以前は我がチームと別のチームが、同じ時間にいっしょに練習していましたが、別のチームの方が地元の保育所のパパ、ママでチームを作ることになり、あふれてしまった、セッターのKさんが、我がチームに入ることになりました。

コンビネーション

そのKさんは、バレーボールの事がすごく詳しくて、セッターなのに、ブロックをかわす為に捻って打つアタックのやり方や、速攻やサースポーの人を上手く使ったコンビネーションを教わりました。
 そこへ、新しくぼくと同じくらいの身長で、かなり上手いのが、我がチームに入ってきました。なんといっても僕より17歳も若い!そして彼は、ぼくより高く飛び、体力、技術、ぼくが目指すものをすべて持っていました。しかも美男子だし。
 メンバーの皆は喜んでいましたが、ぼくは、自分のポジションが危ないと思いました。
 そこでならくん考えました。
そうだ、野球をやっていた時のように、あいてるポジションの練習をすればよいのでは・・・と。そして我がチーム男子の部、ならくんのセッターデビューとなりました。
地元の大会では、182cmのセッターに、度肝を抜かれた様でした。
 Kさんとセッター対角、若いのと、サースポー対角で、ぼくが前衛の時は、身長を生かして2アタック(セッターがトスを上げる振りをしてアタックを打つこと)なども、攻撃のバリエーションに入れました。そして後衛になると、Kさんを正セッターとして、若いのと、サースポーがおとりになってブロックを引き付け、ぼくが回りこんで打ち込む、また反対にぼくがおとりになってほかの人をフリー(相手のブロックが無い状態)にする。相手は誰が打ってくるか分からない、そしてこちらのアタックの決定率が上がる。
とまあ、こんな感じです。
 自分がおとりになり上手くブロックを引き付けることが出来た時は、アタックを決めるのとはまた別の快感があります。
そして、コンビネーションが上手く行き、優勝の経験も増えてきました。
 
コンビネーションの弱点
 コンビネーションを成功させるためには、おとりになる人の、自分が本当に打ちますよ、と相手に思わせるだけの演技力が必要です。たとえおとりでも本気でジャンプしないといけません。そして当然飛ぶ回数は増えます。
 そしてソフトバレーボールは4人制です。セッターとその前後に速攻のおとりが入り、もう一人が回りこんで打つと言う攻撃をした場合、後ろが、がら空きになってしまいます。決まらなかったらそこを狙われます。
 すぐに下がって滑り込んで取り、何とか返しても、こちらの体制は、ばらばら。また空いたところへ、ポトーン!
「やばい」また滑り込んで、ビュッ!となってバッ!となってワー!となってシュッ!となってしまいます。
「えっ、その説明じゃ分からないって」これは失礼しました。とにかくコンビネーションは、何回もジャンプ。そして守りにも動き回らないといけません。これから年を取って行くと、体力が持つか心配です。
 
 
コンビネーションの練習
 ぼくのチームの場合、アタックを打てる人と優秀なセッターが揃ったので、いろいろなパターンの攻撃を考え練習するのは、楽しかったです。しかし、練習では上手く行っても、実際に試合では、なかなか通用しないことが分かってきました。
 おとりがブロックを引き付けても、トスを高く上げすぎると、再びブロックにつく余裕を与えてしまいますので、おとりの意味がなくなります。すなわち速攻で打つなら、ブロックが着く前に打つ。速攻でブロックを引き付けたなら、そのブロックが再びこないうちに打つ、すなわちセッターの手からボールが離れた時は、すでにジャンプしているか、もしくはジャンプの体制に入っているくらいのタイミングでないといけません。
と言うことは、セッターとのタイミングや、トスのスピード高さは、狂ってしまうと修正は効きません。セッターはアタッカーの打点へタイミングよくボールを運ぶ必要があります。そのためには、レシーブをきっちりセッターのところへ返さないといけません。
 ぼくをはじめ、うちのチームはサーブレシーブが下手なんですよ。サーブレシーブの練習は面白くないし・・・。
 しかし、せっかく出来るようになった、いろいろなパターンの攻撃を試合で使いたいと皆が思うようになり、自然にサーブレシーブの練習を、するようになりました。
そして、コンビネーションを試合で発揮できた時、レシーブの練習でサーブを打ってくれた人、ボール拾いをしてくれた人がいて、よいレシーブをセッターに返すことができ、セッターがよいトスを上げ、おとりがブロックを引き付け、そしてアタッカーがドカンと決める、皆で決めた一発なんです、皆で喜べるんですよ。
そして、試合には流れがあることも気づきます。特にコンビバレーは、リズムが合わなくなるとズルズル行ってしまいます。そんな時こそ皆で声を出しましょう。
中学の時、「声だせ、声だせ」と言われてましたけど、その時は「しんどいなぁ」と思っているだけでした。
 
男女混成のチームでも、女性がバックトスを、練習しその成果があって、隣町の大会では、混成の部で初優勝しました。
 
 どうですか、あなたのチームでも、まず攻撃、アタックの練習をしてみては、いかがですか。攻撃ができる様になれば、その攻撃を活かすために、面白くないレシーブや、二段トスの練習も、苦にならずにやることができます。チームが一体となれますよ。
 
 うちのチームは秋の大会が終わると、新しくチームに入った人は、アタック練習、コンビネーションの魅力を知っているメンバーは、レシーブと、二段トスの練習をして、春の大会に臨みます。

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