★★★会報“栄 光”より★★★
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“栄 光”第1号〜第10号
第10号(’03.9.10) 第9号(’03..2.10) 第8号(’02.9.10) 第7号(’02.2.10) 第6号(’01.9.10)
第5号(’01.2.10) 第4号(’00.9.10) 第3号(’00.2.10) 第2号(’99.9.10) 第1号(’99.2.10)

⇒“栄 光”第11号〜

“栄 光”第10号(’03.9.10)

   今年、新商は輝かしい伝統を築き上げ、120周年記念を迎えた。くしくも新商軟式野球部は創立
45周年という年に当たり、東京支部との交流も兼ねて越後湯沢の地で記念式典、祝賀会を開催した。
 1回生から30回生まで顔を揃え、45年の歳月を振り返り、改めて伝統の重みを感じつつ、新たな
伝統の創造に向けて気持ちを新たにしていた。
 今思いおこすとき、部伝統づくりの第一歩は、部員同志自らがつくり上げた「部則」ではなかったか
と思う。そして、「部目標こそわれわれの理想である」として、この目標達成を目指したといえよう。
部目標(部則2条)とは、「部活動において部員相互の協和・明朗にして、節度ある行動を部目標とす
る」というものであった。これは”和の精神と学生らしく行動し文武両道に努める”という意義のもと、
自主自立の気持ちで成し遂げようとしたものであった。すばらしい伝統づくりの第一歩だった。
 「部則制定をみたのは我々最大の喜びとするところ、充実したものとはいえないが、部員の皆さんは
この部則を良く守り当部がより一層発展するよう各自努力していただきたい」と、当時の佐藤マネージ
ャー(34年度)は述べている。
 45年間脈々と生きづいてきた良き伝統に拍手を送りたい。⇒先頭へ

“栄 光”第9号(’03.2.10)

   “ひたむきさ”と“純真さ”これが高校野球を象徴する言葉である。甲子園に集う球児たちが、
試合に臨んで一挙手一投足に精魂をこめる姿勢から生まれた言葉であり、これが多くの高校野球ファ
ンの胸をうち、感動を呼ぶのではないだろうか。まさに高校野球の原点はここにあるといえよう。
 純白のユニフォームで躍動する球児の姿は、純真さ、を生み、攻守交代の全力疾走は、ひたむきさ、
を生むことになる。先日、籠尾良雄(元土佐高校野球部監督)さんの死を悼む記事を目にした。66
年の選抜で12人の部員で準優勝し、全力疾走できびきびしたプレーが、「大会の華」と称賛された
ときの監督である。彼の指導は、「私の目指してきた全力疾走は、勉学を含むすべてのことにひたむ
きにとりくむことだ」というのが理念だったという。まさに文武両道がモットーだったのである。
練習を離れれば野球の話は一切なく、夜遅くまで勉学の面倒を見たという。全力疾走は精神論から生
まれたものではなく、選手が一つ一つにとりくむ姿勢の一つとして自ら生まれたものであるという。
 新商軟式野球部にも創立以来、同様の始動理念があり、脈々として守り続けられてきたことは大い
なる誇りといえよう。⇒先頭へ

“栄 光”第8号(’02.9.10)

   “スポーツマンシップ”(Sportsman ship)スポーツをやる人間、このことはみな心得ている
ことである。「正々堂々と公明に勝負を争う、スポーツマンにふさわしい態度」という意味である。
 暑かった今年の夏も甲子園に明石に球児たちの熱戦が繰り広げられスポーツマンシップを発揮し、
すがすがしさを感じさせてくれた場面が見られた。
 明徳の優勝にはおめでとうといいたい。だが、数年前の対松井(星陵→巨人)の一件はどうしても
頭から拭い去ることはできない。すべての打席を敬遠、正にスポーツマンシップを否定するもの、
“正々堂々”“公明に勝負を”とくに“ふさわしい態度”この人間性が問われたことが重要だ。
 M監督の談話はやや謙虚だった。少なからずほっとした。
 高校野球にはシップはあっても、プロのようにショーはいらない。
 時々見受けるショーマン、やめてほしい。⇒先頭へ

◆“栄 光”第7号(’02.2.10)

   よく伝統を受け継ぐといわれる。伝統とは、ある民族と社会・団体が長い歴史を通じて倍い、
伝えてきた信仰、風習、制度、思想、学問、芸術など、特にそれらの中心をなす精神的あり方、という
ことである。
 先日、わが新商のよきライバル松商学園軟式野球部50周年祈念式典・祝賀会にお招きを受け出席
した。実に素晴らしく伝統の重みをひしひしと感じる会だった。私たちも先刻40周年祈念の祝い、
それこそ伝統の重みを感じとり、内外に新商軟式ここにありをうたったところである。
 いわゆる葦原精神とか、軟式精神といわれるもの、精神的支柱なのである。その意味で、先輩から
後輩へとよき伝統を受け継ぐことが大切なのではないだろうか。勝敗を左右するともいわれる伝統の
強みとは、精神的支柱がしっかりしているということではないだろうか。
 ただ私は伝統は創造することを持ち合わせてなければならないと考えている。新たな伝統を創造す
ることを止めれば、伝統は単なる遺物にすぎなくなるだろう。⇒先頭へ

“栄 光”第6号(’01.9.10)

   “-----にめげず、がんばる”ということばがある。めげる=こわれるとか、気が弱る、
ひるむ=の反対、めげぬ、めげないということだから、気を強くもつ、ひるまないということである。
決して気持ちの上で負けないということなのである。
 このような気力の欠如が昨今の若者に多くみられるような気がしてならない。
 昭和46年、幸いわが新商が松商を敗り全国出場を果たしたときの準決勝、松商・相川戦、二日間
に亘る38イニングスの死闘で投げぬいた相川の瀬川投手を思い出す。まさに“-----にめげず”に
投げぬいた気力そのものであった。そして勝ち抜いた松商を決勝で破った新商は、それを上回る
“めげずに、がんばった”何よりの証しといえるだろう。⇒先頭へ

“栄 光”第5号(’01.2.10)

   “甦る”“復活する”という言葉がある。高校軟式野球全国大会(藤井寺)が開かれたのが
1956年(昭31年)、今年は45年を迎える。わが新商軟式野球部が誕生したのが1958年
(昭33年)(前年は同好会)、そして5回目の全国大会出場をはたしたのが1971年(昭46年)
以後その道は遠く、悲願となっている。迎えて今年は新世紀の幕開け、そして、あの日(1971年)
から数えて30年という節目を迎える。OBはひそかに念願の成就、“甦る”を心待ちにしている。
 硬式の春の選抜では“21世紀特別枠2校出場”の新機軸を試みるという。全国大会出場の機会に
は恵まれないが文武両道の伝統校と小人数の部員ながら村と一体となり野球にとりくんでいるニ校
という。趣旨には賛成したいが改革につながるのか?
 軟式には夢の話だがよしとするば新商だって該当するか。いや自力での優勝“甦り”を期待したい。  ⇒先頭へ

◆“栄 光”第4号(’00.9.10)

   “不撓不屈の精神”−近頃このことばを聞くことが少なくなった。本来、不撓とは心がかたく困
難に屈しないことであり、不撓不屈で困難にあってもひるまずくじけないことの意である。
このような心をもつ意志のかたい人間、これはスポーツ界に限らず、社会主義を基調とするあ
らゆる世界に望ましい姿として求められているのではないだろうか。
夏の終りとともに、快男児・野球青年の高橋(旧市村)正己君(10回生)が疾風のようにあ
の世界に旅立った。今、彼から現役時代はもとより、後援会にあって、終始変わらぬ“不撓不屈
の精神”で、ことに当ってきた姿に改めて思いを深めるものである。
軟式野球という小さな存在かも知れないが、遺してくれた不撓不屈の精神は、とてつもなく大
きい。ありがとう。ご冥福を祈る。⇒先頭へ

“栄 光”第3号(’00.2.10)

   “自己の修養と真理の探究”“人間完成の道場”〜このことばは野球の父といわれた飛田忠順
(号穂州)が述べられたものである。これはよく「野球は人間をつくる」という飛田精神といわ
れるものであり、今も脈々とうけつがれている野球の原点である。
私も42年前、軟式野球部の誕生そして顧問を引受けたとき、この野球精神、野球道こそ、と
の思いでスタートしたことを忘れない。そして今も将来も変わることはない。
昨今の野球(甲子園野球、また軟式にも?)がこの精神をはずし、いやはずれていることに警
鐘を鳴らす向きも多い。私も常々口を酸っぱく発言している。
栄光の勝利者とは〜完成されたすばらしい人間であり、より近づくことだ〜を目ざしたい。  ⇒先頭へ

“栄 光”第2号(’99.9.10)

   正念場とこうことばがあります。これは正念=仏道を思念し忘れない、雑念を払い深く真理を
思念する、など=が歌舞伎、浄瑠璃で主人公がその役の性根(しょうね)を発揮させる最も重要
場面、性念場からきたもので、転じてここぞという大事な場面、局面になったものといわれる。
私たち軟式野球部も、後援会もいく度となく正念場に立たされてきた。そして今年も「現役、
出場辞退」という、残念な夏を迎えてしまった。まさに正念場に今立っている。
今こと部は毅然たる態度で処してほしいものだ。後援会は部精神への立ちかえりを願うととも
に、この難局を、力強くかつ暖かく、見守り、一日も早いよみがえりを期待している。
性根をすえてがんばりましょう。⇒先頭へ

“栄 光”第1号(’99.2.10)

   “初心忘るべからず”、まさに名言であり、いつも心にしたいことである。40年を経過した
新商軟式野球部も、この名言をいまよびさまして、Fresh startを切ることとなった。
十数年の停滞の殻を破って活動を開始するには、幹事・役員の並々ならぬ決意と実行力が・・
・・とにもかくにも船出したからには、会員のみなさんの熱い後押しと協力がなければ・・・・
との思いが。
会報“栄光”1号の再発行を、先ずは春から夏への行事〜総会・新入会員歓迎会と春季野球大
会そして現役の公式戦紹介〜への案内号とすることとなった。そして、現役援助を含めた資金援
助〜年会費2,000円の協力をということでスタートすること。
以上、順調に動き出すことを願わずにいられない。現役も厳しい局面(これは新商自体のみな
らず、県高校軟式の存亡にかかわるものとして)を迎えています。こんなときこそ「和」の力を
発揮しょうでは・・・・。⇒先頭へ

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