NSX 製作記1

 

2006.08.02(水曜日)

今日からいよいよむらぴーさんのホームページで開催中のNSX祭りに向けて、製作を開始したいと思います。

タミヤから続々とスーパーGT仕様のNSXがリリースされ、NSX好きにとっては嬉しい限りです。

私は一度レイブリックでNSXを作成しているので、いつもなら一番はじめにキットのレビューから行うのですが、今回は割愛させて頂きます。

さて、今回は他の参加者と車種がバッティングすると思い、普通に作っても面白くないので、またまた新しい試みをしていきたいと思います。
それはズバリ、ドアの開閉です。

ドアの開閉は非常の高度な改造です。1/24スケールであまりメーカーが開閉仕様を出さないのはそのためでしょう。

私の技術力で出来るかどうか分かりませんが、取りあえず出来るところまで頑張ってみたいと思います。製作途中でお蔵入りも十分あり得ますので方向性が見えるまで、どのチームを作るか公表は控えさせて頂きます。

さて、まずはじめはドアをくりぬく作業から。ただでさえNSXのAピラーは非常に細いのに上手く切り抜けるか。よりによってこの車種で開閉仕様を作ることはないとは思いますが、一応頑張ってみます。

ピンバイスに虫ピンを固定して、慎重に溝を深くしていき切り抜きます。

Aピラーとフェンダー側が非常に細く折れそうで怖かったです。

何とか切り抜くことに成功しました。

このドア切り抜きに要した時間、片側だけで2時間です。非常に疲れました。

ありとあらゆる使える道具は駆使して切り抜きました。

しかし、自分の無謀さに改めて後悔の念を感じています。開閉仕様はオープンカーで練習を積むのが良いんですが、いきなりNSXでは先が見えてきます・・・

写真でも分かるように非常に細いですね。

私自身、ビビっちゃいました(笑)
こんなに細いのを折らずに作るの、ある意味神業です。

今後、これで上手く整形して塗装できるんでしょうかね?不安です。また、問題も山積みです。ヒンジはどうするか?インテリアとボディーの接合部はどうするか?ウインドウの切り抜きはどうするか?きちんと開閉してツライチに出来るのか?etc・・・一番の問題は完成できるのか?ですね。

取りあえず、今日はここまで。明日は助手席側のドアを切り抜きます。

 

 

2006.08.03(木曜日)

今日は昨日の続きから。

作業方法は昨日と全く同じ。

地道にピンバイス、エッチングソーで切り抜きます。スジ彫りを深く掘る要領です。この作業で、約2時間くらいかかりました。焦ってやってはAピラーを折ってしまう危険性があります。

これで何とかドアを切り抜き作業が完了です。第一段階クリアと言ったとこでしょうか。

この後の作業の流れとしては仮組みをし、入念にドアの内側、接合部、ヒンジの位置、ウインドウの切り方など研究します。

ボディーには取りあえずビス固定の為のパーツを接着しておきます。ここは一番力がかかる所なので瞬間接着剤を多めに付けて接着します。

ところで、実車のドアが開いた写真がなかなか見つかりません。

色々とサイトをたどってみて、やっと参考になる写真が見つかりました。

実際の入り口は狭いですね。ドア開閉しようとしたところで、普通の車のようにフロアや向こうの景色が筒抜けに見えるような感じにはなりそうもないですね。

一番手前の縁に見えているのはロールケージでしょうか。

Aピラーからルーフにわたってウェザストリップが見えます。実車は結構な厚みですね。

そして、仮組みに必要なパーツを全て固定し、良く確認します。

バスタブ式内装の処理をどうしましょうか、ドア開口部の足りない部分をどのように加工しましょうか。

やはりヒンジの位置をどうするかが一番のポイントとなりますね。

このキットのウインドウパーツはドアとの境界ギリギリに設計されているので、ほぼ接着する糊代がありません。どうしましょうかね。その前に、きれいにクリアーパーツを切り離せるかが問題です。

さて、写真は実車のピットワーク作業。

ドライバーが入れ替わるシーンです。

ドアの開き具合など参考にします。

一応、ドアが開いた時を想定して仮組みしてみました。

こんな感じになれば良いでしょうか?ドアの先端が若干入り込む感じでしょうね、きっと。このイメージ通り、ヒンジを付けなければなりません。私に上手く出来るでしょうかね?

上からのイメージ。

ドアの内側はフラットになっている見たいですね。

まさに両側のドアが開く光景を作りたいですね。

まだまだ良く観察しないといけませんが、他のパーツの切り離し作業をしておきます。

いつものように、塗装するパーツ毎に分けて切り分けます。

シャシー簡略、エンジンオミットですので塗装自体は簡単です。

次回からウインドウ、バスタブ、ドアの内張など考えていきたいと思います。

 

 

2006.08.04(金曜日)

開閉ギミックは色々と悩むところは多いのですが、一応、たたき台を作っておきます。

尚、自動車模型の開閉に関するやり方はプロモデラー斎藤俊幸氏のBorder Line productのサイト(HowTo13.ドア開閉モデルのススメ)で詳しく紹介されておりますので、基本的なことはここで学習しました。とても参考になります。

さて、ヒンジに作るに当たって使う材料は0.8ミリの虫ピンと1.0ミリの真鍮線です。これでヒンジを作成したいと思います。

まず、真鍮線を写真のように手で曲げます。

この円になった部分に虫ピンを刺して、回転させようという魂胆です。

非常にシンプルですが、意外に強度もあり、この方向で進めていきたいと思います。

あとは余計な部分をニッパー(針金用)で切断し、ラジオペンチで形を整えて完成です。

なるべく虫ピンと真鍮線の隙間が出来ないよう加工します。

この真鍮線を二本つくり、間に2.0ミリの丸プラ棒を入れて完成です。

丸プラ棒を使うことによって、真鍮線の微妙な位置を調整できるようにしました。

今の段階では試作品なので、上下・中間の間隔は実際に固定するときに調整します。

ドアに固定するときはこんな感じになります。

まだ写真では間隔が広すぎますが、後ほど調整します。

この方法は概ねBorder Line productのサイトで紹介されている方法です。(ギミックの作り方は違いますが)

このヒンジを今後固定するわけですが、ボディー側は見てのとおりほとんどヒンジを固定するスペースはありません。位置を調整しやすいのはボディー側にヒンジを付ければ良いのですが。このキットに関しては無理のようです。

そこで、私はこのヒンジをシャシー側に付けようと考えております。

シャシーはご存じの通りダイキャスト製。これに穴を開けるのは難しいのですが何とかチャレンジしてみようかと思います。ヒンジの上の方は、バスタブからプラ板で補強し、そこに穴を開けて垂直に取り付けようと思っております。

はたして上手く行くでしょうか?

ウインドウの切断を行います。

余計な場所に傷が入らないようマスキングテープで保護してあげます。

そして今回はエッチングソーオンリーで切断します。けがき針やPカッターを使うと、オーバーランした場合、修正できなくなりますのでエッチングソーだけで切断するのが良いでしょう。

そして何とか切断することが出来ました。

特に大きな傷が入らなかったので、一応成功です。

問題は、このキットのAピラーが非常に細いこと。

少しでも切り落とし糊代がずれてしまうと写真のように隙間になってしまいます。困りましたね。

ここは要修正になってしまいました。ただ、ドア側が寸足らずになってはほぼ修正不可なのでマシですが。

ここの修正に色々と悩みました。いっそのこと外はめにしましょうかね。後日考えます。

 

 

2006.08.06(日曜日)

やはりドア開閉となると、色々と悩みどころが多く、手が動きません。

しかしそうも言ってられないので少しでも作業を進めます。

キットはバスタブ式内装になっていますのでエッチングソーを使って切り離します。

実車の写真があまり無くて判断しがたいのですが、ドア側を全て切り落としてしまうのは間違いのようです。

Vの字ラインに沿って側面を切り離しました。

Vの字の部分は、ロールケージのようです。

切り離してボディーを載せてみました。

実車もバスタブ式になっているようで、あまり足元が見えないみたいです。

これで、バスタブの方は切り取った部分をヤスリで整え、プラ板を貼って整形していきたいと思います。

問題はボディー側の整形ですね。

ドアの縁部分や内装がどのようになっているのか、写真があまり無く分かりづらかったのですが、ふとNSXのカタログを持っていたことに気づき、確認してみました。

そうするとありました。カタログはオープンカーではありましたが無いよりはマシです。スラッカーアジャスターはほぼこんな感じで良いのではないでしょうか?

また、開閉したときのドアの開き具合、フェンダー部との境界なんかも良く分かります。

この写真を参考にヒンジの位置を決めていきたいと思います。

ヒンジの位置を・・・と言ったものの、仮組みしても今一良くわかりません。

何度も実際にドアをあてて可動部を試してみましたけど、どこにヒンジの位置を持ってきて良いのか良く分かりませんでした。

そこで、CADを使ってヒンジの位置をどこに置いたらいいのかシミュレーションしてみます。

まずは、ヒンジの中心をドアの縁と同じ位置に配置してみました。

大雑把にCADを使ってドアを45°回転させたイメージの図を作図してみました。

ドアの縁と同じ位置にヒンジの中心を持ってくると、フェンダーと干渉してしまうことが分かります。これではドアを開くことが出来ません。

実際にはフェンダー部とぶつかりあうので、フェンダー部を削らないと開閉できなくなります。
それでは次に、ヒンジの中心をドアの縁から左側にずらして配置し、CADを使ってシミュレーションしてみます。

当初、私が考えていたヒンジの位置です。

今回も同じように45°開閉させたと想定して作図してみます。

すると、今度は問題なく開閉できるようです。

しかし、これではフェンダー部の外側にドアが回り込んでしまい実車との動きが違ってしまいます。

しかも、ヒンジからドアに接続するまで真鍮線を曲げて加工しないと、フェンダーと干渉してしまいます。

これも芳しくないですね。

続いては、ヒンジの中心をドアの縁より右側にずらしてドアの内側に来るように配置してみます。
そうすると、今度はフェンダーと干渉することなくスムーズに可動することがわかりました。

カタログに載っていた写真のように同じ動きをすることが出来ます。

こんな感じに動いてくれればOKです。

ヒンジの位置ってとても難しいですね。デザイナーさんはすごいなと改めて感じました。

今回CADを使ってシミュレーションしましたが、これは理論的なことであって、実際はこの通り上手く行くかどうかはわかりません。

でも、だいたいの目安にはなりました。

ヒンジの中心をどこに持ってくれば良いかは分かりましたが、次の問題はヒンジをどのように固定するかです。

もう一枚、写真が掲載されていました。

これはNSXの市販車ではありますがとても参考になります。

次回からはいよいよパテを盛って具体的な加工へと進めていきたいと思います。

今回は大した作業はしませんでしたが、ヒンジの位置決めで時間を費やされました。