トップページ

紹介映画リスト

管理人コラムへ

マディソン郡の橋

メリル・ストリープ クリント・イーストウッド主演&監督作品。
中年男性のマイケル、そしてその妹で中年女性のキャロリンは、母の死により、遺品を整理していた。その中に母宛のラブレターを見つけ、母が浮気をしていたことを知る。さらに収納箱をあらためると、釈明と経緯を語る3冊のノートが入っていた。兄妹はそれを読み始めた。
ある日、一人家で留守番をしていた2人の母は、橋の写真を撮りに来て道に迷ったカメラマン、ロバート・キンケイドが訪ねてきたので、道案内をするため、ロバートの車に同乗した。
橋に着いたものの、ロバートは日光の具合が気に入らず、下見のみに止める。ロバートは近くの花を摘んで、彼女にプレゼントした。
彼女=フランチェスカの家に戻り、ロバートをお茶に招待する。何気ない会話から、フランチェスカは平凡な毎日に少し飽きているとこぼし、ロバートに慰められ、彼を夕食に招待する。
ロバートのライフスタイルや価値観に魅了されていくフランチェスカ。ロバートが帰った後、フランチェスカはロバートをまた夕食に誘うため、招待状を橋に貼りに行った。

結末 ネタバレ注意

メモを呼んだロバートからの電話を受け、フランチェスカも橋へ合流。そして夕食の前に2人はそれぞれ風呂を浴び、フランチェスカはドレスに着替え、2人はチークダンスを踊り、そして口づけを交わした。
翌日、2人は町を抜け出て、幸せな時を過ごす。だが、そんな時間も終わりが近づき、フランチェスカはロバートを本気で愛するあまり、ロバートにただ遊ばれて終わってしまうのではないかと不安に駆られ、荒れ狂う。だがロバートもまた、叶わぬ恋と知りつつ、フランチェスカの愛に応えようとするが、近所に住むマッジの邪魔が入った。
その夜、フランチェスカは旅支度を整える。だが晩餐で、残される家族の事を考え、行かずに、この日々を心に残し、思い続けることに決める。ロバートはこの恋を「生涯一度の愛」と誓い、車で出て行った。
家族が戻り、日々の雑事に追われ、思い出が遠くなる中、夫リチャードと買い物に出かけた町で、待っていたロバートと視線を交わす。去っていくロバートの元へ行くのをギリギリまで考えたフランチェスカは、その別れに、リチャードが隣にいるにもかかわらず泣いた。
抑えられないもやもやとした気持ちを持ってしまったフランチェスカは、不倫していると町の噂になっているルーシーと親友になる事で満たしていった。
やがて時が経ち、リチャードを看取ったフランチェスカの元に、ロバートの弁護士から、ロバートからの手紙と写真集が送られてきた。腕輪や首飾り、だが何よりもフランチェスカの心を打ったのは、最初の晩餐の招待状のメモと、写真集の自分に宛てたメッセージだった。
母の手記を読み終えた兄妹は、それぞれ自分の妻や夫との関係を見つめ直し、母が写真集を預けたルーシーと一緒に、橋の上から母の遺灰を撒いたのだった。
DVD通販 DVD/CDレンタル

管理人の批評

1995年、アメリカの作品です。
この作品は、1992年にロバート・ジェームズ・ウォラーが書いた原作の小説があったのですが、イーストウッドとメリル・ストリープはオファーを受け、原作に目を通したものの、今一つ。ところがイーストウッドが、女性視点でやってみた方がいいと進言し、脚本を書いたところ、メリル・ストリープも面白いと感じ、映画に至ったそうです。
ウォラー氏の名誉のために言うと、原作は大ヒットの世界的ベストセラーになりました。ウォラー氏は11日間で書き上げたそうです。2002年には「マディソン郡の橋 最終章」という続編も出されました。そんなウォラー氏も17年3月に亡くなられました。「小説はニューヨーク・タイムズのベストセラーリストの1位に登りつめ、3年以上にわたってベストセラーリストに載り続けた。ブロードウェイのミュージカルにもなったこの小説は、婚約したカップルたちがマディソン郡の屋根付きの橋へ行って結婚式をあげる現象を引き起こした」そうです(2017年3月11日「ハフポスト」)。