20号 平成23年09月28日発行 (2011)

障がい者との(とかち)の旅終わる

第四回「障がい者と(とかち)の旅」は九月四日(日)新得町にある狩勝高原エコトロッコでトロッコ乗車体験、佐藤農園でしいたけ狩りをメインに行われました。

台風が接近し実施が危ぶまれ、役員はやきもきしていたのを、視覚障がいの佐藤さんが「念力で吹き飛ばすから大丈夫」と言って切れました。当日は時々の小雨でしたが、無事に日程をこなすことができました。

あいにくの天候で、エコトロッコは貸し切り状態でほとんど待つ時間もなく、トロッコ体験をすることができました。また昼食場所の「みなとや」さんの暖かい配慮、スタッフがにわか店員ぶりがとても素敵でした。

佐藤農園でのシイタケ狩りでは、シイタケをを触りながら、収穫を楽しむ姿がみられました。佐藤農園が用意してくれたシイタケ焼き、かき氷のサプライズに感激!でした。

帰りには参加者から「楽しかった。また来年も来たい!」「春からの準備、お疲れ様」「貴重な体験をした」など感想を頂き、「続けることで、毎年多くの方が参加し、新しいつながりができた」と(とかち)視覚障がい者の会の鈴木会長からの想いが、バスでの「(とかち)をとりあえずひと回りしたが、今後も実施!」という気持ちは、参加者・スタッフの気持ちだったと思います。

とっさの手当講習会
 七月十四日帯広市グリーンプラザ二階会議室で、視覚障がい者二名を含む九名が参加し、とっさの時の手当講習会を行いました。AEDの使い方や東日本大震災も想定した、段ボールを利用した簡易トイレづくりなどを行いました。参加した弱視の方から「このような体験はなかなかできない」との意見もあり、二回目ではありますが、続けて行くことが「とっさの時の手当ができる」と大切さを感じました。参加したみなさんお疲れ様でした。後日日本赤十字社からの受講証も頂き感激でした。準備して頂いた講師のみなさんありがとうございました

 案内にもありますが、五回目になる街の散策を東四条南十七丁目付近に住む●●さんが日常利用する区域の信号、を見てきたいと思います。

 街の散策も今回で五回目で、駅周辺、西帯広の信号、市から問い合わせのあった旧網走信金前の点字ブロックなどを散策し、それをもとに市と相談をしてきました。視覚障がい者の「声」を伝えること、市の安心安全課の丁寧な対応に、「散策を続けること」の大切さを実感しています。「行政とも一緒に考える」ことをこれからも続けていきたいと思います。(久保)

第4回視覚障害者と街の散策
 市の担当者も参加した西帯広の散策、近づくと音が鳴り、手押しボタンの位置が分かる視覚障がい者にはありがたい信号でした。あとの反省会では他の地域の信号も含め、今後の課題など話をしました。

花園小学校体育館を会場に水曜日夜七時から活動をしている帯広サウンド・テーブル・テニス(帯広STT)クラブが発足しました。(とかち)視覚障害者の会員の若手(?)を中心に五月から活動を始め、今は移動介助のボランティアを含め十名の会員が活動をしています。

視覚障がい者の卓球は以前は「盲人卓球」と言っていましたが、現在は音の出る玉を使うことからサウンドテーブルテニスと言われています。ラバーの張っていないヘラと玉で音を頼りに競技します。

帯広STTクラブが発足私たちの会は活動に参加する視覚障がい者の移動介助をお手伝いしています。またアイマスクをすることで競技に参加できるので一緒に競技を楽しんでいます。

JBOS加盟地域が35に、みなさんからの便り

第一回の旅に参加した小林江梨子さんが仕事のため北海道を離れることになり、「一回目しか参加できず残念。みなさんの活躍をお祈りします」との電話を頂きました。小林さんも元気で!
参加者募集
 一緒に競技を楽しみたい、また会場で手引きのできる会員を募集中!久保

私たちが全国視覚障害者外出支援連絡会(JBOS)に参加し、はや一年になりました。全国の同じような活動をしている情報が欲しいということがきっかけでした。今年三月の兵庫で行われる予定だった交流総会は、東日本大震災で被災した地域があったため、中止になってしまいました。 

 加盟しているメリットは全国の情報をうけること、全国各地域を移動する際の移動支援を利用できることです。

 八月に全国の仲間にメールで「旅」のことを知らせたら、多くの賞賛の声があり、事務局から「JBOSの旅in北海道」を札幌の「ユーネット札幌」と協力して企画して欲しいと要請がありました。実施するには広い北海道全域をどうカバーするかなど課題がいっぱいです。でもこの(とかち)に全国の視覚障がい者が集まることはすごいとです。期待されることで夢も膨らんできますね。


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