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サウンド・オブ・ミュージック

ジュリー・アンドリュース主演 ロバート・ワイズ監督作品。
トラップ家の子どもたち
続柄名前年齢
長女リーズル(16)
長男フリードリッヒ(14)
次女ルイーザ(13)
次男クルト(11)
三女ブリギッタ(10)
四女マルタ(7)
五女グレトル(5)
1930年代のオーストリア。おてんばで皆を困らせていたマリアは、シスターの修行としてザルツブルグで7人の子供たちの家庭教師をするよう命じられる。
着いてみると、家の主人である7人の子供たちの父親である元海軍のトラップ大佐の敷く、規律を重んじる教育方針に驚く。
そしてその日の夕食で、トラップ大佐が明日から家を空けることになると知る。驚くマリアのそのよそで、電報を届けに来たロルフと、1番上で長女のリーズルはひそかに愛をはぐくんでいた。
しかし雨が降り、鍵を掛けられてしまったリーズルは、やむなくマリアの部屋から忍び入り、そこでマリアとリーズルは打ち解けた。そして雷雨に怯えた子供たちがマリアの部屋へ。マリアは元気を出すためにみんなで歌を歌うが、大佐に咎められてしまうのだった。
カーテンで子供たちの遊び着を作ったマリアは子供たちとピクニックへ。そこで音楽を知らない子供たちにドレミの歌を歌って教える。
そしてトラップ大佐は未亡人の男爵夫人とマックス・デトワイラーを連れ、帰宅。ロルフやマリアの改革に怒りを覚えるトラップ。だが子供たちの歌に心打たれ、反省する。
音楽に包まれたトラップ家を、男爵夫人はパーティーを開くことを提案。子供たちは様々な客人の前で歌を歌い、客人たちはみな感動。マックスはたまらずトラップ家を音楽祭に出場させようともくろむ。
そしてマリアはドレスに着替えさせられ、だが男爵夫人に「大佐はあなたに気がある」と言われ、いけないと思ったマリアは慌てて荷物をまとめ、置き手紙を残して出て行く。それを見た男爵夫人はほくそ笑んだ。

結末 ネタバレ注意

マリアが出て行き、子供たちは元気がない。そんな子供たちに大佐は男爵夫人との結婚を発表。それを聞いて子供たちは修道院にマリアを訪ねる。だがマリアは閉じこもったまま会おうとしない。
修道院長はマリアに自身の恋心を確かめさせるため、お屋敷に戻るよう進言する。
マリアがお屋敷に戻り、子供たちは大喜び。だがマリアは大佐の結婚を知り、落ち込んでしまう。
その夜、一人佇むマリアの姿に、大佐は考え直す。そして男爵夫人に別れを告げ、夫人もそれを了承し、身を引く。
そして大佐とマリアは心を通わせ、2人はめでたく結婚し、新婚旅行へ。
マックスと子供たちが音楽祭の準備をしていると、ナチスの地方長官がやって来て、新政府の役に立つよう大佐も協力を要請される。そしてリーズルは兵隊に入ったロルフから大佐宛の手紙を渡される。
情勢を知り、慌てて帰宅した大佐とマリア。マックスが勝手に音楽祭に出場させようとしていることに腹を立て、そしてオーストリアは平和的に占領されていたが、大佐はいら立っていた。
召集令状を無視し、家族で亡命しようとするトラップ一家。だが見つかってしまい、大佐は言い訳に音楽祭に出場する。
そして大佐はステージでエーデルワイスを家族と唄い、会場は大合唱となる。そして審査の結果、トラップ一家は優勝。だがその隙に逃げ出し、修道院へと逃げ込む。
すぐに追手が現れ、家探しが始まる中、大佐はロルフに見つかり、説得。隙を作り、修道院の車で逃亡した。ナチスの車はシスターたちによって部品を抜かれ、追いかけることはできなかった。
そしてトラップ一家は山を歩いて新天地を目指した。
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管理人の批評

1965年、アメリカの作品です。
言わずと知られた不朽の名作であり、ミュージカルの演目として知っている方も多い作品です。
昔のアメリカ映画ですから、アクションだったら西部劇、ドラマならばミュージカルなどの舞台戯曲を選択するのが普通だということを覚えておくといいでしょう。他にも小説の実写化などもありますが…。
劇中に登場するドレミの歌ですが、あちらでは「ドレミファソラシ」ではなく「CDEFGAB」ですから、頭文字が違います。調べると「ドレミファソラシ」はイタリア語からきているそうで、日本語版は、というか日本ではこちらを採用した模様です。
ドレミの歌を日本語訳するにあたり、ポジティブなイメージを付けようと努力されたと思われます。そう考えると、ソはあおいそらというのは、なかなか粋ではないでしょうか?
ちなみに、一説によると青い空というのは、ドレミの歌を広めた歌手のペギー葉山さんが、ニューヨークで見た空のことを指しているという説があります。
今作にはナチスが登場しますが、描き方が弱いのではないか、と思う方もいるかもしれません。ナチスと言えば、ナチスドイツのヒットラー総統によるユダヤ人虐殺がまず浮かびますが、それの発端は、私の拙い知識では、ナチス党が根拠なくユダヤ人を敵と一方的に決め、迫害を行ったことによるものです。
ですのでトラップ一家にはやや柔軟な態度を示しているのはそのためです。
あの時のドイツと日本は同盟国だったわけですから、今この作品を笑ってみられる幸せを噛み締めたほうがいいでしょう。
この作品は家族で、子供を中心に見るのがいいでしょうね。大人も子供も楽しめる。最初に申した通り、サウンド・オブ・ミュージックは名作なので、映画、ミュージカル、本、どのようなふれあい方でもきっと満足できると思います。