あ、さてー。エジプトは2回目である。そもそも海外はエジプトしか知らない。
昨年行った時にはまさか2回目があるとは思ってもみなかった。
前日までに、考えられる準備はすべて終了し、あとは出発を待つだけ。
今回は、昨年のような新千歳空港出発のエジプト直行便ではなく、成田空港からの出発。
そのため天候に左右される新千歳空港を利用して羽田まで行くのは非常に危険。
たまに新千歳は、大雪で欠航する便が発生するのだ。
ひどい時には空港自体が閉鎖する。
エジプト行きの便(と言うか、まずはシンガポール行きの便。)は日程が決定しているため、とにかく所定の日に成田に到着していなければいけない。
前置きが長くなってしまったが結局、寝台列車で約16時間かけてのんびり上野に向かうことにした。(うわっ、ながーっ。)
今回は、自分の居場所を家族・親戚は知らないので(私自身も、いつ・どこを動いているのか行ってみなければわからない。)何かのために海外携帯電話をレンタル。一日250円のレンタル料はそんなに高いわけでもない。ただし、通話すると1分320円と恐ろしい世界になる。だから「めったなことでは、お互いに電話しない。」と言うことにした。
今はインターネットの時代である。「いくらエジプトでもパソコンはあるだろう。」と思い「パソコンを見つけて随時メールするから。」とかなんとか軽く考えていた面もある。しかしエジプトである。予想もしない自体が起きても何の不思議もないエジプト。「どこのホテルでもパソコンがあるだろう。ホテルになければカフェを探せばよい。毎日どこからでもメールできるだろう。」と考えていたのだが、やっぱりさすがエジプトだった。パソコンのない所はぜんぜんないのである。(当たり前か、、、。詳細は後日の旅行記で。)
だから、カイロやルクソール、アスワン、アレキサンドリアなど大都市に滞在している時は日本とメール交換ができたし、日本のニュースも随時情報が入っていたのだが、砂漠の中や、オアシスや、シナイ山にいる時はパソコン自体がないので”陸の孤島”ならぬ”情報の孤島”にいる感じだった。もちろんテレビや新聞はあるのだがアラビア語はまったく理解不能だし。そもそも大きな都市以外は日本の放送が入らないので、欧米中心のニュースばかり。あるいはエジプト中心のニュースばかりになってしまう。ムバラク大統領をテレビで見ない日はなかった、、、。
今度、もし行くとしたら(お、おいおいっ!) 小さいノートパソコンを持参しようかな。あると非常に便利だし。ヨローッパ人はけっこうノート持参で動いている。空港でも、ホテルでもジャックをつなげば接続できるようになっているところが多くなったしなぁ。
初日は、ほとんど寝台列車の旅ですので、以下の写真とコメントを旅行記の代わりとして読んでください。ハイ。 (^^)/
(写真はすべてビデオ映像です。荷物が多くなるのを避けてデジカメは持参してません。ビデオカメラなので写真撮影としてはデジカメほど融通がきかず低機能ですから、その点はご了承下さい。)
今回の旅行を計画する際に、寝台特急北斗星に関しては以下のサイトを参考にしました。
非常に参考になります。
直リンクは貼っていませんので、参照したい方は下記アドレスをコピー&ペーストでお願い致します。
★ 北斗星の家 ⇒ http://www.hokutosei.net/
★ 寝台特急北斗星 ⇒ http://homepage1.nifty.com/hodo/burutore/hokutose/
さあ、はりきって、しゅっぱぁーつ!!
さっそく駅とうちゃーく。ありゃぁ?少し来るのが早かったかなぁ、、、。
まだ夕方の5時台なのに外は真っ暗。
1月の北海道はまだまだ日が短い。
さらに、外は死ぬほど寒い。
とても、南国エジプトに行くとは思えない重装備で出発する。
「冬服は成田空港にあずけようかなぁ、どうしよかなぁ。」
ところがこの完全武装の冬の服装が正解だったのだ。
冬のシナイ山頂は暑がりの私でも寒かったー。
おー来たーっ。予定より遅れて寝台特急北斗星2号とうちゃ〜く。
あらぁ?私しか乗る人いないの?みんな始発の札幌駅で乗っているのかな?
牽引機関車はDD51(ディーゼル)の2両連結。北海道はまだまだ供給電源が完備されていないのだ。(だから正確には電車じゃない。)
函館で青函トンネル用のED79(交流専用)に交換し、さらに青森でEF81(直流・交流兼用)に交換する。この機関車交換が電車好きの人にはたまらない。だから機関車交換のために函館駅と青森駅のみ8分程度停車する。他駅では30秒程度しか停車しない。
←本当は↑の牽引機関車DD51はこんなきれいなブルーの塗装ですが暗いですね。
5号車の10番個室(B寝台ソロ個室)。
不思議なことに個室寝台も上下2段の開放寝台も料金は変わらない。それならみんな個室を選ぶかと言うとそうでもないらしい。グループとか家族連れは解放寝台の方が良いと言う人もいる。
ロイヤルA寝台になるとシャワールームはあるし、洗面台はあるし、トイレもある。いいなぁ。おまけに新聞のサービスがあって、ウェルカムドリンクサービスがあって、モーニングコーヒーもある。いいなぁ。モニターもついている。いいなぁ、いいなぁ。で、でもこのB寝台個室でも十分広くていいんだ、、。写真のように簡易テーブルはあるし、ラジオも聞ける。あとは、、、ゴミ箱もついてるし、、、あとは、あとは、スリッパもついてる。あとは、あとは、あとは、、、ベッドだってついいてるんだぞ。(当たり前だー。)
空間のスペースは荷物置き場。
上の写真にも写っているが、ゴミ箱の奥は荷物置き場として利用できる。
黒のバックパックと別に青い袋1袋。新品の運動靴が写っている。
白いビニール袋の中身は、妹が作ってくれた夕食と明日の朝食。(ルンルン。おいしそー。)
と、ところが、夕食はすぐ食べてしまって、朝食も青函トンネルの中で食べてしまったのだー。
食いすぎだーーーーっ。
個室の床はこんな感じ。絨毯(カーペット)貼りです。
スリッパは常備されています。裸足の方が気持ちよいので履きませんでしたが。
小さい電灯もあって足元だけ照らしておくこともできます。もちろん全部消すこともできます。
真冬は暖房がついています。”大”・”小”・”消” の3種類。
暑がりの私は”小”を30分くらいつけて、”消”を3時間くらいの繰り返し。
個室のベッドはこんな感じ。
決して広くはないですが、狭くはないです。
十分な広さがあります。
浴衣(ゆかた)もついていますが、私はいつも朝になると、
”帯”しか残ってないからなぁ、、、。
ちなみに”枕”は通路側にした方が、揺れも音も少なくて休みやすいですよ。
暗証番号による電子キー。(普通のカギの場合もある。)
車内探索で何回も部屋から出たのだった
北斗星は1号から4号まであり、使用する列車もJR北海道車両とJR東日本車両で違うが、北斗星2号の5号車は暗号番号入力キーだった。
まず4ケタの暗証番号を自分で設定する。暗証番号を忘れるとヤバイ。
部屋に戻るとき開くかどうかいつも緊張する。
”ピッ、ピッ、ピッ、ピッ。カシャン、ピョロロローン”と開くと安心する。
”ピッ、ピッ、ピッ、ピッ。、、、ビビーッ。”は非常にあせる。(笑)
突然視界に入る巨大ツリー。
JRの”長万部”の駅を通過直後。
緑のオレンジのビカビカ光る電飾が強烈。
クリスマスツリーをまだ撤去していないのだろうか?
ちなみに”長万部”は”ちょうまんぶ”ではありません。
”おしゃまんべ”と読みます。カニがおいしいです。
駅弁は名物のカニめしー。 (^^)/
30秒しか停まらないので買う暇がない。大体この時間ホームで駅弁売ってないし、、、。
通路。(消灯前)
天井からオレンジ系やわらかい色の照明が照らされています。
右方向が窓で手すりや灰皿がついています。
左方向に個室が並んでいます。
通路。(消灯後)
通路は少しの明かりしかありません。
上の写真より明るく見えますが、ビデオのフラッシュが自動で光ったので明るく見えるだけです。
上と逆で、右方向が個室。左方向が窓です。
JR函館駅とうちゃーく。
牽引機関車交換のため8分ほど停車。
外いこっ。外いこっ。
さむーーっ。
ありゃ?誰も出てこないのかな?
みんなもう寝てるのかな?
まだ9時半だけど、、、。
私の乗ってる5号車B寝台ソロ個室。
左の車両の電光部分。光ってよく見えないがFOR UENO(上野行き)
寝台特急北斗星2号のマークが入っている。
本当は車両の先頭に行って機関車交換を見に行きたいんだけど、発車ベルが鳴って乗車が間に合わないと怖いし、、、。
北斗星のマーク
自動販売機で缶コーヒーを買って後ろを振り向くと、ちょうどそこに北斗星のマークが見えていた。
マニアなら一発でわかる大好きなマークだと思う。
北斗星2号の列車の並び。
ちなみに12両編成です。それに機関車が接続されています。
青函トンネルに入る瞬間。
青色のスポットライトが左右3ヶ所設置されている。
今から世界最長の海底トンネルを通過する。
所要時間40分。
青函トンネル内の通過中は通常のトンネルと違い甲高い通過音になる。
青森駅とうちゃ〜く。
おっ??なんか青森は雪が多いぞ。(写真では見えないですが。)
北海道より多いぞ。
ものすごく多いぞ、、、。
ここで牽引機関車をまたまた交換。
7分ほど停車。
5号車の通路上部。
電光掲示で表示されている。
JR北海道車両にはこのように号車、時刻、気温、トイレ使用状況が表示される。
この写真だと全部見えない。
5号車で時刻が午前3時38分しか見えない、、、。
おーっ、もう深夜の3時半過ぎたのかー?
寝なくちゃ。
ということで、エジプトはおろか、東京にも到着していないのだ。
日本を出るまでに、まだまだ時間がかかる。
(実際には日本を出てからも、エジプト到着まで時間がかかるのだった、、、。)