばかりを読むわけではないのだから。知っている単語を適当につなぎ合わせて、自分勝手に文の意味を「理解」しようとする生徒が増えてきただけに、文構造を明らかにする活動は必須だと考えています。

Task 6 チャンク・リーディング

教科書の本文をチャンク毎に改行、センタリングしたものに、チャンク毎の日本語をつけたチャンク・シートを使用しています。B4横を縦に四分割して、左から英語1、英語2、日本語2、日本語1という順に印刷してあります。生徒は真ん中を谷折り、右四分の一を山折りして、英語のチャンクのすぐ横にそのチャンクの日本語がくるようにして使います。最近は、そのレッスンのターゲットになっている文法事項を含む文は太字にしています。

まずは、僕がチャンク毎にポーズを入れながら、ゆっくりと英文を読みます。生徒は、僕が英文を読んでいる間は一緒に英文を読み、ポーズの間に日本語に目を走らせる形になります。英語を読んで意味を考える、それが正しいかどうか日本語で確認するというイメージですね。その後、チャンク・シートを使って、全文を通読。すぐ右側に日本語があるので、表面的な意味の確認はしませんが、必要があれば、説明を加えながら読んでいます。

次のタスクで、内容について考えてもらうような設問を用意しているのですが、当初はチャンク・リーディングと内容に関する設問の順序が逆でした。チャンク・リーディングを先にやってしまうと、その段階で次の設問の答えに触れざるを得なくなる場面もあるでしょうし、逆に表面的な読みすらできていない状態で、内容について深く踏み込むのはハードルが高すぎるでしょうし、この順序をどうすべきかずいぶん迷いました。結局は、表面的な読みができたからと言って、必ずしも内容が理解されているわけではないし、チャンク・リーディングの段階で問題意識を持って読んでくれるのであれば、それはそれで構わないだろうということで、現在の順序に落ち着きました。

Task 7 内容理解

テキストの内容について考えさせるための質問。表面的な「読み」だけで終わらせることなく、考えながら読む、あるいは読みながら考えるという方向性を持って、内容に深く関わるような読み方を意図しています(とは言え、なかなかそうはなりません)。ともかく、もっとテキストを自分の側に引き寄せて、あるいは自分からテキストの方に歩み寄って、英文の型や話の流れだけでなく、もっと「読む」というコミュニケーションをさせてみたいと考えました。

従来も、同じようなタスクはあったのだけれど、内容に関することや文法的なことなど、さながら総合問題のような様相でした。今回は、それを内容に関するものに絞り込んだ上で、表面的にテキストを読んだだけでは答えられないような設問にしています。だから、場合によっては正解がないということも起こり得ます。

ここでも何度か書いてきましたが、「国語の授業のような英語の授業」へ半歩だけ踏み出してみようかという活動です。

いずれは、こういう活動から何らかのアウトプットへつなげていきたいと考えています。現在も少しずつそういう活動を入れてみているのですが、そういうことができる環境作りのために、いろいろな場面でペアワークやグループワークを多用するようにしています。

扱うテキストによっては、こういう質問を考えるのが難しい場合もあるのですが、その場合は軽く流してしまっても良いかなと思っています。極端に言えば、取り扱い説明書のような文章に解釈の余地はないわけで、そういう質問を作れないということは、そういう読み方が求められていないテキストだということで、無理をしないことにしました(笑)。

Task 8 音読

音読。Chorus Reading、Read & Look up、Overlappingを2本、Shadowingを2本、全速力で音読(既に終了したレッスンを含む)というのが基本メニューです。Read & Look upはチャンク毎に言えるようになったら、一文丸ごと言えるようになるまでやっています。意味を考えながら、文を組み立てていくように指示しています。全速力で音読というのは、文字から音への変換速度を上げ、結果的に読解速度を上げることにつながればとの願いから。また、過去のレッスンも音読することで、忘れかけている英文を思い出してもらえればとの願いもあります。実際のところ、こういう音読の仕方が、その「願い」を実現するのに適当な活動であるのかどうかはわかりません。「単なる自己満足じゃないのか」と言われれば、「そうかも知れません」と答える他ないのですが、思い付いたらともかくやってみるというのが僕の基本スタンスですから(笑)。

授業の中での音読だけでは十分ではないと思っています。周りの声につられて、何となく読めるような気になっているけれど、一人で読んでみたら全然読めないということもあります。だから、ちゃんと音読できるかどうか、自分でやってみて欲しいと思っています。

これらの活動は、下位技能を自動化させることと、中学校での既習事項も含めて、教科書を丸ごと取り込むことを意図しています。もっとも、単に音読をすれば、それがそのままインテイクにつながるというわけではないでしょう。どういう音読をさせるとインテイクにつながるのか、音読で取り込んだ英語をどうするのかということについては、よく考えてみる必要があると思います。

Task 9 日英サイト・トランスレーション

チャンク・シートの日本語を見ながら、口頭でチャンク毎に英語に直していく活動。いわゆる、サイト・トランスレーションですね。音読のひとつのバリエーションとも言えるのですが、次のCloze Readingとあわせて後述の英文再生までを同一時間内に実施するようにしています。音読で取り込んだ英語がどれだけ再生可能な状態になっているかを確認するのと同時に、まだ定着していない英語を取り込む機会という位置付けです。

Read & Look upの要領で、一斉にやらせていた時期もあったのですが、最近は個人レベルでやらせています。日本語を見て「う〜ん」なんて言いながらやっている生徒もいるし、英語を見ながらやっているのかと思うほどスムーズにやっている生徒もいます。一斉にやらせるのでは、両方の生徒にとって効果が薄いのではないかと思い、ソロ活動でやってもらっています。ペアワークでやらせたいところなのですが、ここは時間短縮を優先させてもらっています。

各パートの最後に、何らかの形で英文を再生しなければならないという仕掛けを作っておくと、その前の段階で行う音読にしっかり取り組んでくれます。音読をしっかりやっておくことで、ある程度英文が頭に入るということを、生徒たちが経験的に知っているからなのでしょうね。

Task 10 クローズ・リーディング

Cloze Testの要領で、テキスト中に空欄を設けたものを用意します。生徒は、空欄を補充しながら一斉に音読していきます。あまりセンスの良い名前ではないけれど、 クローズ・リーディング(Cloze Reading)と呼ぶことにしています。生徒が言い淀むところや、発音が許容範囲を逸脱している部分は、止めて注意を促しています。英文再生の前の段階の最終確認という位置付けです。

最近、授業をやっていて気が付いたのだけれど、自分でタスクシートを作っておきながら、僕はその流れを無意識のうちに無視して、クローズ・リーディングとサイト・トランスレーションの順序を入れ替えていました。このあたり、どういう思考をしていたのか自分でも興味深いところです(笑)。タスク・シークエンスを考えた時には、何らかの根拠があってタスクシートの流れの方が良いと思ったのは間違いありません。でも、実際の授業では、逆の流れの方が自然だと判断したということなのでしょう。

以前に書いた通り、サイト・トランスレーション、クローズ・リーディング、英文再生は同一のコマで行っているので、その前の授業ではその前のタスクで止めておいて、次のパートに入ることが多くなります。ということは、その次の授業では、この一連のタスクから始まることになります。だから、いきなりハードルの高いサイト・トランスレーションから入らずに、より取り組みやすいクローズ・リーディングでウォーミングアップをしてから、サイト・トランスレーションで仕上げようという意図が働いたのだと思われます。飽くまで推測の域を出ないのですが……。そう考えたのだとすれば、それはそれで賢明な判断だったかなと思っています。何だか他人事のようですが。

一方で、タスク・シークエンスを考えた時には、音読からの一連の流れの中でサイト・トランスレーションが先にあって、最後の確認としてクローズ・リーディングを配置したのだと思われます。

というわけで、実際にはタスクシートとは逆の流れで授業が行われているのでした。

Task 11 英文再生

指導書付属の和訳を見ながら英文再生。この活動で英文再生ができるようになることを目標として、ここまでのタスクをこなしてくるイメージです。これができれば、ほぼ英文がインテイクされたと、とりあえずは判断しています。ここに至るまで、いくつかのタスクを消化して、授業で音読を繰り返すことで、ある程度の英文再生はできるようにはなるのですが、やはり、自宅でも不足分の音読をしてもらいたいと思っています。生徒たちも、この英文再生につながっていく音読だと理解してくれれば、意味も考えずに声を出すだけの音読から脱却できるのではないかと思うのですが。

英文再生が終わった後は、教科書と照合して間違えた所をチェックさせ、間違えた箇所を自分なりに分析したものをメモさせています。そうすることで、自分のよく間違える部分に意識を持ってもらおうと思っているのですが、なかなか意図した通りには事は運びません。この時点で、適切なフィードバックをしてあげられれば、タイミングとしては良いのでしょうが、なかなか時間が取れずにもどかしく思っています。

この英文再生もただの丸暗記であれば、その場限りで終わってしまうので、そのあたりがこの活動の限界かとも思っています(ただの丸暗記にならないように苦心はしていますが)。今後は、取り込んだ英語を再構築させるという意図で、日本語での要約を参考に英語で要約を書く、コンセプト・マップを参考に英語で要約を書く、コンセプト・マップを参考に英語で要約を言う、という方向に持って行きたいと考えています。

英文再生は1年生・2年生でそれなりの効果をあげていますし、中学校での既習事項の定着に不安のある段階ではアウトプットよりもインプットに多くの時間を割いた方がいいのかも知れないと思います。徐々に、「再生」から「再構築」へという流れを作って、インプットと並行してアウトプットをすることで基礎の定着を促したいと考えていますが、当面は、現在の英文再生を続けてみるつもりです。

Task 12 和文英訳

テキスト中で扱った文法事項や表現を使った和文英訳。教科書で扱ったものを、別の英文の中で使うことで、定着を促したいという意図。授業の残り時間によっては、音読の前に行ってしまっています。ターゲットではない文法事項や表現などの説明もしているので、それなりに時間がかかります。

和文英訳に対して、否定的な声も聞こえてきますが、飽くまでも文法事項や表現の定着のために行っているのであって(だから、敢えて「表現」という言葉は使いません)、その面では空欄補充や多肢選択よりも和文英訳が劣っているとは思いません。

ここで扱うのは、使えるようになってもらいたいものに限定しています。前の学年では、このタスクで扱ったものを一覧にして「表現集」のようなものを作ろうと思って手をつけたのだけれど、そこまで手が回らずに途中で頓挫してしまいました。今回は、日常的に少しずつ作業を進めていこうと思っていたのですが、現在のところ、まったく進んでいません(笑)。

次のパートに入る前に、その前のパートの英問英答をやるようにしています。英文再生までやっているので、教科書の表現を利用して口頭でもかなり正確に答えられます。生徒たちも、何となく英語を話せているような気になっているようです。このT-SのインタラクションをS-Sに広げていけるといいのですが。

授業外の活動

授業外の活動は、基本的にはこれまでやってきたことを踏襲しています。

週に2回、朝のSHRの時間を使わせてもらって小テストをしています。前期は『Sonic Reading Stage 0』(桐原書店)、後期は『Stage 1』を使ってCloze Test。授業では、ここでも紹介してきたように、タスクを通して何度も反復して英文を読んだり聞いたりという活動をしており、同じテキストを何度も繰り返してはいるのですが、数多くのテキストに触れることが時間的に難しい状況です。そこで不足する分を、『Sonic』を使って多くの英文に触れて補ってもらおうという意図。準備してこない生徒もいるのですが、少なくともこの小テストの5分間は集中して英文と向き合うことになります。もちろん、ちゃんと準備してきてくれた方がいいに決まっているのですが、準備してこなくても、こちらの目的は達成されていると考えているので、例によって追試はありません。面倒くさいから追試をしないわけではありません(というのが公式見解)。基本的に自学自習という形になるので、易しめのマテリアルで(「i-1」といったところでしょうか)、解説の詳しい教材を使うことがポイントかと思います。2年次は再度『Stage 1』を使って、抜き出された語を元の位置に戻すという形式で行う予定です。

週末課題。今年度は『Wonderland 1』(いいずな書店)と『Wonderland 2』を使用しました。前期で2冊を終えてしまって、後期からはこの2冊をプリントして再度やり直しをしています。いつものように、解答・解説の冊子も生徒に渡してあります。答えを写して提出する生徒もいますが、そういう生徒は解答を渡さなくても友達のものを写して提出するので、結局は同じことです。それよりも、しっかりと取り組む生徒がすぐに解答を確認できることの方がずっと大事だと思っています。ペース配分はこちらで決めてありますが、英語の得意な生徒はどんどん先に進んでも良いことにしています。早く終わった生徒は、自分なりに必要なことを考えて勉強してくれれば良いし、相談に来た生徒には別な教材を渡すこともあります。

勉強会。今年度は英語の苦手な生徒を対象に行いましたが、放課後はなかなか時間が保証されず、思うように進めませんでした。こちらの気力の問題もあるかも知れません。

(2010.03.09)