フォルトナータは死にたくない一心で野良猫たちの
襲撃をかわし、空へ飛び上がった。
しかしそのまま帰ってくることはなかった。

それでもゾルバは後悔しなかった。
三つの約束を果たせたのだ。

それからゾルバは時折、大きな海の上を自由に
飛び回るフォルトナータの夢をみるようになったという。


                  ~終幕~

途方に暮れるゾルバとフォルトナータ。しかし飼い猫の長老や、少数の有志たちの助けを借りて
また独自に飛ぶための訓練を始める。
しかし今度はフォルトナータが訓練を拒み始める。「空なんか飛べなくていい。ずっとここで暮らしたい」と
言うのである。
しかしこのままでは三つの約束を果たせないことになる。なによりもフォルトナータの可能性をつぶしてしまう
ことになる。長老は思い切って荒療治を決意する。
野良猫たちを使ってフォルトナータを追い詰める計画を実行したのだ。

飼い猫たちは、子育てには教育が大切だとして、
フォルトナータのために教育プログラムを準備した。
なんとか立派に育て上げたいと願ったのだが、
フォルトナータはそれについていけない。
カモメなのだからネコの用にはふるまえないのだ。
疲れ、疲弊するフォルトナータを見かねたゾルバは
教育止めるように願い出るが、飼い猫のリーダーの大佐の
逆鱗にふれ、レストラン『クネオ』の出入りを禁じられてしまう。

そこへ主人公ゾルバが駆け込んでくる。「子供の育て方を教えてほしいんだび!」
子供を生んだことも育てたこともない飼い猫たちは困惑。
ゾルバは瀕死のカモメからタマゴをあずかり、無事にヒナを孵すこと・そのヒナを守ること・
そしてその子に飛ぶことを教えてあげるという三つの約束を交わしたことを説明する。
やがてヒナが生まれ「フォルトナータ」と名づけらる。

進行役、そしてフォルトナータを見守るネズミたち

オープニングは ♪『ネコ踏まないで』の歌とダンス

博士開発の、ネズミ撃退薬『トロイのネズミ』を待ちわびる飼い猫たちの集会

打ち上げ会場の様子です。
客演いただいたみなさんに花束を。

2023年度

劇団設立30周年

劇団マスコット「フーチャー」、30才です。

大ホール入口。 子劇マスコットキャラクターの
「フューチャー」がお迎え。

十和田市こども劇団

2024/3/22(金) 卒団式
今年度最後の稽古。終わりに卒団式を行いました。
今年の卒団生はひとり。卒団証書と記念品を授与して
これまでの活動をねぎらいました。

入場口正面には、白山孝子さん製作の歴代ポスターの原画を展示。
二階のホワイエには、過去29回分の公演パンフレットや記念写真を展示しました。

昨年の様子
パンフレットで見るこれまでの公演記録

終演後はロビーでお客様をお見送り。
ありがとうございました。




   小ホールでお疲れ様会。
   みなさん、本当にお疲れ様でした。

今年もコロナやインフルエンザの猛威にさらされながら、文化の秋を迎えています。
文化の秋といえば、こども劇団にとっても本公演の季節。まして今回は設立30周年なのです。

そこで今回は、ルイス・セプルペダ原作、こども劇団オリジナル脚本の『三つの約束』となりました。
四回目の公演です。でも子供たちは当然この作品を知らないわけで…。

今回の上演にあたり、市内の劇団かしの会やこども劇団卒団生にも協力をお願いしています。
どうぞおいでになって、子供たちにたくさんの拍手をお願いします。