VOL.8 新譜試聴会(2004.11.27)
吉祥寺のJAZZ喫茶megで毎月第4土曜日に定例イベントとして催されるのが「新譜試聴会」。
11月27日の司会はおなじみのディスクユニオン山本さんとわたくしOyamaが担当しました。その際に私が選定したアルバムを写真つきで紹介します♪
Erik van der Luijt
“Express Yourself”(CD No.なし)
#9 Land of the Triplets
・盆と正月の帰省中の車中を思わせるジャケットが可笑しい。
オリジナル中心の演奏であるが難解なところはほとんどなく万人にお薦め。推薦曲はテーマの部分のテンポのとり方がトリッキーで面白く、ソロパートもカッコよく決まっている。
Vintage Orchestra
”Thad”(Nocturne ntcd350)
#1 Groove Merchant
・「Vintage」というだけあって、非常にオーソドックスなビッグバンドのアルバム。
せっかくなのでボリュームを上げてノリノリの演奏を楽しみたい♪
Sai Ghose
”E−MOTION”(SUMMIT DCD399)
#4 Only to Depart
次回作が待たれたSai Ghoseの新譜が登場。
そこはかとなく漂うダークなうねりのような感じは前作譲り。
推薦曲はそのダークなイントロから突然光が差し込むがごとく変貌する曲想がお見事。
Oliver Gannon
”Live at the Cellar”(CELLAR CL037802)
#5 So Nice
・カナダのレストラン「Cellar」で録音されたLiveアルバム。JAZZギターのノリの良さが楽しめるが、新譜試聴会では、バックのピアノの演奏が意外と評判良し。
Peter Rosendal
“Wondering”(SoundHills SSCD3011)
#9 It Could Happen to You
・このピアニストも新譜を待ち望んでたアルバム。
前作のコペンハーゲンライブの出来が非常に良かったため、2作の良し悪しが心配だったが、今回も期待を裏切らぬ好演奏。
安心してお薦めできる一枚!
Paolo Di Sabatino
“Paolo Di Sabatino”(Around JAZZ)
#5 Another Short Breath
実は密かにお気に入りのイタリア人ピアニスト。
このアルバムはカルテット編成であるが、Stefano Di BattistaやDaniele Scannapieco等、実力者を配し、充実した演奏を聴かせる。
Jesper Thilo
”I Remember Boone”(MusicMecca 4050−2)
#3 Old Folks
Jesper Thiloの演奏もイイ感じではあるが、MusicMecca盤といえば、ピアニストのOlivier Antunesに注目が行ってしまう。このアルバムでもJesper Thiloと対等、或いはそれ以上の存在感を示している。スタンダード中心の選曲はJAZZ聴き始めの方にもピッタリ。
Franklin Clover Seales
”Colemanology”(Beezwax BW3272A)
#5 Basin Street Blues
#2 Question and Answer
この曲だけ2曲かけたが、寺島氏のリクエストで先ず5曲目をかける。至って気に入ったようで引き続き当初かける予定の2曲目をかける。この曲も好評で翌日ユニオンに行くと語らせたアルバム。
Christian Elsasser
”Future Days” (Organic Music)
#B−1 Afterthoughts of a Bee Sting
3年くらい前にCDでリリースしたアルバムがLPで再リリースされたもの。
これまでは、LPでリリースしていたものがCDで再リリースという場合は良くあったが、逆は珍しいのではないか?
キレのある演奏はもう少し評価されても良いと思う。
Elsie Bianhi
”Atlantis Blues” (Sonorama L−02)
#A−1 No Moon at All
こちらは長い間幻の音源として知られていたアルバムの再発LP。
スイスのバーゼルでの実況ライブ録音で、音はあまり良くないが当時の雰囲気を楽しめると思う。
ジャケットもカッコよい♪
(おまけ)
Franis Lockwood
”Nostalgia”
#B−4 Too Much Coffee
新譜試聴会の最後にかけたアルバム。
新譜ではないが”おまけ”としてかけてもらったもの。
国内ではジミヘンの曲集をリリースしていたが、なんとなくイマイチメジャーになれない感がするピアニスト。けど、このアルバムはお薦め。中古レコード屋で見つけたら即買うべし!