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モンスターズ・インク

石塚英彦(ホンジャマカ)声の主演(日本語吹き替え版) ピート・ドクター&デヴィッド・シルバーマン&リー・アンクリッチ監督作品。
夜、眠っている人間界の子供達を怖がらせて、その悲鳴を集めるのが仕事のモンスター世界の会社モンスターズ・インク。そこの優秀社員である獣人型モンスター、サリーと一つ目モンスターのマイク。
2人は、モンスター世界の動力源である悲鳴エネルギーが不足していると聞いて、いつも以上にがんばるが、片付け忘れられた、人間界へと通じるドアを開けたサリーは、人間の女の子に懐かれ、付きまとわれてしまう。モンスターたちにとって、人間と接触する事はとても危険な事だと言われていた。
サリーはこのミスを隠して、女の子を元の世界に戻そうとするが、元々そのドアを抜け駆けするために用意していたカメレオンモンスターのランドールが片付けてしまう。
サリーは仕方なく、先に呑んでいるマイクの所へ持っていくが、女の子が飛び出して大暴れ!店中が大混乱となり、サリーは女の子を仕方なく家に連れ帰り、マイクと2人で面倒を見ることにする。
女の子をなんとか帰そうとするサリー。一方、ランドールが女の子を狙っており、マイクが女の子の存在を知っていると知り、マイクを自分に協力させる。
マイクは、サリーとブーと名付けられた女の子を連れて、ランドールの用意したドアへと向かうが、サリーは信用できず、中を確かめるために入ったマイクがランドールに捕まってしまう。
マイクを追うサリーとブーは秘密の通路を発見。ランドールの実験台にされそうなマイクを助け、逃亡をはかるが、新人研修にぶつかり、ブーを怖がらせてしまう。
サリーとマイクは社長に助けを求める。だが、社長はランドールとグルだった。ブーを奪われ、2人はヒマラヤへと追放されてしまうのだった。

結末 ネタバレ注意

ヒマラヤで雪男に歓迎されたサリーとマイクは、ふもとの村から会社に戻り、ブーを救出。ランドールに追われながら、ブーの部屋のドアを探して、世界中を行き来する。
途中、ブーをランドールに奪い返されるが、ブーはランドールを克服。反撃してサリーのピンチを救う。
ランドールを追放し、2人はドアへ向かうが、今度は社長と処理班が立ちふさがる。
マイクが囮になり、サリーはブーを元の世界に返そうとするが、社長に捕まってしまう。
だがマイクによって社長の悪行が露見し、社長は逮捕。社内の怪しい噂を知り、報告書係のロズは実は潜入捜査官で、5分の猶予をもらい、サリーはブーとお別れした。
会社モンスターズ・インクは倒産。だがサリーは悲鳴の10倍のエネルギーを持つ、子供の笑い声を集める会社を設立し、立て直す。
社長として成功を収めたサリーにマイクが用意したプレゼントは、シュレッダーにかけられたがつなぎ合わせたブーのドア。最後のかけらをはめたサリーは、ドアを開けると笑顔になった。
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管理人の批評

2001年、アメリカディズニー&ピクサーの作品です。
声の共演(日本語吹き替え版):田中裕二(爆笑問題)
主演の石塚英彦さんを軽く紹介すると、お笑いコンビ・ホンジャマカのボケ担当。元々は劇団ひまわりから、コント集団ホンジャマカへと移行。10人前後の所属者が居り、その中に現在の奥さまもいらっしゃったそうです。そして残った相方の恵俊彰さんとテレビで活躍していきます。本業のお笑いのほか、アイドル歌手のバックダンサーやエアホッケーの名プレーヤーとして働き、ある時期からグルメレポーターの仕事で超人気を博し、高感度ナンバーワンタレントとして現在に至ります。
一方、マイク役の田中裕二さんは、日本大学芸術学部在学中に知り合った太田光さんと漫才コンビ・爆笑問題を結成。厳しいと言われる新人の登竜門ライブやテレビ番組の勝ち抜き戦も優勝し、初期からロケットスタートを飾りますが、大手事務所からの独立騒動などで低迷、不遇の時代を送りますが、田中さんはコンビニのバイトを悠々とおこなっていたそうで、それを見兼ねた相方の奥さん・太田光代さんが一念発起し、爆笑問題を再ブレイクさせ、現在に至ります。睾丸摘出や高額万馬券の的中、一度の離婚の末にタレントの山口もえさんと再婚し、2人の子供の継父になるなど、話題に事欠かないタレントさんで、芸能界随一の愛猫家としても知られています。
この作品への田中さんの出演が評価を得た事で、誰より悔しがったのが相方の太田光さんで、それにより太田さんも吹き替えの仕事を積極的に受ける事にして、実現したのが、『アイス・エイジ』シリーズです。その愛着は凄まじく、シリーズが回を重ね、人気が落ち、他のテレビ俳優さんやタレントさんが次々と去っていき、プロの声優さんのみになっても、太田さんは出演を続けています。
石塚さんと田中さんの関係ですが、2人とも俗にいう「お笑い第三世代」ですから、おそらく若手時代にどこかのライブ会場で出会っていたとは思いますが、それからの2人はあまりに別々のルートを歩き、再会した時には芸人というよりタレントという感じだったと思うのと、お2人ともそんなに芸に執心しているという感じでもないので、コンビネーションとしては強くも無ければ弱くも無かっただろうと思いますが、発表された時は珍しい取り合わせだと思いました。
さて、この作品ですが、いかにもD&Pらしい夢のある不思議な世界を作り出して、圧倒されるようなコンピュータグラフィックで観客を感動させています。
ただこの作品はあまり教訓らしいものが伺えません。もちろんそれでいいという人もいますが、この作品ではマイクのポジティブさと、子供を恐怖で縛るのではなく、笑顔の為に頑張ろうという部分に感銘を受ける事でしょう。