コンビネーションのページで書きましたが、ぼくがセッターデビューする時に、オーバーハンドパスの練習をしました。
 バレーボールの本を買ってきて読んだり、テレビでバレーボールの試合を録画してスローで見たり・・・。

ならくんのパス

ならくんのオーバーハンドパス
女子バレーの名セッター竹下選手のオーバーハンドパスをスローで見てみたとき、
「持ってる、ホールディングやぁ」と思いました。
 これは、腕をバネのように動かしているから。
たとえばコイル状のばねの上にボールを落としてみたら、ビョンと跳ね上がってきます。
 これをスローで見てみるとボールがバネに触ってからバネがボールの重みと勢いに押されて縮み、バネがもとに戻る力で伸びてきます。そしてボールがバネから離れるまでは、ボールを持っているように見えるでしょう。
 このように腕をバネのような働きをさせると竹下選手のようなトスが上げれるはず。
だと思いましたが、それだけではいけません。
 
 まず、両手を開き、下の写真のように人差し指と親指で、最低でも三角、親指がもう少し開く人はひし形を作るようにして、それぞれの指の第一関節、第二関節を少し曲げてボールに吸い付くような形にし、まずはボールをおでこのところでしっかりホールドすることが大切です。そうすると両肘は自然に外側へむくと思います。
 
 そして、わりとおろそかにされやすいのが、脚力をしっかり使うことです。
すばやくボールの落下地点に入り、ひざを曲げてサッカーのヘディングするようなつもりでおでこを使わず腕のバネを使う。とまあ文字で表現するとこんな感じでしょうか。
まずは、ボールの落下地点に入ってひざを曲げ、おでこのところでしっかりキャッチする練習から始めましょう。キャッチできたら、おでこのところでしっかりホールドしたままジャンプするつもりでひざを伸ばしてみてください。ボールがふぅっと軽くなると思います。すなわちジャンプする力をボールに伝えてしまうことが目的です。
 
 手のひらでボールが滑ったり転がったりしていては、ボールにうまく力が伝わりません。
したがって、先ほど説明した手の形が必要になります。
後は、ひざと腕のバネでボールを上げる高さを調節し、手首の角度でボールの角度を調節します。後ろにトスを上げるバックトスも手首を後ろに返すだけです。前に上げるのか、それともバックトスを上げるのかが、トスを上げる前に分かるようでは相手のブロックに前もって付かれてしまいます。そのためにボールを捕らえるのはおでこの辺で無いと、あまり低い位置だと手首を返しにくいし、もし返せたとしてもボールが顔に当たってしまいます。
高すぎると前に上げにくくなります。
 
 ぼくは、このひざを使ったトスを基本だと考えています。遠くにパスを出す時はジャンプするくらいひざを使い、短いパスだとひざは軽く伸ばすだけ、そしてホールドは必要ですが、ホールディングを取られないように、すばやく腕をバネのように使う。
まずこれがきっちり出来るようになれば、ジャンプトスやワンハンドトス(片手トス)なども、これの応用に過ぎないので、すぐ出来るようになると思います。
 
写真の位置がずれる場合は
画面の巾、文字サイズを変えてみて下さい。
ならくんのアンダーハンドパス
 まず両腕を伸ばし手をつなぎます。と言ってもお祈りの時のように指を絡ませるのではなく、ボールが当たったくらいで離れるようでは困りますが、すぐに離せるようにつなげばよいと思います。そして腕の脈を取る所を上になるように捻りながらつなぐと、腕の比較的平らな面にボールを当てることが出来ます。
 これは、腕でボールをはじくので、腕の動きは単純です。むしろ一度角度を決めてしまったら動かさない方がいいくらいです。
 
 だから説明は簡単です。
手を動かさないのであれば、後は脚力を使うだけです。そうですオーバーパスと同じようにひざを伸ばしてボールの高さや強さを調節し、腕の角度で方向を調節するだけです。
写真を見てもらうと分かると思いますが、手を振り回すのではありません。









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