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弾突 DANTOTSU

スティーブン・セガール主演 ロエル・レイネ監督作品
汚職をなすりつけられ、刑事をクビになり、娘ベッキーと離れて暮らすマット・コナー。
教会で神父の慰めを受け、カジノで負けた後、ブルーという者に銃で脅され、ザ・オールドマンの元へ。
オールドマンはマットの借用証文を買い受け、マットはオールドマンの下で働くことに。
ベッキーとの面会日を潰されたマットは、ブルーからイタリア系マフィアのブルーノを消すよう依頼され、下見に向かう。
翌日ベッキーに詫び、ブルーノを追って入ったバーでドレアと仲良くなり、一夜を共にする。
そして手下を蹴散らし、レストランで堂々とブルーノを射殺した。
ブルーから報酬と次のターゲットの写真を受け取り、ベッキーの新しい父親スティーブにブルーのことを探るよう頼み、マットは内偵中、命を狙われ、返り討ち。捕まえたチンピラから依頼主がブルーと聞かされ、待ち合わせ場所にのこのこと現れたブルーに当たるが、ブルーは知らぬふり。
警察を訪れたマットは、スティーブが自分のせいで閑職にいると知る。
ブルーは作戦を事細かに指示し、マットは引き込みの力を借り、中に入って、ブルーの手下リンを始末。マシンガンを持って現れた予定外の殺し屋に腕を撃たれる。だがブルーが殺し屋を始末し、助けられる。そして迎えの車にはドレアが乗っていた。
引き込みを始末しなかった事をたしなめられ、マットは教会の懺悔室でこれまでの経緯をすべて神父に話す。
ドレアが次なる標的を持って現れ、マットはパーティー中のスティーブの家へ行き、次なる標的がスティーブだと伝える。

結末 ネタバレ注意

スティーブは神父を訪ね、マットはオールドマンに銃を向ける。だがオールドマンは、すべての元凶はスティーブだと伝え、マットは銃を下ろす。 その頃、スティーブは神父を殺していた。
マットは教会に赴き、スティーブの案内で殺人現場を見て、留置所へ入れられる。
スティーブの思惑で焚きつけられ、釈放されたマットはブルーと合流し、尾行してきたスティーブたちとの銃撃戦。 警察を撒き、マットは神父殺しを疑い、ブルーを叩きのめして逃亡。酒場でドレアからの忠告も無視した。
スティーブ達は神父の葬儀の行われた墓地の周りを固め、マットは、ライフルを持ってきたドレアに指示を出す。
マットは棺の前でスティーブと再会、スティーブの部下ウィラーがマットの安ホテルでのアリバイを知っていたことから、 スティーブが汚職の犯人と気づいていた。
マットとスティーブは銃を向け合い、ドレアもライフルを向ける。しかしベッキーが人質になっていて、マットは撃たれてしまう。
防弾ベストを着ていて助かったマット、そしてドレア、ブルーは戦闘を開始。
ピンチに陥ったドレアはベッキーに助けられ、ブルーは相撃ちで死亡。 そしてマットは乱射するスティーブの心臓を撃ち抜き、死体を霊柩車に入れて焼却した。
マットはベッキーと抱き合い、そして教会でドレアから報酬と、次のターゲットを受け取り、買い戻した家へと入っていった。
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管理人の批評

2008年、アメリカの作品です。
共演:ランス・ヘンリクセン
セガール作品にはテーマというよりも、お決まりのパターンというのがいくつかあります。(セガールが一方的に強いというのは無しにして…)
「懺悔」。これはやはりセガール自身、日本で学んだ武道に対しての礼節であり、武道を使ってしまっている事への反省があると思います。そしてアメリカはキリスト教の国でもありますから、教会があるというのは日常であり、精神的にも肉体的にも救いを求める人たちはみな教会へ行くので、観客へのサービスとしても、アメリカの観客への場面設定としても、使い勝手が良いんだと思います。
「娘への愛」。映画においてヒロインの存在は必要不可欠ですが、セガール作品には家族設定のパターンとして、「離れて暮らす娘」の存在が多々登場します。孤独な(元)工作員、あるいは特殊部隊のリーダー。家族に関しては別れた妻、巻き込まれて命を落とした息子を押さえて、ピンチに巻き込まれる娘。
もう一度言いますと、ヒロインの存在は映画において必要不可欠ですが、セガールには娘がいます。特に日本人女性の元妻との間に出来た藤谷文子さん。少なからず父として、彼女の事を想っているのではないでしょうか?
他のパターンについてはまた別の作品でという事で。
この作品もお約束パターンのオンパレードでありますから、時間が空いた時にでも観たらよろしいのではないでしょうか?ただ、悪の大物に使役されるセガールは、ヤキが回ったなという感じで面白いので、一度ご覧になられるのも一興かと。