第37号 令和2年7月28日発行 (2020)
【今年の旅は中止します】
毎年積み重ねられてきた「障がい者と(とかち)の旅をしよう」は東京など首都圏を始め、北海道でも感染の収まる見通しが持てないこと、また旅の参加者が三十名以上の規模が予想され「三密」が避けられないなど役員会で検討した結果、今年の実施を断念することにしました。
七月十一日には現地の下見をしています。今回お世話になる中島さんは私たちのためにじゃがいも、とうもろこし、そして大根などの収穫体験の準備をしてくれていました。
中島さんにはご準備頂いたことに感謝を申し上げるとともに、私たちの事情をお話しし、ご了解を頂いております。その時には「最初に自分から提案したことではあるが、不安がない訳ではなかった。申し訳ない。皆さんによろしくお伝え下さい」ととても気にされていました。
中島さん自身が視覚に障がいがあり、視覚障がい者の方に喜んでもらいたいという気持ちで計画を進めてきました。中島さんには心より感謝するとともに、旅はこれで終わりではないので、次の機会まで「待つ」ことにしたいと思います。
【ロービジョンケア(とかち)の集い】
七月十八日(土)に二月以来の集まりを帯広グリンプラザB/C会議室にて行いました。コロナ感染拡大の影響で一つの会議室の人員は十名までと決められ、二つの会議室の仕切りをオープンにして「三密」を避けるとともに、長机一つに一人と、テーブル・椅子の消毒、手引きが必要な時にはゴム手袋を用意、飲み物はペットボトルなど配慮しての実施でした。参加した十七名の方も、「これだけ感染対策をしてありがたい」と言って頂きました。
参加した皆さんからは、自己紹介、日常生活など近況が話されました。自粛の中で体機能の低下、孤立の中で不安などあり、困ったときの支え合いが大切で、これからも「繋がり」を持ち、集まりを続けてほしいという参加者の気持ちを知ることができました。
次回は八月八日(土)十三時〜帯広グリンプラザで行います。都合のつく方はぜひ参加をお願いします。
【今コロナの禍で聞こえてくる声と私たちの思い】
新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐための「ソーシャルディスタンス」に、視覚障がい者が困っているという話しを聞きました。視覚障がい者にはスーパーのレジで見られる足元の印。ヘルパーさんが同行しているときには大丈夫ですが、白杖を頼りに一人で買い物に行く場合は大変だと聞いています。
視覚障がい者がどうしても用事があり街に出かけなければならないとき、ガイド経験者は「困った場面」を見掛けたときに、ある方は短いロープを持参していますという声もあり、工夫の必要も感じました。
私は前回ガイドをしたときには使い捨てのゴム手袋をして、利用者に「お互いに感染を避けるために」と気持ちよく了解してもらいました。
ある視覚障がいの方に聞くと、現在バスなど移動は避けていると言っていました。
このコロナ禍の時代に「少しでも前向きに生活したい」とみなさんも思われていることと思います。先月には私たちは感染対策を取りながらもガイドの依頼を受けることにしました。
また街で困った障がい者に出会ったら「三密」でも「何かお手伝いすることはありませんか」と声を掛けるそんな「優しさ」を大切にしたいと思います。
【外室支援活動・よつ葉アリーナ(とかち)見学】
帯広市総合体育館は、愛称「よつ葉アリーナ(とかち)」として二月二十九日にオープンしました。帯広身体障害者福祉協会のご好意により、見学に同行させて頂きました。
(施設は六月一日より開館)
メインアリーナとサブアリーナ、多目的室やトレーニング室やランニングコースなど運動設備が素晴らしい体育館でした。
帯広では視覚障がい者のスポーツとして卓球(STT)をしていますが、体育館の使用料や利用教室についてご配慮を頂けることになりました。
十月十一日日曜日には外出支援活動として同体育館の見学を予定しております。詳細は後日お知らせします。
以下体育館の見学時の写真です。
【COOP地域福祉団体助成を頂きました】
昨年に続き私たちの活動が認められ、助成金を頂けることになりました。今年は予定されていた行事ができない状況ではありますが、事務用品や活動に必要な用品を購入したいと思います。感謝!感謝!
皆さん、またお会いするまでお元気でいてくださいね。
(文責 久保寧男)