小平グリーンロード 彫刻の小径


2016年6月




花小金井駅南口  ここは西武新宿線の花小金井駅。ターミナルの西武新宿駅からは、急行で25分足らずの場所です。
花小金井駅南口


 今日のプランは、ここ花小金井駅からお隣の小平駅までの西武新宿線ひと駅散歩。先ずは花小金井駅の南口に出て、駅前ロータリー沿いの歩道を正面に向かって進みます。
ロータリー沿いの歩道を進む


遊歩道を右へ  間もなく、目の前を左右に延びる桜並木の遊歩道が現れました。ここを右折。
遊歩道を右へ


 武蔵野の面影が残る東京都の郊外、小平市。その小平市内をぐるりと1周する、全長21kmもの緑道があります。それがこの小平グリーンロード 小平グリーンロード
小平グリーンロード


季節の花もたくさん  ここで特筆しておきたいのは、どこまでも続くこの桜並木。春だったらえらく綺麗だったんだろうけど、今は初夏。残念だけど、でもまぁ沿道の至る所にはよく手入れされた季節の花々が植えられていて、こちらも素晴らしい。
季節の花もたくさん


 ところでこの小平グリーンロードのコース中、今日歩く花小金井駅と田無駅間の沿道には、ブロンズ像17作品が展示されています。 「仔牛」 制作年不詳
「仔牛」 制作年不詳


「いのしし」 制作年不詳  なので、この区間は特に彫刻の小径と名付けられていて、緑道を散策する多くの人にとても親しまれているんです。
「いのしし」 制作年不詳


 彫刻の小径に展示されている作品の作者は齋藤素巖(さいとうそがん 1889〜1974)。 「海臚と子ども」(前) 制作年不詳 ・ 「子供と仔鹿」(後) 1971年
 「子供と仔鹿」(後) 1971年制作
   「海臚と子ども」(前) 制作年不詳


「エゴイスト」 1956年制作  小平駅前に建つ案内板によると、昭和18年から昭和49年に亡くなるまでのおよそ31年間、この小平市内にアトリエを構えて数多くの作品を創り出したのでした。
「エゴイスト」 1956年制作


 この小平グリーンロード、遊歩道と隣り合わせてサイクリングロードも整備されていて、自転車を走らせる人や、ジョギングをする人達もたくさん行き交います。 並行してサイクリングロードも
並行してサイクリングロードも


たけのこ公園  進行方向右手に見えて来た芝生の広場の向こう側に、こんもりとした竹林がありました。ちょっと見て行こう。
たけのこ公園


 ここはたけのこ公園。バーベキューサイトがあるので、食材を持ち込んでのバーベキューも楽しめます。竹林の中の散策路を歩いたら、再び小平グリーンロードへ。 竹林の散策路
竹林の散策路


「遺失物」 1950年制作  ブロンズ像を眺めながら、ぶらりぶらり緑道散歩を続けましょう。
「遺失物」 1950年制作


 やがて緑道沿いで、古めかしい丸型ポストを発見しました。その背後にある垣根の向こう側には、大昔の郵便局と思しき木造の建物が。 小平ふるさと村
小平ふるさと村入り口


旧小平小川郵便局舎  やっぱりこの建物、明治41年に建てられた古い郵便局でした。ここは小平ふるさと村。この小平小川郵便局舎を含めた5棟の復元建物を中心に昔の風景を再現した、入場無料の施設です。
旧小平小川郵便局舎


 もちろん建物内の見学もOK。画像は郵便局の事務室から受付窓口を経て、おもての方向を眺めています。 建物内にも入れます
建物内にも入れます


旧小川家住宅玄関棟  重厚な入母屋屋根の建物がありました。江戸時代のおよそ200年に亘ってこの辺りの地域(小平市小川町)で名主も務めた旧家、小川家の住宅の玄関棟です。1805年竣工。
旧小川家住宅玄関棟


 こちらは江戸時代中期〜後期の建築と思われる、農家の母屋。 旧神山家住宅母屋
旧神山家住宅母屋


中はけっこう広い  中を覗くとこんな感じ。右側の囲炉裏の見える場所が食事場、左側が居間と思われます。画像では確認できませんが、手前には土間の台所があり、奥には納戸や座敷があって、中はけっこう広々しています。
中はけっこう広い


 この建物は災害や飢饉などの非常時に備え、地域住民の食料用の穀物を備蓄しておく倉庫です。 旧鈴木家住宅穀櫃
旧鈴木家住宅穀櫃


穀櫃内部  江戸末期から明治初期頃に建てられたもので、後年は個人宅の物置として利用されていたのだとか。
穀櫃内部


 この地域に残る古文書を参考に、17世紀中頃の農家の住まいも推定復元されていました。 開拓当初の復元住居
開拓当初の復元住居


納戸  寝室として利用されていたと思しき場所。地面に藁を敷いて、その上にむしろを乗せただけの部屋です。17世紀の中頃と言うと江戸時代の初め頃なんですが、その頃でもまだ地方の農民は、こういう所で寝ていたんですねぇ。
寝室(納戸)


 そろそろこの辺で緑道散歩に戻るとしましょう。ふるさと村を後にして先へと進むと間もなく、道は途切れて突き当り。正面には新小金井街道(都道)が走っていますが、立体交差で地下に潜っているので、近寄って見ないと分かりません。 突き当りを右へ
突き当りを右へ


ぐるっとUターン  そういう訳で、ここを直進して行きたいのですがそのまま越える事が出来ないので、ほんの少しだけ迂回。突き当りを右方向に進んで、急な左カーブの道をぐるっとUターン。こうして都道を越えます。
ぐるっとUターン


 水の澄んだ小川が流れていました。多摩川の水を源流とする用水路で、1729年に開削された大沼田用水です。 大沼田用水
大沼田用水


彫刻を眺めながら散歩再開  緑と彫刻に囲まれた遊歩道は、この先更に続きます。
彫刻を眺めながら散歩再開


 彫刻の小径に展示されているブロンズ像の作者斎藤素巖は、大正時代の初め頃から数々の美術展で受賞を重ねた日本近代を代表する彫刻家のひとり。 「カバ」 制作年不詳
「カバ」 制作年不詳


「老人」 1964年制作  東京赤坂の高橋是清翁記念公園内にある高橋是清像も、その代表作の一つです。
「老人」 1964年制作


 小平市は彼の没後、遺族から寄贈された数多くの石膏の原型をもとにブロンズの鋳造を行いました。 「自然科学者」 1953年制作
「自然科学者」 1953年制作


「ピエロ」 制作年不詳  そしてその作品の数々はここ彫刻の小径の他、小平市役所や市内のいくつかの施設などでも展示されています。
「ピエロ」 制作年不詳


 「緑道美術館」の作品に目をやりながら歩いて行くと、左前方へと道が分かれて行くのに気付きました。これはあじさい公園への入り口。 あじさい公園へ
あじさい公園へ


あじさいは満開  取材日は6月の末。まさに今、あじさいの旬の時季なのでありました。と言う事で、胸を躍らせあじさい公園へ。
あじさいは満開


 こじんまりとした公園ではありますが、園内にびっしりと咲き誇るあじさいの迫力と美しさに感動です。 「農業」 1930年制作
「農業」 1930年制作


「交通」 1930年制作  そしてあじさいの花に囲まれて、ここにも斎藤素巖の作品が。
「交通」 1930年制作


 あじさい公園から緑道に戻って間もなく、遊歩道沿いの桜並木が途切れて前方の視界がやや明るくなりました。小平グリーンロードはこの先まだまだ続きますが、彫刻の小径はここまで。 彫刻の小径もここまで
彫刻の小径もここまで


「競技への招待」 1962年制作  そしてこのブロンズ像が彫刻の小径に展示された17作品中、花小金井駅側から数えて最後の作品。
「競技への招待」 1962年制作


 西武新宿線の小平駅前に到着です。 小平駅南口前
小平駅南口前









★交通 西武新宿線 花小金井駅下車
★歩行距離 約 3.0 km


地図リンク
周辺地図




 インデックス
インデックス
 ホーム
ホーム