30号 平成31年03月27日発行 (2019)
 旅は今年で十二回目です。ここまで続いたのは会員の皆様と地域と多くの方の応援があってこそだと思っています。今年も視覚障がい者の方に「喜んでもらい」また新しい出会いと感動を楽しみにしています。
 行き先は昨年に続き、帯広周辺を計画しています。今年の旅は昨年に引き続き帯広市を中心に実施する予定です。二月に視覚障害者の会との打合せを行い、「(とかち)の農業の事を知りたい」という視覚障害者の会の意向を大切に行き先を検討しています。詳細が決まり次第、皆様に連絡しますので、どうぞ楽しみにしてください。

 六月の夏祭り手伝い、三月のひな祭り出演と二〇一三年からアンの家とのお付き合いが続いています。特にひな祭りでの出演は四回目で、寸劇や手品、踊り、ハーモニカなど器楽演奏など、この日に向けて会員も芸を用意してきました。

 出し物も素人芸で、大汗をかきながらやってきます。施設の方には「賑やかにやってくれればいいんです」とは言われていますが、「レパートリーを増やそう」と反省ばかりです。

 踊りは「銀座カンカン娘」を事前に練習し、ハーモニカ、大正琴、フルートはぶっけ本番。でもアンの家での発表を目標に来年も頑張ります。

 全国で視覚障がい者のホーム転落事故など悲しい事故が新聞で報道され、ホームに「ホームドア」を増やし事故をなくす取り組みが始まっています。

 帯広でも視覚障がい者を街で見掛け、困っていたり、危険を感じたら、周りの人が「何かお手伝いをしましょうか」と声をかけ、そして手引きができるよう講習会をかじめました。昨年十一月の実施で四回目になり、一般の方など多くの方が参加してきました。今回はくるみの会の会員のみの参加でしたが、森本義弘さんが盲導犬の接し方を教えてくれ、鈴木会長が東京での手引きをされた体験を話してくれ、貴重な時間になりました。

 (とかち)視覚障がい者の会の鈴木会長は、低視力(ロービジョン)でも「東京では全盲の方と同じく、ボランティアが手引きをしてくれる。安心して行事に参加することができた」と話してくれました。

 弱視の方は、見え方もさまざまで、見え方を本人にお聞きして、できないところの手助けをするという気持ちでガイドをしてきましたが、東京での、全盲者と同じく、全盲者と同じガイドになっているというやり方を学ことができました、

 四月二十四日十八時半より、帯広グリーンプラザ会議室で、第二十回総会を行います。

 くるみの会は来年度二十年目を迎えますが、ここまでの道は決して平坦ではありませんでした。悩んだ時期もあります。今後も会としてあり方を考え、新しいことにも取り組んで行きたいと思います。総会では多くの意見を出して頂ければ嬉しいです。

 弱視(ロービジョン)とは、視力が低くメガネやコンタクトレンズによる矯正ができない、視野が狭い(視野狭窄)・視野の中心が見えず雷(中心暗点)・まぶしいのが苦手・暗いのが苦手のため日常生活や職場などで不便を感じる状態を示す言葉です。

 二〇一七年十月からロービジョンケア(とかち)の集いがスタートしました。北海道では札幌、旭川に続く三ヶ所目の集まりです。参加者は弱視本人、医療関係者、介護関係者、北海点字図書館、ボランティアなど様々です。

 参加した方からは「網膜色素変性」「」ガイドの途中に同行者の体調が悪くな網膜剥離」などで中途失明した。周囲の理解や生活上の悩み、制度の利用などいろいろな悩みが出され、悩みを語り合う場が必要だと実感しました。

 集いは偶数月第三土曜日に行っています。また奇数月にはスマートフォンなどの使い方についての講座を開いています。

 くるみの会の上田さん、久保が事務局として参加しています。周りに弱視で悩んでいる方がいれば、このような場があることを教えてあげてください。

当面の予定
【くるみの会・(とかち)視覚障害者の会】
五月二十六日(日)街の散策
グリーンパークを盲導犬や白杖で歩こう。
六月二十二日(土)〜二十三日(日)(とかち)視覚障害者の会研修旅行 夕張
【ロービジョンケア(とかち)の集い】
四月二十日(土)帯広グリーンプラザ


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