21号 平成24年11月02日発行 (2012)
高齢者施設との交流
アンの家へ,十二月二十二日
十二時半〜一時間予定
六年前に高齢者グループホーム「ローズマリー」で施設訪問を行いました。この施設には会員の母親が入所していたことで、私たちの申し出を快く受けていただきました。交流ではマツけんサンバの踊り、佐藤さんの演歌「岸壁の母」などで施設の方に喜んでもらえたこと、私たちもサンバの慣れないステップに苦労したこと・・何よりも会員の持ち味を出すなど、充実した時間を過ごせたことは今も忘れることができません。
今年の総会ではみんなで取り組める活動として高齢者施設との交流を久しぶりにやろうということになりました。
今回は会員である栗田さんのつながりでアンの家で行うことになりました。栗田さんは 交流の申し出をとても喜んでいただきました。
交流は予定十二時三〇分から一時間の予定で踊り(フラダンス)と懐かしの歌を考えていますが、内容を豊かなものにしたいので、会員の皆様の「芸」を募集しています。なお練習を二回、次の日程で行います。
十一月二十一日(水)六時三〇分
グリーンプラザ
十一月二十八日(水)五時三〇分
スナック「武ちゃん」
練習と当日にはたくさんの参加をお待ちしています。
視覚障がい者と街の散策を終えて
今年の散策は五月二十七日に視覚障がい者が居住するイーストモール付近の生活空間を会員七名と視覚障がい者六名、帯広市障害福祉課、安心安全課の二名 計十五名の参加で行いました。当事者(視覚障がい者)からイーストモールでの買い物やプールを利用するときにどこで困っているか直接聞き、付近の道路、標識、信号、押しボタンなどを散策しました。
イーストモール駐車場の出入り口では一時停止しない車が多く、このことはドライバーの意識に関わるところですが、当事者が危ない思いをしている現実を店側に知ってもらうために管理者の「いちまる」に要望書を出すことにしました。副店長は好意的に対応して頂き、すぐに出入り口に「一時停止」の標識を設置されました。
また押しボタンの位置が分からない、点字ブロックのほしい場所がある、信号が短く渡りきれず中央分離帯に取り残されるなど問題点が指摘されました。参加した市の担当者とも問題点の共通理解を持つことができました。
市からは、その後七月に道路維持課とともに現地視察を実施したいと連絡があり、(とかち)視覚障害者の会とくるみの会で現地に出掛けてきました。市は歩道にあったくぼ地に土が入ったり素早い対応をしてくれました。ただ信号、押しボタンなどは公安委員会の管轄であり、市から要望をあげていくことになりました。
今回の散策の対象となった視覚障がい者は「自分の思いを伝えることができた。一つでも解決できればありがたい」と話してくれました。
また第六回散策は十月十四日には六中プラザ付近に居住する視覚障がい者(車いす)とともに六中プラザまつりに参加しました。会員4名と(とかち)視覚障害者の会から五名のあわせて九名の参加でした。短い時間でしたが、各出店を見たり、会員の沖野さんが中心に行っている対面朗読体験もでき、芥川龍之介「蜘蛛の糸」の美しい声での朗読に、後日参加した視覚障がい者から「この機会もいいね!みんなで聴けたらいい」と感想がありました。また昼食では、今回参加した車いすの高橋さんとカラオケをしようと盛り上がり、日程・場所を十一月十一日、歌屋にその場で決まりました。車いすの高橋さんはカラオケがしたいが、なかなか出来ずにいたので、大喜びでした。
くるみの会に入会して
帯広市 山本
早いものです。くるみの会に入会して早くも五年が経ちました。入会の切っ掛けは先輩のAさんとの出会いでした。Aさんとは別のボランティアで一緒に活動していました。Aさんは控えめな男性でしたが、他の人が手を出さないことや、嫌がる様な仕事を、自ら進んで取組み行動していた姿勢が今でも眼に写り、何時も頭の下がる思いでした。Aさんがくるみの会でも活躍していること知り大変驚いた次第です。自分はAさんの後ろ姿を見ていましたし、その後姿に追いついていくことができるのかと半信半疑のまま、果たして自分はこのボランティアにつとまるのかとも、又会員の方々に迷惑を掛けるのではないかと思いつつも自分自身にチャレンジする思いで入会しました。
カラオケは11時30集合 3時まで 第一回の「障がい者と(とかち)の旅をしよう」から先輩会員の方々のご指導をいただきながら今日に至っています。果たして障がい者の方々に満足して頂いているかどうか解りませんが、逆に自分は障がい者の方々から色々なことを学んでいるのが、今日の偽らざる気持ちです。これからも障がい者の方々に少しでも手助けできる様にと思っています。身体には十分に留意して活動したいと思っていますので、会員の皆様の温かいご指導、ご支援、心より宜しくお願いします。
ボランティア愛ランド 2012in釧路に参加して
九月十五日〜十六日釧路市で北海道大会があり、会より佐藤さんと私の二名が参加しました。一日目は二十三の分科会に分かれました。私たちは「地域づくり」分科会に参加し、自分達の理想の街、地域づくりを図上作成で表現する形で各町村から参加された方々とグループを作り、色々な意見を出し合い、独自に取り組んでいること、又活動していることを参考に「地域街づくり」を作成して、それを最後に各グループが発表しました。各市町村の持ち味というか形があるものだと思いました。最近では地域サロンづくりが活発化してきているようで、行政を上手に巻き込んで実施しているところもありました。これが難しい面もあるみたいで、—実行・行動あるのみーという所もありました。
また私たちボランティアも高齢になってきているとの指摘もあり、若い方のボランティアの参加もなかなか現実は難しいのではないでしょうか。ただ今の学校(高校、短大)などでも取り入れている所もあるので、ヤングボランティアが多くなれば年齢も若返ってくれるかもしれません。又機会があればこのような大会に参加して色々な方との交流ができればいいなと思いました。
この大会では千七百名くらいの参加で開催地やボランティアの方々には大変な大会だったと思います。交流会ではさんま焼き、羊の丸焼き、立食パーティなどでおいしい物を沢山頂きました。アトラクションステージでは太鼓、アイヌ民族踊り、ヤングコーラスなど盛大に行われました。来年は夕張で開かれるそうです。皆さんも参加してはいかがですか。 (山口)
第五回(とかち)の旅終わる
第五回「障がい者と(とかち)の旅」は八月二六日(日)帯広市の広瀬牧場と中札内村の休暇村、岡本農園で行われ、三十七名の視覚障がい者、ボランティアの参加で、とても盛会でした。
今回の旅は(とかち)の農業を味わうというテーマで、広瀬牧場では牛の餌、岡本農園ではトマトのもぎとり体験、また休暇村での収穫祭への招待など盛りだくさんの内容でした。広瀬牧場では私たちが来ることで「牛の食べ物と私たちの食」をテーマに話してくれました。特に牛の胃が四つあること、磁石を食べさせ、胃の異物を取り除くことなど準備に時間をかけたことがよく分かり、牧場主の人柄に温かい気持ちになりました。
私達と関わりの深い(とかち)視覚障害者の会が今年で八十周年を迎え九月三十日に記念講演・祝賀会が行われました。私たちの会も五月の準備からお手伝いをし、当日も多くの会員、旅に参加した方にも来て頂き、盛会に終えることができ、とても喜んでいます。また祝賀会ではボランティア五団体が表彰され、私たちの会も受賞しました。
今回は私たちのボランティア活動を認めてくださったこと、参加された視覚障がい者を支援するボランティア団体の横のつながりができた機会でもありました。できた横のつながりが今回で終わることなく、益々発展できればいいと心より思っています。 (久保寧男)
会員の佐藤、山口、栗田さんが中心に始めた地域サロン「つくしんぼ」です。お手伝いをしたい方は佐藤さんか山口さんへ連絡
休暇村では収穫祭に招待の形で参加させて頂き、昼食とあわせていっぱいの買い物をしました。また岡本農園ではトマトのもぎとり体験をさせていただき、真っ赤で
甘いトマトを食べました。今回の記事は道新、勝毎に掲載されました。会報には勝毎
の記事を掲載しました。いつも感じることですが旅は関わって頂いた地域の方の温かさに触れる旅であり、参加した方を含め、新たな出会いの旅だと感じました。
(とかち)視覚障がい者の会の鈴木会長は「今回は視覚障害者の参加が少なかったが、今後も旅を続けたい」と感想を話して頂き、参加した皆さんからも「来年も参加したい」と言って頂けました。