ショーン・コネリー主演 リチャード・レスター監督作品。
城を攻める準備をしながら、攻めようとしないロビン・フッドとリトル・ジョンに見兼ねたリチャード王は攻撃命令を発動するが、ロビンは城内は老人と女性と子供だけで、宝も石ころだと進言。
命令に背く二人をリチャード王は捕え、隻眼の老人に手弓で首に矢を刺されながらも突撃。だが宝はロビンの言う通り、石ころだった。
居城に戻ったリチャード王は2人の処刑を行おうとするが、首の傷が元で弱り、ロビン達を赦免し、死亡。
葬儀を見届けた2人は北シャーウッドの森へ、20年ぶりの帰還を果たすのだった。
狩りをしている旧友タックとウィルと再会。不在の20年の出来事を歌で知る。そしてロビンは、想い人マリアンが18年前に修道女になったと知り、訪ねる。
修道長となったマリアンと再会したロビンだが、マリアンに追い返され、何事かと詰め寄る。すると、そうしないとロビン追放令の反逆者として捕えられるという。
代官達が現れ、従おうとするマリアンをロビンは気絶させ、連れ去るのだった。
戦いを憎むマリアンに、ロビンは過去の、敵が金を飲み込み、それを出すため腹を裂くという非道な、財宝目当ての残酷な戦いに、反吐が出る思いを抱えていた。
共通の思いにわだかまりが無くなり、野宿をして、修道院に戻る。すると他のシスター達が捕えられたと知り、ロビンとジョンは物売りの馬車を拝借。ノッティンガムへと向かう。
城の庭内を歩くシスター達を見つけ、罠と知りつつつ、3人のシスターを馬車へ乗せ、しかし閉門され、閉じ込められた2人は、門と壁を登って兵と戦う。
タックとウィルの援護、そして用意された干草に飛び降り、追ってきたマリアンは馬車を操り、城を後にした。
馬車が川で横転し、ロビン達はシスター達を救出。ロビンと別れた事で、死のうとしていたマリアンは再び愛に目覚める。
だが追手の到来を告げられ、弓矢で攻撃、敵の指揮官ラナルフ卿に警告し、追い返した。
ロビンとマリアンは互いの愛を確かめ、キスし、愛し合う。
夜、貴族に虐げられる農民達がロビンの力を借りに現れる。
一方、ラナルフ卿はドーバーを越え、フランスへ行こうとする野営中の王を訪ね、兵を借り、ロビン達は農民達の訓練を始めた。
ラナルフ卿と代官達は森の近くに野営。ロビンは出方を待つが、動かず、仕掛けてみても、動かない。敵は誘き出そうとしていた。
戦場へ攻め込もうと考えるロビンを、マリアンは年齢を考え、止めようとジョンに協力を求めるが、ジョンはロビンに従うのみ。
翌日、ロビン達は布陣。代官達も待ち構え、ロビンは代表者戦を提案。代官は話に乗り、ラナルフ卿を下がらせ、2人は決闘を行う。
決闘はロビンの圧倒的優勢。やがて戦いは互いにボロボロになっていき、血に染まってゆく。そして腹を斬られたロビンは、最後の力で代官を突き刺し、勝利した。
だが、ラナルフ卿が突撃を指示し、民は森へ退く。しかしそれは誘引。訓練通りに兵を射抜く。
ジョンはラナルフを倒し、戻ったマリアンと、ロビンを抱えて修道院へ。
傷付きながらも次の戦の事を考えるロビンに、マリアンは薬を飲ませる。しかし、それは毒薬だった。マリアンの願いを受け、ロビンはジョンに弓矢を借りて、矢の落ちた位置に2人を埋葬してほしいと頼み、窓から矢を放った。
1976年、イギリスの作品です。
共演:オードリー・ヘップバーン ロバート・ショウ
英国に伝わるロビン・フッドの物語を映像化したわけですが、イギリスの物語はあいにくと日本では馴染みが薄く、ディズニーアニメでもあまり人気がありません。他にアーサー王の話もありますが、「コードギアス」などで上手く使われているようですが、これまたなじみが薄いです。日本で有名なのは「シャーロック・ホームズ」「007」「ハリー・ポッター」といった創作の物語が多く、事実は小説より奇なりなどと言いますが、英国の事実はさほど奇跡も無いようです。
ショーン・コネリーは「007」シリーズの初代ボンド役で、今作でもアクションシーンが見られます。そしていつ頃からか白い無精ヒゲをたくわえるようになりました。ボンドのイメージを脱却したかったのでしょうか?現在は引退されてしまったのでわかりません。
オードリー・ヘップバーンと言えば、代表作は「ローマの休日」ですが、日本の名優津川雅彦氏が初めてお会いした時、そのあまりの目の大きさに驚いたということです。やはり目の大きさが人気のカギなのでしょうか。
物語の結末を見て想う事は、「女の人はいつも正しい」という事です。男はそれに抗い、誤魔化し、なにか男の優位があるんじゃないかと迷走し、傷付き斃れる時にようやく受け入れる。そんな男はバカと評され、そんなバカを女は愛してくれる。女性の地位向上や活躍が目覚ましいですが、本当に、男って何なのかなって思います。