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Life　天国で君に逢えたら

大沢たかお主演　新城毅彦監督作品。
亡き夫・夏樹の遺灰を海に撒くその妻と子どもたち。プロウィンドサーファーの夏樹は成績が振るわず、負けてばかりで遠征費も自腹。貧乏生活を送るが、物好きな妻・寛子に支えられることで、ワールドカップの決勝への進出を決めた。気負う夏樹は師にあたる藤堂の励ましもあり、見事、優勝を飾った。
夏樹と寛子は結婚式を挙げ、そして寛子は妊娠を報告。それから３男１女の子宝に恵まれ、数々の優勝にも恵まれた。そしてとうとうハワイに家を買った。
しかし夏樹は家に落ち着くことなく、世界中を飛び回り、帰宅することも少なく、激しい台風に家族が怯えていた後、帰宅した夏樹は、長女の小夏に嫌われてしまう。だが妻からは、大会に出ていないことを見破られてしまった。

結末　ネタバレ注意

家出した小夏を迎えに行った夏樹は倒れてしまい、後日、日本の病院で検査を受ける。寛子は病院から報せを受け、日本へ帰国し、２人が医師から聞かされた結果は、肝細胞ガンという珍しい病気だった。
夏樹一家は日本へ転居し、夏樹は手術を受け、退院。だがその後も、２度の手術と、１７回の入退院を繰り返した。そしてとうとう寛子は医師から夏樹は余命３カ月であることが告げられた。
退院し帰宅した夏樹は、余命の事は知らずとも自分の体に異変を強く感じ出し、パニック障害に陥り、引きこもるように。そんな状態を見かねた寛子は、藤堂の妻に相談し、ハワイの家を売った。だが夏樹は自らの死の恐怖に怯えて暴れるように。
そんな中、藤堂が白血病で亡くなり、藤堂は夏樹に励ましの伝言を残し、夏樹は外に飛び出し、藤堂の葬儀に欠席した。
自分たちの結婚式のビデオを見返し、寛子は夏樹を無理矢理外に連れ出し、海へ。そこにはウィンドサーフィンの練習をする小夏の姿が。夏樹は小夏の元へ駆け寄り、２人は再び打ち解けた。
藤堂の墓参りを済ませた夏樹は、延命治療を拒否してハワイへ。送られてきていたファンレターに目を通して、自身のホームページを更新。忘れていた自分の誕生日を家族や仲間たちに祝ってもらい、久しぶりにウィンドサーフィンをやらせてもらった。
夏樹はベッドで寛子に添い寝してもらいながら、天国へと旅立つ自分の覚悟を穏やかに決める。
夏樹の綴ったエッセイが本になると決まった頃、夏樹は寛子への思いをしたため、息を引き取り、寛子は夏樹の頬に別れのキスをした。そして夏樹の葬儀が教会で行われた。
夏樹と寛子の出逢いは海だった。サーフィンを終えた夏樹は、帽子が風に飛ばされて海に入ってしまい、拾いに行こうと海に入ろうとする寛子を強く引き留めた。引き潮が強くなったので、沖へとすぐ運ばれてしまう事をわかっていたからだ。それを知り、感謝した寛子に、夏樹は笑顔を向けた。

管理人の批評

２００７（平成１９）年、日本の作品です。
共演：伊東美咲　川島海荷　真矢ミキ(当時は真矢みき)　袴田吉彦　哀川翔
主題歌：「風の詩を聴かせて」／桑田佳祐
飯島夏樹さんは、日本で唯一、８年間ワールドカップに出場し続けたプロウィンドサーファーで、数々の入賞経験を持ちながら、２００２年５月、肝細胞癌と診断されました。そして２００５年２月に、わずか３８歳でこの世を去り、いくつかの本が出版され、映画化に至りました。
２００４年にはその闘病生活がテレビのドキュメンタリーで取り上げられ、亡くなられた後に発売された著書「ガンに生かされて」（新潮社）は、２００５年６月には、累計１３万部を越えました。
今もそのドキュメンタリーの動画が多く動画サイトに上がっているようですので、映画の美しさに惑わされたくないという方はそちらも併せてご覧ください。
現在、奥様の寛子さんはオアフ島・ホノルルに在住し、ＦＭ放送局スタジオリムのパーソナリティーや、エッセイストとして活動されているそうです。
飯島夏樹さんのオフィシャルブログ
https://ameblo.jp/natsukiiijima/
奥様・飯島寛子さんのオフィシャルブログ
https://ameblo.jp/hirokoiijima/