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ガメラ2 レギオン襲来

永島敏行 水野美紀主演 金子修介監督作品。
札幌に巨大隕石が落下。だが隕石は自衛隊の前から姿を消す。
青少年科学館に勤める穂波碧は上空に緑のオーロラを見つけ、向かうが、車が止まり、自衛隊の渡良瀬佑介に咎められるも合流する。
電気や火に影響が出始め、回線の消失が移動している証拠と気付いた頃、ビール工場に怪物が現れる。かつてギャオスを発見した警備員は、また第一発見者となった。
落下から5日目、地下鉄に怪物が現れ、運転手と乗客たちを捕食。一報を受け、飛び込んだ警官隊も殺された。
テレビの電波もやられ、ビルが崩壊し、跡から巨大な球体が現れた。
地下に潜った渡良瀬達は、虫型の宇宙生物と、乗客の生存者を発見。
穂波は虫型生物は巨大な物体を育てる為に動くと進言。巨大物体から花が咲き、自衛隊は爆破を決定。住民に避難命令が出され、着々と準備が進む中、市街地が停電し、物体が活性化。
一方その頃、三陸沖にガメラが現れた。

結末 ネタバレ注意

自衛隊が地下鉄構内を爆破し、突入。市街地にはガメラが現れる。
ガメラは(巨大物体=巣)を攻撃し破壊。虫型生物がガメラに取りついた。
渡良瀬達は虫型生物を聖書からの引用で、レギオンと名付ける。
ガメラは空中に上がり、レギオンを振り払おうと回転して、血を流して去って行った。
穂波達が変圧器に残ったレギオンの死骸を確認しようとすると、地下から巨大なレギオンが現れ、飛んで行った。
ガメラは石狩湾に消え、浜辺には小レギオンの死骸が上がった。
ガメラとの交信のネットデータが破壊され、穂波は小レギオンの解剖に立ち会う。
その夜、穂波の家に渡良瀬とNTT北海道の帯津が集まり、レギオンはシリコンをエサにして酸素を発生させる事、電磁波を敵と認識すると考える。
渡良瀬と穂波は東京へ向かった。
仙台のパチンコ店に小レギオンが現れるが、死んだ事を知り、帯津を向かわせるが、原因は不明。すると大レギオンも現れ、穂波は住民たちと避難ヘリに乗り込む最中、ガメラが現れる。
ガメラはレギオンから、飛び立てずにいる穂波の避難ヘリを守るため立ちはだかる。
渡良瀬はレギオンの巣の大爆発をデータで察知し、仙台全域の避難を決定する。
ヘリが飛び、レギオンはガメラをビームで攻撃し、地中へと潜った。
穂波はヘリの中で、友人とスキーに来ていた少女が、ガメラの心を観る事の出来る草薙浅黄と知る。
そしてガメラの前で巣=相体が爆発し、仙台は壊滅した。
強力な電磁波に向かって進軍していると気付き、次は東京と推測。レギオンは邪魔された事に腹立ち、総力で来ると考え、帯津は電磁パターンを解明。自衛隊が出動する。
帰郷する穂波は浅黄と今後を考え、仙台のガメラの亡骸へ。
レギオンが栃木県足利に現れ、迎え撃つ自衛隊。しかし戦車の半数が壊滅させられる。
大レギオンから小レギオンが発散された。
浅黄のペンダントが割れ、ガメラが復活し、飛んで行った。
ガメラはレギオンに火球を放つもバリヤーされ、大レギオンは放った小レギオンを加勢させようと戻す。自衛隊はガメラの援護が出来ず、帯津は電気の送電を頼み、小レギオンはその電磁波に惹かれ名崎へ。
栃木県と群馬県の県境で決戦が行われ、自衛隊はガメラの援護に回り、ミサイルを放つ。
渡良瀬は送電所内に入った生き残りのレギオンを始末し、帯津と合流。
ガメラはレギオンの腕をもぐが、レギオンは赤い触手で反撃。小レギオン達はミサイルで殲滅され、ガメラは地球のエネルギーを集めて、巨大火砲を発射。レギオンは消滅し、ガメラは飛び去っていった。
札幌では雪まつりが開催され、穂波は生態系を守ったガメラの思いを汲む事にした。
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管理人の批評

1996年、平成8年の大映作品です。
特撮技術監督:樋口真嗣
製作総指揮:徳間康快
共演:吹越満 川津祐介 梶原善 長谷川初範 福留功男 田口浩正 渡辺裕之 ラサール石井 藤谷文子 田口トモロヲ 梅垣義明 前田亜季 螢雪次朗 角替和枝 ベンガル 辻萬長 養老孟司 小林昭二 高杉俊(人介 ※にんべん) 鈴井貴之 大泉洋 安田顕
この作品は、東宝の『ゴジラ』と並ぶ怪獣映画シリーズのリメイクです。
タイトルが示す通り2なので、1を観てから見た方が楽しめる、続編的な要素の高い作品です。
こういった怪獣映画で着目すべきは、ロケにおける俳優達の目線でしょう。怪獣映画の撮り方を知る事が出来る貴重な作品の一つです。
高杉氏は『仮面ライダースーパー1』の主人公、沖一也役で有名であり、自衛隊の戦車隊経験がございますので、こういう作品ではかかせない貴重な人材ですが、奇しくも過去のライダーシリーズにて「おやっさん」役を引き受けた小林氏と共演されているという事は、『仮面ライダー』シリーズファンには、願ってもないプレゼントです。
ところで、現在ではこの映画にはもう一つの価値がございます。現在では俳優として大活躍されている大泉洋氏が出演されているという事です。
ですが、映っているシーンは暗闇の中の一瞬、そしてエンドロールにもクレジットされていません。
最初の舞台が北海道という事で、金子監督が「現地の俳優を使いたい」という意向により、当地の劇団に広く声が掛かり、オーディションが行われ、大泉洋氏の大学の先輩で、事務所の社長(現会長)である、札幌を拠点に活動していた鈴井貴之氏、鈴井氏の劇団に所属していた安田顕氏と合わせて出演されました。
しかし、鈴井社長がリストに名前を記入漏れして提出したため、上記のような事が起こり、友人知人に出演を信じてもらえませんでしたが、父上だけは、父上の靴を履かれて出演されていたため、確認できたそうです。
この時の経緯が『水曜どうでしょうClassic』や鈴井氏の著書にて詳細かつ、鮮明、エキサイティングに語られていますので、ぜひそちらもご確認ください。
ちなみに、大泉洋氏はレギオンに襲われる地下鉄の乗客。
安田氏は仲間に知らせに来る自衛隊員。
鈴井氏は市役所の職員として車で市民にアナウンスする役で出演されています。