----- こんな本に出会いました -----
本との出会いを記しただけ。感想文になっていない読書メモ。

書名など
ダン・ブラウン:天使と悪魔(上),(下)。角川書店,2003.10初版発行,350+344ページ,(上),(下)とも1,800円+税  

結社イルミナティの焼き印は「ipod!を逆さまにして読んでもipod!になる」という話と関係があるのだろうか?
 ハーヴァード大学教授,宗教象徴学者ロバート・ラングドンが活躍するといえば,ダ・ビンチ・コードだ。
 ダ・ビンチ・コードはラングドン・シリーズの第2作であり,第1作が本書。ダ・ビンチ・コードが面白かったから,つられて読んだ。両方とも,息子から借りた。超薄給の息子は,本とCDの収拾に没頭している。狭い家では保管場所の確保も容易ではない。

 反物質を1/4グラム作ったというとんでもない話にはじまり,ローマ法王を選ぶコンクラーベをからませて,たった12時間の急展開。
 反物質を作るという巨大科学が,研究所内でも秘密であったという不思議さは置くとして,多少技術系の知識があると,思わず
   E=(質量)×(光速の2乗)[J]
というエネルギー計算をしてしまう。そして,あきれる。効率100%で放射能も出ない。

 反物質を磁石で真空中に浮かして保存するというシステムの構成はどうやって考えたのだろう。制御系を持たない磁石だけで物体を安定に保持することが不可能であることは証明されているのに。そこで,充電系統のインターフェイスが特殊であることになっている。
 それも信じがたいが,常識で考えていたら,反物質の固まりも作れないわけだから,そういうことはどうでも良い。
 制御不能なエネルギー源などを作るから,当然,爆発の恐怖に陥る。
 最後に,反物質を人間に被害を与えずないように処理するところは「鉄腕アトム」の最終回を連想してしまった。違うような気もした。

 ところで,コンクラーベの進行も面白かったが,最後になってみるとあまり印象に残っていない。ダ・ビンチ・コードの時と同様に,キリスト教徒にとってはどう感じるのだろうか。

 ダ・ビンチ・コードが話題になった時,TVで「今解き明かされるルーブルの謎」といったような,便乗番組が作られた。もちろんそういう本ではない。それと同様に,本書では「コンクラーベの謎」や「反物質の謎」は解明されていない。当然である。
 理屈っぽくて,科学っぽくて,宗教っぽくて,格好良くて,常識を越えていて,・・・怖くて面白かった。
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