----- こんな本に出会いました ----- 本との出会いを記しただけ。感想文になっていない読書メモ <書名など> 「本のお茶」 (カフェスタイル・岡倉天心の「茶の本」) 抄訳・文:川口葉子,写真:藤田一咲,企画編集:三枝克之 角川書店,2007.10初版発行,190ページ,1,600円+税 |
不思議なタイトルの本である。 表紙の帯に,次の言葉がある。 「たった一杯のお茶が,たった一篇の言葉が,人の道を変えられる」 この本を読んでいると,そんな気になる。宮本亜門 裏側には,同氏のもっと長い推薦文がある。 |
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岡倉天心の「茶の本」ならタイトルだけは知っている。元は英文。 これを現代語に翻訳(抄訳と意訳)し,幾つかのコラムと写真を加えて,小型でビジュアルな本になっている。 文章の一例を抜粋すると(p.135) 「現代のアーティストたちは,自己表現の技術に熱中するあまり, 自分を越えることができなくなっているのではないでしょうか。」 というふうな,私でも分かりそうな語り口になっている。 そしてすばらしい写真。 写真にはタイトルがついていない。 本文を読んでから写真を眺めると,しみじみと味わうことができる。 見ているうちに,ほっとしてくる本である。 その点から考えると,やっぱり「本のお茶」だ,と思う。 こういう本を読むのは,私がお茶に関心があったり,新刊をしっかりチェックしたりしているわけではなく,翻訳と文を担当した著者が,私の姪だからです。 知る人ぞ知る「カフェマニア」。 もちろん,本書は,著者から,我が兄を介して,いただきました。 いつもながらに,葉子さんの感性は独特で, 身内ながら,もしくは身内であるが故に,感嘆! 川口葉子さんのHP「東京カフェマニア」もぜひ。 |