シトロエン C4 製作記4

 

2012.06.29(金曜日)

いよいよ作業も終盤へと進んでまいりました。

ボディー表面に最終仕上げを施そうとおもいますが、いつもはタミヤのモデリングワックスをかけるところ今回はスジボリ堂からガラスコーティング剤という物がリリースされていますので、これを使ってみます。

商品名はガラスブライト。クリアパーツに塗り込んでやれば透明感と光沢が。トップ仕上げを行ったボディーに塗り込んでやれば深みのある艶が再現できるすぐれもの。

まず最初にまんべんなくワックスを掛ける要領で軽く塗り込んでいきます。そして、完全に拭き取らないで1時間後に乾拭きを行います。

すると、なるほど。なかなかの鏡面仕上げを実現できました。

 

さて、本日のメインイベント、シートベルト作成を行います。

1/24スケールのシートベルトエッチングだと、2mm幅のサテンリボンが太すぎて通りません。

そこで、1/20スケールのF1用のシートベルトセットを使うことにしました。若干オーバースケールですが、それほど違和感のないサイズだと思います。

使用するのは韓国製のメーカー、KA−MODELSを使用します。6点式シートベルトセットが4脚分、4点式シートベルトセットが4脚分入っているのでかなりお得です。

6点式シートベルトセットを使用します。

ラリーカーなので、2脚分、作成します。

ミリ単位の緻密な作業なのでかなり大変です。

でも、シートベルトくらいは、ディテールアップしたい箇所です。

ショルダー部のハーネスは後方のロールケージに固定しなければならないので、余裕をもって長めに作ります。

作成したシートベルトを固定しました。

ちなみに、サテンリボンでシートベルトを作成する場合、固定にはコニシのGクリアを使用すると簡単に接着できます。瞬間接着剤だと、繊維に吸収されてしまうので、いつまでたっても固定できません。

この後、ロールケージを取り付けていきます。

もう一つ、ディテールアップを行いたいと思います。

それはステアリングに取り付けられたケーブル。

モデラーズ製の0.56mmのプラグコートを虫ピンにグルグル巻きにします。

虫ピンを外したらケーブルのできあがり。

取り付けるとこんな感じ。

なかなか良い感じのアクセントとなりました。

ただ、ケーブルがどこから出ていて、どこに取り付けられているのかはまったく分かりませんのでイメージで取り付けました。

ロールケージを組み上げ、ハーネスをロールケージに固定しました。

これで、シートベルトが完成です。

ただ、エッチングパーツが小さすぎて二重に通らなかったので、リボンを裏側に回して接着しました。

できあがったコックピットをシャシーと合体させて内装関係はこれで全て完成です。

少ないパーツ構成で、なにもしなければシンプルですが、シートベルトを付けることによってかなりインパクトが増しました。

資料があれば、パイピングとか色々とやってみたいところですが、これでおしまいとします。

後は、ボディー関係だけとなりました。

 

 

2012.06.30(土曜日)

今日は最後の作業です。

まずは、サイドミラーから。

サイドミラーのミラー面はおもいっきりヒケています。パテ埋めをしようかとも思いましたがエッチングパーツでミラーパーツがありましたのでそのままです。

エッチングパーツはそのままでは表面が濁っているので、表面をリューターで磨いてあげます。タミヤのコンパウンド、仕上げ目を付けて、モーターツールで一気に磨いてあげると、鏡面に仕上がります。パーツは飛ばさないようにがっちり両面テープで固定して行いました。

続いてはフロントのラジエター開口部。

ここは既に塗装済みのエッチングメッシュを取り付けます。

エッチングパーツが開口部にピッタリか少し小さめなので隙間が微妙にできてしまいます。

ヘッドライトカバー、リアのテールランプはUVクリアーで接着します。

このUVクリアーはスジボリ堂からリリースされています。

スジボリ堂からは、モデラーの要望に応えた、かゆいところに手が届くような商品が色々と発売されているので、最近は利用頻度が増えています。この会社、北海道の美唄市にある事に驚きました。

あとは、ルーフ部のエアインテーク、無線関係のアンテナ等を取り付け、ボディーとシャシーを合体させて完成です。

やっと形になりました。

塗り分け作業を除けば、組み立てやすく、誰にでも組み上げられる良キットです。

若干サイドウインドウの摺り合わせは必要ですが。

少ないパーツ点数でもこの再現度。

久しぶりにモチベーションが持続する製作となりました。

自身初のエレール製の外国キット。

国産のキットと遜色がないと思いました。

若干のパーツのだるさは有ったものの、組み上がるとなかなかのたたずまい。

やはりレーシングカーは格好いいですね。

サイドミラーの位置が、運転席側と助手席側とで違うという事が、ミラーを取り付けて初めて知りました。

今回の作例ではCADを使用してマスキングデータを作り、塗り分け塗装を綺麗に仕上げようと力を入れましたが、その甲斐あって満足のいく仕上がりになりました。

今回の完成を糧に、今後はさらにカラフルなレーシングカーを作ってみたいと思いました。

これで製作記はおしまいです。

完成写真はこちらからご覧いただけます。