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〜200303〜


★2003/03/30 隅田川とか猫とかー。

ちょいと用事で東京行ってきました。
泊まりは浅草だったんで、満開前/8分咲きの桜でも見ようと隅田川へ。。。
何故か婦人会と思しきおばちゃん集団が。その数ざっと100人。
ワシは咲きかけの花を愛でに来たんであって、枯れ朽ちて地面に落ちた花びらを
見に来たわけではないのですがー。お願いだから道あけてーなー(泣)。
つー訳で思い出すと腹が立つので新幹線で読破した本の話題でも。

アキフ・ピリンチ著<猫たちの聖夜>ハヤカワ文庫NV
原題:Felidae

猫が探偵役の小説です。でも三毛猫ホームズシリーズみたいなのでは全然ないのだな。
主人公はダメ人間グスタフに飼われている猫の、"理屈屋"フランシス。
事件はグスタフに連れられてある街に引っ越して来たところから始まる。
次々と発見される猫の惨殺死体。そう、この事件の被害者は猫。
主人公も被害者もその他の役者も全て猫。
人間はと言えば、猫の視点から皮肉たっぷりの批評を述べられるだけに留まってます。
そうでない人間も居ますがまぁネタバレになりそうなので。
 この小説の中では猫達は極めて知的でユーモアや個性に富んだ存在。
その世界観や社会構成は人間と共通する部分もあり、
ネコ社会についての詳細な解説も、面白く読ませてくれます。
でも、人間に似るということは強欲、残酷、傲慢、エゴ、その他色々な"罪"を
背負うことでもあり、この小説は正に事件の、猫達の、そして人間の"罪"に迫る内容となってます。

ぶっちゃけた話、事件の惨さは"猫版、羊達の沈黙"って感じで、怖気が走ります。
と同時に猫を殺して回るその犯人の目的は例の教授と違って納得できる内容。
犯人の境遇を思うと、抱くべきでない共感が募り、その最期に涙してしまいます。

この事件の裏側を覗く事は、人間の裏側を覗く事。
原題のFelidaeは学術上、猫族、の意。
読後はそのまま"ヒト族"と読み替えて事件を振り返ると胃がズーンと重たくなります。
凄い一冊でした。

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★2003/03/22 家族間Server & Clientシステム。

▼弟が勤めてるレストランバーへ足を運ぶ。
実は弟がバーテンさんを始めてから2年近く経つというのに、
一度も足を運んでなかったりするのでしたー。思い立ったが吉日。
ちょいとしたモメ事で顔を合わせ辛い時期とかもありましたが、いやナニ、
全員血がO型/関西系構成で、すいむ家の辞書は1ページ目が"あっぱらぱー"。
そんな鳥頭一家なので、時間が経つと忘れるのです。
つー訳で、れっつらご。

駅からちょっと離れたマンションの1Fに件のお店発見。
本日のおすすめ、という看板の他にはコレといった装飾が無いので目立たない。
様子を伺おうにも外からでは中が見えない。とりあえず入る。
「いらっしゃいま・・・」
機能停止するバーテン姿の弟。口をあんぐり開けたまま席に案内する
根性は見上げたもんだと思いました。職業病?

思ってたより品の良い調度品。ライトによる控えめな演出。
ノスタルジックな雰囲気のモノクロ写真の横にドライフラワーの花束。
広々としたスペースに、空席がずらり。カウンターで弟と1対1。
BOSEのスピーカが発する音楽も耳に入らない。

聞こえるのは、アイスピックが氷を削る音。
聞こえるのは、SMIRNOFFがメジャーカップに注がれるメダカが跳ねたような微かな水音。
聞こえるのは緩急を付けたパーカッションとなるシェーカーの音。
そして目に映るのは、

つま先から手の指先まで神経を尖らせた一端のバーテンダーの姿。

背筋を伸ばし曲線を描く腕の振りでメジャーカップからシェーカーに連なる
滝を見事なまでにコントロールするエンタテイナー。
自宅で練習していた心許無いシェイクも並以上のバーで見る
柔らかい振りと力のある反転を交えたモノに。
弟に見惚れたのは正直初めてだったと思うです。
ああ、コイツは自分が出来なかったことをやってるんだなぁ、と。

一番好きなカクテル、カミカゼをオーダー。
フレッシュライムを搾り、氷をボール状にし、キュラソーとスミノフを注ぐ。
正規レシピか、それにかなり近いカタチで丁寧に作られたソレは
本ッ気で美味かった―――。氷が溶ける前に飲みきってたし。
更には余ったライムでキューバ・リバー。カミカゼのキツすぎる余韻を
ゆっくりと和らげてくれる。気分は、
「やるな、四郎!」

夜の店の掟の一つとして、家族友人をあまり招かないことが挙げられる。
一見さんが疎外感を感じてしまっては固定客の増加が見込めないのが原因だ。
わかっちゃいるンだが、居心地が良すぎると、ねぇ。
隅っこで大人しくしとくんで、偶にはいいだろう?

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★2003/03/17 ねこと恩知らず。

アキフ・ピリンチ著<猫たちの聖夜>ハヤカワ文庫NV

すいむの生命活動に欠かせないSF分とか猫分とかが不足してきたので日曜、本屋へ。
今日はBook●ffではありませんのだ。実に、実に素晴らしい!
中世のブルジョワもかくやといった気分ですよ?(安い貴族だ

で、ハヤカワSF文庫のあたりでうりうり物色中、海外ミステリーの中に
<猫たちの聖夜>を発見。ドイツ在住トルコ人の描く猫ミステリだそうな。
ドイツではその年のミステリ大賞もかっさらったという傑作らしい。
それだけなら、まぁ、手に取っただけで買わなかったかもしれません。
裏のあらすじ紹介を読んでみる。

・・・コンピュータを操る長老猫パスカルの協力を得て・・・

   "それッ、ロンッ!"  ←神の啓示らしいです

読み進めていくと、かなりゴリゴリした雰囲気の本格ミステリに化けるあたり、
猫ハードボイルドと名づけてもよさそうなジャンルです。
ハードボイルド猫では茹で上がってしまいますもんね(どーでもいいですかそーですか。
総評はいつか読み終わった後で。

▼職場から走って5分くらいのとこ、昼食をとろうと店を探しているといきなり左から
女性の声で私の名前を呼ぶ声が。
まだお迎えには早いのではとビクビクしながら声の主を探すと、
向こうから自分の名前を呼びながら近づいてくるヒトがいまして。
どっかで見た顔やなぁと思ってたら高校時代のクラスメートでした。で、問題はですねぇ。

  その瞬間に、名前を忘れてるコトに気づいた。

ひたすら謝り倒して許しを請いましたが、どうにも根にもってるようです。
思えばその人には結構なご恩があったんですが。うぅ申し訳ないー。
何て恩知らずなことだ。俺のバカ!バカバカ!バカ大福!


・・・大福?

▼私信:元ネタは検索しないこと。

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★2003/03/09 青春の終焉。

すいむ様のご生誕26周年を前に、局地的に祝賀の儀が開催された模様。
ぶっちゃけた話、自分へのプレゼントってコトで色々買ったりしてきましたデス。
誕生日っていやぁ、やっぱケーキだろぅ?
ということで、前々から行こうかどうしようか迷ってた
一駅隣にあるケーキの美味しいらしい喫茶店がココ。


飛んでるのがヒンデンブルグに見えてくる喫茶"青春は最後のおとぎばなし"

えっと、迷ってた理由はご理解頂けたでしょうか(^^;
何か店内入った途端に青春が終わっちまいそうなんスよねぇ?
で、26ですっかり終わってしまった今なら入っても大丈夫だろう、と。
いざ、店内へ。

―――壁に花飾り。あちこちに観葉植物。目の高さには絵画が何枚も何枚も。
紅茶と、珈琲と、バニラとチョコとフルーツと他何だか判別不能なとにかく―――

        甘い空気がっっっ!

カウンターパンチで早くも怖気づいたり。嗚呼、こりゃぁ確かにお伽話やなぁ。
メニュー表には結構な種類のケーキ、紅茶が並ぶ。
えきぞちっくなモノを欲してたので中国のキーマンを注文。ケーキはブルーベリータルト。
ティーポット等は一式すべてMIKASAのものらしいです。
抽出時間計測用の砂時計はデフォルト。茶葉のサイズにあった時間を店員がアドバイス。
そして店内の風景が映るほどの銀食器!拘りまくってンなぁオイ―――
とりあえず一口いきまっす。


キーマン が こう、 ふわぁー と

あ あ ブルーベリーが、 

 ぷちっ と 


<涅槃へ旅立たれた模様>

嗚呼、青春の終焉はかくも甘露の如く。

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★2003/03/06 落語みたいな感じで。

モーニングKC
石川雅之 著 
週間石川雅之



第8話のオチとか10話とかで、かなり笑わせて頂きました。
画面に小さく「え ぇ ぇ ぇ ぇ」とか書いてあるところとか、芸が細かくて。
どっかで既出の話っぽいのが多いのだけれど、展開が上手デス。
一話のページ数にこれだけの内容を詰め込んで尚、
リズムを乱さないというのは結構な手練だと思うのですよ。

お笑いだけかと思えば、結構オトナの色気とか哀愁とか漂う話もありで、
色んなヒトに楽しんで頂けるんではないかと。
ワタクシは4話目とかめちゃくちゃ共感。
世代もピッタシだし、何より"読みづらい名前"を持つ者としては、もう。
<ただそれだけ>で、どれだけ救われるコトか(笑)。

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★2003/03/03 PowerShot万歳!

で、昨日撮ってきた梅の写真がコレ。
マクロモードで近距離にピントを合わせ、背景の梅を霞のようにして写すことに成功。
素人でも結構な写真が撮れるモンです。やっぱしCanon、えぇ仕事してはる。

どーせなら高解像度でお届けしたかったんデスがー。流石に重い。

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★2003/03/02 オレンジの相棒。

先日、真に残念なことにワタクシの自転車が盗まれましてねぇ。
鍵はかけておいたンですが、どうも壊して持ってかれたらしいデス。
自転車屋の息子が友人におるんですが、曰く、
"駄目だよー、最低2つは付けとかないとー"
・・・そーなんだ。

で、名古屋市内にある友人宅で自転車を購入。
友人の兄ちゃんに少し安くして貰ってきました。おおきにー。
で、そこから隣の市にある自宅まで乗って帰るコトに。
どっかで「すいむクンならやると思った」とか言われてそうですが。
ほっといてくださいよぅ。
2時間ほどこぎっぱなしでようやく自宅に到着。
途中で公園の梅の花の写真とか撮ったんで、いずれUPします。



オレンジ色のニクい相棒。これで休日のサイクリングが一段と楽しみに。
でもどっかで見たことあるなー、この色。と思ってた所。




せやー、工事現場の警告に似てたんやー。。。
どことなく自転車もしょぼーんとしてる様子。
一緒にうなだれてみました。とほー。

ところで、コレの正式名称ってなんなんやろうね?

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