お昼ごはんを食べるための日陰を探す。
1月の真冬とは言え、この時間は太陽がほとんど真上から
照らしている。
日陰を探すのは非常に困難。
両側が小高い絶壁の丘にはさまれて砂漠の中を歩いているものの
どうも感覚が変だなぁ。
スタスタ進むガイドのおじちゃん。
ちょっと、あちこち写真撮影しながら、よそ見してたら、ガイドのおじちゃん連中ははるか向こうを歩いている。
「ちょ、ちょっと?、早いってば、、、。」
おーっ、私の4WDが止まっている。
なんとなく日陰の涼しそうな場所に車が止まっている。
ここで、お昼ご飯かな??
ごはん、楽しみ楽しみ!!
なんだ?この奇妙な岩は???
ここから見ると、デコボコしているように見えるが、、、。
どうしたら、こんな岩ができるんだ?
近くで見てみると、、、。
おー、美しい。
触るとパラパラ割れて崩れていく。
非常に軟らかい岩だ。
どうやったら、こんな、岩が??
おーーーっ、作ってる!作ってる!!
地元ベドウィンのおにっちゃん達が協力してお昼ごはんを作っている。完成品を持ってきてるのではなく、この場所で””切ったり、混ぜたり、ねっちょん、ねっちょん”して作っている。
楽しみだなぁ、、、。
カゴの手前にはオレンジや紙パックのジュースが。
ここに来る途中、バウィーティーの街で買っていたものだ。
エジプトのオレンジは非常においしい。
パックのジュースは何かな?
ネスカフェのコーヒーも見えるが、お菓子も見える。お菓子はなんだろう??
アエーシ(エジプトのパン)を切るおにっちゃん。
アエーシは焼いた状態は丸い形をしている。
この場で、半分に切り、さらに半分に切って4分の1の大きさに分ける。
おー。このおにっちゃんは、、、?
そうだ、昨夜、ベドウィンパーティーで伴奏を取っていたおにっちゃんだ。
というか、みんな、昨日のパーティーでいたなぁ。
地面に直接絨毯を敷く。
下がゴツゴツしてるから、座る場所もそのままゴツゴツしている。
でも、現地の人が用意してくれた”もてなし”がうれしい。
お、そろそろ完成かな?
完成ーーーっ。
画像に見えているのは、、、。
アエーシの盛り合わせ。(ワタシ、アエーシだ〜いすき!)
オレンジの盛り合わせ。(みかんより食べやすくて好き!)
トマトとヨーグルトの和え物。(独特のすっぱさがおいしい〜。)
たまねぎとツナ(?)の和え物。(妙にうんま〜い。)
その場で切った、不ぞろいの大きさのたまねぎが
おいしそうでいいんだなぁ。
このように、食べまーーす。
アエーシ(エジプトのパン)になんでも適量を詰め込んで、パクッ!といただきます。
これが、うんま〜い、うんま〜い、死ぬほどうんま〜い。
本当にうまいっ!!
でも、知らない日本人お父さんの会話が耳に入ってくる。
「しかし、まずいなぁ。わしら、戦争に負けて食べ物のない時代を経験しているが、それでも、あの頃の方が、こんな料理よりましだったよな。」って、、、”こんな料理”??
そんなこと言うなよー!おじちゃーん!ベドウィンの人達が少ない材料で一生懸命作ってくれたんだよ?文句言わないで食べようよー。ワタシは死ぬほどおいしいよ。マジで。
(そこのガイドさん日本語がわかるから、会話を聞いてガックリしてるよ。)
こういう会話を聞くと、すごーく、いやーな気持ちになる。
ワタシがどうのこうの言う問題ではないのだが、、、。
食後のおやつ。
おー、おやつももらったー。
なぜかうれしくて、子供みたいな気持ちになる。
エジプトのポテトチップスみたいだ。
食後にくつろぐエジプシャン。
7人見えているが、観光客の数より多いんでないか?
7にんのうち、5人は現地ベドウィン族。
1名がギリシャ系のエジプト人で、純粋エジプト人は1人しかいない。
しかし、よく考えるとぜんぜん日陰になっていないね。
右のおにっちゃんは、水タバコを味わうように吸っている。
いつも思うんだけど、ここの人って平気で石や砂の上に直接座るよね。石灰質の岩なんか軟らかいから、白く汚れるが、パタパタ払って平気で過ごしているもんね。すごいね。